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ガチで挑む!社会課題と向き合うインターンシップ2日間に密着しました

社会課題をビジネスで解決したいと創業したmanaby(マナビー)は、就労移行支援事業所の運営から始まり、様々な問題に直面しながら新しいサービスを開発してきました。

 

そんな私たちのサービス企画開発の軸となっているのが、マナビーのValue(大切にしたい価値観)のうちの一つ「Think deep(圧倒的に考え抜く)」です。

 

そして今回、学生のみなさんにもこのThink deepを体感して欲しいと、若手社員を中心となってインターンシッププログラムを考えました。9月に開催されたインターンシップの様子をお伝えします。

 

社員もガチで実践中!Think deepな企画立案

このインターンシップは、社会課題を解決するためにチームで企画を考え経営陣に提案(プレゼンテーション)するまでを体験するもの。2024年2月の開催に続き、今回が2回目です。

 

「福祉というと優しいイメージを抱かれることも多いのですが、私たちは対話や議論をしながら、社会課題を解決するためにビジネスとして福祉に取り組んでいます。リアルでガチな側面を学生のみなさんにも体感してほしいと思い、このインターンシップを考えました」(HR部 佐々木さん)

 

中心となったのは、マナビーの若手社員4名。HR部の佐々木萌さん、マーケティング部の高橋菜緒さん、就労支援事業部の支援員中川繁輝さんと高橋侑果さんです。

 

それぞれ役割や働く場所は違いますが、入社してから様々なシーンで企画立案を行ってきました。

 

クルーさん(マナビーでは利用者のことをクルーと呼んでいます)のために、事業所運営のために、社員のために、とあらゆる場面でThink deepして、実行して、改善を繰り返しています。そんなプロジェクトメンバーがガチで考えた2日間のプログラムが、仙台でスタートです。

 

問題解決のアプローチ

このインターンには、大学2年生と3年生合わせて9名が参加しました。まずは参加者が3チームに分かれ、メンターも交えて自己紹介から始めます。

 

インターンシップ参加が初めての大学2年生もいれば、15社以上参加しているというベテランも。オープンカンパニーはよく参加するけど、2日間のインターンシップは初めて、これまでオンラインばかりだったけど対面開催は初めて、という声もありました。

 

「うつになってしまった友人がいて、自分も力になりたいと思っていたところマナビーを知り、参加してみました」

 

参加者のおひとりは、今回のインターンシップに参加したきっかけについてそう教えてくれました。

 

チームビルディングのあとは、企画立案を学びます。実践的な問題解決のアプローチについて教えてくれたのは高橋菜緒さんです。現状分析から課題を洗い出し、チームで議論を深めて解決策をまとめていくプロセスについて説明しました。

 

「就活でよくあるグループディスカッションにも応用できますよね」(菜緒さん)

 

練習問題に取り組んだ学生のみなさんは、与えられた時間内に役割分担から時間配分を行い、5W(When、Whare、Who、What、Why)の視点で考えていきます。

 

チームで考えをまとめて、アイデアを発表。早速チームそれぞれの個性が溢れる内容に驚かされつつ、あっという間にランチタイムとなりました。

 

ここまでで練習は終わり、いよいよ午後からは本番です。

 

本番のテーマは「法定雇用率達成する企業を増やすためにマナビーができること」。メンターのサポートを受けながら、各チームが議論を行っていきます。

 

法定雇用率とは、企業や団体が一定割合以上の障害者を雇用することを義務づけた法律に基づく基準のことです。

 

日本では、障害者の雇用機会の確保と雇用環境の改善を目指して、従業員規模に応じて設定された法定雇用率を達成することが求められています。

 

民間企業では2024年4月から2.5%という基準が設けられており、これからも段階的に引き上げが行われる見込みです。

 

しかし、企業が障害者を雇用するためには、適切な職場環境の整備や、障害者に対する理解とサポートが不可欠です。しかし、まだ多くの企業が十分な準備を整えられておらず、結果として法定雇用率を達成できないケースが少なくありません。

 

令和5年 障害者雇用状況の集計結果(厚生労働省)によると、企業の達成率は約半分。

今回はこの法定雇用率に着目して、企画立案に取り組みました。

 

 

チームだからこそ

参加者のみなさんは専攻も様々で、「法定雇用率」について初めて知ったという方もいたはず。検索して調べてみて、何が問題になっているのか、なぜそうなっているのか、早速5wの視点での議論が始まります。

 

チーム内でそれぞれの役割がすんなりと決まり、パソコンで調べながら意見を出し合い、問題を整理。アイデアが出てからは、どうやってそれを実現するのか、どう説得するのかに話題の主軸が移ります。

 

真剣に取り組んでいると、時間はあっという間に過ぎていくもの……プレゼン資料づくりの分担も三者三様のやり方でスピーディに準備を進めていました。

 

自由で発散していく議論についクチを挟みたくなってしまいますが、メンターの高橋侑果さんは、相談を受けるまで優しく見守ります。

 

そしていよいよ役員たちも会場へ。2日間かけて考えた内容を、5分で伝える!という難題に挑戦です。

 

どのチームもしっかりとプランをまとめ上げ、マナビーの役員堂々とプレゼンテーションをしていました。

 

広く聴く、深く考える

発表が終わり、役員からのフィードバックを受けた参加者のみなさんの表情からは、誇らしさやくやしさ、ほっとした様子が感じられました。

 

最後に優勝チームとMVP・VPが発表され、2日間のインターンシップは終了です。

 

参加者のみなさんの感想をお聴きしてみました。

 

「ガチインターンと銘打っているだけあって、レベルが高かった。本気になるのを学びました」

 

「課題に対して突き詰めるいい機会になりました。どこまでもこだわれるし、まだまだ考えられる……!」

 

「就活のグループディスカッションではこれまで意見が食い違うまま進むことが多かったけど、今回は意識して『これどう思う?』と聴きながらやってみた。周りもそうしてくれたので、言い合える環境がよかった」

 

みんなの考えや認識が最初から一致していることはない、だからこそ意見を聴き合うのを大事にしたいという参加者もいました。

 

ほかにも、他チームの発表からまったく違う視点に気付いた、これまでオンラインが多かったので対面で話し合えて楽しかった、チームの仲間に助けられてばかりで感謝している、という声も。次はもっとこうしたいと、具体的に行動を振り返る姿もたくさん見られました。

 

チームメンバーの2日間の苦悩、もどかしさやくやしさを傍で見守ってきたメンターの中川さんは、それでもみんなが最終的に楽しめている様子でよかったと振り返ります。そして社会人の先輩として、こんなメッセージを送っていました。

 

「基本的に一人でやる仕事はない。自分ひとりで進めるのではなく、自分のこと、周りのことを確認しながら、仲間を頼ってお願いできる力がつくといい」

 

数年前に学生だった社員たちが創った、インターンシップ。学生のみなさんと「Think deep」に向き合ったこの2日間は、マナビーの新しい芽生えが感じられる時間となりました。

 

マナビーでは、これからも学生のみなさんと一緒に学びをわかちあえるような企画を準備中です。元学生の社員たちが創る学びの場、次はどんな出会いや発見があるでしょうか!ぜひみなさんも体感してみてください。

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