目次
はじめに
1️⃣ 距離感は役割を明確にする
2️⃣ 公平性は信頼の根幹である
3️⃣ 立場が行動を決める
4️⃣ 人間味と原則のバランスこそリーダーの価値
おわりに
はじめに
リーダーにとって大切なのは「部下から好かれること」でしょうか?
それとも「信頼され、行動でついてきてもらえること」でしょうか?
ベトナムや日本で数多くの組織をマネジメントしてきた中で私が強く感じるのは、リーダーにとって欠かせないのは「距離の取り方」だということです。
今回は、私自身の経験や考えをもとに、「距離感」とリーダーシップの関係についてお話しします。
1️⃣ 距離感は役割を明確にする
私はこれまで、多くの現場で「上司と部下が近すぎる関係」によって起きる弊害を見てきました。
親しさが過度になると、「どうせ上司は許してくれる」という甘えが生まれ、業務の基準や納期が次第に緩んでいきます。
適度な距離感は冷たさではありません。
むしろ、部下一人ひとりに「自分の役割」と「守るべき基準」を意識させ、自律と責任感を引き出す力となるのです。
2️⃣ 公平性は信頼の根幹である
リーダーにとって公平性は絶対的な条件です。
たとえ一度だけでも特定の部下を特別扱いすれば、他のメンバーは必ずそれを感じ取ります。
規律どおりの判断が「冷たい」と映ることもあるかもしれません。
しかし、不公平だと見なされた瞬間、組織の信頼は一気に揺らぎます。
一度失われた公平性は、取り戻すことが非常に困難なのです。
3️⃣ 立場が行動を決める
リーダーは「仲の良い先輩」ではありません。
組織を導く立場にある以上、その行動や言葉は役職にふさわしいものでなければなりません。
役職は人を縛るものではなく、人を鍛えるものだと私は考えています。
「立場が行動を律する」ことで、リーダーとしての信頼と権威が自然と築かれるのです。
4️⃣ 人間味と原則のバランスこそリーダーの価値
最後に強調したいのは、マネジメントとは「人間味」と「原則」のバランスを取る営みだということです。
温かさを持って人と向き合いながらも、組織として守るべきルールや基準を曲げない。
この両立ができるかどうかが、リーダーとしての真価を決めます。
リーダーの価値は「どれだけ好かれるか」ではなく、「どれだけ導き、成果を生み出せるか」にあります。
おわりに
リーダーに必要なのは、近すぎず、遠すぎない絶妙な距離感。
それが信頼を生み、公平性を守り、組織全体を成長へと導きます。
ONE-VALUEでは、この考えを大切にしながら、若い人材がリーダーシップを磨ける環境を提供しています。
この記事を読んで「自分も成長したい」「リーダーとしての力を試したい」と思った方、ぜひ私たちと一緒に挑戦してみませんか?