株式会社Y'sの米田です。
現在、代表取締役で会社を経営する一方で、チーフクリエイティブオフィサー(CCO)として、デザイン制作のクオリティ管理やデザイナーの教育、そしてさらには企業文化を充実させていくことを担っています。
僕自身がどんな人間かは、過去ブログで書かせていただきましたので、興味を持ってくださった方は下記をご覧いただければ幸いです。
<Y’sの歴史> 第一章 Y’sができるまで
<Y’sの歴史> 第二章 Y’s創業期〜成長期
<Y’sの歴史> 第三章 Y’s 進化のとき
新しい研修制度を導入
Y'sには事業が大きく分けて2つあります。
一つはクライアントが自社でまかなえないクリエイティブ関連のアウトソーシングを引き受ける「制作部門(仮)」(旧クリエイティブ事業部)ともう一つはクライアントのリソース不足を解消するSES(システムエンジニアリングサービス)事業をおこなう「SES部門(仮)」(旧COS事業部)です。
※両事業部を統合する施作を行っているため名称が仮になっています。
これらの2つの事業を中心に展開しているため、Y'sには様々な職種のクリエイターが存在します。代表的なものだけでも並べればざっとこれくらいにあります。
● アートディレクター
● マーケター
● WEBディレクター
● グラフィックデザイナー
● UIデザイナー
● UXデザイナー
● ビデオグラファー
● ゲームプランナー
● フロントエンドエンジニア
● サーバーサイドエンジニア
など
そして、Y'sのSESサービスの一番の特徴として挙げられるが、【未経験からの採用】です。初心者であってもIT業界で働きたいという熱い気持ちがあれば、Y'sのSES研修を使って、短い期間で一流のIT企業に出向することができます。例えば、「サイバーエージェント」様や「チームラボ」様などです。
未経験からの採用ということは、その前提として職種を選ぶことから始まります。本ブログはこれからIT業界ではたらくメンバーにとって重要となる職種選びについて、その一端を担っているY'sの新しい研修制度「ピカトレ」をご紹介させていただきます!
Y'sに興味を持って下さっている方にご覧いただければ幸甚です。
それではよろしくお願いいたします。
世界を広げるツール
「ピカトレ」の目的は様々な職種がどのようなスキルを必要としているのか、平均1h~2h程度の研修を受けることで、基礎知識を学べると共に、「意外なところに面白みがあった」と感じてもらえたり、「これは自分に向いている」など適性を測る上でも使用できたり、IT業界の視野を広げることができる、いわば、「世界を広げるツール」です。
中には、20hを使って、弊社のCEOが直接マーケティングの基礎を教える研修などもあり、多くの職種を網羅しています。僕も、現在勉強しているブランディングデザインの基礎に対しても、を早い段階で導入したいと考えています。
研修を通して、何が効果的かというと、例えていうなら、海外に移住する時に、他の都市をまったく知らずに「ニューヨーク」に行く人はいないと思います。
様々な都市に行ってみて、あるいは調べてみて、何かしらの相性やメリットを感じて「ニューヨーク」に行こうと決めると思います。
その感覚で、いちいち自分で調べて勉強しなくても、「ピカトレ」を受けるだけで、他の職種の触りだけでも学ぶことができます。その中で、この職種にチャレンジしてみようと決定できるわけです。
※2021年1月現時点では、すべての職種の研修があるわけではなく、今後増やしていく予定です。
普通に参考書を見て選べばいいじゃん!と思う方もいらっしゃるかと思います。「ピカトレ」はより現場で求められているスキルやノウハウにフォーカスを当てています。参考書に書かれていることだけでなく、実際に現場で学ぶことを中心に研修の内容を決定し、それをそれぞれのプロ達がまとめているので、その分より実践に近い形になっています。
専門学校で習うことのほとんどは実践で使えないと感じています。僕自身、専門学校に通っていたのでよくわかりますが、一番身についたのは、IllustratorとPhotoshopの使い方でした。現場ではそういったこと以外にも臨機応変な対応が求められます。たとえば「問題解決力」や「質問力」、「ビジネスマナー」などは教えてもらえるところは極めて少ない気がします。仕事の「いろは」というものは型のあるものではなく、刻一刻と変わり続けます。
その点、「ピカトレ」は現場で働くメンバーが作り、かつ、常に新しい技術を取り入れて更新しています。
どんな内容??
「ピカトレ」の概要をお伝えしたところで、実際どんな研修なのということですが、実際のところ、まだはじまったばかりで、現在、様々な職種やスキルに関して、続々と制作が進んでいます。興味があるスキルは受けたい放題です。
少しだけご紹介すると、
● UIの知識(カテゴリー:テクニカル知識)
こちらは「UIデザイナー」になりたいという方に向けての基礎知識になります。
現場のメンバーが実際に必要だと感じた内容をまとめたものを読んでいただき、テストを受けて自身のレベルがわかるものになっています。UIデザイナーに必要な要素には【ユーザーの操作性】や【各デバイスにおけるルール】などがあり、それらをまとめたものです。
● 問題解決力(カテゴリー:ベーシックスキル)
こちらはすべての職種に必要な基礎力になります。
弊社の歴史の中で、絶対読まないといけない必読書のひとつでもある「問題解決 あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術」(著:高田貴久)から必要な内容を抜粋しまとめたものを読んでいただき、テストを受けて自身の問題解決におけるレベルを実感してもらいます。こういった昔から伝わる色褪せない王道の考え方をまとめているのも「ピカトレ」の特徴です。
● ブラウザの設計構築②(カテゴリー:テクニカルスキル)
こちらは「コーダー」になりたいという方に向けての基礎知識になります。
②では現場でよく使用する「PHP」について、必要なスキルをまとめたものです。こちらも現場で働くコーディングのプロが監修し制作したものです。分厚い本を読むのは難しいですが、要点だけをまとめてあるので時間をかけずに学ぶことができます。
そして最後にご紹介するのは、僕が作った研修です。それはY'sのサービスについての知識です。
● 自社サービス知識①(カテゴリー:テクニカル知識)
こちらはY'sに入っていただいた方、全員必須項目となっています。
Y'sのサービスを理解し、説明できるようになるため、経済の知識や業界用語のリテラシーを学びます。
そしてその中で、「Y'sのミッションって具体的に何することなの?」や「なんでUI/UXに力をいれているの?」など、Y'sのサービスがどのようにクライアントの利益になるのかを学んでいただきます。
「自社サービス知識①」の資料一部抜粋
この他にも様々な研修がありますので、ご興味を持たれた方はぜひご連絡ください。
最後に
この「ピカトレ」がある理由は、僕がやろうと言ったわけではありません。
Y'sがこの10年間、クリエイターが育つ環境を徹底して考えてきた結果、やる気のあるメンバーから自然と生まれた制度です。未経験からの採用に力を入れ、より多くの人がIT業界で活躍することができる土台を作ることが、会社の発展、引いては日本の発展に貢献できると考えています。
僕は小学生のころ、たくさんの習い事をさせてもらいました。水泳、野球、算盤、習字、絵、英語、などこれらの経験が今でも仕事に活かされることがたくさんあります。
何が言いたいかと言うと、他の職種のことを浅く広くでも知っていることで、今の自分の仕事に活かせることが必ずあると思っています。メンバーにもそういう経験をしてほしいと思っています。これからこの「ピカトレ」がより多くのメンバーにとって必要とされるために、引き続き全社をあげて取り組んでいきたいと思います!