提案したことがきっかけで、PMまで任されるようになったエンジニアの話
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今回は手間いらずでエンジニアをしている入江さんにお話を伺いました。
私は手間いらず株式会社に入社し、サイトコントローラー「TEMAIRAZU」シリーズの開発エンジニアとして日々働いています。
■アプリケーションサービス事業
サイトコントローラー「TEMAIRAZU」シリーズの開発・提供
そもそもサイトコントローラーとは…?
簡単に説明すると「複数の宿泊予約サイトの一元管理システム」です。
もう少し具体的に説明をすると宿泊予約サイトを始め、宿泊施設が使用している顧客管理システムや在庫の共有、価格コントロールに使用するシステムなど様々なツールに接続し、宿泊施設の担当者の方がサイトコントローラ―を使用することで多くの業務効率化、利益の最大化を図れるシステムです。
私の現在の業務の割合は、ソフトウェア開発7割、インフラ整備関連が3割となっています。
プロジェクトによっては、PM(プロジェクトマネージャー)も務めています。
これだけ色々やっていると中途採用で入社しているのではないかと思われるかもしれませんが、実は2012年に新卒として当社に入社しました。
※まさかこんなに長く勤めることになるとは、入社当時は想像もしていませんでした(笑)
今回は新卒から入社して現在様々な開発に携わっている私が、手間いらずでエンジニアをすることの魅力をお伝えできればと思います。以下のような方にとって、何かしらのヒントになれば幸いです。
・技術力も高まってきて、さらに上流の経験も積みたい方
・自分の提案により新規プロジェクトを担っていきたい方
・モノづくりへの愛情がある方
入社の理由と手間いらずへの入社の決め手
先程触れたとおり、11年前に新卒として入社しました。
就活の時は、当社と並行して、SI系企業を中心に選考を受けていました。
手間いらずで魅力に感じた点は、自社サービスを展開していて、すべて内製化していた点でした。
自社サービスを展開、かつ内製化しているということで、企画立ち上げから実際にリリースするまでのすべての過程に携われる可能性があるので、飛躍的な成長が望めそうだと感じましたし、自社開発だからこそ、クライアントや社内での貢献度が高く、やりがいを感じやすそうだと思いました。
私が就活をしていたのは、東日本大震災の頃で、正直就活にもかなり苦戦していました。そんな時に手間いらずから内定をもらい、比較的、即決に近い形で入社を決めました。
入社から現在まで
業務の移り変わりと、仕事に対する考え方の変化
2012年の入社当時は、お客様からの問い合わせに対応したり、保守などの要望改善対応が主でした。2015年末くらいから、それに加えてインフラにも携わるようになり、業務の幅が広がってきて、現在に至ります。
そういった様々な経験を積む中で、元々は自分で何かを作りたい、プログラムを書きたいと思っていた考えが、より良いものを作りたい、システムを安定稼働させたいという思いへ変化してきました。
先程も触れたとおり、現在はソフトウェア開発が7割、インフラが3割くらいの割合で業務にあたっています。
開発については、新規開発もありますが、基本的にはお客様からの要望対応など、システムの改善の部分が多いです。
インフラについては、サーバーやネットワークが安定稼働するように構成変更を行ったり、冗長化を図って耐障害性を高めたりしています。
ブッキングエンジン開発のPMを任される
当社では、サイトコントローラーだけではなく、現在ブッキングエンジンという宿泊施設が提供する宿泊プランを、自社公式サイトから販売するシステムも開発・提供していて、私はこの開発のPMを担当しています。
元々稼働していたシステムが10年以上も前から利用されていて、メンテナンスが難しく、稼働を維持するので精一杯となり、なかなか改善するところまで手を付けることが出来ていませんでした。
そんな中、利用していた決済システムが終了することになったので、それであればこのまま維持するよりも、いっそリニューアルした方が商品価値が上がるのではないかと考え、提案したことがきっかけでプロジェクトの責任者を任されることになりました。
自分の提案によりプロジェクトが始動してリリースし、現在もサービスとしてお客様にご利用いただいているのは、とても感慨深いです。
PMとしての業務
基本的には各メンバーの進捗確認と、スケジュール調整が主です。
少数精鋭の環境なので、私もそうですが、メンバーも他のプロジェクトと並行して開発をおこなっています。そのため、タスクの優先順位付けをしっかりして、作業分担をすることはもちろん、プロジェクトがスケジュール通りの進められるように管理しています。
手間いらずで働く魅力とは
① 自分たちの裁量で開発できる範囲が広い
様々な業務を経験できることはもちろんですが、自社サービスを展開している中で、自分たちの裁量で開発ができるところは、当社で働くことの魅力だと思っています。
先程のブッキングエンジンの開発のところでも触れたとおり、自分の意見によって仕事を任せてもらえたり、お客様との折衝や、設計からリリースまで一気通貫で経験することもできるため、自分たちの裁量で動けることが多くあります。
② 他社との連携もある開発環境
サイトコントローラー「TEMAIRAZU」シリーズは、宿泊予約サイトや宿泊施設の顧客管理システムなど様々なサービスと連携していて、その中には、かなり大手のサービスもあります。
そういった様々な企業とも連携しながら開発をしていくので、自社内だけではなく、外部からの刺激を受けることも多く面白いです。
③ 他部署との連携が活発
営業やカスタマーサポートなど他の部署との連携も多くあります。
毎日同じプロジェクトに携わっている営業と開発の進捗確認や議論をおこなうようなミーティングもありますし、ユーザーの要望を最も多く聞いているカスタマーサポートからも定期的にお客様の声を共有してもらったりしています。
部署や業務の内容は違えど、"より良いサービスをお客様に提供したい"という思いはみんな一緒なので、そういった環境も手間いらずらしさだと思います。開発側も積極的に他部署へヒアリングしに行ったりしています。
これから挑戦したいこと
当社のメイン事業であるサイトコントローラーと自身の提案からプロジェクトが始動したブッキングエンジンのシェア拡大に向け、ユーザの視点に立った開発を行うとともに、今まで以上に安定したシステム供給ができるようインフラの改善にも努めていきたいと考えています。
新卒で入社した当時は、エンジニアとしてのスキルを高めて、自分で何かを作りたいといったような「自分」が主体となるような成長を望んでいましたが、プロジェクトの企画・立案からリリース、運用までの開発経験や、インフラ整備など幅広い経験を積んだことで、現在は「プロダクトが主体」の考え方へと変化してきました。
より良いサービスをお客様に提供するために、自分ができることを考えながら、どんどん挑戦していこうと思います。