前はどんな会社だった?どんなことでも、思い出深いエピソードを一つ教えて。
前職は通信業界にいて、いわゆる家電量販店での販売支援の仕事をしていました。携帯電話の販売がメインだったんですけど、ただ売るだけじゃなくて、いかにお客様の目を引いて、足を止めてもらうか、そこにすごく力を入れていました。
特に印象に残ってるのが、某家電量販店でやっていたイベント販促です。売り場で大きな太鼓を叩きながら、マイク片手に「本日限定の特価ですよー!」なんて呼び込みをやっていたんです。お祭りみたいな雰囲気を出したくて、自分なりに盛り上げていたんですけど、いつの間にかお客様から「太鼓のお兄さん」って呼ばれるようになってました(笑)。
最初はちょっと恥ずかしかったんですけど、気づいたらそれが自分の“名刺代わり”みたいになっていて、「あ、今日も太鼓のお兄さんいるね」と言って声をかけてくださるお客様もいました。。子どもが近くで太鼓を叩かせてほしいって言ってきたり、常連さんが飲み物の差し入れを持ってきてくれたり、距離がすごく近く感じられる仕事でした。
ただ売るだけじゃなくて、「人として覚えてもらえる」って、すごく大切なことなんだと実感した経験でした。あのときの経験が、今の自分の接し方や仕事のスタンスの原点になっていると思います。
今はどんな会社?今の会社を知ってから入社するまでの、思い出深いエピソードを一つ教えて。
今の会社をひとことで言えば、「挑戦させてくれる場所」です。自分がテーマとして大切にしている、“人にチャンスを与えられる人になる”という想いと、すごく重なる会社です。
というのも、僕自身、過去にいろんな経験を通じて、「誰かの挑戦に本気で向き合える人でありたい」ってずっと思ってきました。だから、自分も挑戦し続けられる環境でなければ、その言葉に説得力はないと思うんです。今の会社は、まさにそれができる場所。任せてもらえる責任の重さと、それに比例して得られる成長実感が、何よりの魅力です。
入社のきっかけは少し個人的な話になりますが、実は社長とは、若い頃に一緒に音楽活動をしていた仲間なんです。その縁からの始まりです。
入社理由は?人生のどんな原体験がそこに繋がっている?
30代に入った頃、それまで本気で取り組んでいた音楽活動で食べていくのが難しくなってきて、「このまま続けていっても何も残らないのかもしれない」と思うようになりました。自分なりに全力でやってきたからこそ、逆に何も掴めていない現実がすごく苦しくて。どこかで、自分の価値がわからなくなっていたんだと思います。
その頃、通信業界で働いてはいたんですが、派遣や契約社員が多く、どこか「一時的な労働力」として扱われる感覚がありました。もちろん現場の人は一生懸命なんだけど、会社全体として“人を育てる”という視点が薄くて、自分も「この業界に未来はないな」と感じ始めていました。
そんな中で、社長から、「お前、自分で会社やってみたら?」と言われたんです。その言葉は、最初は冗談のようにも聞こえました。でも、なぜか胸に引っかかって、ずっと考えるようになりました。
通信業界で感じた不満や虚しさが、自分の中に一つの想いを芽生えさせていたことに気づいたんです。それが、「人にチャンスを与えられる人になりたい」という気持ちでした。自分が過去に感じた“育てられない環境”や“可能性を信じてもらえない空気”を、今度は自分が変えていきたい。そういうテーマで起業したいと強く思うようになっていきました。
とはいえ、現実は甘くなく、自分で会社を立ち上げる勇気や度胸もなければ、人材派遣の免許を取得するには資本も必要、そんな状態でした。
そんな状況と気持ちを社長にぶつけたのが始まりで、結果、新規事業部として開始することができました。もらったチャンスを、次は自分が誰かに渡せるように。その想いを胸に、今この場所で働いています。
入社して一番びっくりした出来事、言葉
一番びっくりしたのは、グループ会社のトウケングループの人たちと初めて会ったときです。建築・建設の会社なので、見た目がゴツくて、ちょっと怖そうな人が多くて……正直、最初は「これはヤバいかも」と思いました(笑)。
でも話してみたら、みんなすごく優しくて、親切で。初対面でも気さくに話しかけてくれて、困ってたらすぐ助けてくれるような人ばかりだったんです。
見た目だけで判断しちゃダメだなと改めて思いましたし、「人がいい会社って、やっぱり居心地がいいな」と実感しました。
入ってみて、「あぁ、こういうところ、うちっぽい」って思うことを教えて。細かいことも大歓迎
一番感じたのは、「サラリーマン感が全然ない」ってところです。
普通の会社だと、上司の顔色をうかがったり、無難なことを言ったり、そういう“会社員らしさ”ってあると思います。でも、うちにはそれがあまりなくて。いい意味で、みんな自分の言葉で話すし、自分の頭で考えて動いてる。上下関係もフラットで、意見も言いやすい雰囲気です。
だからこそ、自分も変に肩肘張らずにいられるし、自然体で仕事ができる。それが「うちっぽさ」なんだろうなって思います。
正直「こういう人はうちには合わないな」って思う人の特徴、行動、発言を教えて。想像でも大丈夫
前向きに挑戦したい人にとってはすごく楽しい環境だと思うんですけど、逆に「こういう人はちょっと合わないかもな」と思うタイプも正直あります。
たとえば、何かあるたびにネガティブに考えてしまう人とか、物事の本質を見ようとせずに、表面的なところだけで他人を批判するような人。そういう人って、周りの空気をすごく重くしてしまうかなと。
もちろん意見を出すのは大事です。でも、それがただの否定や批判で終わってしまうと、前に進めない。うちのメンバーは、たとえ意見がぶつかっても、ちゃんとその背景に何があるのか?」を考えるし、お互いを理解しようとするんです。だからこそ、信頼関係も築けるし、成長もし合える。
だから、ただ否定するだけの人よりも、「どうすればもっと良くできるか」を一緒に考えられる人のほうが、うちには合ってると思います。
「好きなんだよね、うちのこの謎文化。」って思うことを教えて。
社内での挨拶で「拳を合わせる」やつです(笑)。朝イチとかすれ違いざまに、グータッチで「おはようございます」ってやるのが、なんかもう自然になってます。初めはちょっと照れましたけど、今はないと逆に違和感あるくらいです。
でもこれ、ただのノリじゃなくて、ちゃんと意味があります。。
「お互いを理解して、リスペクトし合える人になろう」っていう考え方をすごく大事にしていて。その延長線上にあるのが、このグータッチ。言葉だけじゃなく、ちょっとした接触や表現で「今日もよろしく」って伝え合う感じで、すごくうちらしいなって思います。
正直、合理性とか効率だけを追う会社だったら、こういう文化は生まれないと思います。でも、うちは人をちゃんと見て、向き合って、ちゃんと“チーム”でいようとしてる。そういう空気が、私はすごく好きです。
バトンを渡す人の紹介、あなたとの関係、そしてなぜその人を選んだのかを教えて。
私が紹介するのは、仲間・同志である、セールスプロモーション事業部木村部長です。
私が立ち上げた新規事業を軌道に乗せていく中で、「誰と一緒に伸ばしていくか」というのは、最も重要なテーマでした。
0から1を生み出すことももちろん大変ですが、1を10に、10を100に伸ばすためには、違った視点と資質が必要になります。だからこそ、今一緒に走ってくれている彼を紹介したいと思います。
彼は、私が0から始めたこの事業部を「1から100に育てられる」資質を持った数少ない人材の一人です。物事の本質をつかむ力があり、表面だけでなく、「なぜそれが必要なのか」「本当に必要な価値はどこにあるのか」を常に考え、行動に移すことができる人です。
仕事の進め方にも彼らしさがあります。自分が信じたことは、誰が相手でもしっかり伝え、簡単にはブレない。周囲の期待に合わせて柔軟に振る舞うことも大切ですが、自分の中で「これは正しい」と思ったことは最後まで貫く。その信念の強さが、とても頼もしく感じています。
彼と一緒に働くことで、私自身もたくさんの刺激を受けています。これからさらに事業を広げていく中で、彼のような仲間がいることが、どれだけ心強いか。
そんな彼と一緒に、次の挑戦に進んでいけることを、とても楽しみにしています。
