小学生の頃から福祉の道を志し、新卒で精神科デイケアに就職するも、転職して一度は業界を離れた鈴木さん。あることをきっかけに福祉への想いを再燃させmanabyと出会いました。自分自身が「自分らしさ」を模索する中で、manabyのミッションに深く共感し、入社を決意した道のり。福祉への想いや挑戦について語ります。
【プロフィール】
鈴木瑞菜
2023年8月入社
仙台駅前事業所 事業所管理者
2025年10月現在
福祉の世界を出て見えたこと
-manabyに入社する前は、どのようなお仕事をされていましたか?
新卒で5年間、医療法人で精神科デイケアやグループホームの支援員として働いていました。職場には女性管理職も多かったのですが、体調不良や家庭との両立など、働く女性の大変さに直面。それから「働く女性をサポートする仕事がしたい」と思い立ち、エステティシャンに転職しました。
ただ、エステ業界は思ったよりも体育会系の文化で、とても過酷な環境でした。無理に元気に気合いをいれなきゃいけなかった。そこで体調を崩してしまい半年で退職しました。いま思えば、自分らしく働けていませんでしたね。
-それからまた福祉に戻ろうと思ったのはなぜ?
福祉の世界を出てみて気づいたのが、社会での障害者に対する風当たりの強さでした。これをやっぱりどうにかしたい、もう一度福祉に関わりたい、と考えました。
最初の職場では重い精神疾患の方々をサポートしてきましたが、次は、障害のある方がこれからの人生を歩むためにサポートする仕事をしてみたいと思い、就労移行支援を目指しました。
挑戦できる風土、manabyとの出会い
-manabyに入社を決めた一番の理由は何ですか?
まずはミッションです。Webサイトを見たときに心に響いたのがmanabyでした。デイケアで働いていたときからマナビーくんのリーフレットを見て知ってはいましたが、ポップで明るい、新しい感じでいいな、と感じていました。
また面接のとき、審査じゃなくて人間として興味を持って聞いてくれたんです。ダイアローグ的で、安心して話ができました。入社前に事業所を見においでよと誘っていただき訪問したときも、スタッフの皆さんがたくさん質問をしてくれて、受け入れてもらえた感があったことも大きいです。
福祉経験はあっても就労支援は初めてだし、前職の経験もあり少し自信を失っていたので不安がありましたが、ここなら大丈夫だと思えました。
-入社前と後で、印象にギャップはありましたか?
全般的に株式会社は営利を追求するイメージで、ちゃんと支援できているの?という懐疑的な声も周囲にはあったんです。入社してみると「株式会社」に対するイメージも変わりましたね。当たり前ですが、ちゃんと支援について考えていて、ボトムアップでeラーニングや支援ツールなど、いろいろなものをつくり上げているのがすごいと思いました。
あとは、やりたいと思ったことができることに驚きました。これまでは保守的な環境で、やりたいと思ってもやれなかったことが多くありました。でもマナビーでは「こんなこともやってみていいんだ!」とワクワクしています。いままでの中で1番(?)自分らしく働けていると思います。
-例えばどんなことを?
今ちょうど若手支援者の交流会を企画しています。
福祉業界には、「株式会社」に対して、正直ネガティブな印象がある方もいます。でも営利法人でも非営利法人でも、それぞれ歴史や想いや経験がある。特徴や得意なことが違っても、同じ地域で福祉に携わる私たちが手をつなげたら、地域の障害のある方が自分らしく生きるための選択肢がもっと増えるはず!と思うんです。
特に若手支援者はまだ経験も浅く、一人で悩んだりすることもあると思うので、つながりをつくる一歩にしたい、と考えて今回思い立ち企画しました。私自身も、社外の同業の友人と話したときに、新しい発見があって面白いと感じたし、困ったときに相談できる人、支援について話せる人がまわりにいると心強いなと感じたことがきっかけです。
社内で声かけたら、いいねと輪が広がって、あっという間に実現に向けて準備が進んでいます。
受け入れられる安心感が生んだ、ポジティブな変化
-今回初めての事業所マネージャー職。挑戦のきっかけは?
実はサビ管を目指していました。支援員の支援がしたいと思ったからです。そんな中、マネージャーをやってみないかと声をかけてもらったのですが、数字が苦手なこともあり最初は戸惑いました。でもカタチは違っても、これも支援員を支える仕事、ゴールは一緒だと気づきました。
2025年9月に異動したばかりでまだつかみ切れていませんが、まずはみんなの働きやすさ、自分らしさを大事にしたいと考えています。
-入社してから「自分が変わった」と感じることはありますか?
かつての同僚からは「明るくなったね」って言われました。受け入れてもらえる経験をして「言ってもいいんだ」という安心感があるからでしょうか。事業所やチームメンバーだけでなく、本社に顔を出すとみんなが声をかけてくれるんですよ。そんな環境だから、なんでも素直に意見を伝えることができて、課題があっても前向きに考えることができています。
-manabyで働く中で、特に印象に残っている学びや経験は?
ダイアローグの社内の勉強会に参加したのですが、その時に「ダイアローグは習字ではなく書道のようなもの」という言葉が心に残っています。つまり、やり方ではなくあり方だということ、やろうとしてやるものじゃないものだと学びました。
これまで私は、話しをする中で「結論づけて、そろそろ話しを終えなきゃ」って思っていたけど、オチが付かない話でも、そのまま置いておけるようになりました。
仲間とともに創造する仕事
-manabyに興味を持っている方へ、どんな会社だと伝えたいですか?
一言でいうのは難しいですが、みんなで考えて何かを作っていける会社。工夫も挑戦もやろうと思えばいくらでもできる会社だと伝えたいです。苦手なことをお互いに言い合えるので、働きやすい。
社員同士、部署や役職関係なく仲良くしていて、普段あまり業務で関わりがなくてもよく話自由に交流している印象です。そこがmanabyらしいですね。
-どんな人と一緒に働きたいですか?
素直で前向きな人と働きたいです。うまくいかないことがあっても工夫を楽しめる人。人を知りたいと思える人が向いていると思います。