2020年9月の入社以後、営業 やマーケティング、CS、イベント登壇など一人で何役もこなしている田中。日々精力的に働くモチベーションは「スターウォーズの世界をつくりたい!」という熱い思い。スターウォーズと「ストックマーク」の関係性とは? 彼の仕事観や今後のキャリアプランと合わせて尋ねました。
プロフィール
田中和生(たなか かずお):東海大学航空宇宙学科および信州大学経営大学院在籍中に起業し、宇宙開発の裾野を広げる事業を推進。卒業後、株式会社日本能率協会コンサルティングにて、国内企業の新規事業創造及びビジネスモデル設計に従事。製造業を中心に、事業モデルの策定とR&D戦略立案に参画。その後、VALUENEX株式会社に入社し、事業開発責任者として他社とのコラボレーションによる同社の新規事業開拓を担うとともに、コンサルタントとしてさまざまな事業分野の新規事業立案や開発テーマ策定に携わる。日経BP等への記事提供や各種講演によるマーケティング活動も行う。
2020年、ストックマークの自然言語処理技術の高さに魅了され、Astrategyのセールス担当として入社し、現在に至る。
自然言語処理に携わって、今とは違う世界を見たい
——「ストックマーク」を知ったのはいつ頃でしたか。
最初に名前を知ったのは2019年1月頃です。それまで10年ほどコンサルティングをしていましたが、「自分の業務における“課題”を解決するのは自然言語処理ではないか」と2015年頃に思い始めてから自然言語処理を扱うベンチャーを常日頃から見ていて、「ストックマーク」を見つけました。実は前職も自然言語処理のベンチャーでした。
——コンサルタントとして働いている中で、なぜ、自然言語処理に興味を持ったのですか?
もともと経営者の課題を伺い、解決策を提示していたのですが、日々の業務を通して各企業の相談事が似ていると感じていました。もちろん解決策は企業ごとに異なりますが、課題の体系化はできるので、「自分の業務の多くはAIに任せられるのでは?」とハッとしたのが5年前のことです。
当初、目をつけたのがチャットボット。経営者の方々から寄せられた質問とその企業の状況に応じて、チャットボット形式で課題のソリューションを提供できないかと考え始めました。コンサルティングは一般的に高額なので、依頼するのに二の足を踏む企業が多いのが現状です。だからこそチャットボットで多くの企業の課題を解決できれば、チャレンジの機会が増えるのではないかと。そこで色々と調べるうちに、文章を処理する核となるテクノロジーの自然言語処理に関心を持つようになりました。
——ある意味、コンサルタントとしては型破りな発想ですよね。
確かに(笑)。もともと私の場合はコンサルになりたいという思いが一番にあったわけではなく、「『スターウォーズ』の世界をつくりたい」、この気持ちが一番でした!
初めて観たのは小学校入学前。もともと親父が映画好きで、居間でずっと映画を流していた中で、どハマりしたのが『スターウォーズ』でした。言葉で言い表すのは難しいですが、少なくとも当時の私は「自分が大人になる頃にはこんな世界になっている」と信じていました。誰もが当たり前に月旅行をし、月で暮らす人もいる。火星にはさらに外の宇宙を探索する基地がある…そんな世界。
——では当時の将来の夢は何だったんですか。
かっこいい宇宙船やロボットをデザインすることを夢見ていました。大人になった今、抽象度を上げて言い換えるならば、“今とは違う世界を見たい!”。もっと平たく言えば、新しい物好きです(笑)。
今は、スマホとか昔の黒電話に比べると進化はしていますが、人類の生活が変わったか?と言うとそうでもなくて地続き感がある。それを超えたいんです!例えば最近でいうとバーチャル渋谷とか空飛ぶ車の話はワクワクします!進化の感じ方は人それぞれだと思いますが、自分が生きている間に劇的に進化した世界を見たい。その一つの理想が私にとっては『スターウォーズ』の世界でした。もちろん、その気持ちは今も変わりません。
——そこからコンサルタントになったことはどう繋がっているのでしょう?
新卒の就職活動で航空宇宙系の大企業の面接を受けたのですが、面接官に「あなたがやりたいプロジェクトを任せられるのは40代半ばくらいです。」と言われました。就職してすぐにできないことは理解しつつも20年は性格的に待てない!と思いました(笑)。もっとチャンスがあって、もっと宇宙に投資がいけば、若手であってもいろんなことができるはず!と思いました。「宇宙にお金を呼び込まなければいけない」と考えた時に、企業が収益力を高めることでチャレンジングな新規事業に投資できるようにしないといけないと気づいたんです。それが実現できるのは、企業改革のプロフェッショナルであるコンサルタントではないかと思いその道に進みました。コンサルティングがしたいというより、宇宙にお金が集まる状態を作りたかったのです。
——「ストックマーク」で働くこととその夢に、親和性はあるのでしょうか。
もちろん! 企業の収益力を上げ、新規事業に挑戦する機会を増やすには、いかに情報を早く処理できるかが重要です。ストックマークが目指す企業の意思決定改革、つまり実行スピードやチャレンジする内容を根本的に変えられれば、面白い世界に近づける。人類の進化という大きなビジョンの実現においては、個人だけではなく、組織としての意思決定を変革しなければいけないという思いが『Astrategy』に携わるモチベーションに繋がっています。
技術力の高さとスピード感に日々驚いています
——「ストックマーク」入社を決意した、その決め手は何でしたか。
エンジニアリング力…と言い切ると少々まとめすぎですが(笑)、技術力の高さとスピード感に秀でていると感じたためです。前職に勤めていた2020年6月に、『Stockmark Tech Blog』で『Astrategy』でそれまで使っていたインフラ技術を潔く捨ててプロダクトリニューアルをしたという記事を見つけました(6月1日公開分)。その時に、このチームなら自分のやりたいことをすぐに実装できそうだと確信し、共通の友人を通じてCEOの林に連絡をとり、転職活動を始めました。
ただでさえ自然言語処理は日進月歩に技術が発達していて、いかに速やかに技術を転換していくかが重要だと思っていました。色々な企業をウォッチしていましたが、その点で「ストックマーク」は頭が抜けていると感じました。
——それから3ヶ月後の9月。いざ入社してギャップを感じたことは。
だいたいはイメージ通りでした。ただギャップというか、エンジニアの皆さんの優秀さは期待以上でした! 「このクオリティのものをこのスピードで作れるのか!」と入社以後、日々驚いています。2週間〜1か月かかると想定したものが3〜4日でできることも日常茶飯事です。
——現在の業務を教えてください。
『Astrategy』のプロダクト・マーケティング・マネージャー(PMM)という肩書きで、今はマーケティング、営業、カスタマーサクセス(CS)などエンジニアリングサイド以外は全体的に従事しています。
コンサルタントとして幅広い業務を支援してきたことに加えて、前職の事業開発では、自社プロダクトの既存用途以外を考え、パートナーや初期顧客を探し、事業スキームを擦り合わせ、導入支援やマーケティングにも携わっていましたので、今までのキャリアを活かせていると感じています。そしてコンサルタントおよび事業開発で苦労した経験があるからこそ、『Astrategy』で得たい体験の解像度が自ずと上がります。このフェーズだからこその理想的なポジションで働けていますし、エンジニアリング以外のいろんな業務を行うことでプロダクトの成長につながるのではないかと思っています。
——やりがいを感じるのはどんな時ですか。
やはりお客様に、『Astrategy』で狙いの体験して頂き、評価された時が一番嬉しいです。また、商談前はプロダクトに興味がないお客様でも、商談中にお客様の心が動いているのを感じた時も嬉しいですね。
あと“楽しい”と感じるのは社内のSlackのやりとりです。私は決して仕事だけの人間ではないので、スマホにはゲームアプリや読書アプリなどもあるものの、社内のSlackを見ている時間が結局一番長いです(笑)。そこではみんながいろんな意見を投げ込んでくれるので、それを見て自分がどう動くかを考え、また投げる。そのやりとりがめちゃくちゃ楽しいです。
だから、リモートワーク中心の今もチームで目線を合わせて動けていると感じます。実際には会っていないですが、コミュニケーションは密だと思います。
——『Astrategy』が掲げる目標は?
今チーム内のキーワードは“マストハブ(Must Have)”。
新しいことを企画している人の間で「これがないと業務が回らない」「ニュース解析といえば、コレだよね」という『Astrategy』を使っていることが当たり前だという会話が成り立つ状況をつくることが、目下の目標です。そのために私が成すべきことはコアなファンづくり。『Astrategy』を使えないならこの業務を外れます、というくらいのファンづくり。言い換えれば中毒者づくりです(笑)。
『Astrategy』というプロダクトは大きな可能性を秘めている反面、現時点で誰にとってもわかりやすいプロダクトかと言われるとまだまだ改善の余地があります。だからこそ、プロダクトの価値をシンプルに伝えて、新しい市場を作っていくというPMMの役割が重要だと認識しています。そして、興味を持ってくださった人が業務でどういう課題に直面しているのかを解像度高く捉え、その課題が解決できるところまでカスタマーサクセスとしてとことん付き合い、その体験をエンジニアにフィードバックする。その部分を大事にしています。SaaSというビジネスモデルでは、表面的にいい感じに見せても、本質的な価値が伴わなければ結果的に離脱してしまうので、ビジョンに共感して頂けたお客様にどれだけ寄り添ってプロダクトを作れるかに注力しています。
『Astrategy』に限らずですが、SaaSは完成という状態がなく、お客様の課題にフォーカスしながら、環境が変わればそれに応じてプロダクトを育てていくものだと考えています。その中でも特に『Astrategy』はまだまだこれから成長していくプロダクトなので、今できることを正直に言うこと、そして中長期的に何を解決したいのかというビジョンを伝えていくことが重要だと思っています。毎週チームでプロダクトの価値を確認し、具現化する機会もつくっているので、引き続きビジョン実現に努めていきたいです。
いつか“思考のドラえもん”をつくりたい!
——「ストックマーク」の社員にはどんな人が多いですか。
今までの私自身のキャリアに加えコンサルタントとして100社以上と関わった経験をふまえて思うのは、夢中な人が多いということです。自分のやりたいことがあって、それをプロダクトとうまく絡めて実現している…そんな傾向が社員みんなに見られるという社風は、他社と比べても特筆すべき特徴かなと。
例えば私が関わっている『Astrategy』内でも、「こういうアルゴリズムを作りたい!」みたいなモチベーションのもと『Astrategy』の検索アルゴリズムを改善したり、「いつかこんなアプリをつくりたい!」というイメージを持ちながら『Astrategy』はどうあるべきかを考えている。いい意味で、自分のやりたいことに囚われている人がすごく多いマニアックな集団です(笑)。
——今は多数の業務をこなしていますが、今後は新たな人員が加わる可能性ももちろんあります。どんな人と働きたいですか。
オタクかつ何かを作りたいという気持ちが強い人にぜひ入社していただきたいです。具体的には「ストックマークで働きたい。なぜなら、こういうことを実現したいからだ」と自分の言葉で話せる人。
自分のやりたいことの方がプロダクトより大きくて、プロダクトをリードできる方が面白いと思いますし、マニアックでいい。大きな野望があって、その一部をプロダクトで実現しているというバランスの方が、「ストックマーク」の今のフェーズには合っていると思います。
——「ストックマーク」で実現したい夢は何ですか。
人類の進化に貢献するプロダクトの一つとして、いつか“思考のドラえもん”をつくりたいんですよね。「売上を上げるには◯◯が必要だと思うんだけど、どう思う?」「◯◯しようと思うんだけど」と問いかけると、「それなら◯◯した方がいいよ」「◯◯さんがこう考えてるからこうしてみたら?」などと応じてくれるビジネスっぽいドラえもんです。あらゆる行動は人との対話や検証によって前に進むと思っていて、コーチングサービスは、答えは教えてくれないけれども、自分の思考整理を支援してもらうことでアクションを起こすきっかけになる。コンサルティングは課題の明確化と解決策を提示していく。それらを合わせ持ったビジネスにおけるドラえもん、そんなビジネスでの汎用AIをビジネスパーソンがスマホのように一人一台持っていれば便利だと思うんですよね。
数年前と比べてデジタル化されているとはいえ、いまだに紙とペンで思考していることが原始人っぽい気がしているんです。とは言っても私自身iPadを使ってペンで書いているんですが(笑)。結局、現時点では紙とペンが優秀なんですよね。でも、もっといい方法論があるのではないかと思っていて、その2つの道具を超えないと今の生産性が上がらない、次の世界には進めないんじゃないかと。だから、人類が進化したと思えるようなプロダクトを作りたい。『Astrategy』がそうなるようにベストを尽くします。
——「ストックマーク」での経験は、キャリアプランにおいてどういう位置付けになりそうですか。
うーん、私はあまりキャリア思考ではないんですよ。「ストックマーク」に入社したのも育てたいプロダクトがあったから。『Astrategy』という脳の補助機能みたいなプロダクトを、誰もが活用できるようになれば、新たな変革が起こせると思ったことが全ての始まりでした。
とは言え、『Astrategy』の成長の結果として、いかなるプロダクトも世の中にフィットさせられる/伸ばせる能力を獲得できれば良いとは思っています。
自分が興味のあるプロダクトが出てきたときに、プロダクトが目指しているそのビジョンであれば、このボタンを押せば伸びる!と肝を見抜いて、リードできるスキルを身に着けたい。それがあれば、誰しも“思考のドラえもん”を持つ世界で、もっと自由に事業を生み出せるし、結果として『スターウォーズ』の世界が実現できると思うからです!
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