TAMメンバーにインタビューする「TAMのお仕事図鑑」シリーズ。今回はしゃかいか! チームで、ディレクター&カメラマンとして働く篠原さんにお話を伺いました。
実は入社するまで、TAMのことを知りませんでした ――篠原さんのキャリアについて教えてください。
前職は地図サービスのスタートアップ企業で働いていました。学生時代は建築学科で都市計画を勉強していて、GPSや位置情報に関する内容にも関わっていたので、カスタマーサクセスとしてデータをレポーティングしたり、インサイドセールスとして営業したりしたことも。経験を重ねていく中で制作現場で「コンテンツ」に関わりたいと考えるようになり、制作進行へと異動。最終的にはディレクターとして働いていました。
――TAMではカメラマンとしても活躍されていますが、写真はいつから?
カメラマンとしての社会人経験を積んできたわけではなくて、写真については気づいたら仕事になっていた……そんな感覚なんです。前職で働きながら、写真家のアシスタントをやっていた時期もありますが、どこかに勤めて撮影をやっていたわけではありません。
小学6年生の頃、お小遣いを貯めてカメラを購入したのが最初のきっかけで、写真が日常にある生活を送っていました。大学生で一人暮らしを始めてから、旅行に行った時の写真をSNSにアップするようになって、それが徐々に仕事につながっていったんですよね。ウェブメディアの編集者さんとも仲がよかったので、撮影担当として取材に呼んでもらったり、近所の銭湯の撮影を担当したり、少しずつ写真が世界を広げてくれました。
――素敵な広がり方ですね。人とのつながりがあって、スキルもあるならフリーランスのカメラマンになる道も考えられそうなのに、なぜTAMへ?
TAMを知ったのはWantedly。実は入社するまでTAMがどんな会社なのか知りませんでした。入社してから、TAMの魅力を実感しているところです。
確かにフリーランスとして働くことも考えなかったわけではありませんが、まずはカメラマンとしての武器を携えたい。そのためには、撮影した写真が掲載されるウェブコンテンツの中身をちゃんと知るべきだと考えました。ウェブメディアで伝える、そんな仕事の景色を知らずにカメラマンとして活躍はできない、そう感じていたのだと思います。
TAMに入社して「できること」が増えた ――現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
大きく3つに分られます。1つがSNSのコンテンツ企画制作。ゼロベースからどんなコンテンツを発信するのがよいかクライアントさんと一緒に考え、チームで撮影・制作を担当しています。もう1つがSNSの運用代行。こちらはクライアントさんのご要望に合わせることが多いですが、投稿スケジュールを作って管理するなど、運用がメインのお仕事です。例えば横浜市様の公式InstagramアカウントFind Your Yokohama( @findyouryokohama_japan )は、365日毎日更新しています。
最後がメディア事業運営。クライアントさんのウェブメディアで取材や撮影を行っています。また自社メディア「しゃかいか!」での撮影・編集も担当しています。
――SNSの運用から取材まで幅広いお仕事をしているんですね!
TAMに入社してからできることがすごく増えました。これだけ幅広くさまざまな仕事に関われているので、自分のスキルアップも実感できていますし、仕事スタイルも変わったと思います。
またしっかり「中の人」として運営のプロセスに関わって行くことでカメラマンやディレクターとしての幅も広がりました。入社前になんとなく「必要だろう」と感じていたスキルを日々身につけられているように思いますし、この選択は間違えていなかったと思います。
――どんな時にやりがいを感じられますか?
SNSの運営やメディア事業は、自分が関わったことが世の中のためになっていると実感できることが多い仕事です。インターネットを通じてまだ世の中に知られていないことを発掘し、発信する。スポットライトを当てるお手伝いができるのはやりがいに感じています。
先日も「しゃかいか!」で北海道の「オホーツクの魅力体験ツアー」に参加してきたのですが、自分の中でも心が大きく動いた出来事でした。第一次産業など自然と主体的に関わっている方たちの生き方や言葉を伺って、彼らの哲学やモノの見方にものすごく興味がわいたんです。仕事を通じて「世の中を美しくしたい」と思っていて、素直に、そんな感情が生まれたのはこの体験ツアーに参加したからこそでした。
いろんな景色を知っている人は、気持ちが豊か ――「世の中を美しくしたい」ってとても素敵な言葉ですね。
僕自身の考え方として、仕事以外で見たことや体験したことが仕事に活かせればいいと思っているんです。自宅やオフィスで仕事をすることだけが創造性の源じゃない。仕事以外がその人らしさを作っていくし、その人らしさが仕事にも現れてくると思います。だからこそ僕は、なるべくいろんなことをやってみたい。
今回の「オホーツクの魅力体験ツアー」も実際に参加しなければ、北海道の農家さんたちのことなんかは知らないままでしたからね。取材を通じて新しい世界を知ったり、そこで働く人たちにスポットライトを当てることができて、本当にいい体験ができたと心から感じられます。いろんな場所や景色を知っている人の方がメンタルも安定すると思うし、何より気持ちが豊かでいられると思うんです。
――篠原さんは、ご自身をコントロールするのが上手だなって思っていたのですが、気持ちの豊かさを意識的に求めていたからなのかもしれませんね。最後にTAMをおすすめしたい人はどんな人か教えてください。
TAMという主語ではまだ語れる自信がないので(笑)、しゃかいか! のディレクターになりたい人でお話しすると、いろんなことを面白がれる人におすすめしたいですね。好奇心を育んで、自分自身で磨き続けることができる人。
僕が好きな言葉で、フランスの小説家アンドレ・ジッドの「賢者とはよろずのことに驚嘆する人を言う」っていうのがあって。まさしくそういう「賢者」でありたいなと思います。結局いろんなことに驚いたり、感動できる人の方が楽しい人生を送れると思うんです。あらゆることに興味を持って、なにか買ってみたり、遊んでみたり、食べてみたり、気ままに足を運んでみたりすることができる人があっていると思いますよ。
篠原さんの好奇心から生まれていく今後のコンテンツがとっても楽しみです。ありがとうございました!