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「これからの食卓、これからの畑」を理念に、食にまつわる様々な課題の解決を目指すオイシックス・ラ・大地。今回は、リテールメディア事業本部内にあるAdセールスセクションに所属する佐々木千夏さんと柴純子さんを紹介します。
リテールメディアとは、オンラインや実店舗の小売業者が持つ顧客接点をメディアとして活用することで、消費者に広告や情報を届ける広告手法のことです。この新しいマーケティングの形は、企業にとって商品やブランドを効果的に訴求する場として注目されています。
オイシックス・ラ・大地が展開する食品宅配ECサービスをリテールメディアの基盤とし、広告・サンプリング・タイアップなどの企画を通じて、様々な企業さまの課題解決を支援していく。それが、リテールメディア事業本部のミッションです。
リテールメディア事業におけるAdセールスとして、主にOisix会員さま向けの広告企画を担当している佐々木さんと柴さんに、事業の詳細や仕事のやりがい等について話を聞いてみました。
(▼)こちらのインタビューは動画でご覧いただくこともできます。
オイシックス・ラ・大地に入社した理由
── はじめに、それぞれ自己紹介をお願いします。
佐々木さん:
リテールメディア事業本部のメディア事業部に所属している佐々木です。現在、主に既存クライアント企業さまへのリピート営業を担当しています。
前職ではWeb制作会社でディレクターとして働き、その後、医療機関で広報の仕事に従事していました。
オイシックス・ラ・大地に入社した理由は、企業理念である「食の社会課題をビジネスの手法で解決する」という考え方に強く共感したからです。私自身、食べることが大好きなので、食の分野を少しでも明るくしていくことに貢献できればと思い、入社を決意しました。
柴さん:
佐々木さんと同じく、リテールメディア事業本部のメディア事業部に所属している柴です。主に新規クライアント企業の獲得営業を担当しています。
前職では銀行で営業を担当していました。就職活動の頃から「仕事を通じて、人々の暮らしを豊かにしたい」という想いを抱いており、個人の資産を守り育てるための提案を心がけていました。
ただ、「食の分野で働いてみたい」という思いが以前からあり、その夢を実現するために転職を決意しました。オイシックス・ラ・大地を選んだ理由は、佐々木さんと同じく、企業理念への共感が大きな決め手です。
リテールメディア事業とは?
── おふたりが所属する、リテールメディア事業本部のメディア事業部の活動について紹介してもらえますか?
佐々木さん:
オイシックス・ラ・大地が運営する食品宅配ECサービスの定期会員数は、アクティブ会員で約47.5万世帯にのぼり、多くのお客さまにご利用いただいている実績があります(24年8月末時点)。
この豊富なアセットをリテールメディアとして活用し、様々な企業のマーケティング活動を支援する施策を実行していくことが、メディア事業部の主な役割です。
メディア事業部では、クライアント企業さまの課題解決を多角的にサポートするため、マーケティングの全フローステップに対応した広告メニューを用意しています。
例えば、Oisixの会員さま向けに、サンプリング品の配布や、段ボールへのチラシ同梱、メルマガでの商品案内、Oisixの売り場と連動したタイアップ企画など、様々なプロモーション施策を展開しています。
クライアント企業さまの規模は、ナショナルクライアントからベンチャー企業まで幅広く、業種も食分野に限らず多岐にわたっています。クライアント企業さまの抱えるお悩みにあわせて、柔軟に提案することを心がけています。
── 具体的には、どのような企業様がクライアントになることが多いのでしょうか?
柴さん:Oisixと同様に、「安心・安全」や「時短」などの価値提供を行っていたり、サブスクリプションモデルのサービスを展開している企業さまが多いです。
新規顧客の獲得を目的とした場合ですと、スキンケアコスメ・ヘアケア・アパレル・保険・ペット関連など、幅広いジャンルで実績があります。また、認知拡大を目的とした場合は、食品関連企業さまの利用が多く、Oisix会員さま向けの商品サンプリングを実施するケースがよくあります。
どの案件においても、Oisixが創業以来培ってきたプロモーションのノウハウを活かして、最大限の効果が発揮ができるように企画を考えていきます。
目指しているのは「四方よし」
── 様々な施策を実施する中で、特に印象に残っている案件を教えてください。
佐々木さん:
大手飲料メーカーの大豆飲料と、Kit Oisixのコラボ企画を担当させていただいた案件が特に印象に残っています。
対象商品となった大豆飲料は、おからを余すことなく使ったサステナブルな商品で、栄養価が高く、濃厚な味わいが特長です。料理にもぴったりのこの商品ですが、その特徴が十分に認知されていないことが課題としてありました。
そこで私たちは、既存のKit Oisixのメニューから豆乳を使っているものを選び、使用する豆乳をクライアント企業さまの商品に置き換えるという施策を考えました。
このような施策は、それまでに前例はありませんでした。しかし、お客さまの課題をヒアリングする中で、「その商品が最も活きる形は何ですか?」と尋ねたところ、「実際にお料理で使っていただくことが、商品の良さを一番引き出せます」という声をいただき、その体験をOisix会員のお客さまに届けたいと考え、この企画を実施するに至りました。
結果として、8千食が1. 5日で完売し、クライアント企業さまにも大変喜んでいただけました。さらに、先方から大豆飲料をご提供いただいたことで、Oisixの減価率削減にもつながりました。クライアント企業さま・Oisixのお客さま・Oisix事業・私たち、それぞれに価値をもたらす「四方よし」の案件となりました。
この案件全体の工程を10とすると、私自身が関わったのは最初の1〜2割程度です。しかし、Oisix EC事業部をはじめとする様々な部署が協力したことで、この企画を実行することができました。部署の垣根を越えて力を合わせることで、前例のないインパクトのある企画を生み出せることを実体験として学ぶことができました。
── 柴さんは、いかがでしょうか?
柴さん:
メディア事業部に異動して約4ヶ月目に担当した、大手ビールメーカーの新商品発売に伴うプロモーション案件が特に印象に残っています。10万本という大規模な商品サンプリング施策を獲得し、実施させていただきました。
クライアント企業さまからは「食事と一緒に新商品のビールを楽しんでほしい」という要望がありました。そこで、単に商品をばら撒くのではなく、この新商品に興味を持つお客さまに向けてお届けすることを提案しました。
定期宅配サービスでのサンプリングでは、対象商品が自動的に梱包されることが多いですが、Oisixでは対象商品の特長や魅力をECサイト上でしっかり伝えた上で、お客さま自身がお買い物カゴに入れる仕組みを採用しています。
さらに、サンプリング商品を受け取ったお客さまには、商品の感想や、その後の購入につながったかどうかを伺う事後アンケートをお願いしています。こちらの案件では、多くの好評な声をいただくことができ、私たちが目指す「四方よし」を実現することができました。
メディア事業部の組織体制
── 様々な案件が同時並行で動いていると思いますが、メディア事業部の体制について教えてください。
柴さん:
部署の人数は、パートスタッフを含めて11名(24年8月末時点)で、それぞれ異なる役割を担っています。
私は新規クライアントの獲得が主な役割ですが、佐々木さんは広告をリピート出稿してくださる既存クライアント向けのセールスを担当しています。また、年間契約をいただいている企業を「ロイヤルクライアント」と呼んでおり、ロイヤルクライアントを担当するメンバーも別にいます。
他にも、セールスとは別に、広告メニューを進化させる担当や、新しい媒体を開拓するメンバーもいます。様々な役割が存在し、メンバーによっては役割を兼務しています。
── 他部署では、どんな部門との関わりが多いですか?
柴さん:
現状では、Oisix会員さま向けのプロモーション施策が、メディア事業の売上の大部分を占めているため、Oisixの販売企画を担当する部門との関わりが多いです。また、施策にあたり、本務部・品質保証部・MD(商品調達)・ロジスティックスなど、各部門と密に連携していくことが求められます。
また、案件によっては、ECサイト内に専用のWebページを作成することもあります。そうした場合に備えて、いつでも連携できるように、専属のデザイナーやコーダーのメンバーが本部内に在籍しています。
── メディア事業部の雰囲気はどのような感じですか?
佐々木さん:
とても相談しやすい雰囲気の職場だと思います。20代から50代まで幅広い年代のメンバーがいますが、フラットに自分の意見を言える環境で、それをしっかり受け止めてくれる人たちが揃っていると感じます。
また、年齢に関係なく、昇格や昇給のチャンスがあり、自分で手を挙げれば、様々な案件にチャレンジできる環境が整っている点も魅力です。
リテールメディア事業ならではの魅力
── リテールメディア事業で働く魅力について、お二人が感じていることを教えてください。
佐々木さん:
入社前に想像していた以上に、様々な企業の方々とお仕事をさせていただいていると感じています。食の会社に入社して、保険、不動産、アパレルといった業界の有名企業のマーケティング責任者と接することになるとは思ってもみませんでした。良い意味でギャップがあり、楽しんでいます。
また、オイシックス・ラ・大地が企業として成長しているため、リテールメディア事業においても、お取引させていただく企業の規模も大きくなっています。最近では、官公庁や自治体からの案件も増えています。
これまで興味を持たなかった業界の知識が自然とインプットされていくのも、この仕事の面白さのひとつだと感じます。
── 柴さんはいかがですか?
柴さん:
ひとつは、自分が頑張った分の成果が目に見えてわかることです。自分の仕事がどれだけ周囲に影響を与えているかが数字で把握できるので、シンプルにやりがいを感じます。
また、佐々木さんと同様に、クライアント企業さまの業種が多岐にわたることも、この仕事の魅力だと感じています。クライアントごとの課題や要望も様々ですので、それぞれに最適な提案を考え、実行することに面白みがあります。
実際、クライアント企業の担当者さまから「今回の企画で、目標としていた成果が出ました」といったお声をいただけると、達成感と充実感を覚えます。
どんな人が、この仕事に向いているか?
── 最後に、どんな人がリテールメディア事業部に向いているかを教えてください。
柴さん:
まず一つ目は、相手の立場に立って考えられる人です。私たちのミッションはクライアント企業さまの課題を解決することですので、クライアントの立場に立って、相手のお悩みに寄り添う姿勢が大切です。
二つ目は、人と話すことが好きな人です。クライアント企業の担当者さまはもちろん、プロモーション施策の実行には社内の様々な部門のメンバーと密にコミュニケーションを取る必要があります。そういう意味で、人と接することが好きな方が向いていると思います。
三つ目は、目標や数字を追える人という観点で、負けず嫌いであることも大事だと思います。周囲と競い合うのではなく、自分にベクトルを向けて、自分自身の目標を達成すべく、真剣に挑戦していく姿勢が重要だと思います。
最後は、オイシックス・ラ・大地の行動規範の一つである「サッカーチームのように」を大切にできる方です。個人の目標もありますが、それだけでなく、チーム全体の目標を達成するために一緒に考え、協力できる人が仲間になってくれると嬉しいです。
── 佐々木さんはいかがでしょうか?
佐々木さん:
柴さんが言ってくれたことに加えて、好奇心が旺盛な人が向いていると思います。
クライアント企業様の課題解決に貢献するためには、対象となる商品やサービスを自ら使ってみるなど、能動的なインプットが必要です。そうした活動を楽しめる人は、この仕事に向いていると思います。
また、Webマーケティングのスキルを身につけたい方には、この仕事はとてもおすすめできます。様々な企業のマーケティング担当者さまと議論を重ねる中で、自然とマーケティングの用語や考え方に詳しくなっていくはずです。
ただし、基本的にはセールス職なので、メンタル的なタフさは求められる部分もあります。クライアント企業さまはお金を払って私たちにプロモーションを依頼しているため、結果で応える必要があります。その責任感が強いメンバーが、私たちの部署には揃っています。
大変なこともありますが、「お客さまが喜ぶ顔が見たい」という気持ちが強い方には、きっと楽しめる仕事だと思います。