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一貫した目標達成への貪欲な姿勢。入社7年目のマネージャーに聞く、「信頼を自信に変えるまで」
【撮影場所:WeWork麹町】
新卒でシナジーマーケティング(以下、当社)に入社し、2025年で7年目を迎える圓城寺(えんじょうじ)さん。当社が提供するクラウド型CRMを起点としたマーケティングSaaS「Synergy!(シナジー)」の設定代行や運用設計を担うグループで研鑽を積み、その実績と人柄が評価されて、今年からマネージャーとして活躍しています。
一見、順風満帆なキャリアアップに見えますが、これまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。「自分の仕事に自信を持つことに苦労した」「マネージャーを引き受けるか悩んだ」と振り返る圓城寺さん。彼女はどのように壁を乗り越え、何を大切にしながら仕事と向き合ってきたのでしょうか。入社から現在までの歩みを聞きました。
■プロフィール
圓城寺 麻衣 / クラウド事業部 第1エージェントグループ マネージャー
2019年新卒入社。入社以来、クラウド型CRMシステム「Synergy!」の設定代行業務を担当。お客様の要望にあわせて、CRMシステム導入時に必要な要件定義・設計・構築・初期設定などをサポートするCRMディレクターとして、主に新規クライアントのSynergy!導入の支援や既存クライアントの運用支援を担う。2025年に同部のマネージャーに就任。
※部署名・役職は取材当時(2025年6月)のものです
優劣で点数をつけるのではなく、「私を知ろうとしてくれた」ことが入社の決め手
――まずは、圓城寺さんが新卒で当社に入社された理由を教えてください。
学生時代、経済学部国際経営学科でマーケティングを学んでいました。そのため就職活動の際はマーケティングという言葉の響きから業界を調べ、マーケティング領域を専門に手がける企業数社に夏のインターンシップを申し込んだのが、最初のきっかけです。
何社か受けたのですが、当社は、面接や課題を通じて一番「私」という人間を知ろうとしてくれた会社でした。中には、「審査されている」と感じる企業もあり、お互いを尊重して、対話をするのが難しいと感じる場面もありました。一方で、当社は「選ぶ・選ばれる」という関係ではなく、学生と企業が同じ方向を向いて一緒に進んでいく姿勢、つまり「人」を大切にするスタンスがあると感じ、そこに強く惹かれたのが入社の決め手になりました。
また、当社には「101点のサービス」というサービスポリシーがあり、それは「期待を常に1点でも上回る価値を提供し続けることで、お客さまに貢献する」という意味合いなのですが、「一度120点を出して終わりではなく、101点を提供し続ける」価値観に共感したことも理由の一つです。
――その価値観に共感された背景には、ご自身の経験も関係しているのでしょうか?
そうですね。今振り返ってみると、私は学校や部活、アルバイト先でも、副委員長、副部長、サブチーフといった、チームメンバーをサポートする役職に就くことが多かったように思います。仲間をサポートしたり、フォローしつつ、一つの目標に向かっていくことにやりがいを感じる性格で、その感覚が、マーケティングにおけるCRM(顧客関係管理)※の考え方や、「人」を大切にする当社のスタンスと近しいと感じました。
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※ 製品やサービスを提供する企業が、顧客との間に信頼関係を作り、購入してくれた顧客をリピーターに、リピーターからファンになるような活動を行い、顧客と企業の相互利益を向上させることを目指す総合的な経営手法。
成長のきっかけになったのは「助けてください」の一言
――入社した直後はどのような業務を担当されたのですか?
当社は、「Synergy!」という顧客データを集め・管理し、顧客データに基づいてメール配信などのコミュニケーションをとることができるマーケティングシステムを提供しているのですが、システム導入時にお客様をサポートする業務を担当しました。
具体的には、Synergy!は、お客様の課題や要望に合わせて柔軟に設定ができるシステムのため、導入の際「どのように設定するのが一番効率よく・ミスなく運用できるか」とご相談いただくことが多いんです。そのため、データベースの項目やメール配信などの設計部分からご支援し、システムの設定を代行するサービスもあわせて提供しており、その担当を担っていました。
配属の経緯としては、入社後の新人研修で、「Synergy!の設定代行」という業務があることを知り、ぜひ担当したいと思って、自ら希望しました。
1、2年目はまさに修行期間で、とにかくシステム設定の経験を重ねることが目標でした。キャンペーンの申し込みや顧客調査などに使用するWebアンケートフォームの制作やメールの配信設定などの案件を、多い時には1か月で10件ほど担当し、ひたすらお客様とコミュニケーションを取りながら制作や設定を行っていました。
――多くの案件に対応するなかで、どのようなことに苦労されましたか?
一番の壁はタスク管理でした。タスク管理はもともと得意なタイプでしたが、案件の数が増えるにつれて頭がこんがらがってしまい……。悩んではいたものの、「業務を担当している本人が整理できていない状況で、先輩にどのように報告・相談をしていいか分からない」「自分よりも案件を多く抱えていて忙しい先輩に、このような小さなことで相談するのは申し訳ない」と思い、一人で抱え込んで動けなくなってしまう時期もありました。
――先輩はそんなことを思っていなくても、相談することへのハードルを自分で勝手に上げてしまう……、あるあるですよね。
その状況を乗り越えるきっかけになったのは、とうとう限界が来て「もう案件が多すぎて、どのタスクから進めていいか分からないです。助けてください……」と意を決して声を上げてみたことです。ありのままの自分をさらけ出せるようになったのは、この時でした。
これまで物事に責任をもって自分の力で解決することが多かったため、仲間であったとしても「助けてほしい」と言ったことはなく、私にとって非常に勇気がいる決断でした。気持ちや状況が限界だったことと、「案件対応スピードが上がらない今の状況では、目標としていた案件数を達成することが不可能なのではないか」と気づいたことで、踏み出すことができました。
もちろん、当時の先輩はそんな私を責めることは一切なく、「よく言ってくれたね。まずはあなたが持っているタスクを全部書き出してみて。作業にかかっている時間や進行状況を整理して、いっしょに業務の優先順位をつけていこう」と、一つひとつ丁寧に課題を整理してくれました。すごくほっとしました。先輩に助けていただきつつ、トライアンドエラーを繰り返して仕事の進め方やトラブル対応のスキルを磨いていけたことで、徐々に目標としていた案件数の達成に近づいていきました。成長の手ごたえを感じ始めましたのは、この頃です。
【撮影場所:WeWork麹町】
「私が獲る」と決めた新人賞。目標達成への執着が、成長の原動力に
――圓城寺さんは、毎年年末に行われる全社会「UNITE」で優秀な成果を収めた新人(入社1~2年目対象)に送られる「新人賞」を新卒2年目のときに受賞されていましたね。
先輩をはじめとする周囲の皆さんのご助力もあり、ありがたいことに賞をいただきました。実は、1年目のときに「新人賞を獲得する」という目標を最初に自分で立てていたんです。過去、私が所属するCRMディレクター職から新人賞をとった人が一人もいなかったので、「じゃあ、私が獲ろう」と。
受賞するほどの実績を積むことで、スキルや知見が得られ、それによってお客様により貢献できる。それが積み重なることで、シナジーマーケティングへの貢献にもなると考え、受賞するという目標から逆算して「今、何をすべきか」を考えました。
CRMディレクターには、Synergy!の仕様をすべて理解することはもちろん、お客様の要望に応えられる高度な設計能力とそれを支える豊富な知識、提案力が求められます。お客様の課題や運用体制によって自由に設定ができるSynergy!の特性上、お客様に価値貢献できる一人前のCRMディレクターになるためには、なるべく早い段階で幅広い案件を経験して、ご提案できる設計や設定内容の幅を増やすことが不可欠です。多くの案件を手がけるために、タスク管理をはじめとするさまざまな工夫を行いました。「言ったことは絶対に達成したい」という強い気持ちがあるので、目標達成のために何をすべきかを考えて実行し、ひたすらPDCAを回し続けました。その目標達成への貪欲な姿勢が受賞につながったのではないかと思っています。
自信のなかった私が「戦友」と築いた、揺るぎない信頼
―― 入社してから現在までで、特に印象に残っている案件はありますか?
入社2年目から担当している、化粧品会社様の案件です。当時のマネージャーが「圓城寺さんならできると思うから、少し背伸びした案件にはなるけれど挑戦してみないか」と任せてくれた、私にとってはチャレンジングな案件でした。自社製品の知識だけでなく、お客様が使用されている他のツールやデータベースとSynergy!をデータ連携させるための知識も必要で、多岐に渡る新たなインプットをしました。途中、難しい局面が何度かあって、マネージャーに「現状の私の知識やスキルでは、お客様に満足いただける設定ができない恐れがあります。担当として、私は適切ではないかもしれません……」と弱音を吐いてしまったこともありました。
しかし、苦しいなかでも投げ出さず、周囲の先輩方にも助けていただきながら真摯に案件を進めていくうちに、自ずとスキルや知見が溜まり、最終的に、先方の担当者様と「一緒にプロジェクトを進める戦友」のような関係性を築くことができました。
現時点ではSynergy!の仕様や技術的な問題で実現が難しいご要望に対して、正直に理由を説明して「難しい」とお伝えしたうえで、別のアプローチを一緒に考えられるような、フラットな関係になれたんです。スキルや知識だけでなく、実行力、判断力、提案力などがついていくのに比例して、少しずつですが自分のやっていることに自信を持てるようになっていきました。
――自信を持って、お客様と向き合えるようになったのですね。
私はもともと心配性で、自分に自信を持つことが一番大変でした。「この提案内容で、本当にお客様に価値貢献できるのだろうか」といった不安が常にありました。それを解消するために、少しでも疑問に思ったことはすぐに先輩に報告・相談をする、ということを徹底していました。
そのおかげで、大きなトラブルもなく、お客様からはお褒めの言葉をいただく機会が増えていきました。このような成功体験が積み重なっていったことが、根拠のない不安を乗り越えるための「揺るぎない自信の柱」となってくれました。
「なりたくなかった」マネージャーへ。解像度が上がれば、不安は自信に変わる
――一般的にマネジメントを手がけることに迷いを持つ若手のビジネスマンは多いですが、圓城寺さんはいかがでしたか。
本音を言うと、5年目までは、その責任の重さから「絶対にマネージャーにはなりたくない」と思っていました(笑)。
【撮影場所:WeWork麹町】
―― なぜでしょうか。
「プロのCRMディレクターとして、ミスなく、お客様に満足いただけるサービスを提供すること」が重視されるメンバーの立場においては、心配性である性格はある意味強みでした。しかしマネージャーとなると、メンバーからの相談に対して、お客様に満足いただける提案かどうかを判断して承認したり、場合によっては別の提案を検討するようにとの指示を出す必要があります。加えて、メンバーそれぞれのパフォーマンスに対して、評価をしなくてはなりません。「本当にこの判断でいいのか。間違っていないか」という不安が常に付きまとい、心配性な私にとって、プレッシャーとして重くのしかかることが容易に想像できました。
でも、上長からの「マネージャーを任せたい」という声が現実味を帯びてきたときに、ずっとお世話になっていた当時のマネージャーに相談して、マネージャー業務の一部を実際に担当させてもらうようにしました。その挑戦のなかで、マネージャーという仕事の解像度が上がっていきました。
漠然とした不安の正体は、「実際の業務内容や役職として求められていることを知らない」ことだったんです。実際に業務の一部を経験し、判断する際の考え方やフローを理解したり、タスクレベルまで業務を細分化して一つひとつ実行することで、「私にもできるかもしれない」と少しずつ自信が持てるようになりました。今までたくさん周囲の先輩に助けていただいて一人前になりました。「お世話になった先輩に恩返しがしたい」「先輩にしてもらったように、後輩にも良い挑戦の場を提供し、チームとして成長しすることで事業貢献をしていきたい」という気持ちが大きかったこともあり、マネージャーになる覚悟が決まりました。
――実際、マネージャーになってみてどうでしたか?
マネージャーになってからは、自分の業務に加えてメンバーのマネジメントも行うので業務量は増えましたが、壁に当たった時は一人で抱え込まず、上長に報告・相談をしつつ、タスクの優先順位をつけて実行していくスタンスで、進められています。
メンバーから案件の進め方について相談を受けて判断する際も、これまでの自分の経験が下す判断に自信を持たせてくれました。自分だけでなく、チームメンバーが成長すれば、会社やお客様に対して貢献できる範囲が増えて、喜んでくれる人の輪も広がっていきます。それが支えになっている部分もありますね。素敵なメンバーがいて、チャレンジを応援してくれる社風・環境だからこそかもしれません。
「大きな目標」は、「小さな目標」の積み重ねでしかない
――入社から一貫して、能動的に目標を立てて実行することを継続してこられたことが印象的でした。当たり前ですが、非常に重要なことですよね。
はい、地道ですがそれが一番大事なことだと考えています。目標を達成するためには大きな目標を細分化し、小さな目標を一つひとつ達成していくプロセスが不可欠です。漠然とした目標のままでは、その場所にたどり着くことはできません。
ーー目標を立てるときに意識していることはありますか?
よく言われることかもしれませんが、常に「数字にする」ことです。あとは目につきやすい場所に書いて貼っておく(笑)。
今でも事業部やグループに紐づいた組織として立てる目標だけでなく、個人的な目標も立てています。最近は、マインド面に関する目標が多くなってきましたね。
ーーマインド面の目標も徹底して数値にするのですね。「〇〇について〇回考える」といったような立て方ですか?
そうですね。例えば、メンバーから相談が来た時に「間違えて回答したら怖いな」と思ってしまうことが課題だとします。課題解決に向けた目標を「『メンバーの思考を知る良い機会になる』『自分の経験にもなる』とプラスの思考に切り替えるために、今月は〇件の見積もり依頼があるので〇回その実践をする」とした場合、「今、思考を切り替えられたから1カウント」といったようなかたちです。
そうすることで、目標を達成したかどうかが明確になります。毎週しっかり振り返って、新たに出てきた課題の解決に向けた目標を次の週に立てるようにしています。地道な積み重ねが、周りからの信頼や実績につながり、今の自分を形作っています。
――圓城寺さんの今後の展望について教えてください。
展望というよりも目標に近いかもしれませんが、マネージャー1年目なので、まずは「圓城寺がマネージャーになってから、グループが成長したよね」と言ってもらえることです!マネージャーとして選んでもらったからには、チームにこれまでになかった変化や成長、成果をもたらし、よりお客様の成果に貢献できる環境を作りたい。その使命感が、今の私のモチベーションになっています。
――最後に、シナジーマーケティングへの入社を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします!
当社は、自ら目標を掲げ、失敗を恐れずにチャレンジをする人に対して、最大限のリスペクトを持って協力の手を差し伸べる社風です。能動的に挑戦の機会を作り出し、行動できるタイプの方にとって、やりがいが持てる会社ではないでしょうか。
私も新卒で入社した当初は不安が大きく、できないことも多くありましたが、周囲の方々に助けていただきながらも、自ら行動し、PDCAを回していったことでここまで成長することができました。もし私たちと一緒に働く機会があれば、やりたいことや成長したい方向について臆さずに提案し、自主的に行動してください。それが歓迎される環境ですので、ぜひ当社で、あなたの可能性を最大限に発揮してほしいと願っています。
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