事業の成長は、商品や売り方だけでは決まらない。それを支える組織があってはじめて、大きく伸びていきます。
採用サービス・ビジネスSNS「Wantedly」の事業を担うVisit事業部。ウォンテッドリーの中核であるこの部署は今、次の成長に向けた新しいフェーズを迎えています。
2026年9月、その責任者に就いたのが橋屋優理です。2022年の入社以来、福利厚生サービス「Perk(パーク)」、モチベーション・マネジメントツール「Pulse(パルス)」、社内報プラットフォーム「Story(ストーリー)」の3つのプロダクトを管掌するEngagement Suite事業の責任者を務めてきました。今回の着任と同時に、ウォンテッドリーの執行役員にも就任しました。
橋屋がまず取り組んでいるのは、ビジネス組織の基礎をもう一度つくり直すことです。一社ごとに提案が変わる営業を、組織としてどう支えていくのか。そして、今Wantedlyに加わるからこそ携われる仕事とは何か。
今回は橋屋に、Visit事業部で進めている組織づくりの現在地と、その先に描く組織の姿について聞きました。
執行役員 セールス&マーケティング担当 / Visit Tribe Leader│ 橋屋 優理(はしや ゆたか)
2009年4月、シャープ株式会社に新卒入社。法人営業や営業企画を経験したのち、エムスリーキャリアへ転職し、医師領域の人材紹介事業に従事。HR系スタートアップ2社では新規事業の立ち上げに携わり、2022年にウォンテッドリー株式会社に参画。Engagement Suite事業の責任者を務めたのち、2026年9月より執行役員 セールス&マーケティング担当、Visit Tribe Leaderを務める。
事業成長のため、組織の土台を再構築する
──Visitへ事業部が変わり、約1カ月が経ちましたね。率直に、今どのようなお気持ちですか。
まず感じているのは、影響範囲の大きさと、課題の性質の違いです。Wantedlyは会社の基幹事業なので、関わるメンバーもお客様も、これまでより多くなりました。
また、長い時間をかけて向き合うべき課題も多くあります。その分、向き合う課題の種類も意思決定の数も増えていて、それがすごく楽しいんですよね。
メンバーと一緒に営業の課題に取り組み、彼らが経験を重ねて力をつけていく姿を近くで見られる。想像していたよりずっと面白い、というのが素直な気持ちです。
──Visitの事業を担ううえで、どのようなことを大切にしていきたいですか。
Engagementの事業では、サービスを通じてお客様の組織を支えることを目指していました。その考えは、Visit事業部でも変わりません。
今後は、この先の成長のためにも、その土台となる組織づくりに力を注いでいきたいと思っています。
──組織づくりを進めるにあたって、現在のVisit事業部はどのような組織だと感じていますか。
今Visit事業部にいるメンバーは、大変な時期を乗り越えてきた人たちです。頑張る素養や覚悟があって、「ウォンテッドリーでやるんだ」という強い思いを持っている。そういった意味で“いい人たち”が集まっています。
一方で、入社して間もない人や、今の役割でこれから経験を積んでいく人も多い。メンバーもマネージャーも、時間をかけて力をつけていく必要があります。今は、みんなでたくさんチャレンジしながら、事業を成長させるための基盤をつくるときだと考えています。ここで土台ができれば、その先で一気に成長していけるはずです。
──その基盤づくりに向けて、具体的にどのようなことに取り組んでいますか。
ビジネス組織そのものの基礎を、もう一度つくり直すことに取り組んでいます。
その一つが、新しい人を丁寧に受け入れ、育成できる仕組みづくりです。これまでは、自身も今の役割で経験を積んでいるマネージャーが、商談を担いながらメンバーの育成もしていました。そのため、手が回りきらない部分があったんです。そこで、営業の育成を担うイネーブルメントチームをつくり、役割を切り分けました。
あわせて、同じ業務を続けるだけでなく、ほかの仕事にも挑戦できるよう、ジョブローテーションが機能する組織設計も検討しています。さらに開発側との会話を増やし、プロダクトとの距離も近づけていきたいですね。
型化できない営業スタイルだから、「科学するところは科学する」
──Wantedlyは企業と候補者の「共感」を大切にしているサービスですが、その価値を営業ではどのように伝えているのでしょうか。
私たちの営業は、同じスクリプトを話せば価値が伝わる、という話ではないので、お客様の採用課題や考え方を理解したうえで、その会社でWantedlyをどう生かせるのかを考える必要があります。
一社ごとに状況や考え方が違うので、対話を重ねながらその会社に合った提案をしていくため、型化しにくい難しさがありますね。
──決まったやり方がないとなると、一人ひとりのスキルに頼る部分が大きくなりそうです。
だからこそ、仕組みにできる部分は整えて、提案の品質を安定させることが大事だと考えています。
例えば、採用や人事について深く学ぶこと。Wantedlyの価値がどんな場面で発揮されるのかを理解し、共通の訴求ができるようになることです。その土台があって初めて、それぞれの会社に合わせて自分の考えを乗せていけるんですよね。
共感や思いを扱うサービスだからこそ、数字にもきちんと向き合い、科学するところはちゃんと科学する。
育成でも、「この課題には、これに取り組む」という支援を、なるべく感覚に頼らずに提供していきたいと思っています。
──メンバーが力をつけて成果を出すまでには、時間もかかりそうです。その間、どのように支えていきたいですか。
努力を積み重ねても、成果はすぐには出ないことがあります。でも、ある時点から大きく伸びることがある。だからこそ、それまでの間に周りがどう支えるかが、すごく大事なんです。例えば「ここまで来ているよ」と成長を言葉にして伝えることも、その一つです。地味かもしれませんが、とても大切にしています。
挑戦には負荷もかかります。なので、一人ひとりと中長期の目線で真摯に向き合っていきたい。今いる人にも、これから入ってくれる人にも、その頑張りが実を結ぶ確率を1%でも上げられるようにしたいと思っています。そして成果が出たときには、それをちゃんとチーム全体で分かち合いたいですね。
「名刺代わりになる仕事」が、ここにはたくさんある
──今このタイミングでVisit事業部に加わるからこそ、携われることは何でしょうか。
取り組めることは、本当にたくさんあります。今期のテーマは「変革」で、新しい商品をつくることから、営業戦略や売り方を変えることまで、この1カ月だけでも両手では数えきれないほどの施策が動きました。
先ほどお話しした組織づくりについても、新しく入った人や新卒の皆さんが活躍するところまで見据えると、2〜3年くらいのプロジェクトです。今加わる人も、その基盤をつくるところから関われます。
一般的に、組織は大きくなるほど、一人ひとりの影響力が薄まっていきます。1000人の会社になれば、当たり前ですが1000分の1になる。完成された組織での仕事は、どうしても先人たちがつくったものの上に成り立ちますよね。
今のVisitは、事業も組織ももう一度つくり上げている最中です。「ウォンテッドリーで〇〇を立ち上げたのは自分だ」と言えるような、名刺代わりになる仕事がまだたくさんあります。
──事業も組織も、まさにこれから再構築していく段階で、どんな人と一緒に働きたいですか。
「自分が会社や事業をより良くするんだ」と、能動的に動ける人ですね。今は変革に取り組む機会がたくさんあるので、そこに挑みたいという血気盛んな方を待っています。
中途の即戦力の方はもちろん、スキルはこれからという人も歓迎です。経験の有無よりも、思いを持って既存の枠組みを越えていける人を求めています。
ウォンテッドリーには、大切にしてきたカルチャーがあります。その思いを共有しながら、事業に新しい風を吹き込んでいけたらうれしいですね。
仲間に報いたいから、前に立つ
──ここまで、これからの事業や組織づくりについて伺ってきました。最後に、入社して4年が経った橋屋さんご自身の、ウォンテッドリーへの思いを聞かせてください。
働くほどに、会社のミッションである「究極の適材適所によりシゴトでココロオドルひとをふやす」が、自分のやりたいことと重なっていると感じるようになりました。
私は、生きがいを持って生きている人が多いほうがいいし、そういう人が多い社会って美しいなと思っています。教育など、そのためのアプローチはいろいろありますが、仕事も人の人生に大きな影響を与えます。ウォンテッドリーの考え方に沿って、私たちが正しく価値を提供できれば、自分が実現したいこともかなうと信じています。
──ご自身のやりたいことと、会社の目指す姿が重なっているんですね。
それと、一緒に働くメンバーの存在も大きいです。人として、みんなのことが本当に好きなんですよね。
ここには、ミッションに共感して集まってきた人たちがほとんどです。だから、「働く」をより良くしたい、人を幸せにしたいと考える人が多い。そういう“素直でいい奴”がちゃんと報われるべきだと思っているので、自分が前に立って組織づくりに取り組みたいと考えました。
どのメンバーにも、根っこには奉仕の精神があるんです。だからこそ、「みんなで何かをやろう」となったときにエネルギーが出る。個人だけでなく、チーム単位で大きな力が生まれる場面を、自分のチームでも他のチームでもたくさん見てきました。それがウォンテッドリーの強みであり、文化だと思っています。
私たちの仕事は、採用や働き方を本気で変えにいけるものだと思っています。人が大事にされる採用を、世の中に広げていきたい。その挑戦を一緒に楽しめる人と、働きたいと思っています。