【人事】～創業から現在までの軌跡～壁にぶつかり、乗り越えるたびに見える新しい景色。そのワクワクが原動力となり生きがいとなっています。

STAY GOLD

代表取締役　柏村　淳司

好奇心で行動。そこで勝ち得たチャンス。

この機会に自分の過去を振り返ってみましたが、本当にいろんな経験をしたなと自分のことながら思います。

私が高校卒業と同時に東京に上京してきた理由はとても単純で、東京に行きたかったから。正直東京で何をするのかは二の次でした。地元で御世話になっていた先輩が美容師であったこと、自分自身も興味があったことから東京では美容師専門学校に通う選択をし、将来の目標は明確に決めないまま卒業を迎えることになります。

しかし当時の私は好奇心旺盛で目前の興味があることにはまず行動を起こしていました。友達と洋服を作って販売、オーダーを受けて製作、原宿でショップ店員もしましたし、カフェやバーでも働きました。専門卒業後から2年間はとにかく毎日がとても楽しかったです。とにかく興味の向くままに生活をしていた私ですが、時折『自分は何者なんだろう？』『この社会の役に立っているのだろうか？』などの感情を抱くようになることがありました。具体的な行動は決めていなかった中で、少し焦燥感を感じていたことを今でも覚えています。

もどかしい気持ちを抱えながら過ごしていたある時、当時東京で交流をしていた友人に『今働いている会社でアパレル事業を発足させる。そこの責任者として働いてみないか。』という話をもらいました。具体的な事業計画があるわけでもなく、”アパレル事業を興す”という抽象的な誘いにこのチャンスは今後来ないかもしれないと今までにないワクワクを覚え、挑戦する道を選びました。

これが当社を立ち上げる第一歩になります。

0→1ばかりの経験。

立上げ当初の私はパソコンの使い方もままならない状態で、経営者としては素人でした。自分に何が足らないのかを考えるよりは今までのようにまず行動を起こすことを優先し、アパレル事業に知識のある方を紹介して頂いたり、教えてもらいながらスタートを切りました。

当初はオークションで大量に仕入れたジーパン生地を小分けにして販売したり、プレミアが付きそうな商品を購入し、ECに出品していました。地道に足を運んで友人から古着を買い取り、販売する手法も取っていましたね。

しかし、仕入れを更に増やさなければ商品が枯渇していくと認識していた私は、EC上だけではなく店舗も構えようという考えに至り、時代の流れを考え、当時流行っていたブランド古着のお店をオープンすることにしました。勿論店舗経営の経験がない私はまた0→1で形を作ることから始めます。物件探しから始め、商品確保のためにブランドのサンプルセールに参加したり、たくさんのお店を回り、必死に300点程商品を集めました。そして立上げから3ヶ月後、渋谷に”BRING”1号店をオープンしました。

体と頭で吸収し続けた基礎知識

店舗OPEN後は店舗運営の壁に直面します。お店を構えたはいいが集客が出来ない、まずお店の存在を認知してもらえない、ひどいときは来店数0人なんて日もありました。

勉強が嫌いな私もそうは言ってられず、web集客、マーケティング、小売販売、在庫商売、経営学の知識を必死に吸収することで店舗販売の基礎を学び続け、自身の中で確立したロジックが組めるようになるまでは3年ほどの期間がかかりました。

しかし、ここからが本番！経営全般の資金の回し方の改善や、組織自体も自分と同じ目線で仕事が出来る仲間を集めるために採用を強化することで事業としての売上も伸びていき、2店舗目となる”BRING”新宿店をOPENします！

この2014年のタイミングで事業部ではなく会社として独立を果たします。

メンバーが居ての成長

会社独立を機に、自らの成長より会社としての成功を意識するようになりました。まずは採用や人事評価、自分自身がプレイヤーとして苦労してきたこと、身につけるべきもの、人として社会人として目指すべき指針を、メンバーに伝授していくところから始めました。

そのおかげで、メンバーが一団となり、今の土台を築くことができたと思います。店舗は年々拡大しており、今年の夏には新しく心斎橋にBRING、新宿にBRAND REVALUEのオープンが決まり、計8店舗展開するまでに成長しました。

正直最初は利益を出すことに精一杯で、採用活動を渋っている部分がありましたが、2017年下半期頃から採用にも注力しています！人間は十人十色、人それぞれの可能性を見てみたいんです！やはり会社に新しい風は必要不可欠だと思うので。

そして採用方針を変更してから、20名前後だった社員数が今では40名程まで増え、会社も盛り上がってきました！

可能性を活かしきる

今後の明確に示している目標は【2年後には売上100億円。店舗は30店舗。社員数も150~200人規模】を目指して、日々目の前の壁を越えています。今の事業軸を伸ばしていくのは当然ですが、海外でもマーケット、ネット型サービス、貿易といった挑戦など今後は新しい軸での事業も伸ばしたいです。新しい事業として私たちの根本の軸とマッチするやり方であれば、進めていきたいと模索しております！

社員が様々なことに可能性を抱き、行動に移していくことが、今後会社が営業利益100億円以上になる道には必要不可欠とも思っているので、社員一人一人が市場とマッチングすることに対し、可能性を追求していける環境づくりをしていきたいです。

目先の壁を越えるごとに見えてくる新しい景色

会社として先々の経営プランは勿論持っています。ただ私個人として将来の目標を明確に持っているわけではありません。

例えば、「将来はロレックスを買う」とか「ベントレーを買う」とか、もちろん夢を持つことは大切なことだと思います。しかし私は違和感を感じてしまって・・・。そもそも価値が物なのか？などを思ってしまう人間です。そういう将来的なプライベートな目標よりも、目の前の壁を乗り越えたいという気持ちが強いです。

常に相手の尊敬できる部分を見つけ、自分もそうなりたいと目標にします。そこから得るものがあり、人としても成長できたなと感じることができます。そうすると次のステップへの欲が出てきてその繰り返しです。

具体的に言うと、24歳頃にBRINGを始めて苦労している私の姿を見て友人たちは「そんな儲からないこと辞めたら？」と、よく口にしていました。しかし「儲ける」よりも私の中では「まず1個お店を成功させたい」という目先の目標達成への気持ちが一番だったんですよね。正直当時は10年後BRINGがどうなっているかなんて考えていませんでした。先々の夢は考えず、目の前の課題と戦い続けることが私のやり方ですね。

23歳の時に見ていたビジョンと、酸いも甘いも経験した26歳の時に見るビジョンは全く違いました。26歳の自分が見るビジョンはもっと明確で、妄想ではなく自分が本当に到達できるんだろうなという現実味の帯びた物へと変わっていました。これから40,50,60歳になった時、どんな景色が見えているのか楽しみです！幸福感や欲求はフェーズによって異なってくると思うので、そこに到達してみないとわからないですからね。そして月日が経ち、数年前の自分はこんなだったのに今ここまで来ているよ！って、想像もしていなかった自分の姿を見る喜びを、今後も感じ続けていきたいです。