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おいしい健康では、それぞれの方に最適な食事を提案するサービス「おいしい健康」に蓄積される食と健康のビッグデータを活用して、様々な医学系大学と共に食と健康のエビデンスを構築するための研究開発活動を行っています。
この度、おいしい健康として、3本目の共著論文が科学雑誌Nutrientsに掲載されました。2型糖尿病を持つ人々の食事実態に関する、京都府立医科大学との共著論文です。
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2019」では、食事療法は運動療法や薬物療法と並ぶ糖尿病の中心的な治療として位置づけられており、食事療法においても、その継続が重要です。
本研究では、AIによる献立・栄養管理支援アプリ「おいしい健康」のリアルライフデータをもとに、2型糖尿病をもつ人々が選択する料理・献立傾向を評価・解析し、食事療法の継続と人生の質(QOL)向上を目指すことを目的としています。
おいしい健康を利用する2型糖尿病をもつ人々(3,164名)が選択した献立(9,674食)についてクラスター解析を行い、12の栄養素クラスターを特定しました。その結果、低炭水化物および低カロリーの食品クラスターにおいて2型糖尿病をもつ人々の頻度が最も高く、このクラスターの平均カロリー値および平均炭水化物比率は、2型糖尿病をもつ人々の頻度の低いクラスターに比べそれぞれ有意に低いことが示されました(それぞれp<0.001)。
本研究はリアルライフデータから2型糖尿病をもつ人々のpreferred dietary behaviors(ご希望・ご選択される食行動)を明らかにした世界初の研究であり、2型糖尿病をもつ人々のpreferred dietary behaviors(ご希望・ご選択される食行動)への理解を深めることに貢献するものです。
原著論文にご興味のある方は、ぜひこちらからご覧ください。
https://www.mdpi.com/2072-6643/14/20/4290#
おいしい健康では、今後も食と健康のエビデンス構築に関するアカデミアにおける活動に注力していきます。この研究開発ではビッグデータの解析や統計の知見が重要ですので、機械学習、データサイエンティストのエンジニアの方、統計学に知見をお持ちの方にぜひジョインいただきたいと思っていますので、ご応募をお待ちしております。