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越境ECサービス「Buyee」をはじめ、日本と世界を結ぶビジネスを展開してきたBEENOS。その中でも、既存の部署の垣根を越え、新しい事業やプロジェクトを次々と創出しているのがCOO室です。
今回お話を伺ったのは、COOとしてビジョン実現のための戦略の提案、予算の策定・管理及び現場の責任者として事業づくりをリードしつつ、自身も「インターンからキャリアが始まった」という佐藤 星さん。
・「決まった仕事がない部署」で何を目指しているのか。
・なぜインターンに、ここまで大きな裁量を任せるのか。
・そして、どんな学生ならこの環境で本当に伸びるのか。
COO室インターンの募集にあたって、その本音とリアルを聞きました。
「決まった仕事がない部署」で、何を目指しているのか
星さんが「決まった仕事がない部署」という在り方を選んだ経緯と、その理由を教えてください。
佐藤星:もともと自分は、「決まった型の中で割り振られた仕事をこなす」というより、ビジネスの状況を見て、「ここを変えた方がいい」と思うところに自分でテーマをつくって飛び込んでいく方が、ワクワクするし、成果も出しやすいだと感じていました。
越境ECのように変化が速くて、国やプロダクトごとに打ち手が全然違う領域だと、 「マーケはここまで」「CSはここまで」ときっちり線を引いてしまうより、その時いちばんインパクトが出そうなところに、柔軟に人とリソースを張っていく方が合理的だと思っています。
そういう前提があったので、COO室は最初から 「マーケならマーケ、CSならCS、とラベルがついた機能組織」ではなく、既存の組織にとらわれずに、新しい仕事や新しいジャンル・職務をつくっていくための部署として設計しました。
インターンについても同じで、「最初から用意されたテーマに人を当てる」というより、その人の考え方とか「こうしたい」という思いそのものをテーマにしたいと思っています。
会社としては売上や利益を伸ばす必要はありますが、そのやり方は本当にいろいろあります。
例えばBuyeeで言えば、今うまくいっているアメリカの売上をさらに伸ばすのも一つだし、まだそこまで数字が出ていないヨーロッパを伸ばす、あるいは中東やアジアなど新興マーケットを攻める、という選択肢もある。
そのたくさんの選択肢の中から、
- 「自分がやりたいこと」
- 「実際のビジネスやマーケットの状況」
がちゃんとかみ合っているところを一緒に探して、
インターンにはその領域を自分のテーマとして選んで挑戦してほしい、というのが自分の考えです。
「インターンは将来のキャリアを考えたときに一番効率的な手段だ」—— 星さん自身のインターン時代
星さんご自身も、インターンからキャリアが始まっているんですよね。
佐藤星:そうですね。まず、なんで自分がこの会社でインターンを始めたか、というところからなんですけど、大学時代に自分のキャリアを考えたとき、最終的には自分で事業を立ち上げたり、ゆくゆくは投資の方もやっていきたいな、というイメージがありました。
とはいえ、いきなり自分で会社をゼロから立ち上げるほどの実力はまだないなとも思っていました。だったら、「会社の人たちと一緒に学びながら、自分でビジネスを立ち上げる経験ができる環境」の方が、将来を考えたときに一番効率的だろうと思ったんですよね。それで、この会社でのインターンを選びました。
ありがたかったのは、ちゃんと自分でビジネスを提案して、予算もつけていただき、実際に新規事業を立ち上げるところまでやらせいただけたことです。もちろん、うまくいかないことや難しいことはたくさんありましたが、それを「自分でどう解決していくか」という行動パターンや考え方を、実践の中で学べました。
そのとき身についた、
- 課題を自分で拾う
- 解決策を自分で考える
- 周りを巻き込みながら形にする
というやり方は、今、自分が一つのビジネスの責任を持って回しているときにも、そのまま生きているなと感じています。
BEENOSだからできる「スケールの大きな事業づくり」
COO室で事業をつくる面白さって、どこにあるのでしょうか?
佐藤星:この会社の一番面白いところの一つは、「使えるアセットが自社だけじゃない」ところだと思います。
当社は越境ECを通じて多くの企業と協業していますし、Yahoo!やメルカリをはじめとする、様々な企業とも提携しています。世界で見るとeBayやアリババグループと連携していることもあって、本当に多くの会社と一緒にビジネスをつくってきた実績があります。
だからこそ、「自社のリソースだけで小さくビジネスを考える」というよりは、「大きな会社やグローバルプレイヤーと組んで、 何兆円規模のマーケットにどう出ていくか」といった発想で事業をつくりやすい。これはBEENOSならではの面白さだと思います。
もう一つの強みは、部署間の連携がすごく良いことですね。以前受け持ったインターンの方が事業を立ち上げたときも、その人が全部プログラミングしたわけではなくて、システムのリソースも会社から提供できたし、デザインもお願いできたし、法務や経理のサポートもちゃんと入っていました。
「アイデアを実現するために、何もかも一人でやらないといけない」わけではなくて、専門性を持った社内のメンバーと一緒に事業をつくっていける。これは、個人で起業するのとはまた違った、BEENOSらしい大きなチャンスだと思っています。
インターンに求めるのは「立派な志」よりも「本気の動機」
インターンで特に大切にしている考え方や価値観はありますか?
佐藤星:一番は、「自分がやりたいことをやってほしい」ということですね。
動機は、正直なんでもいいと思っていて、社会を良くしたいでもいいし、お金を稼ぎたいでもいいし、将来起業したいでもいい。ただ、「自分が本当にそう思えているかどうか」がすごく重要だと思っています。
BEENOSは、良くも悪くも「何でもできる会社」なので、自分の考えがないと、ここで働く意味はあまりないと思います。だからこそ、自分のことをしっかりと考えて、自分はどんなキャリアを送りたいのか、何をやっている自分でいたいのかという軸を持った上で、インターンの仕事にも、自分の仕事・自分のキャリアとしてしっかりコミットしてほしいなと思います。
インターンの進め方:「やりたいこと」から逆算して、全部任せる
実際、インターンとして入社したらどのように進んでいくのでしょうか?
佐藤星:まず最初に必ずやることは、その人が「何をやりたいのか」をちゃんと聞くことです。
その上で、なるべく本人がやりたいと言っていることを、そのままやってもらうようにしています。自分から「これをやってください」とタスクを細かく指示することは、あまりしません。
というのも、少なくとも自分自身は、人に言われたことをこなして学ぶというより、「自分で考えて、失敗して、それを通して学んだこと」の方が圧倒的に身についている実感があるからです。
だからこそ、インターンでも、なるべくその人の考えた方向性で動いてもらって、その過程でこちらがサポートする、というスタイルを大事にしています。
一番伸びるのは、どんなタイプの人か
難易度の高い環境だとも感じましたが、その中で特に伸びた人には、どんな共通点がありますか?
佐藤星:やはり「自分で自分のことをちゃんと考えている人」です。
欧米の一部の大学だと「インターンは必修だから単位のためにやります」というケースもあって、それ自体が悪いわけではないんですが、「大学に言われたから」、「カリキュラムだから」という動機だと、どうしても自分ごと化がしづらいところがある。
一方で、「将来はこういうことをやりたいから、このインターンを選んだ」、「一度起業してみたけれどうまくいかなかったので、もう一度会社の中でビジネスを学びたい」とか、自分のビジョンや、やりたいことから逆算してインターンを選んでいる人は、うまくいかないことがあっても、それを自分のこととして受け止めて、次のアクションに変えていくんですよね。
私は「これをやってください」とあまり言わないので、自分で考えて、自分で動ける人かどうかで、インターン期間中の動き方や成長スピードが大きく変わってくると思います。
印象に残っているインターン生の成功例はありますか?
佐藤星:わかりやすい例で言うと、自分自身もインターン時代に提案したビジネスを、ちゃんとサービスとしてリリースするところまでやらせてもらいました。これは一つの良い成功例かなと思います。
また、私が受け持ったインターンでも、入って数ヶ月で自分のビジネスを立ち上げた人もいます。正直、新規事業を立ち上げることは簡単ではないんですけど、それでも大学生のうちからそこまでやり切ったのは、本当にすごいなと思います。
もちろん、「事業をゼロから立ち上げた人だけが成功」だとは思っていません。例えば、自分で企画を考えて、それが実際に企画としてリリースされたケースもありますし、「自分で考えたことを、自分で形にして世の中に出した」という経験は全部、すごく良い成功例だと思っています。
結局インターンの成功って、その人の今後のキャリアにどれだけ良い影響を与えられたかどうかだと思うので、例えば、大学時代から「自分で提案して、システムやデザイナー、法務や経理も巻き込みながら、ビジネスを形にする」経験を持てるのは、かなり大きいんじゃないかなと思います。
インターンでうまくいかない人の特徴は何ですか?
佐藤星:うまくフィットしづらいのは、「自分が何をやりたいのかが曖昧な人」や、「与えられたことをこなす働き方が当たり前になっている人」です。
COO室のインターンは、「これをやってください」「次はこれです」とタスクが細かく決まっている環境ではなく、自分から動き、自分で考えることが前提になります。
そのため、「会社から言われたことをきちんとこなすのが仕事」、「やることは上司が決めるもの」というスタンスが強い方にとっては、どうしてもギャップが大きくなりやすいと思います。
これはインターンに限らず中途採用の方にも共通していて、「会社に与えられた業務を遂行する」というより、「自分でテーマを持って事業を進める」スタイルに共感できるかどうかが、COO室との相性を分けるポイントだと感じています。
プロダクトを深く理解していない状態でアイデアを出すことに、不安を感じる学生も多いと思います。それについてはどう思いますか?
佐藤星:「わかっていないこと」って、実はすごく良いことだと思っています。
わかっていないからこそ、変に前例にしばられずに、ユーザーに近い素直な視点で「こうした方がいいんじゃないか」と考えられることってあるんですよね。逆に、わかりすぎていると、「前にこういうことやってダメだったしな」とか、「この制約があるから無理だよな」とか、いろいろ考えすぎて、本当に良い施策を逃してしまうことも多いです。
もちろん「わからないから勉強しません」というのは言い訳になってしまいますが、「わかっていないからこそ見えるものがある」というのも事実です。大事なのは、そのアイデアがマーケットにどう受け入れられるか、その実現にどれくらいコストがかかるか、などをちゃんと考えていくこと。
ビジネスで能力が高い人って、「全部わかっている人」ではなくて、「課題をちゃんと解決して、結果を出せる人」だと思っています。だから、わからないからといって考えるのをやめる必要は全くなくて「わからないけど、こうすれば実現できるんじゃないか」と、自分なりに精度を上げていけるかどうかが重要だと思います。
「学生の殻を破いて、実社会でを挑戦をしてみたい人」へ
最後に、この記事を読む学生たちへのメッセージをお願いします!
佐藤星:大学の勉強って、実社会での成功とどうつながっているのか、正直イメージしづらいと思います。勉強を頑張ること自体は全く悪いことではなく、むしろ素晴らしいことだと思います。ただ、たとえMBAのように実践的と言われる内容であっても、実際の現場で日々行われている意思決定や、ビジネスのスピード感とは少し違う部分があるのも事実です。
そして、アルバイトやサークル活動に本気で取り組むことも、とても良い経験です。同時に、「実際にお金が動くビジネスを、自分の責任で回してみる」という経験は、社会に出たときの感覚や思考の解像度を一段引き上げてくれるもので、やはりそれとは別軸の学びだと感じています。
現実的に、学生時代にビジネスをリアルに経験できる機会って、インターンに飛び込むか、自分で起業するかのどちらかしかないんじゃないかなと個人的には思っています。とはいえ、実際にいきなり起業して、それを成功させられる人は多くないですよね。
自分はたまたま良いタイミングで、インターンを通じてそういう機会をもらえたので、今もなんとかやれている部分があると感じています。だからこそ、「大学の外で、本当のビジネスをやってみる機会」を提供することには、すごく大きな価値があると思っています。
もし今この記事を読んでいて、
- 「このまま学生生活を送っていいのか、少しモヤモヤしている」
- 「自分の力が、実社会でどこまで通用するのか試してみたい」
- 「怖さもあるけど、それ以上にワクワクしている自分がいる」
そんな感覚が少しでもあるなら、COO室のインターンはきっと合うと思います。
完璧なキャリアプランがある必要はまったくなくて、「今の自分の殻を一回破ってみたい」と思えるかどうかが大事かなと。ここは、正解を教えてもらう場所ではなく、「自分で考えて、決めて、動いて、結果までちゃんと見に行く」ことを一緒にやる場所です。
そのプロセスを、本気でやってみたい人と、一緒に仕事ができたら嬉しいですね。
素敵な話ありがとうございました!
COO室のインターンは、 「自分の人生・キャリアから逆算して、今、本気でグローバルの領域で事業づくりの現場に入りたい人」にとって、一番フィットする環境だと思います。
・決まった仕事がない部署で、ゼロから自分の考えをテーマに落とし込み、コミットしたい
・グローバルなマーケットで通用する事業づくりを、学生のうちから経験したい
・将来、起業家/事業責任者/プロダクトオーナーとして生きていきたい
そんな想いが少しでもある方、ぜひ一度、BEENOS/COO室の扉を叩いてみてください。
📢 みなさんからのご応募をお待ちしております!