S&Iの若手育成制度について | 組織
こんにちは!S&I採用担当の山本です。入社後、どんな学びがあり、どのように成長できるのか。就活において、そんな疑問や不安を持っている方も多いのではないでしょうか?人の成長なくして、会社の成長はあ...
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こんにちは!S&I採用担当の山本です。
S&Iでは、2025年度から若手社員の育成制度を強化することになりました。
これまでの育成制度では、若手に対して同じ部署の先輩社員がOJTトレーナーとして付き、日々の業務を通して現場で通用する人材に育成していく体制をとっていました。今年度からは従来の1対1での育成制度を見直し、組織全体で若手を育成するための体制に変わります。
主な変更点については前回の記事でご紹介しましたが、教育や人材育成制度については、新卒採用の場でも多くの学生さんから質問をいただく内容の一つです。
そこで、今回はS&Iの新たな若手育成制度について理解を深めるために、強化の狙いや目指す在り方などをCHRO 西さんにお話しいただきました。
それでは、西さん、本日はよろしくお願いします!
西 由香(にし ゆか)
オペレーション本部 執行役員 CFO兼CHRO
日本IBMのファイナンス部門で計画管理、価格計画、資金管理などを担当。組織長としてチームメンバーの採用・教育・評価・メンタルケアなどに携わるとともに、自身の経験を生かし、女性社員やワーキングマザーへのメンタリングなどにも注力する。2023年4月にS&Iに入社。CFO兼CHROとして財務会計や人材育成に従事している。
― 若手人材の育成制度を強化することになった背景について教えてください。
西さん: S&Iでは、若手とベテランの間をつなぐ中堅層が十分に厚くないという課題を抱えており、次世代リーダーの育成、管理職の底上げは、会社の成長のために取り組まなければならない重要施策として明らかでした。
また、入社3年目くらいまでの若手社員へのヒアリングや社長ダイアログなどで、社員の側からも教育制度についての質問が挙がることが多くありました。例えば、現職でやりたいことが実現できるかなどのキャリア形成に関する質問などです。
社員のやりたいことを全て叶えてあげられるわけではありませんが、社員と会社側できちんと意思の疎通が図れていれば、やりたいことと求められることのギャップも埋められるはずです。特に、若手社員は、業務に慣れて仕事の全体像が見えてくると、次第に自分の将来のキャリアについて考えるようになります。こうしたタイミングできちんと会社として社員の成長を支援できるように、キャリアについての話し合いが行える仕組みを整え直そうということになりました。
― 若手育成制度を強化するにあたって、特に意識したことはありますか?
西さん:若手育成は、育成する側の意識改革も重要だと考えていました。組織全体で若手社員の成長を支えていくという意識です。そこで、今回は上司やOJTトレーナーだけではなく、同じ部署のメンバーにも育成目標を共有して、OJTトレーナーとともに育成に参画してもらえるように見直しました。
現場では日々の業務が優先されてしまうため、どうしても若手育成は後回しになることが多いと思います。でも、ビジネスと育成と、どちらがということではなく、バランスが大事なんですよね。
例えば、1人だと1億円のプロジェクトしかできなかったとしても、10人いればチームで10倍のビジネスができるかもしれない。自分でやった方が早いかもしれませんが限界がありますよね。周りを育てて大きなビジネスを手がけられる土台を作っていかなければ、会社の成長には繋がりません、
そして、会社が成長して業績も上がれば、お給料も上がりますし、やりがいも大きくなって、結局、自分にとっても良いことにつながっていくんですよね。
会社の成長を右肩上がりにしていけるように、今回の取り組みをきっかけに、信頼できる右腕、仲間を育てていこう!っていう文化を根付かせていきたいですね。そして、全ての社員が、うまくメンバーの力を引き出して巻き込んでいける人材になっていって欲しいと思っています。
― 部署全体で育成に関わる体制へ、ということですが、部署以外の社員との関わり方についてはいかがですか?
西さん:新人研修が終わり、正式配属されると、新入社員はビジネスの現場で実践的な経験を積むことになります。一方で、突然現場に放り出されて、周りの先輩が忙しくしていたり、リモートワークで声をかけるタイミングが掴めなく、孤独を感じてしまう人も少なくありません。特にここ数年は、コロナ禍の影響もあり、高校・大学時代に対面でコミュニケーションをとる機会があまりなかったという人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の若手育成制度では、新たにメンターという役割を設け、精神面から成長をサポートできるようにしました。メンターには、別部署の先輩社員に参画してもらう予定です。
自分から相談できる人は大丈夫だと思いますが、中には、自分の中に抱え込んでしまってなかなか相談できないという人もいるので、気軽に相談できる相手作りのキッカケとしてうまくメンター制度を活用していってもらいたいなと思っています。
― 若手社員には、どんな姿勢でいてほしいですか?
西さん:学生のうちは受け身でも学べますが、社会に出たら待ちの姿勢では成長できません。主体性が大事ですね。
学生の頃は、先生がいて自分がいてっていう関係性が中心で、分かりやすかったと思うんですが、会社では、社内だけではなく取引先のお客さまやパートナーさんがいて、想定外の事態が発生するとか、急遽、優先度を変えて対応しなければならないとか、さまざまな要素が複雑に絡み合うようになってくると思います。こういう環境を楽しめるくらいの気持ちでいてほしいですね。
それと、最近は、パワハラなどのハラスメントに対する意識が高まり、注意や指導の境界が曖昧になりがちです。ただ、適切なフィードバックまで拒んでしまうと、成長のチャンスを逃してしまうことにもなるので、指導する側が適切な指導をしていることが大前提にありますが、まずはきちんと受け止めることも大事だと思います。
時代もどんどん変わっていくので、数年前の常識が今の非常識になっていることも少なくありません。それぞれのライフステージによっても変わってくると思いますが、年代に関わらず、プライベートと仕事をきっちり分けたいという傾向が高まっていると感じています。我々も常にアップデートして、柔軟に意識を変えていかなければですね。
― S&Iに興味を持ってくれている就活生の皆さんに向けて、仕事で活躍できる人材になるためにはどうすればいいか、アドバイスをお願いします。
西さん:会社には、さまざまな経験を持つ社員がたくさんいます。これまでは関わることのなかった年齢差の人もいますし、自分とは異なる考え方、価値観を持つ人もいます。中には、苦手な人もいるかもしれませんが、会社では関わっていかなければなりません。
一方で、いろいろな社員と交流することで、多角的な視点で学ぶ機会も得られるようになると思うので、自分が置かれている環境もうまく活用していってほしいですね。
まったく相手の意見を聞かなくていいということではありませんが、自分はこう思うけど、こういう考え方の人もいるんだなって受け流せるくらいがちょうどいいかもしれません。周りに振り回されすぎてはダメですが、いろいろな意見を受け入れられる柔軟性とブレない軸があれば、どんな環境でも成長していけると思います。
― 最後に、これから新たな若手育成制度をスタートさせますが、今後こうしていきたいなどの目標をお聞かせください。
西さん:今回、若手育成制度のテコ入れを図ることになりましたが、これは完成形ではありません。年初に立ててもらう予定の育成計画が取り組みやすい形式になっているのかであったり、OJTトレーナーが指導方法や若手への接し方に困っていないかなど、OJTトレーナー側のケアや指導する立場としての成長をサポートできているかなど、進めながら最適なやり方を見極めていかなければなりません。関わる皆さんからもいろいろなご意見をいただきながら、徐々に確立していきたいですね。
自分が受けた指導やサポートの経験があると、後輩に対しても自然と同じように接しやすくなると思うんです。まずは、組織全体で育てていくという今回の若手育成制度を浸透させていく。そして、次は中堅育成、管理職育成とステップを踏んでいくことで、組織としても成長していけると思います。
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