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物流のプロ×ユーザー目線での開発力が強み。越境ECのあらゆる問題を解決する「AnyLogi」とは【Tech×Biz対談】

AnyMindのテック×ビジネスサイド対談!

今回は、海外配送自動化プラットフォーム「AnyLogi」を担当する2人が登場。プロダクト開発を行うプロダクトマネージャーのN. Aokiと、AnyLogi事業の統括を行うA. Kuboの対談を実施しました!
プロダクトの強みや今後についてはもちろん、実際に社内メンバーもユーザーとして使用しているからこそ可能な「AnyLogi」の実践的な機能開発の裏側やチームならではこだわりなどをお話ししております!
是非、最後までご覧ください!

YouTube動画はこちら

本記事とあわせてご覧ください!


今回インタビューに協力してくれたメンバーを簡単にご紹介

◆A. Kubo:プロフィール
「AnyLogi」事業責任者。
北海道大学在学中にインターンとして、AnyMind香港オフィス立ち上げを経験。
卒業後、大手自動車メーカーに新卒入社、事業企画を経験。その後AnyMindにジョインし、物流に関する全領域の業務に従事。世界最大級の海外発送・物流サービス事業者「UPS」との日本初の取り組みにも貢献

◆N. Aoki:プロフィール
「AnyLogi」 Product Manager(以下、PM)。
横浜国立大学卒業後、AnyMindに新卒入社。DOOHや「AnyShop」、社内システムの整備などの開発進行を経験後、「AnyLogi」のPMとして従事。
2022年度の年間最優秀新人賞「Rising Star」を受賞。


■海外配送自動化プラットフォーム「AnyLogi」について

AnyLogiは、EC事業者を支援する海外配送自動化プラットフォームです。国内外のECカートや配送サービスと自動的に連携できるだけでなく、ECサイト上で送料や関税を表示することも可能です。また、配送サービスの送り状やインボイスの発行、集荷依頼など、すべての配送プロセスをプラットフォーム上で完結します。
URL: https://anylogi.com/ja/

越境配送を始める時に必要な全てを提供する「AnyLogi」

ーー「AnyLogi」の機能を簡単に教えてください

AokiAnyLogiは、越境配送における煩雑な手続きを簡素化することが目的のプラットフォームです。

越境配送の際には、①各配送会社のアカウント開設と接続 ②商品購入者の関税支払い ③煩雑な送り状発行 ④配送会社により異なる集荷方法への対応、と大きく4つの課題があります。その4つ全てに対して解決策を提供しているのがAnyLogiです。

①各配送会社でのアカウント開設と接続については、
AnyLogi上でアカウントの開設ができたり、既に持っているアカウントを接続したりすることができます。これにより、送り状やインボイス発行は全てAnyLogi上でできるようになり、使い分けの手間が省けるため、管理や運用が容易となります。

②商品購入者の関税支払いについては、
配送会社のシステムから送料と関税をリアルタイムで取得し、それらの情報を踏まえた最適な配送方法をShopifyの決済ページに自動で即時に表示します。購入者は、商品配送後ではなく購入時に関税額を把握した上で、商品代金と一緒に関税まで支払うことができます。これによりEC事業者様は、世界中のユーザーに対して安心感と信頼性の高い商品販売および配送を提供することが可能になります。

③必要となる情報/書類/作業が多いことによる煩雑な海外配送の書類発行については、
複数の配送業者と接続しているため、その中でどの配送プランが一番安いか、どれが一番早いかなどを一覧で比べることができます。そのため、その都度状況に合ったプランを選択して送り状送り状やインボイスを発行することが可能となり、コストや工数削減、顧客満足度向上に向けた動きをすることができます。

最後の④配送会社により異なる集荷方法への対応についても、
集荷方法の異なるさまざまな配送会社へのリクエストを全て、AnyLogi上作成・送信することができます。そのため、指定した日に指定した場所で待っているだけで、集荷に来てくれるという状態なので、集荷リクエストの作成や発送のために荷物を運ぶ必要がなくなります。

越境配送を始めたい時に必要となることを全てできるのがまさに、「AnyLogi」です!

Kubo 
想像しにくいかと思いますが、海外に物を発送する時を想像してください。

郵便局に行って、一枚一枚宛先を書く必要があるかと思うのですが、イメージとしてはAnyLogiを使うことで宛先の記入すら必要がなくなりますし、発送するものを郵便局に持っていく必要もなく、倉庫や店舗で待っていたら配送業者が取りに来てくれる、というようなことを実現してくれるプラットフォームです。

どのEC事業者様も物流に対して多くの時間を割いていただいているかと思うのですが、AnyLogiを使うことで工数を削減し、あっという間に商品の配送をできるようになるところが魅力だと思っています。

そもそもなぜこのビジネスをやっているかで言うと、日本の良い商品を海外に伝えたいという強い思いがあるからです。

日本はアメリカや中国から多くの商品を購入しているイメージがあるかと思いますが、実はアメリカや中国はその数倍以上、日本のWebサイトから物を買っているんですよ。そのくらい日本製商品の品質は高いです。

しかしこれまで、国内市場がかなり大きいこともあり、あえて越境ECをやらない事業者様も多くいらっしゃいました。そこで僕たちが、AnyLogiを通して物流のめんどうくさい部分を解決することで、より多くの良いEC事業者様が、良い日本の商品を海外に届けられるようになれば嬉しいなと思っています。

先日も新聞の流行語で「越境EC」が1位になりましたし、最近で言うと日本から海外の需要は大きくなっており、コロナ禍の中でECが伸びたのと同じくらいか、それ以上の割合で逆の需要の越境ECが伸びているというデータもあります。

Aoki 
実際、ある配送業者の方とお話した際に、これまではアメリカ向けの日本からの輸出のほとんどは法人顧客で、個人顧客は1割ぐらいだったが、コロナ禍で個人の顧客の利用が6割ほどまで増えたと伺いました。

越境ECの市場全体が伸びている中でも、個人の利用率がこれだけ高くなってきていることから、どれだけ需要が増えているかを感じました。

「物流のプロ×ユーザー目線」で欲しい機能が詰まったプロダクト作りへ

ーー「AnyLogi」やチームの特徴を教えてください

Kubo
「AnyLogi」の一番の強みは、僕たち、AnyMind自身も商品の販売を支援するEC業務を行なっているため、実際に配送を行う際に「こういうところは面倒だな」とか「もっとこうだったらいいのにな」というEC事業者様側のユーザーとしての目線を持つことができています。「AnyLogi」の一番の強みは、そういった社内のチームからのフィードバックに基づいて機能開発しているところです。

Webサイトでの「関税・配送料自動表示機能」の開発については、自分たちが販売支援している商品を実際に購入されたお客様から聞かれたという話を受けたことがきっかけで開発に繋がりました。

また、関税の表示に関しては、この問題を解決したことで、明らかに販売個数や販売件数が伸びていき、本当にここが課題の一つであったんだなと再認識しました。販売者としての観点と物流のプロとしての知見の掛け算で機能開発を行うことができるので、自分達がユーザーでありながら開発者でもあるというのが、AnyLogi開発での一番重要な観点であり、最も大事なポイントだと思っています。

ーー開発の優先順位はどのようにつけているのでしょうか?

Aoki
基本的には「お客さまにより良い機能を届けること」を第一優先に考えています。

その上で、バグが発生してプロダクトがうまく動かなくなるような事態は必ず避ける必要があるので、問題なく動き続けるための安全性も重視しています。安全性実現のためには特に、早い段階から調整を意識しています。

AnyLogiというプロダクトの特性上、他の配送会社とコミュニケーションを取ることが多いです。調整が多く発生するので、2-3ヶ月後に開発する機能に関する配送会社/エンジニアとの調整を、現時点で既に始めています。開発自体が先だとしても、早い段階から調整して、エンジニアにもスペックを説明し、どういう開発をしたらより安全かつ早く開発できるかを考えてから動き始めることは徹底していますね。

ーーAnyLogiチーム内でのコミュニケーションについても教えてください

Kubo
率直なコミュニケーションを行っているかなと思います。

Aoki
確かに思ったことをそのまま言ってもらえるので、より良いプロダクトを共に作るためのフィードバックとしてすごくありがたいです。

Kubo
よかったです。笑機能の改善点についても、開発のスピード感についても、思ったことはしっかりと伝えるようにしています。気づいて欲しい/察してほしい、みたいな思いは正直あまりないですし、お互いにとってよくないと思うので、なるべく簡潔にかつストレートな形で言語化して伝えるようにしています。

また、組織図では便宜上ビジネスとテックでの分かれ方になっていますが、実際には私たちは一つの「AnyLogiチーム」だと思っています。

なので、そのままでは見えにくいエンジニアの方の開発への考えや思いなどを聞く機会を積極的に作るようにしていますし、それ以外の場面でも対面コミュニケーションは多いです。

例えば「次このような機能作ろうと思っているんだけどどう?」とか「調子はどう?」みたいな感じでカジュアルに話すようにしていますね。表情や声色を通して、楽しんで開発してくれているんだ、開発した機能が公開された後を楽しみしてくれてるんだ、というのが結構分かるので良いなと思っています。

またもう一つ意識していることが、見える形で感謝を伝えることです。

感謝がモチベーションの一つになることも多いと思うので、半期のタイミングでCSや営業チームにはご利用いただいているお客様からのメッセージを、PMであるAokiさんに対してはエンジニア皆さんからのメッセージを、それぞれまとめたビデオを撮って送ったりしています。

Aokiさんへの動画を作る際には、海外にいるメンバーも含めた全エンジニアに声をかけて動画を集めて、プレゼントしています。まあ僕は動画を作るのがめちゃくちゃ苦手なので、同じ曲を3回とか使ったりしてますが。(笑)

エンジニアのメンバーとの関わりが希薄になりがちですが、僕は絶対にそういうチームは作りたくないですし、Aokiさんに対してもエンジニアに対しても同じプロダクト・事業を伸ばしていく仲間であると捉えていて、その思いはとても強いです!

「日本の素敵な商品を簡単に世界中に届けられる仕組み」を作る

ーー最後に、今後の野望について教えてください

Aoki
これまで以上に、越境ECをトータルでサポートできるプロダクトを作っていきたいと思っています。送り状を発行できたり、関税額を表示できたりと、それぞれ単体の機能を持ったプロダクトは世の中に存在していますが、越境ECを行う上で必要とされる全ての段階を包括的に支援できる複合的な機能を持ち合わせたものは他にありません。

だからこそ、「AnyLogiを使うことで、困ってるEC事業者様のどの段階での悩みも全て解決できる!」というようなプロダクトを提供できるように、現場の声に寄り添った開発を行うことで良い機能を作っていきます!

Kubo
僕は、日本の素敵な商品を世界に向けて、簡単にお届けできるような仕組みを作りたいなと思っています。

学生時代から海外との縁がすごくあって、中国や東南アジア、ヨーロッパ、アメリカなどさまざまなところに行ってきましたが、いろいろな場所を見てもなお、やっぱり日本のものづくりは素晴らしいですし、製品力が強みだなと感じます。

その一方、マーケティングでも物流や情報発信などでもいろんな意味で届ける手段が本当に不足していて、もったいないと感じることが多いです。なので、少なくとも僕らが物流の部分をサポートして、できるだけ簡単に海外で物を売れる世界を作ることで、日本で作られてる素敵な物を海外の方にも手に取っていただけるようにしていこうと思ってますし、やり切ってみせます!



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