広報の佐藤です。
みなさん、「枯れた技術の水平思考」ってご存知ですか?ゲームボーイの生みの親である、横井軍平が作った言葉なのですが。
「枯れた技術の水平思考」とは・・・
既に広く使われている技術を応用して、新しい使い方を提唱するスタイルの商品開発手法です。ゲームボーイは、電卓のテクノロジーの応用で出来たと言われています。いわば「遊ぶ事を目的とした電卓」として開発されました。
代表の林は、この考え方が大好き。
何かのテクノロジーを見たり触れたりすると、「応用編」を考えずにはいられないとのこと。
元々ある会社でエンジニアとして働いていた林。そこでは「Optimizely」という、簡単にABテストが出来るツールを使っていました。
ABテストとは・・・
例えば、WEBサイトの「購入ボタン」を赤ver・黄色verと用意して、見る人によって出しわけ、実際購入が多かった方の色を採用する、みたいなテストツールです。
林はこのサービスが好きで、週末にクローンを作ってしまうほど。
趣味で週末に作っていたこのABテストツールの機能・・・
これ、日本語・英語と、言語の出し分けにしてみたらどうでしょう・・?
そんなところから、「WOVN.io(ウォーブン・ドット・アイオー)」は誕生しました。
創業のことでよく聞かれるのが「言語に興味があったのですか?」「翻訳関連の仕事がしたくて?」・・・
林曰く、全く興味ありませんでした、と。(今はもちろんあるはずです)
というか、私が言うのも何ですが、本人英語とか全く出来ませんし。(これは今もです。英語力でいうとThis is a pen.です)
仕組みを先に思いついちゃっただけなんですね。私にはない発想です。
行列のできるパン屋を開こうと思い立って、試行錯誤でパン作りに勤しむ訳ではなく、「どうやら日本酒の発酵の仕組みはパンにも応用できそうだぞ?」みたいなところから画期的なパンが生まれて開業する、というイメージでしょうか?
(逆にわかりにくいか・・・)
エンジニア出身なんで、プロダクト愛は計り知れませんね、林は。
早速、投資家に見せ、「事業化」へと背中を押された形で起業します。知り合いの紹介で、当時シカゴにいたジェフを共同創業者として日本に呼び寄せて(感動の対面は恵比寿にて)恵比寿の狭いビルの一角でスタートしました。
週明けには大量に虫がいる素敵なオフィスでした。あと、可愛いヤモリもいました。
※今は広尾に移転し小綺麗です
創業当初のメンバーは4人。
左から→ 林(日)、ジェフ(米)、アントワン(仏)、ショージ(台)。
※ここで既に4カ国
※スタイナー・ブラザーズとロードウォーリアーズというプロレスラーの決めポーズらしいです。
2014年、ここからミニマル・テクノロジーズ本格始動です。
つづく