バリュエンスでは、子育てをする社員が無理なく働き続けられるように、育児休業の制度や時短勤務など多様なサポート体制を整え、男性社員による育児休業も推奨しております。
今回は、2020年4月に入社し、ALLU GINZAのストアマネージャーとして働きながら、1児の父として育児休業を取得した大濱 健太郎さんにお話を伺いました。家族との時間や、働き方に対する価値観の変化、育休取得におけるハードルなど、男性育休のリアルをお届けします。
育休で感じた家族の大切さと職場のサポート
―育休を取得しようと思ったきっかけを教えてください。
大濱|もともと、子どもが生まれたら「できるだけそばにいたい」「家族を支えたい」という思いが強かったんです。その背景には前職が保育士だったことが大きく影響していると思います。たくさんの子どもたちのお世話をし、親御さんたちと接する中で、育児の大変さや夫婦で協力して子どもを育てることの大切さを肌で感じていました。だからこそ、育休を取ることは自分にとって自然な選択でした。
―大濱さんにとって、男性の育休取得はごく自然なことだったんですね。育休取得について会社に相談した時期はいつごろでしたか?
大濱|妻の妊娠が分かった時点で、できるだけ早いうちから育休を取りたいと考えていました。なので、安定期に入ってからすぐ、上司に相談したんです。ストアマネージャーという責任ある役割を任されていたので、早めに相談した方がいいと思っていました。
―育休取得にあたって職場の反応はどうでしたか?
大濱|実は、ちょうど自身の部署異動のタイミングとも重なっており、ご迷惑をおかけしてしまうのではないかと、気が引ける部分もありました。ですが、異動先の部署の皆さんがとても温かく迎えてくれて、育休取得も快く背中を押してくれました。上司からは「家族を最優先にしてください」と言っていただき、同じ店舗のメンバーも温かくサポートしてくださり、本当にありがたく感じています。
出産予定日が決まった段階で、スムーズに業務を引き継げるよう店舗のスタッフ全員と調整を進めました。やはり、イレギュラー対応はどうしても発生してしまい、迷惑もかけたと思います。でも、信頼できるメンバーに囲まれていたおかげで、安心して育休を取得することができました。
― 周りのメンバーも背中を押してくれたのは心強いですね。育休に入る前に、準備しておいたほうが良かったことはありましたか?
大濱|引き継ぎや業務整理はもちろん行っていましたが、振り返ってみると「想像の5倍コミュニケーションを取り、もっと周りに頼っておくべきだった」と感じています。新卒メンバーも多い時期でイレギュラー対応が発生しやすかったので、事前にチームで問題を乗り越えられる体制を整えておけたらメンバーの負担をもっと軽減できたかなと思います。
私自身、自分一人で解決しようと抱え込みがちの部分があったので、もっと周囲と密に連携し、頼ることの大切さを改めて痛感しました。こうした経験は、これから育休を考えている男性社員の皆さんにも、ぜひ伝えたいポイントです。
家族で支え合い、成長を見守る大切な時間
― 育休中はどんな生活を送っていたんですか?
大濱|育児にどっぷり浸かった、とても幸せな時間を過ごしていました。といっても、けっこうハードな生活でした。
基本的に、子どもが3時間おきに起きるので、そのリズムに合わせて過ごしていました。夜中のミルクは私が担当し、妻がしっかり休めるようにしました。どちらかに負担が偏ると良くないと思っていたので、できるだけ協力し合うことを心がけました。結果的に、夫婦それぞれがまとまった睡眠時間を確保できたのは本当に大きかったですね。育休を取れたおかげで、夫婦で助け合う環境がつくれたからこそ、家族みんなが健康でいられたのだと実感しています。
― 元保育士さんでも、新生児のお世話はやはり大変でしたか?
大濱|そうですね。保育園で関わっていたのは、ある程度成長した子どもたちだったので、生まれたばかりの新生児のお世話は今回が初めての経験でした。知識としては分かっていても、実際に子どもが体調を崩したり、夜中に病院へ連れて行ったりする場面では冷静ではいられませんでしたね。やはり、親としての責任感や不安も大きかったです。
― 育児の中で特に印象に残っていることはありますか?
大濱|特に、これといったエピソードではないのですが、子どもの成長すべてが印象に残っています。最初はまだ目も見えていなかったのが徐々に笑顔を見せたり、次第に声を出して意思表示をするようになっていく・・・、成長スピードが早くて本当に驚かされました。
一つ一つ成長していく様子を、自分の目で見られたことはとても貴重な経験でした。育休を取っていなければ、これらのかけがえのない瞬間を見逃してしまっていたかもしれないので、家族と過ごす時間の尊さを改めて実感しました。
育休で磨かれた気づきの力と、これからのキャリアへの決意
― 育休を経て、シゴトへの向き合い方で変わったことはありますか?
大濱|育休を経験して、自分の中で一番変わったのは、人の変化に対する感度が高くなったことだと思います。育児では、子どものちょっとした表情の変化や仕草の違いから体調や気分を察することができるようになったので、そうした「小さな変化に気づく力」は、シゴトのメンバーとの関わりでもすごく役立っています。
メンバーの体調やメンタルの些細な変化にも気を配るようになり、「業務がうまく推進できるか」という視点だけではなく、「一人ひとりがモチベーション高くシゴトに向き合えているか」を見るようになったと思います。各メンバーの状況を踏まえた声掛けやサポートを意識することで、メンバー間の関係性もさらに良くなり、より強いチームづくりにつながっていると感じています。
また自分自身も、「家族を支える」責任感が増したことで、シゴトに対する姿勢もより深まり、もっと成長したいという想いが強まりました。
―大濱さんの今後の目標を教えてください!
大濱|まずは、家族が増えたので、「家族全員が幸せに暮らせる」ための基盤を整えたいという気持ちが強くなりました。そのためには、育児とシゴトを両立させながら、自分たちらしい家族のカタチを見つけていきたいと思います。
併せて、ALLUのストアマネージャーとしての経験もまだまだ浅いので、自分にまだ足りない部分を学び続け、自分らしいマネージャー像も確立していきたいです。販売に関する知識やマネジメント力をさらに磨いて、多くのお客さまにALLUの魅力を届けたいと思っています。
バリュエンスへの恩返しの気持ちを忘れず、スピード感を持って目の前の課題に取り組んでいきたいですね。
―最後に、これから育休を考えている社員にメッセージをお願いします!
大濱|子どもの成長は本当にあっという間で、この貴重な時間は二度と戻ってきません。だからこそ、もし職場に頼れる環境があるなら、迷わず育休を取ってほしいと思います。
シゴトから離れることへの不安や葛藤はあるかもしれませんが、家族との時間を優先することで得られる経験や気づきは、想像以上に大きいです。育休を通して家族の絆が深まると同時に、自分自身も人間的に成長できる機会になるはずです。
家族のため、そして自分自身のために、その時間は必ず価値あるものになると思います。
― 大濱さん、素敵なお話をありがとうございました!