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鷲田:SESは叩きやすいモデルですからね。(笑)
見浦:そうなんですよ!叩きたいなら叩けばいいんです。やりたい人はいますから。というか、最近ネットリテラシーの低い方が増えている気がします。SES=悪を鵜呑みにしすぎ。したこともないのに。
SESの悪いイメージを払拭したい!
皆さんこんにちは!
大阪支社インターンの佐藤です!
皆さんSESにどんなイメージを持っていますか。
ネットではさんざんな言われようです。
でもSESがなくならないのは何故でしょう。
そこに需要があるからです。SESを好んでいるエンジニアもいるからです。メリットがたくさんあるモデルだからです。
弊社はTeamTech(チームワーク×IT)という独自概念を生み出すくらいにチームにうるさい会社なので
SESに関してもチーム提案が特徴の会社です。
お客様のプロジェクトの成功が一番の目的であり、そのためには単なる技術力の提供だけでなく、現場のチーム作りにも貢献する必要があるよねという考え方をしています。そのため、エンジニアの評価基準も単価や現場評価だけではなく、主体性や教育の貢献度なども重要になります。
そんな同じSESでも弊社とは全く異なったアプローチをする会社があります。
それがメイプルシステムズウエストさんです。
「離職率100%」「オープンキャリア制度」といったユニークかつエンジニアのキャリアを一番に考えて、個人としてのスキルアップをメインに全力でバックアップしています。
案件内容、希望単価なども全てエンジニアが決め、そしてその単価がその人の給与に直結する仕組みとなっています。
SESに対して異なるアプローチの両社ですが、お互い近ごろ関西に進出してきており、何より関西のSESを盛り上げたいという想いが共通していることから、今回の対談が実現しました。
尚、SES=準委任契約を指すことも多いですが、本文ではSESは客先に常駐する仕組み全体を指します。
インタビュースタート!
佐藤:見浦さん、今日はわざわざありがとうございます!
それではよろしくお願いいたします!
見浦、鷲田:よろしくお願いします!
佐藤:メイプルシステムズウエストさんは個人力というイメージですが、SESもやはり一人の現場が多いですか。
見浦:現状はそうです。ただお客さんにチームで入ってほしいと頼まれることは多いですね。
あとは、エンジニアのキャリアを考えた時にも、リーダー的なことをしていきたいのであれば
そういった体制を組んだり、現場先でそういったポジションを狙いに行くことを支援することはあります。それでも個の力は大事にしていきたいと思っています。
佐藤:その点シアトルとはSESでも大きく違うところですね。
鷲田:うちは会社がチームを推しているので、それに共感していただけない方は、どんなにスキルがある方でも採用しないと決めています。これは良い悪いではなく、方向性の問題として。
その代わりといってはなんですが、採用の難易度は上がります。カルチャー以上になにができるかを重視する方もいらっしゃるので、そこは頑張りどこですね。
メイプルシステムズウエストさんの考える客先のメリット
佐藤:まず、客先で働くメリットってどこにあると思われていますか。
見浦:前職の会社はもともとSESがメインだったんですけど、途中で受託にメインをシフトチェンジしていったときに、もともと社内で開発していたエンジニアより、大手の客先でずっと常駐していたエンジニアの方が圧倒的にプロに見えたんですね。客先ってこんなに力がつくんだと。客先や本人次第でもあるんですけど、客先っていうものに、皆が言っているよりも可能性があるなと感じましたね。
佐藤:そのような場合、そのエンジニアはそのお客様先に転職した方が得と思わないですか。
見浦:あ、いっぱい引き合いはあるみたいですよ。笑
実際に転職していく人はたくさんいますし、ウエストでは現場に転職して良いよという話はしています。
ただ、どこに行ったかは教えてねと言っています。笑
佐藤:すごい。。。
見浦:エンジニアのキャリアを一番大事にしたいので、こっちの会社のほうが伸びると思ったのなら、それは応援してあげたいし、オープンキャリア制度というものを設けて、どこに転職していきたいのかは最初に聞いています。そこは他の会社にない面白いところですね。
鷲田:それは具体的に行きたい会社名を聞いたりするんですか。
見浦:それは両方ありますね。その行きたいところに行くためには、今はこんなスキル身につけないといけないよね、と一人一人話しながらそれぞれの方向性に沿って現場を決めていきます。
会社のする事業、ビジネスに対して人を当て込んでいく会社も多いですが、ウエストは人がいてそこに案件をマッチングさせる感じです。
無理矢理説得して、現場に入ってもらうよりはるかに心地が良いです。
佐藤:素晴らしいです!このようなSES会社がもっと増えてほしいです!
シアトルコンサルティングが考えるSESのメリット
佐藤:シアトル的にはSESのメリットは何だと思いますか。
鷲田:一番はエンジニアファーストになるところかなと思います。
正直、僕も会社もSESが最強のモデルとは思っていないんですよ。あくまで選択肢の一つとして、そのビジネスモデルを選んでもらえたら良いなと思っています。
結局何が強みなのかと言いますと、メイプルさんがおっしゃったように、エンジニアのビジョンに対して何か足りないもの、必要な過程を、SESは選べることに強みがあると思います。
SESって何故か、選んで良いはずなのに、選ばれている感覚になってしまう人が多いんですよ。
見浦:確かに確かに!
鷲田:でも、そうすると辛いモデルだと思うんですよ。
見浦:実際にそういう会社が多いのも事実ですよね。
鷲田:結局エンジニアは楽に流されても現場は決めてもらえるし、営業としても参画してもらえたなら、お金が出るモデルなんですよ。楽に流されても、頑張っても、同じお金がでてしまう特徴があるんですけど
本来は自分で選ばないといけないし、嫌だったら抜けて良くて、そこに旨味があるんです。
例えば自社サービスの会社だったらRubyで全部作っていたとしたらJavaの開発はできないし
受託会社で案件もらったら何が何でも死ぬ気で納品しないといけない、という他のビジネスモデルと比べると自分の融通を聞かせやすいSESのメリットは絶対的なものだと思います。
会社を踏み台にしてほしい
見浦:昔困ったことがあって、ずっと大手で働いていたエンジニアがいたんです。この人がぜんぜん上手くマッチングしなくて。
何故かというと、その人は今までその会社に敷いてもらっていたレールの上しか歩いてこなかったんですよ。そこから大手の看板を外して一人立ちするイメージがなかったんです。そうなるとすごい弱いんですよ。
SESをしてきている人は自分の経歴、自分をどう売るかを常に考えられる人、自分の経歴を上手く作ってきている人が多く、こういう人がエンジニアとして強いのだと思います。
最初からメガベンチャーなどに入れる人ならSESをする意味はないですよ。でもそこに行けなかったのならじゃあ頑張ろうよという、すごく良いセーフティーネットだと思うんです。セカンドチャンス、下剋上です。
鷲田:そうなんですよね。自社で明確にこのサービスが作りたい!とかあるのならば、それはそれを選ぶべきで、でもそうじゃないけど、高いレベルを目指す人や、将来自分のサービスをつくりたい人にはSESはすごく良いと思っていて、
自社や受託だとお客さんと触れ合う機会が減ったり、世界が広がりにくいと思うんです。
その分SESで色んなお客様先に行き、良くも悪くも、色んな人に出会えて、色んなやり方を知れて、色んなチームに属せるんですよ。やりたいことが明確にないけれど、エンジニアとして遠いビジョンがある人には上手く使えるモデルだと思うんです。
けれど何故かSESと聞いた瞬間に受動的になりがち。だからうちはいつも、SESは甘くないので能動的にしてください。そしてあくまであなたのキャリアを叶えるためにこのモデルを利用してください。と言っています。
佐藤:なるほど。自分のキャリアを形成できるのは自分しかいないですからね。そのためにSESの会社に来ているのなら、積極的にしたいことを伝えないと損ですね。
SESのメリットはまとめると理想の経験を得やすいということですね。僕もこれが一番だと思います。
自社サービス、受託、SESそれぞれに良い点があり、あくまでも対等な選択肢なのです。
前編は以上になります!
後編では、逆にデメリットやどんな人がSESに向いているのかについての話になります!