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マネーフォワードがリアルイベントを大事にする理由 #2

こんにちは。マネーフォワード広報です。

マネーフォワードの中の人を知ってもらうため、いろんなチームにインタビューをするこの企画。今回は11月22日(水)に開催予定のビジネスユーザー向けイベント「MFクラウドExpo」に携わる3人へのインタビューです。

個人ユーザー向けイベント「お金のEXPO」についてお話しした、"マネーフォワードがリアルイベントを大事にする理由#1" も合わせてご覧ください!

語り手

田平 公伸
1996年4月に青山学院大学卒業後、日本電気株式会社に入社し、流通事業部門の事業計画を担当。2001年6月より楽天株式会社にて、楽天市場事業のマーケティング部門立ち上げに従事。2007年7月にマネックス証券株式会社に入社し、投資商品のマーケティングを担う。その後、2013年12月に株式会社マネーフォワードに入社。BtoB事業のマーケティングやアライアンス等を担当し、執行役員を務める。

松野 大樹
監査法人において会計監査、内部統制評価業務に従事。その後、上場会社における経理、内部統制評価、内部監査業務、スタートアップ企業の財務経理担当を経て、2016年7月株式会社マネーフォワードに入社。

高倉 健仁
2012年3月に明治大学経営学部卒業後、ハウス食品株式会社入社。家庭用食品の営業を経験した後、経理へ異動。2016年7月マネーフォワードに入社し、経理を担当。ハウス食品出身なので香辛料大好き。だけど性格はマイルド。

大手を経て会社づくりの夢を持ち、マネーフォワードへ

田平:僕これ初めてで…みなさんは初めてじゃないですよね。

松野:私も初めてですよ。

田平:いやいや、港区のラストサムライ枠で何回も出てるじゃないですか。

松野:はっ。確かに(笑)。

田平:僕は話が長いのでいい感じに編集してください。

青木:そうなんですよ。今日はマネーフォワードで話が長、いえアツく語る2トップの田平さんと松野さんがいらっしゃるので、昨日から緊張しています…。

一同:(爆笑)。

田平:では早速。僕の社会人人生のスタートは、96年に就職したNECでした。学生時代、POSデータを使った流通革命について書かれた、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文さんの書籍を読んで、非常に面白いなと思い流通業界を受けまくったんです。だけど、流通業界ではデータで何かしたい人より、販売の前線に立つ人を採用したいという事実に途中で気付いて。それで、そのシステムを提供する会社として知ったNECに応募し、面接でその想いを伝えたら採用していただけたんです。しかも、セブン&アイグループを担当する事業部に配属され、そこで5年間お世話になりました。

青木:その流れ、すごいですね。視点を変えてNECを受けたらスタート地点につながったんですね。

田平:そうなんです。5年目にとあるPJで表彰いただき、そのご褒美でシリコンバレーのベンチャー訪問に参加することができました。創業間もない会社にアポを取って訪問し、話を聞き歩き…それを1週間程続け、その時に初めて「会社って作れるものなんだ」と当たり前のことに衝撃を受けて。そこからベンチャーに興味を持つようになりました。

青木:生で見たからこその衝撃もあったかもしれませんね。

田平:当時はインターネットが世の中を変え始めたタイミングでしたし、帰国後はとにかく立ち上げ直後のインターネットに関わる会社に転職したくなったんです。

青木:それがマネーフォワードですか。

田平:違います(笑)。すいません、長いですよね。その後、創業期で10人未満の会社を探して受けましたが…全て落ちました。営業経験やエンジニアスキルもなく武器がなかったんです。結果的に、上場直後で当時まだ200人程だった楽天に「何でもやります」という気合だけで採用いただきました。当時27歳くらいですね。

青木:なるほど。そんな流れで楽天へ。

田平:楽天では入社初日から電話営業を始め、そのスピードに圧倒されました。その後マーケティング部門の立ち上げ、ポイントサービスの開始、事業会社との提携など、楽天では幅広くいろんな仕事を経験させてもらいました。PFM(※)本部のリーダーの森さんとは当時同じ部署で仕事したご縁です。楽天では共に苦楽を乗り越えたいろんな人と出会い、僕の社会人生活はそこで大きく変わりました。この後は端折りますが…

青木:良いご経験ですね。…あ、松野さんが寝そうです。

松野:起きてます(笑)。

田平:長くてすみません(笑)。次は金融業界に飛び込みます。金融には縁がないと思っていましたが結構関心はあって。

青木:楽天の次が金融業界なんですね。

田平:ひとつ飛ばして、楽天の次の次が金融、マネックス証券です。全部話すと長くなります

青木:飛ばしましょうか。

田平:そうしましょう。マネックス証券は、データを活用してマーケティングを強化しようとしてると知って応募し、当時そこにいた辻さんに採用してもらったんです。

青木:わぁ。採用担当が辻さんだったんですね!

田平:マーケティング部のマネージャーが辻さんで、そこで初めてお会いしました。

一同:おおお。

田平:面接の時、これまでやってきたことやデータ活用のアイデアをA3の紙1枚に数字やグラフでまとめて持っていったんです。「絶対にこれで通るぞー!」と思っていて。何とか無事に入社してまた5年程やらせてもらいました。

楽天の三木谷さんもマネックス証券の松本さんもそうですが、「会社をつくった人に近い環境で働きたい」という想いがあり、その2社はそんな軸で受けました。でも、いずれは会社を作る側にまわりたい、もしくは立ち上げ初期から携りたい、と思っていて。それはNEC時代のベンチャー訪問からずっと思っていました。だから、その頃は40歳近くで子供が3人いて、飛び込むならリミットかなと。どうしてもベンチャーに飛び込みたくて、その後ついにとあるベンチャーに就職します。

実は、僕がマネックス証券を辞めた日は、辻さんも退職される日でした。「ベンチャーいきたいので辞めます」と当時の上司の辻さんに話したら、辻さんから「僕も会社を立ち上げるため辞めるんです」と聞いて驚いて。たまたま2人とも5年前の同じ日がマネックス最終出社日でした。

その後、2013年にマネーフォワードがジャフコ様から5億円を調達した時の「マーケティング担当を募集」という辻さんのfacebookの投稿をみて、すぐに連絡し、2013年12月に入社して丸4年になります。

青木:なんだか…巡り巡ってご縁ですね。

田平:今までの会社では、会社の成長過程でみんなが事業にのめり込めなくなったり、社内政治的なことが起きたりという、いわゆる大企業病的なことがあったんですよ。だから組織が小さいフェーズから関わり、そういうのがない会社を作るチャレンジをしたかったんです。

もうひとつは、お金に関わる事業に興味があって。人生でお金は大事なツールですよね。実は、若い頃にカードローンやクレジットカードのキャッシングでプチ多重債務になりかけたことがあって、お金の知識が足りなかったゆえに色々経験して…(苦笑)。世の中の社会人はどうして貯金ができるんだろう、普通に家族を持つ人ってどうやり繰りしてるんだろうと、その時は全くイメージできなかったんです。それが良い意味で変わったのがマネックス証券入社前にはじめた株式投資で…

青木:た、田平さん、20分経ちました。

田平:すいません(笑)。『マネーフォワード』のようなツールや、お金の知識が学べる『MONEY PLUS』のようなメディアがあれば、大人になる自分の娘世代の方が道を誤る可能性を下げられるのではないかと。あるいは、多くの方の収入源は会社のお給料ですが、会社の稼ぐ力自体をクラウドサービスの力で向上できたら、次の世代の収入の底上げにつながるのではないかと。そういう意味で個人向け事業、法人向け事業ともに意義を感じますし、僕らの事業は今だけでなく未来の世代の役に立てるのがすごく良いなと。僕は仕事と家族に自分の時間のほぼ全てを使っているので、双方の幸せが一致しているのはすごく良いことだなとも思っています。長くなりましたが、以上です。

青木:田平さんの半生がよくわかりました。

※注:PFM (Personal Financial Management)の略称。社内では、自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』のことをPFMと呼んでいます。

社会課題を解決するために経理の道に進む

松野:田平さんに圧倒されつつ…。私はですね、社会に出る前から、社会への出方というか、自分が生涯をかけて何かをやるなら、社会的課題を解決したいと考えていて。そのために学生の時に考えていたのは、自分の立ち位置と課題に対する距離感についてでした。

田平:それ本当に学生ですか。何年間、学生を(笑)。

松野:学生は6年間です(笑)。それで、元々なりたかったのは、大学の研究職かジャーナリストでした

一同:ええ!

松野:とにかく自分はそのどちらかになりたかったんです。課題解決に対して公平な立場で取り組むには、ある種距離が必要かなと。立ち位置は離れているけれど、その物事には近づいていって、なおかつ公平、公正な立ち位置でいるには課題との間に利害関係がない距離感が必要だと考え、それが叶うのはそのふたつだったんです。で、解決したい、取り組みたい社会的課題があり…そこからは端折りますね。

青木:まだ社会人になってないですしね…!

一同:(爆笑)。

松野:課題解決へのアプローチに必要な知識として、情報公開が企業行動に与える影響を考えていたので、情報公開制度を体系的に学べると思い、公認会計士試験を受けたんですね。当時大学院を休学していて、試験後に戻るつもりでしたが、休学期間中に税理士事務所や事業会社で働いてみたりしました。いよいよ休学期間が切れる前、自分が一番取り組みたい課題に対して適切なポジションや方法を考えた結果…研究者でもジャーナリストでもない道として会計士になろうと。

青木:会計侍の誕生…。

松野:(笑)。その後、監査法人で会計監査等をやっていましたが、とにかく考えていたのは、会計や経理に携わる人間が、社会的な課題解決のために何ができるかってことです。その課題からの距離感として会計士は適していて。公正不偏、独立の立場で良いなと思ってましたが、しばらく続けていくうちより事象に対して近い距離で直接的に解決していこうと思い、それなら社会的課題に取り組んでいる会社に転職しようと。

青木:常に社会的課題を解決するための適切な距離感、方法を考えていらっしゃいますね。距離というか、課題解決に適した立場、環境ってことでしょうか。

松野:そうですね。その後はどんな社会的課題に取り組んでいるかを選択の基準にして、マザーズ上場後の会社やスタートアップで働いて、すごくやりがいがあって。ですが…

青木:ですが…?

松野:やはりそれでも自分は、「経理機能が社会に価値を提供し、社会全体に対して付加価値を与えていけるようにしたい」と強く思っていて、それを実践するなら、会計ソフトを作る会社で経理業務をすれば良いのではと考えたんです。そこに至った時、大学の同級生の宮原さんがマネーフォワードという会社で執行役員をやっていることを知って。その頃私は、マネーフォワードのことは家計簿サービスじゃなくて、会計ソフトの会社という認識でした。

青木:おおお。それは珍しいパターンかもでしれません。

松野:本当に経理って人が足りなくて、「次世代の経理」という高尚なことではなくて、限られたリソースでの効率的な経理業務を考えた時、キーワードとしてはクラウド会計があると思っていたので、『MFクラウド会計』を知っていました。これなら限られた中でも効率的な経理業務ができそうだと思い、宮原さんに「経理って募集してる?」と連絡したら「ちょうどしている」と。

田平:え!宮原さんが誘ったのかと思ってました。あの時すごく探していて…。ものすごいタイミングですね。

松野:私からアクションをとり、昨年7月の入社でした。ちょうど経理組織を拡充していたタイミングで、偶然で。

青木:転職って本当にタイミングとご縁ですね。

松野:以上です。

田平:何分経ちました?僕より長かったです?

青木:松野さんの方が短いです。

松野:僕これちゃんと考えてきたので。

田平:そっかぁ…。

高倉どういう勝負なんですか、これ(笑)

一同:(笑)。

大阪から一家で上京し、マネーフォワードへ

高倉:僕は大学卒業後は、ハウス食品株式会社で営業、経理を経て、今はマネーフォワードでの経理を担当しています。経理になったのは大学で経営と会計の勉強していた関係で、その経験や知識を活かすため前職の途中で経理に異動しました。ちょうど転職を考えていた頃に、マネーフォワードからwantedly経由でメッセ―ジをいただいたことをきっかけに、昨年7月に入社しました。入社時は大阪から東京に家族総出で引っ越してきまして。

青木:当時、高倉さんは大阪に住んでいてSkypeで面接だったそうですが、自宅でPCの画面越しに、こちらは会議室で面接だったけれど、面接中にご家族が登場して…という伝説的な面接だったという高倉さんの詳しい話は管理本部へのインタビューに別途掲載しています。この場で付け足したいことがあれば…。

田平:そうそう、あと35分くらいありますし。

青木:自己紹介だけで終わる…。

高倉:大丈夫です(笑)。

中小企業の経営者に向けたイベントを自分たちの手で

青木:では、MFクラウドExpoの概要を教えていただけますか。

田平:今年が3回目ですが、元々はお世話になっている税理士先生からの、税理士と経営者の方が気軽に行けるクラウドサービスのイベントがあったらいいねというアドバイスがきっかけでした。世の中のビジネスイベントって多くは大企業向けだったんですよね。

青木:うんうん、そうですね。

田平:中小企業が安価ですぐに使えるサービスがメインのイベントってなかなかなくて。クラウドサービスは市場が拡大してきましたが、当時はそれをダイレクトに伝えられる、うまくハマる機会がなくて、だったら自分達で作ろう堀江貴文さんや大前研一さんのご登壇を企画したり、協賛社様にお声がけをして、1500名くらいの方にお集まりいただきました。2回目からは経営者同士のネットワーキングパーティの開催もはじめました。

青木:ブース出展やセッションもたくさんありますね。

田平:はい。IT業界以外の経営者にもご講演いただきますし、朝から晩まで28のセッションをご用意しています。ここでは『MFクラウドシリーズ』はone of themでしかなく、クラウドサービスを提供するいろんな会社さんと一緒に作っているイベントだと考えています。

青木:協賛社様や登壇者の方へのお声がけは順調でしたか?

田平:実績がないので最初はとても大変でした。「1500人集めます」と言っても、「集められるの?」という反応は当然あって。ただし、中小企業をメインにしたイベントがないので、そういう機会を作りたいとお伝えすると結構賛同してくださいました。過去3年毎回出てくださる企業様もありますし、新たに参加してくださる企業様も年々増えています。

青木:最近は中小企業向けのイベントが増えているイメージですが、3年前はベンチャーが1500名規模でやるのは珍しかったんですかね。

田平:当時はまだ二社くらいで、その企業様を師匠として色々教えを請いに通っていました。そしたら、なんと二社様とも初回イベントにご参加いただけて。最近でこそ、こうしたイベントは増えていますが今後さらに増えていくのかなと思います。

MFクラウドExpoはみなさんと一緒に作るイベント

青木:協賛者様やご来場の方の熱量や満足度はいかがでしょう?

田平:ご来場者様の熱量は非常に高いと思います。協賛社様は、チャレンジでご出展くださっている会社が結構多く、みなさんと一緒に作ってる感があるなと思います。

昨年データだとお客様、協賛社様ともに9割以上の方にご満足いただいていて、今年もそうできるようにしたいです。一番多いのは50名以下規模の中小企業の経営者の方で、それが約5割、会計事務所の先生は全体の約2割で大体300名以上の先生方がいらっしゃいます。

青木:ふむふむ。

田平:ビックサイトなどで開催されるイベントだと大企業の来場者の割合が約8割で、中小企業が約1、2割という感じなので、同じビジネスイベントではありますが、差別化できてるのかなと思います。

青木:今回、松野さんと高倉さんは登壇者として参加されますね。

田平:おふたりには『MFクラウドシリーズ』の活用事例をお話いただく予定です。松野さんからは、『MFクラウド会計』を使ってIPOをした話を、高倉さんからは『MFクラウド経費』で電子帳簿保存法に対応した話をしていただきます。実は『MFクラウド給与』のプロダクトオーナーの増山さんも別枠で登壇する予定です。

(開発を進めながら、登壇準備中の増山さん)

青木:え!この場にいてほしかったです…言ってくださいよぉ。

田平:ごめんなさいごめんなさい(笑)。つい最近決まったんです。『MFクラウド給与』は、いろんな他社サービスと繋がって真にユーザーにとって便利な世界を目指す「Connected HR」という構想を掲げていますが、今回は勤怠管理サービス『AKASHI』を提供されているソニーネットワークコミュニケーションさんと、税理士の先生、MM総研の方、そして増山さんにパネラーとしてご登壇いただく予定です。

青木:おお。楽しみですね。マネーフォワードのメンバーがこんなに登壇するのは初めてな気がします。

田平:そうなんですよ。実は初期は協賛社様の企画で手いっぱいでしたが、ありがたいことに会場も大きくなり、マネーフォワードの事例等もお伝えできる時間や場所を作れるようになりました。

変化に強いバックオフィスが作れるように

青木:おふたりに登壇者としての意気込みや、『MFクラウドシリーズ』での業務効率化などについてお伺いしたいです。

松野:まだ喋ってない高倉さんから…。

高倉:(笑)。そうですね、バックオフィス業務が進化した先の世界をお話できればと。

青木:お願いします。

高倉:先週、『MFクラウド経費』のチームでMVVをつくる会があり、いろんなメンバーが集まって、価値観や今後の世界観について話しました。そこで、『MFクラウドシリーズ』で業務効率化できるようになったけど、経理の仕事ってなくなっていくのかな?みたいな話が出て。じゃあ、仮に経理の仕事がなくなった後って何するんだっけ?というのをすごく考えたんです。

その時にエンジニアの大須賀さんから「創造的である必要性はなくて、空いた時間で好きなことができるような世界を目指すべきじゃない?」みたいな話が出て、ああ、本当にそうだなって思ったんですよね。

青木:なるほどなるほど。

高倉:家族と過ごすでも、好きなことするでもいいですし、改めて考えると本当そうだなって思ったんですよ。とはいえ、経理の仕事って広いので、単純作業がなくなった後でもシステムに特化するとか、開示、税務、予実、ファイナンスとか、まだまだ課題になるテーマがあると思っていて。だから、もう少し先の世界では仕事がなくなるというマイナス面よりも、本当に好きなことが実現できる世界になるんじゃないかと考えています。

青木:自分が本当にしたいことができる世界。素敵ですね。実務の業務効率化という点ではいかがでしょう?

高倉:前職は大企業だったので、マネーフォワードに入社した時は、正直「会計システムやバックオフィスまわりはリッチじゃないかも」と想像していたんです。ただ、想像以上に『MFクラウドシリーズ』は便利だし、ベンチャーだけど大企業並みのシステムを享受できているなと。変な言い方ですが、すごい便利!とかすごい不便!とかはあまり感じなくて、それってすごいなと思うんです。資金がある大企業業並みにストレスがなく業務ができているんですよね。

青木:経理システムが充実しているということですか?

高倉:そうですね。大企業ではシステムにウン千万円の費用がかかるのが当たり前な世界で、ベンチャー企業でも同じように経理が行えているのはすごいと思います。特に、『MFクラウド経費』はもはや前職より進んでいて、使いやすいです。

青木:おおお。そうなんですね。

高倉変化に強くて、それがクラウドのすごさだと。例えば、電子帳簿対応とかも法律の要請を満たすためだけのシステム開発…みたいになる場合もあると思うんです。消費税が変わる度にドーン!とシステム改修とか。大きな自社システムほどそうした変化には対応し辛いですが、クラウドはそういう変化に対して強くて、入社して1年経って感じるのは、むしろ大企業よりも先をいっている側面もあるのかもとか、本当に変化に早く対応できるバックオフィスが作れるようになってきてる、その可能性を強く感じるってことですね。

マネーフォワードにとって便利なサービスにはしない

青木:『MFクラウド経費』や『MFクラウド給与』などいろんなサービスで、ユーザーである経理や労務メンバーの意見が強く反映されてサービスがどんどん変化していると思います。その辺りはいかがでしょうか?

高倉サービスへの貢献はこの会社に入ってやりたかったことでもあるんです。特に、今回僕がMFクラウドExpoでお話する『MFクラウド経費』は、マネーフォワードのバックオフィスの声が非常に反映されているサービスです。開発メンバーの対応が本当に早く、提案事項は必ずしっかり検討してリアクションをくれます。

青木:全国の経理の方を代表して要望を出している感じですね。

高倉:まさにそうなんです。僕らとしても、全国の経理のみなさんの前に先陣を切ってシステムを使って業務を行い、バグや不便なポイントを積極的に開発チームにフィードバックすることで使いやすいシステムになっていったらなと。

特に気をつけてるのが、マネーフォワードにとって便利とか、自社都合だけで便利にしないということです。それをやってしまうとマネーフォワード以外の経理のみなさんが困ってしまうこともあると思うので。当然開発チームも考えてくれていることですが、世の中のデファクトスタンダードを作る、みなさんにとって便利なサービスになっていくようにというのを気をつけています。

青木:高倉さん以外のメンバーも積極的にフィードバックされてますもんね。

松野:実は、バックオフィスメンバーの中にはサービスへの改善事項を月に何件あげるというKPIの設定をしてる人もいます。

田平:おお。それはいいですね。

松野:システムを作ってる会社の経理にはそれが求められますし、それをやりたいと思っているメンバーが多いです。自分が楽になればみんなの楽にもつながりますし、それは社会を良くするという観点もあります。特に今の話にあったように、全てのユーザーにとって良い仕様なのか、どんな機能があればみんな便利なのか、という観点で日々の経理業務を行うことが大事で。ということで、他のメンバーも高倉さんと同じ思いです。

『MFクラウド会計』がものすごく好き

青木:松野さんは今後の世界観についてどうお考えでしょう。

松野:経理にはいろんなレイヤーやポジションがありますが、業務はインプットがものすごい比重を占めています。私が経理を始めた頃に言われたのが「経理は正確なインプットがとにかく大事。入力1割、チェック9割くらいの意気込みで、どれだけ正確な数値を入力するかが重要」ということでした。

田平:おおお。

松野:それくらい入力の比重って大きいんです。ただ、入力業務から解放された後の経理には、取引の実態や会社の状況、それを正確に会計処理するための判断にリソースが割かれるようになるのかなと。なおかつ、「必要な情報を正確に適時に開示する」という情報提供機能によりシフトしていくべきで、それは会社の事業を推進していく力のひとつになるんじゃないかと思っています。

青木:正確な判断や正確な情報提供が、会社の成長につながっていくと。

松野:特にクラウドサービスは、自動化、入力業務からの解放に強く、大企業に限らず中小企業でも開発できるツールである点に非常に強い期待と可能性を感じています。だから、今回の登壇では、クラウドサービスである『MFクラウド会計』が、実際に使うとどういったもので、この先どう進んでいくのか。次世代型の経理業務において、幅広いユーザーにとって選択肢としてのクラウド型会計ソフトへの期待、実際の姿を伝えられたらなと。

青木:良いですね。部屋の温度が上がって参りました。

松野:(笑)。すぐクラウド会計を使ってみよう!ではなく、いま選択肢になりうるレベルなのかとか、クラウドコンピューティングや人工知能技術の発達でクラウド型会計ソフトはここまで来ている、というのをお伝えしたいです。

青木:松野さんは経理業務がどう社会課題を解決するかを考えてこられているので、今回、まさに経理業務の未来や可能性をお話いただくのは楽しみです。

松野:実は迷っていることがありまして…。

青木:というと…?

松野僕はものすごく、この『MFクラウド会計』が好きで。なので、売り込みたくなってしまうというか…(笑)。だから実は、田平さんにお話をいただいた時に思ったのは、「MFクラウド会計が如何に素晴らしいかを伝えたい!」ってことだったんです。でも、今回は宣伝じゃなくてユーザーとしての声をお伝えしようというのが私の意気込みです。

青木:なるほど。松野さんは社内で「会計侍」という非公式のあだ名がありますが、まさに侍魂みたいなものを感じました。

松野:恐縮です。

田平:うんうん。宣伝ではなくて、その観点でお話いただければと思いますが、その気持ちは嬉しいですよね。僕が作ったんじゃないんですけど(笑)。

松野:(笑)。クラウドには新しくてワクワクするような可能性があるという自信の元、ちゃんと伝えることに集中できればと思いますし、それで十分じゃないかなと考えています。

青木:一方で、クラウドサービスならではの課題もあると思いますが、それもこの2、3年で進化しているんでしょうか?

松野:そうですね。どこまで使えるかの判断のひとつとして、上場に耐えうるというのが実績としてあると思うので、そこは是非紹介したいですね。

青木:上場の話は、今回のテーマでもありますね。

松野:世間の人たちは、そもそもこれで上場はできないと認識していると思います。そのあたりの状況も伝えられたら今後の選択肢のひとつになっていくと思いますし、それは誰にとっても良いことかなと思いますね。

高倉:僕も松野さんと同じ気持ちです。売り込みはせず、リアルな実務の話ができるのが僕のポジションの良いところなので。変に持ち上げたりせず事実を語っていく中で良い部分を拾っていただけたらなと思っています。

イベント担当と次世代の経理担当を大募集

青木:最後に伝えたいことはありますか?

田平:必ずしもみんながお客様に対面できるリアルの場を持っているわけではないですよね。部署によっては滅多にない機会なので、みんなでおもてなしできればと思っています。あと、協賛社様の中には、3年前と比べてお互いのサービスの連携が進んでいて、金融機関様ともAPIでつながり、新たなサービス開発につながっています。サービスをご利用いただくお客様はもちろん、そういったパートナー企業様ともリアルな場でもつながり、UserFocusなサービス開発を一緒に進めていければと思います。あと、今日この場にはいないですが、アシスタントの斎藤さんがものすごく頑張ってくれています。いつもありがとうございます。

青木:うんうん。今後一緒にイベントを作っていきたいのは、どんな方でしょう?

田平:このイベントですね…実は専任者がおりません(笑)。みんな兼任でやっているんですが、例えばSalesForceさんとかの場合、海外だと町全体を巻き込んだ大きなイベントを開催されています。僕たちも中小企業の経営者の方に向けたイベントとして、より一層インパクトを出せる場にしていきたいので、そこを担ってくださる方に是非ジョインしていただきたいですね。

青木:おおお。そんな構想が。

田平:やっぱりリアルの接点はすごく大事なんですよね。これがきっかけで大きなサービス導入が決まったり、最初はクラウド会計に反対だった税理士事務所の方にご来場いただいて、1年経ったらその事務所様が多くの会社さんにクラウド会計を導入してくださったりという、ありがたいお話もあるんです。

青木より効率的にしたい、より事業に集中できる環境を作りたい。そう思ってご来場される方が多いと思いますので、「それが実現できそう」と可能性を感じて、アクションに繋げて…という場になってるんでしょうか。

田平:普段忙しい中で、そういう情報を取りにいく時間って取り辛いと思うんですよ。なので、一度来ていただいてワンストップで触れられる場にするため絶賛準備中です。

今回のイベントに際していろんな方に事例インタビューをしていますが、「既存のやり方を変えるストレスは大きいけど、乗り越えたらそれ以上の価値が出せる。だから変化に対して常にポジティブであるべき」という声をたくさんいただきます。インタビューするこちらが泣けるくらいに。

松野:経理も実はまだまだメンバーを募集しています。いろんな可能性を視野に入れて次世代の財務、経理業務を思考して、そこを目指して一緒に進んでいきたい方をお待ちしています。それができる環境が、この会社にはあります。そういった方がやりがいを持って来ていただければ。

青木:今日は皆さん、壮大であつい話をありがとうございました。

一同:(笑)。ありがとうございました。

経理
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