先日フォトラクションのリモートワークポリシーを公開しました。
この記事でも取り上げていますがフォトラクションはメンバーが働きやすい組織作りに注力しています。
フォトラクションが働きやすい組織づくりに力を入れている理由は2つあります。
1つは私達は「建設の世界を限りなくスマートにする」をミッションとして掲げており、私達自身が「スマートな」働き方を体現している必要があるから。
もう1つは、優秀な人は地方に住んでいようが、子育てをしていようが優秀であることに変わりはないので、多様な働き方を会社としてオフィシャルに認め、それを制度設計からスタンスとして示していくことで、優秀な人に興味を持っていただくためです。そのスタンスが引いては会社の成長につながると信じています。
働き方を柔軟にする制度の一つとして、フォトラクションはフレックスタイム制を導入しています。最近ではフレックスタイム制を導入している会社はとても多いので、制度自体の細かい説明はしません。
代わりに本記事ではフォトラクションにおける運用ルールと目的・意義に絞ってお話します。半分社内のメンバー向け、半分は今後フォトラクションの選考を受けていただく未来の候補者の方向けです。
前提:フレックス制度導入の目的は多様な人材の活躍と成果を出しやすい環境の提供
以下社内文書からの抜粋
フレックス制度の目的
- 時間の縛りを緩やかにすることで、働きやすい環境とする
- 子育て中のメンバーは送り迎えなど柔軟にできる
- 午前中通院してから出社が可能
- 集中力が高い時間帯に作業ができる
- 働きやすい環境を用意することによって以下を実現する
- 成果を出しやすい環境を提供する
- 従業員満足度の向上
- 採用競争力の向上
解説
冒頭で述べたとおり、フォトラクションは働きやすい組織を作ることに戦略的にコミットしています。
フレックス制度があり、リモートワークと組み合わせることで子育て中の方は仕事との両立が多かれ少なかれしやすくなるはずです。
フォトラクションには現在でも子育て中の方が何名も在職していますが、優秀な方は子育てをしていても優秀です。そうした家庭と仕事を両立したいと考えていらっしゃる方の検討の土台に上がるためには、前提として子育てしやすい環境を提供している必要があると思っています。
また、フレックス制は職種によってはより成果を出しやすい環境でもあります。特にエンジニアやデザイナーなどクリエイティブ職の方は、一日の中で生産性が高い時間帯が、朝よりも夜に集中している方が多い傾向にあります(クロノタイプがオオカミの人が多い)。
同じ8時間働くのでも、自分が集中できる時間を選択して働けるような環境のほうが、特にクリエイティブなアウトプットが求められる職種では成果が出しやすいはずです。
フレックスタイム制に関しては、スタートアップではもはやスタンダードですし、この制度単独で採用競争力が高まったり、メンバーの満足度が高くなるものだとは思いませんが、集中できる良い環境を整えることに会社の意識が向いているというのは非常に重要だと思っています。
フレックス制度の利用を「やる気がない」と捉えさせない仕組み&雰囲気作り
運用ポリシー
- 評価は勤務状況ではなく、成果とバリューの体現によって規定されるため、コアタイム外の時間の出勤状況に関しては評価には影響しない
- 特定の誰かではなく、全社員の働きやすさを担保する目的の制度であるため、フレックス制度が原因で「自分以外のメンバーの働きやすさ」が阻害されてはいけない。ただし、送り迎えなど定期的、習慣的な予定に関しては周囲と連携のもと、配慮されるべきものとする。
- 具体的には
- 営業時間中に設定されたMTGに関しては、特段の理由がない限り参加を断ることはできない。(10時や17時に参加必須のMTGは入れて良い)
- コアタイム外であっても、設定されたMTGに参加できないなどのケースにおいては必ず声を掛け合い、連携する。(コアタイムは定時ではない)
- 中抜けや早退などは誰かの許可を取る必要はないが、自身のカレンダーに予定を入れておく、Slackで一声かけるなど、メンバー同士連携しやすいように配慮する
解説
この記事では、このパートの運用ポリシーの方が重要です。
ポイントは2つあります。1つはフレックスの利用状況と評価を連動させないために、成果を定量的に計測できるようにしますということ。
もう1つはルールは自由でも、全体の生産性を損なわないようにチーム内で声をかけあいましょう、ということです。それぞれ説明します。
フレックス制度をより意味のあるものとして運用するためには、その制度の仕組みを享受しやすい空気が必須です。制度上は16時退社でOKなのに、早く退社するとやる気がないと思われるような社風では意味がありませんし、ましてやそれで評価が下がることはあってはいけません。
そのためには、「何を評価の対象にするのか」をしっかりと認識を揃える必要がありますが、フォトラクションでは評価の対象は「成果」と「バリューの体現」です。
成果の定義に関しては長くなるので割愛しますが、四半期単位で会社、所属チームから何を期待されているのかを、その期が終わった時に「できた」「できなかった」が明確になるように設定します。なので、フレックスの制度の範囲内でゆっくり出社していたり、早く退社すること自体は評価に影響しません。
しかし一点補足をすると、「約束した成果さえ出していれば、それ以上働かなくていい」とか「毎日コアタイムだけ出勤していればいい」訳ではありません。あくまで成果を出しやすくすることが目的なので、月のトータルで標準労働時間(8時間×営業日数)を下回らなければ、その時間をどこでどのようにとるかは調整可能ということです。(休日を除きます)
2つ目に関しては、フレックスは全社員の働きやすさを担保するための制度であって、誰か一人のためにチーム全体の生産性が阻害されないようにするということです。
例えば、全社会がコアタイム外の朝10時から開催されることがありますが、これを「コアタイム外だから」という理由で断るのは原則なしです。(事情がある場合は都度相談と調整)
また、コアタイム外であっても営業時間内であればMTGはバシバシ入ります。事情があって参加できない場合は都度声を掛け合いましょうというポリシーです。コアタイムは定時ではないという扱いです。
フォトラクションのフレックスは働きやすさを実現し、成果を出しやすくするための制度であって、楽ができる制度でもないし、盾として使ってほしくもないと思っています。
働きやすさは自分たちで作り、守っていく
原則はありつつ、例外には柔軟に相談して対応していく。働きやすさは会社から与えられるものではなく、自分たちで作り、守っていくものというポリシーのもと、全員で協力しながら社風を築いていきます。
この記事を読んで、フォトラクションに少しでも興味を持っていただけましたら、是非お気軽にご連絡ください!
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