「新卒1年目で、どこまで任されるのか?」就職活動中、多くの人が一度は考える問いかもしれません。早くから裁量を持ちたい。でも、本当に自分にできるのかは少し不安。成長したい気持ちはあるけれど、実際にどんな環境なのかは入ってみないと分からない。
今回話を聞いたのは、2025年に新卒入社し、現在2年目を迎えた平岡さんと、執行役員の岡田さんです。
「人の感情を動かすものづくりがしたい」と入社した平岡さんは、1年目にして社内でも重要なプロジェクトメンバーにアサインされ、2025年の年間MVPにもノミネートされました。
なぜミラティブでは、新卒1年目でも大きな仕事を任されるのか。そして、その環境の中で、人はどう成長していくのか。新卒本人と役員のそれぞれの目線で、平岡さんの1年間を振り返りました。
執行役員 岡田裕次郎(おかだゆうじろう) 早稲田大学文学部卒業後、ゲームパブリッシャーである株式会社ネクソンに入社。同社でクリエイティブ部門全体のマネージャーに就任。2021年、ミラティブに参画。イベント企画部とデザイン部の部長を務めたのち、ミラティブ事業本部本部長としてMirrativアプリの事業総責任者に就任。現在は、執行役員として複数の事業を担当
ユーザー企画部 平岡慧大(ひらおかけいた) 2025年新卒入社。大学では法律を専攻しながら、学生時代は仲間とアプリやゲーム制作に没頭。インターンを経てミラティブへ入社。企画の立案、実施、改善まで一気通貫で担当。ユーザーの行動や感情を深く観察しながら、「人の感情を動かすものづくり」に向き合っている。2025年は、全社の年間MVPにノミネート
「人の感情を動かすものをつくりたい」——ミラティブを選んだ理由
ーーまずは、お二人の自己紹介をお願いします。
岡田:ミラティブで執行役員を務めています。前職ではオンラインゲーム会社で、デザイン部門全体を統括していました。ミラティブ入社当初もデザイン領域を担当していましたが、途中から事業全体を見てほしいという話をいただき事業責任者として、売上や組織全体を見る立場を経験しました。現在は、執行役員として部署を横断して事業を見ています。
平岡:2025年新卒入社で、現在2年目です。ユーザー企画部で企画職をしています。企画職といっても範囲は大きく、プロダクト外に及ぶ業務も広く担当しています。大学では法律を専攻していました。学生時代はサークルの仲間とアプリやゲームを作ったり、ものづくりにかなり熱中していて。ミラティブでも、入社前からインターンとして働かせてもらっていました。
ーー法律専攻から、エンタメやプロダクトの世界に進んだんですね。
平岡:自分の中ではずっと、「人の感情を動かすものをつくりたい」という思いが強くあって。ミラティブをいちユーザーとして触っている中で、コミュニティや配信を通じて、誰かが元気になったり、一歩踏み出せたりしている瞬間をたくさん見てきました。
世の中には、いろんな事情で孤独を感じたり、うまく前に進めなかったりする人もいると思うんです。でも、居場所やコミュニティがあることで、何かを頑張る原動力になる。その価値を、自分もつくる側に回りたいと思ったのが、入社理由のひとつでした。
【就活体験記】メガベンチャー志望だった僕が新卒でスタートアップを選択した理由 | 株式会社ミラティブ
ーー世の中には素晴らしいプロダクトがありますよね。そのなかでも、ミラティブの理由はなんですか?
平岡:「人を深く理解する文化」です。自分は将来的に、世界で熱狂されるものづくりをしたいと思っています。そのためには、「人が本当に欲しがるもの」をつくれるようにならないといけない。
インターン時代から感じていたんですが、ミラティブの社員って、本当にユーザーをよく見ているんです。定量データだけじゃなくて、配信の空気感とか、ユーザー同士の関係性とか、一人ひとりのユーザーを本当によくみています。その文化にすごく惹かれました。
「うまくいかなかった仕事」が、1番学びになった
ーー入社から今までを振り返って、特に印象に残っている仕事はありますか?
平岡:たくさんありますね。直近で一番印象に残っているのは、自分がオーナーとして進めていたランキングイベント施策です。結果としては、想定よりもユーザーさんの熱量を作ることができませんでした。ただ、その経験から得た学びは、本当に大きかったと思っています。
ーーどんな学びだったのでしょう?
平岡:振り返ってみると、当時の自分は、顧客起点で物事を見きれていなかったんです。「こういうイベントを用意すればユーザーさんが反応してくれるだろう」と、浅い解像度で、提供者側の論理で考えてしまっていた。
でも実際には、ユーザーさんというのはもっと複雑で、皆さんそれぞれに背景やモチベーションがある。だからこそ、実際に起きている行動や感情をちゃんと観察して、そこから企画を考えないと、本当に刺さるものにはならないんだと痛感しました。
ーー失敗経験が、考え方を変えたんですね。
平岡:かなり変わりました。今、企画を考える時は、「ユーザーさんは喜ぶのか?」を一番強く意識しています。頭の中で想像するというより、実際に配信やSNSを見て、「どんな人たちが、どんな気持ちで使っているのか」を観察する感覚に近いですね。ユーザーさんの顔が浮かぶくらい解像度高く理解できているかで、企画の質って変わると思っていて。そこは今、一番大事にしていることです。
あと、ミラティブって「正解が誰にも分からない」状態のものもすごく多いんです。特に今担当している事業は、新しい取り組みも多くて、社内にもまだ答えがない。経営陣ですら、「これが正解だ」と断言できない中で進んでいく。
だから、自分たちで仮説を立てて、試して、失敗して、また考える。その繰り返しなんです。大変ではあるんですけど、その「まだ誰も解いたことがないものを解いている感覚」は、すごくやりがいを感じています。
「仕事は基本、任せるもの」——岡田さんが考える成長
ーー平岡さんは、1年目からかなり大きな仕事を任されていたと思います。岡田さんは、どういう基準で仕事を任せているんですか?
岡田:僕の考えとしては、基本的に「仕事は任せるべき」です。人って、大人になってからは能力面に関しては、仕事を通じてしか成長できないと思っています。だから、まず前提として、機会は与えた方がいい。その上で、「どこまで任せられるか」は、本人の状態によります。
ーー平岡さんに重要な仕事を任せるに当たって、何を見て判断したのでしょう?
岡田:やっぱり、本人の意思ですね。平岡さんには、「ユーザーさんにこうなってほしい」という願いがあったし、それを形にしようとする意志もあった。あと、インターン時代からかなり積極的だったんですよ。限られた時間の中でも、会議に出て、自分で考えて、アウトプットを返してくる。成長速度もかなり早かったです。だから、「平岡さんになら任せられるな」という確信がありました。
若手は、ものすごい馬力を発揮することがある
ーー新卒メンバーに対して、期待していることはありますか?
岡田:僕は、40代でミラティブに転職してきたんですが、その時にすごく感じたのが、アンラーニングの難しさでした。今まで積み上げてきたやり方や成功体験を、一度疑って学び直さないといけない。もちろん過去の経験が無駄になるわけではないんですけど、一回「これまでの自分」を横に置いて、新しい環境に適応する必要があるんですよね。それって、年齢を重ねてからやると結構大変なんです。
その点、若いメンバーはすごく強い。変に固定観念がない分、ゼロからどんどん吸収できるし、学んだことがそのまま血肉になっていく。あと、若い人って、機会を与えられるとものすごい馬力を発揮します。「やってみたい」「成長したい」というエネルギーが、そのまま推進力になる。
だから僕は、若手には積極的に機会を与えたいと思っています。実際、平岡さんを見ていても、「任せたことで一気に伸びたな」と感じる場面はかなりありました。
良くも悪くも「新卒だから」は、あまり関係ない
ーー新卒との関わりで、意識していることってありますか?
岡田:実は、あまりないですね。ミラティブって、「そのボールを持っている人がオーナー」という考え方で動くことが多い。だから、企画を持ってきたのが新卒でも、部長でも、基準は変わらない。「その企画で何を実現したいのか」 「ユーザーさんにどんな価値を届けたいのか」そこを見ています。
逆に言うと、新卒だからこそ守られる、みたいな感覚もあまりないかもしれません。もちろんサポートはします。でも、同じ土俵で議論する。だからこそ、成長も早いんだと思います。
会社として「若手を抜擢する制度」があるというよりは、若手もベテランも同じフィールドに立っている感覚なんですよ。機会は本当にいくらでも転がっている。 その中で、自分から取りに行けるかどうか。そこが大きいと思っています。
「任されている実感」は、重要な仕事が回ってくること
ーー平岡さん自身、「任されている」と感じる瞬間はありますか?
平岡:めちゃくちゃあります。今所属している部署は、ミラティブの中でも新しいチャレンジで、重要度の高い領域なんです。既存事業をさらに伸ばすためにも重要ですし、会社にも期待されていると感じます。その中で、事業をさらに成長させる上で重要なテーマを、自分がオーナーとして持たせてもらえることが多いんですよ。それはすごく大きいなと思います。
ーー不安はありませんでしたか?
平岡:もちろんあります。ただ、「丸投げ」ではないんです。方向性や考え方は、ちゃんと上長と議論する。でも、「これをやりなさい」と細かく指示されることは少ない。自分で考えて、自分で決めて進めていく感覚があるので、そこはすごくやりやすいですね。
1年目で、年間の全社MVPにノミネート。「評価半分・期待半分」
ーー2025年のMVPにノミネートされた時は、どう感じましたか?
平岡:純粋に驚きました。自分が選ばれるとは思っていなかったので。でも同時に、「ちゃんと見てもらえていたんだな」という嬉しさもありました。地道に向き合ってきたことが、ちゃんと評価された感覚があって。ただ、自分の中では、「評価半分、期待半分」だと思っています。
ーー期待を半分込められている、と考えてるんですね。
平岡:はい。「もっとやれるだろ」というメッセージも含まれている気がしていて。だから、嬉しさもありつつ、「もっと成長しないといけないな」と思いました。
岡田:受け取り方は合っていますが(笑)、実際に評価に値する仕事でしたよ。平岡さんが手がけている仕事は、外部のパートナー企業さんとの協業が中心なので、パートナー企業さんを成長させることはもちろん、関係構築も含めて難易度が高い。その中で、企画・運用・改善まで一気通貫でやり切った1年だったので、「新卒1年目なのにすごい」ではなく、素直に評価に値する仕事だったと思っています。
視野を広げて「今の自分の担当以外を見る」ことが成長につながる
ーー会社として、新卒の成長をどう支えていますか?
岡田:制度よりも、「機会の多さ」だと思います。正直、ミラティブは機会はいくらでもあるので。ただ、目の前の仕事に追われていると、その機会って見えなくなるんですよね。だから、「自分はこれからどう成長したいのか」を考え続けることが大事だと思っています。
視野を広げることもすごく重要です。もちろん、自分の上司の視点で考えることも大事なんですけど、それと同じくらい、「今の自分の担当以外を見る」ことが大事だと思っていて。ミラティブって、1つのプロダクトのなかに複数の事業があって、さらにその外側には、出稿企業、パートナー企業との関係もある。一見、自分の仕事とは遠そうに見えることでも、実はつながっていることってすごく多いんです。
でも、自分の周囲しか見ていないと、「機会はここにしかない」と思ってしまう。本当は、別の領域にヒントがあったり、他チームの課題が自分の仕事につながったりすることもあるんです。だから、自分の担当だけじゃなくて、「周りで何が起きているのか」を見に行く。そういった姿勢が、成長につながると思っています。
ーー印象的だったエピソードはありますか?
岡田:事業の議論をやっていたときなのですが、「これ、やったら絶対価値あるよね」という施策案が出てきた。でも、当然簡単ではないし、時間もかかる。平岡さんの上長である、マネージャーが担当する流れだったんですが、当時そのマネージャーは業務過多の状態だったんです。
その時、平岡さんが「自分がやります。やりたいと思ってたんで」と言ってくれたんですよ。あれは格好良かったですね!「誰かがやらなきゃいけない」ものを、自分から取りに行く。その姿勢が、成長を加速させるんだと思います。
平岡:あの時は、正直、かなり大変そうだなとは思ってました。でも、「これ絶対に価値があるな」と思ったんですよね。ミラティブって、「誰がやるか」が機会そのものなんだと思います。だから、「やります」と手を挙げた時点で、成長のチャンスを取りにいってる感覚があります。
新卒でミラティブに入社して得られるもの
平岡: 岡田さんに聞いてみたいです。「ミラティブだからこそ得られる」と思うものってありますか?
岡田:僕自身がミラティブで一番魅力に感じているのは、「社員が優秀」ということですね。僕は「その会社でパフォーマンスを出せる人」って、プロダクトと同僚、両方を愛せる人だと思っているんです。
やっぱり、一緒に働く仲間のアウトプットに疑問を感じ続ける状態って、すごく苦しいじゃないですか。でもミラティブには、「いいものを作ろう」と言った時に、ちゃんとその共通認識が揃っていて、実現できる環境がある。
それって、実はすごく幸せなことだと思っています。
平岡: それは、自分もすごく感じます。ユーザーさんに本気で向き合って、「どうしたらもっと喜んでもらえるか」をみんな本気で考えている。その空気感の中に身を置けるのは、すごく大きいなと思います。
仕事以外で好きなこと
ーーミラティブは「好きでつながり、自分の物語(ナラティブ)が生まれる居場所」をビジョンに掲げ、ユーザーさんの好きなものに向き合っています。そんなおふたりの、仕事以外での「好きなもの」についても教えてください。
岡田:僕は釣りですね。もともと「釣った魚を食べたい」という理由で始めたんですけど(笑)、自分で獲ったものを自分で食べる、みたいな感覚がすごく好きなんですよ。
釣りから派生して、狩猟免許も取りました。鳥獣被害対策として地域の人と連携したりとか、地域とのつながりもあります。仕事とは全然違う世界なんですけど、自然の中に入るとリフレッシュできますね。
平岡:最近、ポーカーにめちゃくちゃハマってます。ポーカーって、すごく論理的なんです。期待値とか確率とか、セオリーがある。でも一方で、人間って必ずしも理論通りに動かないもので、感情とか情緒的な駆け引きもある。その「理論と人間らしさ」が両方ある感じが、すごく面白いなと思っています。
「一番面白そう」と思える道を選んで、本気でやり抜く。
ーー最後に、就活生へのメッセージをお願いします。
平岡:就活って、「どの選択が正解なんだろう」ってすごく悩むと思うんです。でも、振り返ると、その時点で正解って存在しないなと思っていて。
だからこそ、「一番面白そう」と思える道を選んで、選んだからには本気でやり抜く。それが大事なんじゃないかなと思います。
岡田:ミラティブは、「わかりあう願いをつなごう」というミッションを掲げています。その実現方法って、本当に無限にあると思うんです。だからこそ、新しい可能性を持った人に来てほしい。
新卒メンバーって、会社にとって本当に宝なんですよ。当社の経営会議でも、「彼らをどう育てるかが会社の未来を変える」という話は、何度もしています。会社って、結局は人でできている。だから、新しい才能や、新しい風を吹かせてくれる人に来てほしいですね。
※本記事は2026年4月に取材した内容です。