「コミュニケーションの手段としてのゲームを浸透させていきたい」ーー執行役員プロデューサーが語る新規事業"ライブゲーム"の現在地 | 株式会社ミラティブ
※2024年11月14日時点の記事ですスマホ1台でゲーム実況ができる配信プラットフォーム「Mirrativ」を運営するミラティブは、2022年から新規事業としてライブゲームの開発に注力しています...
https://www.wantedly.com/companies/mirrativ/post_articles/1013926
スマホ1台でゲーム実況ができる配信プラットフォーム「Mirrativ」を運営する株式会社ミラティブで、新卒1年目よりライブゲームの主要タイトルの責任者を任されている林(イム)さん。そして、彼の成長を見届ける執行役員の杉原さん。今回は、イムさんの責任者に抜擢されるまでのエピソードを本人、そしてそれをサポートする杉原さんの視点でお伝えします。
執行役員 杉原 健太郎(すぎはら けんたろう)
早稲田大学大学院商学研究科を修了後、新卒でDeNAに入社。ゲーム事業部で複数の大型運用タイトルのディレクター・プロデューサーや副部長などを担当。2021年3月にミラティブに参画。プロダクトマネージャーを経験後、現在は執行役員とライブゲーム部の部長を務める。
林 成雄(いむ そんうん)
早稲田大学卒。在学中は、友人とのゲーム開発や、ミラティブのインターンにてライブゲームの運営を経験。25卒としてミラティブに新卒入社し、ライブゲーム部へ配属。1年目から主要運営タイトルにて責任者を務める。趣味は釣り。
杉原
僕の出身大学は林(以下イム)くんと同じ早稲田大学なのですが、商学を専攻をしていて、大学院に進学しました。その後DeNAのサマーインターンに参加し、そのまま新卒として入社しました。その後配属されたのがゲーム事業部で、そのままずっとゲームづくりに携わっています。7年ほど在籍した後、ミラティブにジョインしました。もう4年半経ちますね。現在はライブゲーム部の部長と執行役員を兼任しています。
杉原の個人インタビューはこちらから↓
イム
早稲田大学での専攻は化学だったのですが、個人でゲームをつくっていました。自分で周りの人を誘って、手探りの中エンジニアリングやデザインをつくりあげていくことがとても楽しく。それもあり就活もエンタメ業界を中心に見ており、ミラティブとご縁があった形です。
イムの就活体験記はこちらから↓
現在は、ライブゲームの新規タイトルのプランナーや、既存ライブゲームの運用責任者として業務に当たっています。
杉原
会社の制度として正式にメンター、メンティーといったものはないですが僕自身は彼のインターン時代からの責任者だと思っています。もちろん、全部僕一人でサポートしているわけではないのですが、最終責任は僕にあると思いながら彼の成長を見守っています。
具体的には週に1回1on1を行っています。また、業務上ミーティングは密にやる部門なので、最近は特にコミュニケーションをとっていますね。
杉原
イムくんにはインターン時代からこのタイトルにプランナーとして関わってもらっていました。
その当時から、インターンの身でありながらも積極的にタイトルの改善提案をしてくれていたんです。その彼の姿勢から、当時そのタイトルを担当していた責任者も良い意味でイムくんに任せることを意図的にやっていてくれていました。
それを部長として見ていて、結論として「彼なら任せられる」と思い責任者を担ってもらうことにしました。実際に改善提案をして、自らの力で実装リリースまでやりきれることが素晴らしかったです。プランナーという立場上、どうしても既存の型で運用を行うことに集中してしまうこともありますが、彼にはあるべき状態をフラットに考えて良くするために動くというオーナーシップがありました。あとは遊んでくださるユーザーさんを一番よく理解しようとしてくれた、そのスタンスが際立っていたのも信頼して任せるに足るポイントでした。
イム
意識的にオーナーシップを持ちたいとは思っていました。実はそこには大きなきっかけがありまして。当時自分が仕事の進め方で悩んでいる中、杉原さんと飲みに行ったことがあります。そこでお話いただいた漫画「キングダム」の話なのですが…。
キングダムは主人公の信が大将軍を目指す物語ですが、最初はとても身分が低いところから始まります。いち兵士として戦場に赴いたとき、大将軍である王騎の馬に乗せてもらうシーンがあるんです。見開きで壮大な風景とともに、王騎が「これが将軍の景色です」と、信を自分と同じ景色を見せてくれる。
このシーンを引用して、杉原さんが「どんな立場であっても、最も高い視座で考えながら立場を全うするスタンスが重要だよ」と教えてくださいました。
その教えがあってから、意識が変わりました。当時、的はずれな改善案もあったと思います。迷惑をおかけした自覚もあるのですが、それでも主体性を持つことは失わないようにしていました。
杉原
好きなシーンなので、イムくんがすごく深いところまで理解してくれてよかったなあと思います(笑)
イム
ユーザーさんの解像度を上げる点でいうと、当時いちユーザーとしてMirrativを触っていたものの、企画・運用を行う者として目的や仮説を持ってユーザーさんを観察することまでには至っていませんでした。
でも他のメンバーと話すとき、自分の解像度の低さが業務のネックになると感じたことがありました。ミラティブで働く皆さんは当たり前のようにたくさんMirrativを触っているので、その差を大きく感じました。そこで、まずは自分の担当するタイトルのヘビーユーザーさんの配信に視聴者として遊びにいくことからはじめました。当時は終業後のほとんどをMrrativの配信・視聴時間に充てていたと思います。
杉原
イムくんに任せているタイトルは開発会社さんとミラティブが共同で開発運営をしています。そのため、彼に任せるうえで一番不安だったのは、社外の方とのコミュニケーションでした。社内であれば、どんどん提案して、のびのびとやってくれても良いのですが、開発会社さんと一緒にやるうえでは気をつけなければいけないポイントが多い。ある種の「大人力」が必要になってくるわけですが、そもそもその点を新卒に求めるのは酷だし、ましてイムくんは突破力が強みなタイプなので、それを上司としてどうサポートしていくかを考えていました。でも、任せてみると、結果としてここまで何一つ問題を起こしていないんですよ。良い意味で読めていなかった彼の一面でした。社外の方に対してもちゃんとリレーションを築いてプロジェクトを進めることができているのは、ポジティブなサプライズでしたね。
ただ、社内だと誰かに取捨選択をしてもらう前提で、まずは好きなように自分の提案を行うことができますが、社外の方に対しては自分で取捨選択をしなければならないし、なんならその結果の責任も持たなきゃいけない。そこはまだまだぶつかることの多いポイントかも知れません。
イム
振り返ると傲慢だなと自分で思うのですが、責任者を拝命した時は「やっとか…!」と気持ちが高ぶりました。でも、今はすごく苦労しています。例えば、1人のユーザーさんを見て、その人に刺さることは何かを考えることはできるのですが、タイトルのあるべき方向性を定めたり、数字から定量的に分析を行うことには大きな課題感を持っています。
任されるのは早かったのではないかと自分に自信を失うときもありますが、課題を解決したらどんな景色になるのかを想像しながら、尽力しています。
イム
新規タイトルに関しては自分から杉原さんに提案した記憶があります。インターンとして在籍していた2024年の秋ごろから、「こういうライブゲームをつくってみたい」と提案し始めてたんです。その少し後から、事業の全体戦略としても「新規タイトルにより注力していくぞ」という流れがありました。
その後、杉原さんとの1on1で「来年の新規タイトル開発の一つとして、イムくんのライブゲーム案を候補の一つして考えている」と教えてくれたんです。時系列としては自分が勝手に提案をしたところからはじまっているので、「本当に戦力として自分の提案を受け止めてくれているんだ」と、嬉しくなりました。同時に、ちゃんと自分に任せてくれようとしているんだという実感が湧きました。
杉原
スタートは、本当に彼が自主的に持ってきたんです。企画会議があったわけでもなく。突然「考えてきました」と4つくらいの案を提案してくれて。そのあともどんどん提案が増えていって、最終的には7,8個くらいの新規タイトル企画を作ってきてくれました。
まず、僕自身この心意気がすごく好きで、彼のいいところだなと思いました。普段の業務がある中で、熱量を持って新規の企画を考えることは、言うのは簡単ですがなかなかできません。でも、彼は自主的に、言葉を選ばす言うと、勝手に(笑)複数個出してきてくれた。彼らしさをすごく出してくれたと思います。
とはいえ、事業としてやる以上はしっかりとした計画と緻密さが必要なので、インターン生が言ったからちょっとやらせてあげるか、というスタンスは一切ないです。そのため、彼に出してもらったアイデアに対して厳しいフィードバックをしたことも度々ありました。
そのなかでも、「もうちょっと詰めると面白いかもしれない」という期待が膨らむものがありました。企画草案の段階だったので荒削りではありましたが、紆余曲折あり、ブラッシュアップをしながら最終的に「やろうか」と決めました。
杉原
2つあります。1つは、きちんと「これを踏み外してはいけない」というポイントを見極め、それを周りがサポートしてあげることです。初めてやるときは、どうしてもヌケモレや、知らないが故にできないこともたくさんあると思います。小さな失敗はいっぱいあると思いますが、その中でも「これは本当に外したら大変だ」ということを見極めて、事前に拾ってあげること。そして「ここは踏み外しても平気だな」ということは、同時に敢えて見守ってあげることが大事だと思います。
もう1つは「結果が出ていないときにそのことを強く言い過ぎないこと」。最終的な事業の結果はいろいろな要因が入り混じります。もちろん、自分の意図通りコントロールできて、目標達成できたらベストです。けれども、自分ではどうしようも出来なかったポイントが発生してしまうときもあります。
だから、僕が重要視してたのは結果よりも「プロセス」でした。考えて、やることを決めて、やりきる。そのプロセスが正しければまずはOKとしました。だから「その進め方は違うんじゃないか」といったことはしっかりと伝えていたと思います。
杉原
大なり小なり、「任される」ということは重要だなと思います。この話が好きなのですでにイムくんには何回もしている話なんですけど(笑)、例えば飲み会の幹事ですら、仕事としてはすごく得るものが多いなと思っています。
飲み会は事業の成果そのものにつながるものではありませんが、飲み会をちゃんと満足度高く最初から最後まで実行するって、すごく大事な意思決定と行動ですよね。個人的には、言われただけのやらされ仕事を100時間やるより全然得るものが多いなと思っています。業務の中でも、自分の責任で、自分で決めてやってみる機会をいっぱい作ってあげたいなと思っています。
イム
まず、会社や事業の規模は大きくなっていますが、それでも少数精鋭であることには変わりはない気がします。そういう意味で活躍の機会はたくさんあると思うのですが、じゃあ自動的に役割が与えられる環境かと言われると絶対そうではないと思います。能ある鷹は爪を隠す、という言葉がありますが、ミラティブにおいては隠さない人のほうが合っているのではないでしょうか。
杉原
イムくんの言っていることにとても同意します。それ以外でいうと2つあるでしょうか。
1つ目は、ユーザーさんありきのプロダクトであるということです。ユーザーさんたちに居場所を提供しているサービスなので、ユーザーさんにディープダイブできること、向き合えることは外せないと思います。ミラティブで活躍している人の中で、ユーザーさんのことを理解していない、プロダクトを理解していない方はいないと思っています。この点において愚直に向き合えるかが重要ですね。
2つ目は「脇目も振らずにやるべきことをやれる」のも大切だと思います。全員が全力でそれぞれの仕事をまっとうする環境だからこそ、自分も強い推進力を持ち合わせていないと難しい。イムくんの自発的に企画を提案するような姿勢もそうだと思うのですが、誰かに言われたから、ルールがこうだから、ということではなく、「これはこうするべきだよな」と思って邁進できるかが大切だと思います。そういう気持ちに共感できる人は、ミラティブにとても向いているんじゃないでしょうか。
イム
ファーストキャリアは非常に重要なので、後悔のないように、自分の頭の中にあることや、いいなと思うことは全部やっちゃうといいと思います!
杉原
論理も大事ですが、最後は直感も大切にしてほしいなと思います。
僕は結構直感を信じてるタイプでして、就活でファーストキャリアを決めたときもミラティブに転職するときも、最後は直感に従って「エイヤ」で決めたんですよね。当時は論理で説明できなかったけど、今振り返ってみると解釈ができたりすることって結構あったりします。直感で選ぶに至るまではちゃんと考えてやるべきなんですけど、最終的に迷ったら、直感を信じてみると、もしかしたら良い就職活動になるんじゃないかなと思ってますし、その先がミラティブだとすごく嬉しいです。
今回の記事を読んでミラティブに興味を持ってくださった方は、ぜひエントリーをお待ちしています!