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【社員インタビュー】データの力で、最高のサービス・商品を提供し続けたい。ウエディングパーク初のデータサイエンティストの挑戦
社員の働き方・キャリアをご紹介するインタビュー第3弾。今回は、データサイエンティストのSにインタビュー。
データ分析やデータ活用推進の業務に従事すると同時に、高い技術力を持つエンジニア職のメンバーで構成される“技術ボード”のチームメンバーとして、技術面の組織課題解決をスピーディに推進しているSの働き方・キャリアとは?
語る人:Sさん(データサイエンティスト)/インタビュアー:鈴木(技術広報)
エンジニア経験を活かしてデータサイエンティストへ
―まずはSさんのこれまでの経歴を教えてください。
大学卒業後、新卒で入社したのはSIで、約5年間メーカーや金融のシステム開発をしていました。BtoCサービスやクチコミデータに興味があって、ご縁もあり2008年に化粧品のクチコミサイト運営会社に転職。そこでユーザー向けサービスの開発やマネジメントを経験し、2011年ウエディングパークにエンジニアとして入社しました。
―ウエディングパークへ入社後はどんな経験をしたのですか?
入社してすぐ、サイトの大規模リニューアルからはじまり。その後、機能改善やサービス開発の要件定義・設計など開発全般に携わり、マネジメント・新卒育成など、組織作りにも幅広く関わってきました。2015年にエンジニアとデータサイエンティストの兼務をはじめ、現在は専任で、データ活用のさらなる拡大をミッションにしています。また、“技術ボード”の一員として新技術の導入推進やリーダー育成もミッションとしています。
―データサイエンティストとしての現在の仕事内容を教えてください。
サイトを訪れたユーザーの利用データから、志向性などを分析し、自社の商品やサービスへの活用をすすめています。また、データ活用の分科会を開催したり、データ抽出の自動化をすすめたりすることによって、気軽にデータを活用できる仕組みづくりもしています。
―今期(10月)から取り組む技術テーマが新しくなった分科会。Sさんは、その中のひとつ「データアナリティクス」を担当されていますが、参加メンバーの反応はいかがですか?
みんな「楽しい!」とワクワクしてくれていますね。エンジニアだけではなくてデザイナーのメンバーもいて、私自身は、メンバーがデータアナリティクスに触れる機会を増やせたことも嬉しいです。今はまだ始まったばかりですが、今後はデータを活用した新機能を考えたり、設計チーム・ロジックチームに分かれて実際に開発をしたり…と、色々考えています。
データ(=リアルなユーザーのニーズ)に一番近い自分が、その活用を最大化して貢献したい
―ちなみに…ウエディングパーク初の“データサイエンティスト”という職種は、どういう経緯で誕生したんですか?
めにゅつくでの提案がきっかけです。普段、ユーザーのアクセスを見ていて、収集した沢山のデータを蓄積し分析することは、ユーザーの行動にあった広告開発にも活きると思ったんです。「ユーザーの行動データを活用して商品やサービスをもっと良くしたい。普段一番ユーザーのデータに触れているポジションの自分がその役割を担いたい!」と、提案しました。
―ご自身が提案したのですね。
そうです。日々のシステム開発の際、機能設計のロジックをディレクターと一緒に考える事も多く、「Sさんに聞けばデータ周りがわかる」というイメージが定着していたこともあり任せてもらえました。
―提案時には、エンジニアとしての仕事も多く担当されていたと思いますが、データ活用の取組はSさんが担当としてすぐに始まったんですか?
データ活用の重要性は、経営陣も理解していたので、すぐ承認してもらえました。取り組みとしては、その四半期中には始まっていましたね。
―良いスピード感ですね!
自分のアプローチでメンバーの暗中模索な道を照らす。
―Sさんは部署に関わらず、多くのメンバーから相談を受けていますよね。
そうですね。データと向き合う時間も大切にしていますが、エンジニアをはじめ、ディレクター、営業など、部署に関わらず、よくコミュニケーションをとるようにしています。でも何でも教えるのではなく、困った時の「駆け込み寺」的スタンスは大切にしています。
―「駆け込み寺」とは、例えばどんな感じでしょう?
例えば、現在エンジニアのメンバーには、“コンサルタント”的に。これまでの私のエンジニア経験から、リスク管理や運用視点でのアドバイスをすることが多いです。若手のエンジニアには、「やりたい!」という事に対して、アドバイスや問題提起はしますが答えは自分で考え出してもらうようにしています。
ディレクターとは、データの可能性を一緒に検討をしたり、機能面での質問を受けたり、施策検討段階での参考となるようなデータ提供をしたり。営業メンバーには、クライアントがどんなデータの活用を求めているのか私からヒアリングさせてもらう事も多いです。新規事業の開発メンバーに関しては設計サポートやKPI達成の為の支援など、厚めにサポートをするとか。
新規事業チームとのミーティング
普段からコミュニケーションを多くとることで、エンジニア、ディレクター、営業などそれぞれの立場の課題に対して、データサイエンティストとしてのアプローチから暗中模索中の道を照らせた時、私もとても嬉しくなります。
大切なのは「思い込み」をしないことと、コミュニケーション。
―データサイエンティストの仕事をする上で、大切な事は何でしょうか?
クライアント・ユーザー双方からのデータを組み合わせて、求められている情報を適切な形で提供できるスキルだと思います。
―適切な形というと…?
「思い込み」をせず提供することですね。エンジニア出身のデータサイエンティストであれば、サイトやデータの性質・構造を理解して直接生データを見られることが強みだと思います。施策は、その結果に関わるメンバーと一緒に事前にシミュレーションするようにしています。例えば、“クライアントにどう活用してもらうか”と考える時には、私だけで考えるよりもクライアントの声を直接聞いている営業メンバーの意見を聞きたいんです。
新機能追加にあたっての営業メンバーとのミーティング
―なるほど。「思い込み」をしない為にしていることはありますか?
自社サービスに慣れ過ぎない事を大切にしています。たとえば、行きたいページへのショートカットをあえて使わないようにするとか、自分が普段からユーザーと同じ体験をする事がで気持ちを理解することが必要不可欠です。これは、扱うデータに余計な先入観を持たないようにするためにも必要な事です。
常にユーザーとクライアントに必要とされる良いものを提供する事を1番に考えているので、実施した施策が仮説通りに実際の数値に現れ、データを可視化する事でユーザビリティ向上に繋がった、必要とされていたものが提供できた!と感じられる時、とてもやりがいを感じます。
―最後に、これからのSさんの展望を聞かせてください。
データ活用を進めることで、より簡単に、ユーザーが1番求めている結婚式場を見つけられ「まさにこういう式場を探してた!」と思って頂けるようにしていきたいです。今は国内結婚式場での活用がメインですが、プロポーズから結婚式を挙げるまで全体のデータをサイト内外問わずデータ統合し、活用した提案をしていきたいと考えています。
―ありがとうございました!
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