こんにちは。アクトビ代表の藤原です。
今回は、わたしたちが掲げている「Purpose Driven(目的駆動)」という考え方について、そしてそれがなぜ “次世代のエンジニア組織” の鍵になるのか、整理して言語化しておきたいと思います。
詳細はPodcastでもお話していますので、こちらもお聴きください!
目次
「目的から考える」が、組織の共通語
“技術力” ではなく、 “意味を問える力” を育てる
「作業者」から「思考者」へ。エンジニア、デザイナーの役割変化
経営の「設計思想」そのものとしてのPurpose Driven
“次世代のエンジニア組織”とは何か?
Podcastでも発信している「Purpose Driven」の本質
「目的から考える」が、組織の共通語
アクトビでは、「これって何のため?」という問いが、日常会話のように交わされる組織文化があります。
プロダクトの仕様を決める時も、営業資料を作る時も、チームで議論をするときも。
この問いは、単なる口癖ではなく「手段のための手段にならないように」という自戒でもあります。
「目的から逆算して動くこと」
それが、わたしたちがいうPurpose Drivenです。
“技術力” ではなく、 “意味を問える力” を育てる
アクトビが育てたい人材は、「ただ作れる人」ではありません。
変化が激しい時代に必要なのは、「昨日の正解」に固執しないこと。
だからこそ、ACTBE OS(オペレーティングシステム)には以下のような思想が組み込まれています:
- 専門性だけでなく、「思考力」「言語化力」「問いの設計」を重視する評価制度
- 「作れる」ではなく「意味を問える」人材を育てる文化
- 「なぜこの仕様?なぜこの優先度?」を自分で問い直せるフロー設計
Purpose Drivenな組織では、全員が判断者であり提案者であることを求められます。
さらにいえば、わたしたち自身、日常的にAIやAIエージェントをフル活用しています。プロトタイピング、資料作成、設計レビュー、ユーザーインタビュー設計にいたるまで、多くの工程でAIが共に働くチームメンバーになっています。
しかし、だからこそ明確になってきたことがあります。
「人間にしかできないこととは何か?」
それは、問いを立てること。
背景にある文脈を読み取ること。
チームの熱量をデザインすること。
そして、意味と価値を定義することです。
アクトビでは、新しく登場したAIサービスをPoC(概念実証)としてすぐ社内に取り込み、適用可否を検証しています。
だからこそ、AIとどう共存するか、どう使う側に立つかに日々向き合い続けています。
わたしたちにとってPurpose Drivenとは、AI時代における「人間らしさ」の再定義でもあります。
「作業者」から「思考者」へ。エンジニア、デザイナーの役割変化
わたしたちは、「エンジニア、デザイナーの働き方自体が変わるフェーズ」に入っていると考えています。
過去のモデルでは、「仕様通りに動くものを作ること」がエンジニアリングの中心でした。
けれど今は、AIや自動生成ツールの進化により、「作ること自体の価値」がどんどんコモディティ化しています。
つまり、手を動かす人 から 頭で考え、構造を設計できる人 への転換が求められている。
技術スキルがあるだけでは市場価値が保てない時代に、エンジニアは何を武器にするべきか?
その答えの一つが、「目的を定義し、意味を問う力」だとわたしたちは考えています。
経営の「設計思想」そのものとしてのPurpose Driven
Purpose Drivenは、単なるカルチャーや価値観ではなく、「経営そのものの設計思想」です。
わたしたちは、ただ目の前の売上や成果だけを追うのではなく、「なぜその成果が必要なのか」「誰にとっての価値なのか」を経営の中心に据えています。
たとえば、評価制度を設計する際も、「成果」だけでなく「思考の質」「問いの構造化」「周囲への貢献」といった無形の価値を定量化し、可視化する努力をしてきました。
これにより、個々人の意味を問う姿勢が、組織全体の成長として連動するようになっています。
また、Purpose Drivenはビジョン・ミッションといった上位概念と地続きでありながら、日常業務にもしっかり根ざしています。
Slackでのコメントひとつ、ドキュメントの書き方ひとつ、レビュー時のフィードバックの観点
すべてに「これは何のため?」という視点が浸透している。
それが、再現性ある経営と、進化し続ける組織文化の土台になっています。
“次世代のエンジニア組織”とは何か?
では、Purpose Drivenを体現する“次世代のエンジニア組織”とは、具体的にどんな姿なのでしょうか?
わたしたちは、それを「構造思考」「目的設計」「価値の翻訳」が自然にできるチームだと定義しています。
- 単に指示をこなすのではなく、自ら課題を定義しなおす力
- 仕様やコードの背景まで考え抜ける解像度
- クライアントや他部署の意図を言語化し、再設計できるスキル
これらは、従来の「職人的なエンジニア像」とは大きく異なります。
さらに、組織全体としても、技術や手法に固執することなく、「この目的に対して最適かどうか?」を起点に技術選定・人材配置・フロー改善を行う柔軟性を持っています。
こうしたチームは、変化に強いだけでなく、変化を“味方につけられる”組織です。
アクトビが描く未来のエンジニア組織は、単なる実装者の集合体ではなく、意味の媒介者として機能する集合知です。
その実現に向けて、Purpose Drivenはわたしたちの 共通OS であり続けています。
Podcastでも発信している「Purpose Driven」の本質
わたしたちが運営するPodcast『Purpose Driven 次世代のエンジニア組織』でも、こうした思想について日々語り合っています。
- エンジニアが“作る”だけではなく“考える”存在になるには?
- 「ワクワク」や「好き」だけに依存しない、持続可能な成長とは?
- 評価や育成をどう設計すれば、“任せられる組織”になるのか?
現場のリアルな声や、経営と開発の間で起こる摩擦、そしてその先に見えてくる新しい組織像。
これらを等身大で届けることで、少しでもヒントを届けられたらと思っています。
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