アイザック株式会社 - aisaac inc.|世の中を、実験しよう。
アイザック株式会社の公式サイトです。アイザックは、自己資本100%で実験的事業を生み出すラボカンパニー。好奇心と技術を武器に「世の中を、実験しよう。」を体現します。
https://aisaac.jp/
こんにちは。アイザック株式会社で「ラス恋」というミドルシニア向けマッチングアプリのマーケティングを担当しています。伊藤凱です。
さて。
今、この記事に辿り着いたあなたは、どんな思いで読み始めてくれたのでしょうか。これから転職を控え、「マーケティング 転職」などと検索し、読み始めてくれたのでしょうか。
今の職場に飽食し、自らの未来への不安に押しつぶされそうになって歩けずに、足元に転がっていた紙切れに手を伸ばしたのでしょうか。
それとも?
すでに僕や、社内の誰かとの面談を終え、決定打を待ちながら読んでいるのかもしれません。
いずれにしても。
この文章があなたのキャリア選択の一助になればと心から願っています。
情報が溢れるネットの中で、質が高く、信頼のおける文章に出会えるのは数少ない幸運ですから。
ここまでの前段でお分かりいただけたように、
回りくどい文章を書くのが僕の趣味です。
シンプルなことを複雑に絡み合ったことのように語るのが僕の性癖です。
そして、マーケティングの仕事は、
難しいように見える概念やサービスを、より簡単に、そしてより魅力的に伝える仕事です。僕たちが向き合う様々なサービスの先にはどんな世界が広がっているのか、僕たちが向き合う様々な事業の先には、どんな未来が待っているのか。それをどれだけ魅力的に語れるかが、僕たちの仕事です。
僕の趣味と僕の仕事は、それぞれ真反対の作業のようです。
微分と積分のように、対になっている。
でも、その往復の中で、僕の人生は確かに豊かになったし、
僕の仕事へのスタンスは確かに変わったと感じています。
ここでは、僕がアイザックに入社し、そしてマーケティングという仕事と向き合い、その時どのようなことを感じ、どのように変わったかを、
少し恥ずかしいけれど真面目に話してみようと思います。
もしも、数年前の僕のように、とてつもなく厳しく見える現実と、
決まりきらない自分の人生のあわいでどうしようもなく絶望しているあなたがそこにいるならば、僕はきっと、あなたと共に楽しい酒が飲めるのではないかと思っています。
僕が社会人になってからの5年間を今振り返ると、ここでは紙面が足りなくなってしまうだろうから、少し掻い摘んでご紹介します。
社会人を3年間経験し、次の部署異動を前に僕は転職活動を始めました。
前職では、企業のイベントマーケティング施策を中心に制作プロデュースを請け負う広告制作代理店で、企画の専門部署を経て新規事業開発に関わっていました。
3年間、学部を出てキャリアのスタートを切り、もっと継続的に、ロジカルに(僕はロジカルな道筋ほど安心できるタイプなので)キャリアを積んでいきたいと思い、まるで新卒のように、やりたいこともわからないまま、色々な業種をみていました。
目の前には色々な可能性がありました。コロナ禍でほとんどの求人がなくなってしまった新卒の頃の転職活動と比べれば。
マーケティングやITのコンサル会社の道もあったし、 僕が大好きな文章に触れ続けられる出版社の道もあった。小さな動画制作スタートアップの3人目幹部という道も僕には開かれていました。
色々なオファーを前に、僕がなぜこの会社を選ぶことになったか、 なぜこの道を選ぶことになったのか。
それはひとえに、内部にいる人の熱量と、僕に任せてもらえる仕事の量だったと記憶しています。ほとんどマーケティングについてはビギナーだった僕に、 彼らはすごく大きな期待と指導をかけてくれました。
今思えば、あの時の決断が今の僕の「悔いのなさ」に繋がっていると言えます。自分でやってみてダメだった時、僕のせいで成長速度が落ちる。
反対に、僕の生み出した施策がうまく行けばそのまま事業が大きく伸びていく。
その、ピリピリと剣先3寸で攻め合う感覚に、やっと出会えたことが本当に大きかったです。何をやるかはもちろん大事ですが、どこで、誰と、どのようにやるかも悩むべきです。
人生の何10%をも占める仕事の判断基準が、whatしかないわけがない。
全然違ったよ。まじで。
自分のアウトプットを信じて任されること、自分の仕事が誰かに認められること、それが自分たちのサービスとして、そして実力として、
世の中に見つめられていくこと。
それが僕が辿り着いた新しい仕事でした。
責任感があって、ひりひりして、負けたら悔しい。
上手くいったら酒がうまいし、
でも明日のアウトプットがうまくいくか不安で、またちょっとだけ胸が痛い。
アイザックで最初に携わったのはキャリアコーチングの事業でした。
当時の僕と同じように、「次のキャリアに行きたいけれど、
年収は上がらないし、そもそも転職をどう進めたらいいかもわからない」
そんな人たちがターゲットでした。
毎日彼らがどこにいて何を感じているのか、youtubeのコメント欄やX、時には友人にインタビューをして、言語化を進めていきました。
その過程で僕は多くの友人たちから、凱が仕事の話するなんて珍しいねと言われた。それくらい、それまでの僕にとって仕事と文学は人生の中で別々のものだったんです。
毎日の業務が知らないこと、やったことがないことの連続で、
聞き慣れない用語で会議が進行していきました。
「自分は仕事ができる」というプライドがパラパラと崩れ落ちて、
毎日毎日、いろんな人に話を聞きに回りました。
広告運用について、広告クリエイティブの作り方について、
LINEやX、Youtubeでのコミュニケーションについて。
そして、自分たちで事業を推進するということについて。
写真手前の僕と、奥でチョけるPdMのeitoくん
今僕は、「40歳以上限定のマッチングアプリサービス」を開発する10人程度のチームの中で、働いています。関係者が多いと、自分の肩の後ろに乗っているものがどれくらいの大きさなのか、背負っている感覚がどんどんなくなっていきます。
皆さんご経験の通りの、軽い神輿。
そしてそれがいずれ、「自分の神輿である」と感じられなくなる。
全員が全員平等に重さを分担し、自責のもとで前に進めていく。
それが、僕が言葉だけではなく実体験として感じた「自責」の重さでした。
自分がインプットしてきたもの全てを使って、「ラス恋」世代にアプローチする。マッチングアプリにまだまだ抵抗がある世代に、まだ20代の僕がどう伝えれば彼らは快くサービスを使ってくれるだろうか。
なんと伝えれば、本当に価値を感じてもらえるだろうか。
何て言うのか、どこで言うのか。いつ言うのか。
ここで言ったらいいんじゃない?ダメか。じゃあ、ここなら?
それは代理店では決して味わえない、毎日の苦痛です。(笑)
でも、片足だけではなくて、人生そのものがプロダクトに乗る感覚はとても気持ちがいいものです。
今後の僕のキャリアは、まず第一にラス恋と共にあるでしょう。
もっともっと大きなチャレンジがこの先1年間に詰まっています。
まだ言えないけれど、とても大きなことを今仕込んでいる。
ラス恋ってすごく素敵だよね!
何歳になっても、恋っていいものだよね!
そんな言葉が街やネットや、TVでも踊る日を、僕自身が仕込んでいく。
たった一つのワードの思いつきが、どんどんプロダクトを大きなものにしていく。
なんかそういう、本気ででかいことを目指すのって、良くないですか?
穿っていないそういう働き方が、僕は好きです。
(基本的に捻くれまくっているから、こうやってバランスを取りたい笑)
ユーザーさんを招いてプロフ写真の撮り方をレクチャーする「自撮り講座」を開催
そうやって僕は、記述と読解を両足で歩いている。
常に・僕が・成果を出さなければ、この神輿は進まなくなってしまう。
そのヒリヒリする熱波の中で、
「僕が転んだら持ち上がらない」と信じた神輿を持ち上げる。
神輿の最前列では社長が、
どうやったらもっと大きな神輿をみんなで持てるか、うんうん考えている。
自分がどの神輿を担ぐかは、もちろん相性があります。
どんな神輿を自分が担ぎたいか、
どんな神輿なら世の中に自慢したいか。
どんな絶望感にも勝つ、ワクワクする感覚を掌にし、肩を並べて飲む酒が美味しいのです。
20代、あと何度チャレンジできるか。
どうせチャレンジするなら、今、ここでルビコン川を渡ってしまってもいいのではないか。
そんな風にあの時思えて、僕は本当に良かったと思っています。
自分の力で神輿を担ぎたい、自分の速力で本気で進んでみたい。
自分の神輿が欲しい。自分の力を試してみたい。
でも、まだ自分が本当に何をやりたいのかわからない。
本気でやっていない自分が不安だ。
そんなあなたが、一旦は、全力で目の前のことに立ち向かい、全力で成長できる環境が待っています。
過去は、繰り返すことができない。
僕みたいにあれこれ回りくどく自分の人生について思い悩む人は、
一回ここで、本気でやってみようぜって言われたい、でしょ?
一回ここで、本気でやってみようぜ。