オフィスを離れ、全員で議論し、言葉に落とし込む——ラジャのMission / Vision / Values（MVV）がここで生まれました。

はじめに — なぜ“合宿で全員”だったのか

「この会社は、僕の代だけで終わらせたくない」——社長・森永のこの一言が合宿の出発点でした。これまでの“スピード重視”で突き進んできた7年間を振り返り、「何のために会社をやるのか」「誰のための会社か」を、表面的ではなく本質的に言語化する必要があると判断。そこでラジャは“全員参加”の合宿という形式を選びました。経営陣だけで作る言葉ではなく、日々現場で動かしているメンバー全員の合意で作ること。それが合宿の最重要な価値でした。

合宿の目的（社内共有の言葉）

合宿の目的は大きく3つに整理されました。

1. 普遍の軸（Mission）と、変化する戦略（Vision）を分けて設計すること
   → ミッションは「変わらない核」、ビジョン／戦略は時代とともに進化させる。
2. 個人の人生と会社のミッションを照らし合わせること
   → 各メンバーの自己実現と会社の目的が一致する仕組みを作る。
3. 行動指針（Values）と、それを測る評価基準を決めること
   → 採用基準・評価・KPI・具体的な戦術まで落とし込む（言葉だけで終わらせない）。

進行の流れ — 個人→小グループ→全体合意

合宿はシンプルで再現可能なプロセスでした。

• 個人ワーク：各自が「ラジャで最も大切にしていること」「ラジャが社会にどう価値を出すべきか」を付箋に書き出す。
• 小グループディスカッション：グループで共有し、キーワードを統合。立場や年次を超えた本音が出る場に。
• 全体ディスカッション＆表現磨き：グループ案を集め、言葉の粒度（抽象⇔具体）を調整。最終的に全員で合意して確定。

夜の雑談や食事中の本音も重要なインプットになり、「公式ワークだけで出ない“現場語”」がMVVの決め手になる場面も多数ありました。

合宿で確定した言葉（MVV）

Mission（使命 / 経営理念）

挑戦するすべての人と企業の成長を支える、最高のパートナーになる。

Vision（5年ビジョン / 中期目標）

『Wixならラジャ』を確立。Wix特化の戦略パートナーとして、
設計から運用・内製化まで伴走し、利益・採用の事業成果を伸ばす。

Values（行動指針：4つ）

1. A or Bではなく、A and B：脳がはち切れるまで考え、二者択一を超えて価値を創る
2. 仲間に感謝：パートナーに感謝し、まずは自らが与える
3. 楽しむ：逆境を楽しみ、学びを遊びに変える
4. 最善を尽くす：昨日の自分より1歩でも歩みを進め、悔いのない人生へ

合宿で生まれた“マインドセット” — 参加前のルール

合宿冒頭でメンバーに共有された参加マインドセットも重要でした。合宿中は以下を徹底しました。

• 当事者意識を持つこと：会社の未来は自分ごととして決める。
• 脳死参加禁止：ただ聞くだけでなく、考え、発言し、決めること。
• 建設的に反論すること：遠慮せず本気で議論する。
• 決めたら実行すること：意見を出すだけで終わらせず、責任を持って実行に移す。

「決めたことはやる」——合宿の終盤に確認された、最も強いコミットメントの一つです。

実務への落とし込み（“言葉”を現場で使うために）

合宿で生まれた言葉を単なる掲げものにしないため、以下の具体施策を合宿中に決め、実行フェーズに入っています。

1. 採用基準の見直し（MVVに紐づける）
   → 面接プロセスでValues適合を評価項目に組み込み、候補者の自己実現軸を確認する質問を定例化。
2. 評価制度の再設計
   → 評価指標に「Valueに基づく行動」を導入。成果（売上等）だけでなく“日々の姿勢”を可視化して評価に反映。
3. 案件受諾基準の明文化
   → ミッションに合わない案件（例えば挑戦や成長に結びつかない単純作業案件）は慎重に判断し、場合により受けない選択もあり得ると合意。
4. MVVチェックリストの作成
   → 提案書／案件開始時／社内意思決定時にMVV適合チェックを行うテンプレートを導入。
5. 浸透と継続の仕組み
   → 毎週MTGで1つのValueをピックアップし事例共有、1on1では個人のミッションと会社のミッションを照らし合わせる時間を設定。

合宿で出た“現実的議論”の一例

合宿では、経済的合理性（売上確保）とミッション適合のバランスをどう取るか、活発な議論が交わされました。例えば「小規模案件を取るべきか否か」という現場判断については、

• ミッションに合致し、長期的価値を作れる案件は優先する。
• 単に短期売上だけを目的とした案件は基本的に受けない（ただし、緊急性やチームの存続を左右する極端なケースでは例外あり）。

このような具体的判断基準まで議論し、実務で迷わないレベルまで落とし込む姿勢が見えました。

求職者へのメッセージ

ラジャは「言葉を一方的に掲げる会社」ではありません。自分ごととして会社の未来を作りたい人、現場の意思決定に参画して形にしていきたい人を求めています。もし「言葉を自分のものにして、実行できる場」で働きたいなら、ぜひ話を聞きに来てください。
採用サイトはこちら：https://www.creative-raja.com/recruit

最後に — 「全員で決める」ことが生む力

今回の合宿で改めて分かったのは、“全員で決めるプロセス”が組織の実行力を生むということです。経営の考えと現場の実感が噛み合うと、言葉が単なる理念ではなく、日々の判断基準になります。ラジャはこれから、合宿で出たMVVを基準に、採用・評価・案件判断・戦略実行を加速させていきます。あなたが「手を動かして会社を作りたい」と思うなら、ラジャでその一歩を一緒に踏み出しませんか？