「磨き続ける一員として」過ごした4年間。KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新での日々を振り返る | ゲストアシスタントチーフ 坂田実名望 インタビュー前編
今回お話を伺った坂田さんは2021年に温故知新に入社し、新卒2年目で配属された岡山県の「KEIRIN HOTEL 10 by温故知新」(以下、KEIRIN HOTEL 10)でチーフに抜擢されました。
岡山県玉野市にあるKEIRIN HOTEL 10で過ごした2年9ヶ月の日々には、開業直後のホテルで後輩たちを引っ張り、チーフになるまでの様々な経験がありました。坂田さんがKEIRIN HOTEL 10でどんな経験を通じて成長し、現在に至るのかを振り返ります。
まずは温故知新に入社するまでの経歴を教えてください。
私は滋賀県出身で、大学は京都に通っていました。大学では国際学部に所属しており、主にアジア圏をメインに他国の文化について学びました。2021年に大学を卒業して温故知新に入社し、現在は4年目です。
就職活動では、ホテル・観光業界を志望しており、温故知新の「磨き続ける集団」という理念に惹かれ入社を決めました。他社の会社説明会では「入社したらまずはルーティーンを覚えてこなす。そして3年目くらいまでは同じ業務を繰り返していく」といった仕事の説明をされており、繰り返し作業のイメージがついてしまったんです。
そんな時に温故知新の説明会に参加し、どの施設も、宿を磨き続けるために「やりたいこと」を尊重するイメージを持つことができたので、温故知新に入社することを選びました。
入社してからの3年間はいかがでしたか。
今思うとここまですごく短かったですね。
最初に配属されたのは、以前運営を行っていた箱根のホテルでした。3ヶ月間の研修でホテル業務を一通り経験し、7月に白馬のホテルに異動になりました。敷地面積が大きく、スタッフの人数も多かった箱根に比べ、白馬はかなり少人数のチームでした。白馬ではレストラン・レセプション・清掃の垣根なく、マルチタスクに業務を経験しました。
その後、開業前のKEIRIN HOTEL 10に異動になり、2年9か月をKEIRIN HOTEL 10で勤めた後、2024年の11月に白馬に異動になり、現在は12月にオープン予定の「ホテル ラヴィーニュ 白馬 by 温故知新」の開業準備を進めています。
2024年12月19日に開業予定の「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」
KEIRIN HOTEL 10の開業ではどんな業務を担当していましたか。
KEIRIN HOTEL 10に配属になった時は新卒のスタッフが多く、周りは年下ばかりでした。
必然的にリーダー的な立ち位置になり、レストランマネージャーと協力して「オペレーションを組むこと」と、「スタッフの教育」という2つが私のメインの仕事でした。
自分たちも初めて触れるシステムや機械が多く、自身が操作を覚えることも並行して進めないといけないので、その両立が大変だった記憶があります。
開業準備の時の印象的なエピソードはありますか。
開業直後にオペレーションを組んでマニュアルを作る際、動画形式のマニュアルを作ることになったんです。その作成業務を担当したいと手を上げて、他のメンバーに担当を振り分けてマニュアルを作ったんですが、そのオペレーションは日々調整されながら開業から2年経った今も残っています。
当時、いちスタッフだった私が作ったオペレーションがどんどん残っていくものになって。入社歴が浅くても、日々行っている業務がその場だけで終わらず「将来に続いていくもの」だということを改めて感じるきっかけになりました。
開業当時はKEIRIN HOTEL 10に併設する、カフェレストラン FORQの業務を担当していた。
チーフになったのはいつ頃ですか?
2023年の12月なので、温故知新に入社して2年半が経った頃ですね。
KEIRIN HOTEL 10に異動になった際は、新卒のスタッフの割合がかなり多く、年齢的にもまとめ役的な立ち位置にいました。上司からの次のステップへの後押しもあり、「リーダー」を務めることになりました。
「リーダー」というのはKEIRIN HOTEL 10の独自の役職です。全社共通の役職ではないんですが、責任を持って働く力を早くから身につけてほしい、という期待を込めた役職で、次は新卒2年目、3年目のスタッフが就任していきます。「リーダー」として約1年務めた後、総支配人からお声がけいただき、チーフに昇進することになりました。
2022年12月度のクレド賞(温故知新の行動指針を体現したスタッフに与えられる賞)を受賞。
仕事や人、課題に対して、逃げずに誠実に向き合う姿が評価されての受賞となりました。
温故知新のチームの特徴はありますか
複数の施設で就業しましたが一貫して言えるのは、立場に関係なく言いたいことを言える環境で、ちゃんと“連携”が取れているチームだと思います。誰が今どんな業務をしているか把握することができていて、困っていることがあれば手が空いている人がサポートする、という体制ができています。
業務が細かく分担されると、自分が担当している業務にしか目がいかなくなってしまう、というのはよくあることだと思いますが、KEIRIN HOTEL 10では新卒のうちから定期的に配置を変更して、いろんな業務を経験する仕組みがありました。そのため、レストランとレセプションという部門は分かれていますが、お互いの業務内容を理解しており、お互いを思いやることが自然とできていると思います。
複数のことができるようになるのは一つのことをやり続けるより正直大変だとは思うのですが、フロントから見るホテル、レストランから見るホテル、清掃から見るホテル。
それらは全て違っていて、全て面白いです。
中にはこんなことまでやるのか、と思うような業務ももしかしたらあるのかもしれませんが、総支配人もいつもフィードバックやアドバイスをくださるので、その業務がホテルの売り上げや運営など、ホテルを作り上げていく一助に必ずなっている、と実感できています。いろんな側面がホテルを作りあげている、と考えると、いろんな業務を覚えることはすごく楽しいです。そう思えるメンバーが増えれば増えるほど、どんどん強いチームになっていくと感じます。
全ての経験がホテルを作り上げていく一助になっていく。
そんな考えを持って日々「宿を磨き続ける」坂田さん。最初に配属された箱根、次に配属された白馬での経験。初めてチーフという役割を任されたKEIRIN HOTEL 10。
そしてまもなく開業を迎えるホテル ラ ヴィーニュ 白馬。
今までの全ての経験や日々の業務が坂田さんの現在に繋がっている、とお話される姿が印象的でした。後編では、坂田さんのこれからのキャリアについてお話を伺います。
温故知新では、様々なポジションで新たな仲間を募集しています。
- イベント企画に興味がある方
- ホテル運営に携わりたい方
- ブランディングや広報に関心のある方
- 地域創生に貢献したい方
など、幅広い分野でのキャリアにチャレンジできます。
自分の持つスキルと情熱を活かして、ホテル業界で新しい価値を創造したいと考えている方は、ぜひ温故知新へご応募ください。皆様のご応募をお待ちしています。
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