飲食店向け野菜の卸・配達・仕入れ | 業務用野菜のベジクル
業務用野菜のべジクルでおなじみのべジクル株式会社のホームページです。東京都内を中心に、飲食店へ業務用野菜を販売しています。野菜の仕入力と自社物流と大田市場の最新情報の発信で、コスト削減と利便性の向上をご提案します。
https://www.vegekul.com/
2025年6月末、約7年間勤めたatama plusを退職しました。そして今月から、「八百屋のベジクル」に正式入社しました。(6月からお手伝いしていました。)
このエントリーでは、創業期からatama plusに携わった7年間で何を感じ、なぜ今「八百屋」なのか、自分の言葉で整理しました。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
atama plusでは、スタートアップならではのダイナミックな変化をいくつも経験させてもらいました。
自分自身、専門性の高いタイプではなかったからこそ、会社のフェーズに応じて柔軟に役割を変えながら走り続けました。
常にプロダクト組織に軸足を置きながら、必要な役割を担い続けた7年間でした。
正直、自分が辞めるなんて思ってもいませんでした。でも、転機って突然やってくるものです。
atama plusには「Techで業界を変える」というテーマを持ってジョインしました。教育業界は、テクノロジーで変革できる可能性があると確信していました。
もともとは塾にAI教材atama+を導入することから始まったatama plusですが、事業転換していくなかで、近年は「atama+塾」という店舗型の塾を全国展開していく戦略に変わっていきました。
それ自体は素晴らしいことですし、その成長に確信を持っていますが、事業の中心はAI教材SaaSから、よりリアルな塾運営という色が短期的に濃くなっていました。
もちろん、AI教材atama+というプロダクトがあるからこその事業ではあるものの、自分がatama plusで成し遂げたかった「Techで業界を変える」挑戦というテーマとは、今のタイミングでは少し離れているかもしれないと感じました。
また、自分の中で30代後半をどう過ごすか、そろそろ真剣に考えたいと思ったのも理由の一つです。
さらに、自分は「役割を変えながら、変化の中で成長する」タイプで、急成長期のスタートアップにはフィットしていたけれど、成熟フェーズの組織でどうパフォーマンスするかは自分の課題でもありました。
もともとの自分の興味関心の核が「教育」そのものではなく、「業界を変える」や「激動のスタートアップで働くこと」にあったため、このタイミングで辞めることを決断しました。
次のテーマは「食」でした。
今回は「Techで業界を変える」といった大きなテーマではなく、純粋に自分が関わりたい世界に身を置くことにしました。
もともと料理やおもてなしが好きで、社会人になっても「お弁当男子」だったり、友達を招いてホームパーティーしたり、料理YouTuberにハマったり。
「周りの人を幸せにしたい」というもともと持っている自分の価値観と、「料理をふるまうこと」が深くつながっているとにも最近、気づきました。いつか飲食店をやってみたいと思ったこともあるし、こども食堂のキッチンでボランティアをしてたこともありました。
そして、日本の食文化は素晴らしい。もっとこの業界に関われないか、ずっと考えてきました。
転職活動の中で、飲食店DX SaaS、大手食品メーカーのDXベンチャーなど複数社内定をいただく中で、最終的に決めたのが「八百屋のベジクル」でした。
SaaSやDX支援の会社ではなく、自ら野菜を仕入れ・届ける「手触り感のあるビジネス」に惹かれたことが最大の理由です。
ベジクルは、創業70年以上の老舗の八百屋。
ただし、都内の非チェーン飲食店向けに野菜を卸す「業務用八百屋」です。
街の八百屋さんとは違い、毎日数千店舗に数万点の野菜を届けています。
扱いが非常に難しいからこそ、いまだにアナログな業界でもあり、テクノロジーの参入障壁がとても高い業界です。
そんな中で、ベジクルは自社で発注プロダクトを開発したり、ITを活用して業務や配送の効率化に取り組んだりと、DXに本気で取り組む八百屋です。
また、最近は野菜以外の卸(肉卸、魚卸など)とパートナーを組みながら、飲食店の仕入れに関する課題解決へもチャレンジしています。
現在、1人目のプロダクトマネージャーとしてベジクルに参画しています。
もともとプロダクトマネージャーもおらず、システム開発自体が模索中という状況でした。
IT業界から来た自分としては伸びしろだらけ。7月からプロダクト戦略室が立ち上がり、メンバーも僕だけです。まずは、ベトナムの開発チームとのオフショア開発のマネジメントからスタートしています。
自社で開発した受発注システム、基幹システム刷新など開発テーマは盛りだくさんです。会社全体を1つのサービスと捉えてサービス開発もしていきます。
フォルシアでの経験、atama plusでの経験、そして今までのプロダクトマネジメントの後悔も全部ぶつけながら、日々プロダクト開発や事業の“交通整理”を始めています。
八百屋のベジクルの現場は深夜から動き出します。
受注やピッキング業務は夜間に行われ、朝4時頃には配送車が次々と出発します。
まさに「The 現場」。
これが日本の飲食を支えているのかと、毎日感動しています。
さらに、大田市場や豊洲市場にも足を運びながら、青果流通のリアルを日々学び中です。知れば知るほど、業界の課題と伸びしろを感じています。めちゃめちゃ奥深くて面白いです。
まだまだどういう組織にしていくかも模索中で、どんな役割が必要かもこれから考えますが、この記事を読んで、少しでも興味を持ってくれた方がいたら、ぜひ声をかけてください。(知り合いの方はFacebookでメッセージください!)
まずは、事業の課題、業界の課題をお話させてください!平和島にあるピッキングの倉庫も見学できます!
プロダクト組織の未来も、まだまだこれから。
相談したいことも山ほどあります。
ぜひ助けてください!