現在、Wasshoi Tohoku Group(以下、WTG)では様々な人材募集を行っていますが、今回は人事担当の吉川さんにWTGで採用する際の決め手を聞いてきました!
-WTGではどんな人材を求めているのでしょうか?
「誠実で学習意欲が高い人」です。
WTGで働くうえで必要なスキルは50項目程あるのですが、入社してからでも育成可能なものは採用時には重視していません。採用時に重要視しているポイントは、後天的に伸ばすことができない資質です。
それが「誠実であること」と「学習意欲が高いこと」です。
-なぜそのふたつが必要なのでしょうか?
WTGでは、成人発達理論と選択理論心理学の考え方をもとに会社の在り方を考えています。
まず成人発達理論についてですが、WTGには「志を持つ人と人でハッピーな未来を創る」というパーパスがあります。
では、ハッピーとは何か?人事としては、社員と社会の両方にとっての幸せの定義に向かって戦略を立てなければなりません。世界共通の指標としての幸せというのは人間が生活する中で必要な条件なので、会社が目指すべきはそこではありません。
人間は、成長していくプロセスに幸せを感じます。ですから、大人になっても成長していくことを肯定的に捉え、それに対してポジティブな動きをしている会社は伸びているし、社員の満足度も高い、というのが成人発達理論の考えです。
自分が成長していくことや他者が成長することを支援していくことで感じる幸せが充満している会社ってとても魅力的ですよね!
次に選択理論心理学についてですが、これは「自分の行動は自分で選択しているはずで、自分を変えられるのは自分だけ」という考え方です。
WTGは地域に直接入って行って事業を作っていく会社です。住民の方やそれを支える行政の方、地域で働く事業者の方など、その地域に存在している方々全員が同じ方向を向いていかなければ事業は成り立ちません。関わる人が多いため、難易度が高く、葛藤や困難も多いです。意見や考え方、価値観のすれ違い等の課題に対して、どのように対話し、どのように他者の思いを受け止め、最終的に自分自身の在り方をどう選択していくかが大切です。
このふたつに共通するのが「誠実さ」です。
自分に対して誠実であること、そして他者に対して誠実であることで、成長していくことができます。
人間としての器の拡大や人間力を発達させていくことの絶対条件が誠実さです。
-面接ではどんなことを聞かれるのでしょうか?
特定の経験やスキル、資格を持っているか、今何ができるかということは重視していません。
これまでの人生でどんな困難をどう乗り越えてきたか、どんな喜びをどんな場面で感じたか、いろいろな視点から話を聞いて、どうやって自分や他者と向き合ってきたのかということを採用プロセスの大前提としています。
その人のそれまでの人生のストーリーの中から、誠実であろうとする姿勢を持ってきた人なのか、知りたいと思っています。
成人発達理論で成長していく段階として、3つの段階があるのでご紹介します。
①環境順応型
他者や外部環境に自分の意思決定の基準がある状態。日本人に一番多い。
②自己主導型
自分の中の信念や価値観に従って行動を選択していく。自分や他者に対する誠実さが奥底にないと、社内外問わず信用・信頼される仕事をもらえない。
③自己変容型
自分の信念や価値観は持っているが、それをいかようにも変化させられる。自分に対しても他者に対しても嘘がなく、他者の意見を受け入れたうえで自分で意思決定ができる。
建前上スキルとして「自己変容」できる人もいますが、何十年も続けていく仕事なので、いつか消耗して燃え尽きてしまいます。継続していくことができるのは、もともとの資質として持ち合わせている人だと思います。
自己変容型がどの会社にとってもベストという訳ではありませんが、WTGには、地域に入って様々な意見を受け入れながらもそこでリーダーシップを持って向き合っていく人材が必要です。ですからその資質を持った方、「自己変容型の原石」となる人を求めています!
人間としての成長と会社の利益は、同時に追求できると考えています。
そして、そういう文化を創ることで社員が幸せになるということを信じています!
お互いにハッピーな未来を創りましょう!