はじめまして!
ライフスタイルデザインの「赤いイナズマ」こと人事担当、永瀬です。
(愛車:SUZUKI RF400RV)
夏、真っ盛りのこの時期、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
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さて、今回から「Member's Story」と題して当社で働くメンバーや働く想いに焦点をあてたインタビューの連載を開始いたします!
第1回は、"取締役 経営・財務戦略担当"の三嶋さん!(写真:右)
※インタビュー内では略称としてCFOと呼んでいます。
公認会計士として大手監査法人で働いていた経歴を持つ彼の過去、現在、そして未来のStoryについて代表の森が聞き手となりインタビューを行いました!
実際のインタビュー音声データも公開しておりますので、こちらとあわせてどうぞ!
Member's Story:取締役CFO・三嶋 憲一郎 by FABRIC TOKYO's Podcast
【プロフィール】三嶋憲一郎
1985年神奈川県出身。上智大学経済学部経営学科卒業。国内最大手会計事務所にて、金融機関の米国会計基準による監査に従事し、与信系・市場系・資金調達の監査を担当。2012年よりエネルギー関連企業にジョインし、経営企画、戦略立案、海外事業立ち上げ、M&A、ファイナンスに従事し株式市場上場を経験。2015年9月よりライフスタイルデザインに参画。2016年からは執行役員CFO就任。2017年7月同社取締役就任。
【インタビュー本編】
森:ライフスタイルデザインポッドキャスト、第一回になります。本日のテーマは「Member's Story」第1回ということで、取締役の三嶋憲一郎さんにゲストにお越しいただきました。三嶋さん、よろしくお願いします。
三嶋:よろしくお願いします。
森:聞き手は代表取締役の森がお送りします。
では三嶋さん、「Member's Story」というテーマなんですけど、一応このポッドキャストは、うちが今どんな事業をやっていて、どんなメンバーが働いていて、何を考えて仕事をしているのかとか、日々事業に向き合っているのか、みたいなところを、今まで発信する機会が全くなかったので、その方法の1つとして、Podcastのメディアを立ち上げてみました、という感じです。今日はいろいろ質問をしていくので、それに回答してもらえばと思います。
三嶋:はいはいはい、よろしくお願いします。
森:よろしくお願いします。
公認会計士からベンチャー業界へ転身
では、そんなシャイな三嶋さんなんですけど、まず、どんなことをライフスタイルデザインでやっているのかというところを、簡単に説明していただけますか?
三嶋:僕が今やっているのは、主に経営企画と言われる仕事です。CFOというポジションで今やっていますけども、具体的に言うと必要なお金を集めてきて、それを必要な経営資源、ヒト・モノ・情報に投資をしていき、事業をグロースしていくということで、BS(バランスシート)の左と右両方やっているイメージかなと思います。
森:BSと言われても、なかなか聞いている人がわからないかもしれないんですけど。イメージしやすい仕事でいくと。例えばお金を調達するというのはどういったところからするかとか。
三嶋:まず、我々ベンチャーということで、まだ会社が安定していないので、それに対して「ベンチャーキャピタル」というのが世の中に存在していまして、我々みたいなスタートアップベンチャーに対してお金を貸すのではなくて、投資してくれるのをベンチャーキャピタルと呼ぶんですけれども、その人たちにうちの事業や信頼性を説明し、大きなお金を調達するというのがまず1個目の仕事としてあります。その調達したお金を必要なもの――人の採用に対する投資だったり、物――何でもいいんですけど、店舗と広告とか、グロースさせるものに対して投資をしていく。また情報だったりとかですね。ITとかという感じです。
森:外部からお金を調達して、その調達したお金をうちの会社でどのように使っていくかという、社内でどう効率的に使っていくかみたいなところの判断なども、日々されているんですね。
三嶋:そうですね。
森:わかりました。ありがとうございます。
そういったCFOの業務、経営企画をやっている取締役としてもそうだけど、CFOとしての仕事にどんな魅力を感じていますか?
三嶋:そうですね、魅力(笑)。
森:何か改めてこんな話するのも面白いですね。あまり普段聞かないから。
三嶋:まず1つ目の魅力としては、外部の優秀な投資家さんたちと交渉とか、教えてもらえることができるので、まず自分の話としては、自分よりレベルの高い人と接することによって、自分のレベルがどんどん上がっていくのが実感できるというのがあります。相手は金融のスペシャリストなので、そういったところで、論理的に相手にどう伝えて、論理的にお金を調達するかどうかというのが、ビジネススキルの肝だと思うので、それが鍛えられている実感があるというのが1つと、やっぱり経営企画の醍醐味としては、「どこの部署にも属していない」ことだと思うので、部署横断的にプロジェクトを動かしていけるところもそうですし、経営企画は意思決定に関われるというか、会社の方向性を左右しかねない。いい意味で左右することもあるし、失敗の指示もしてしまうこともあるということで、成功、失敗が直に響いてくる部署だと思うので、そういう醍醐味があるかなとは思います。
森:うちの会社では、最初CFOとしてではなくて、経営企画として入っていると思うんだけど、三嶋さんってもともとのキャリアは、一番最初会計士じゃないですか。監査法人のトーマツにいたと思うんだけど、そもそも経営企画という仕事に魅力を感じた瞬間はいつだったんですか?
三嶋:そうだな、難しいな。もともとのキャリアは会計士を4、5年やっていて、そのときも経営企画ではないんですけど、会計士って間違ったものを見付け、正していくというのが仕事なんですけど、それって結局、課題をどうとらえて、それに対してどう仮説を打ち込むかということの繰り返しだったと今では思っていて、でも、ただ、監査というのは、より第三者の目線になるので、それが事業会社に来て、経営企画になると、もろ自分のやっている事業に対するイシュー(issue 論点)なので、そのイシューを見つけ、解決したときに、会社を動かしているなあという実感を得たような気がします。
森:じゃ、会計監査という仕事の役割の側面から、会社動かすことができるというところは、もう監査法人にいたときから感じていたわけですか?会計のところから会社を動かせるというところ。
三嶋:今思うと、監査法人でやっていたことも、仕事のやり方は経営企画に近かったのかなと思います。
森:それはどういうところですか?
三嶋:イシューを特定し、それが会計に対するイシューだったんですけど、経営企画はより事業全体、会社組織だったり、経営に対するイシューを特定することなので、やっていることは一緒だったかなと、今思うと。それが事業ベースに変わったのでより実感がわく。
森:なるほど。職種は違えど、仕事のやり方とかは非常に似ているという。
三嶋:似ていたんじゃないかなと思います。
森:なるほど、わかりました。その時から経営企画とか、経営の面ですごい興味を持ったという感じなんですか?
三嶋:そうです。
森:なるほど、なるほど。
有名フィンテック企業を蹴ってライフスタイルデザインへ
では、次にどんな経緯でライフスタイルデザインに入ったのかというところを教えてもらえますか?
三嶋:4、5年監査法人にいて、銀行の監査をやっていたんですけども、より事業を見てみたい―― 自分でやってみたいというのがあって、そうするとやっぱり大企業に入って地道にやるという時間も僕の中には残されていなかったので、まず、ベンチャーに入ってみようと思って。
その中で、前にいた会社で、組織の崩壊とか、戦略がぶれてきたりとか、コア事業、競争優位を第一にしなきゃいけないとか、あれやこれや何でもやっていいというわけじゃなくて、といういろんな失敗を見てきて、僕も役員とかではなかったのですが、当時は、入ったとき50人で、やめたとき多分150人ぐらいだったと思うんですけど、それで上場も経験して、いろいろ失敗はしたんですけど、やっぱりもう一度自分をゼロにリセットして、もう少し自由に――わからないですけど、人数はこだわりないんですけど、もちろんスタートアップなところから、その失敗を生かし、今度は勝ちに、自分が経営層というか、経営企画として勝ちに結びつけられるようなことがしたいなと思いました。
ちょうど転職活動していて、もうほぼ終わっていたんですけど、最後にちょうどエージェントさんから連絡が来て、内定いただいていた会社に対してやっぱりちょっと違うなと思っていた面があったので、最後に受けたのがライフスタイルデザインでした。
森:では、転職先はもう内定とかは出ていて、決まりつつあったんですけれども、何かしっくり来ていなかったということですか?
三嶋:来ていなかったんです。
森:それはなぜですか?
三嶋:やりたい事業じゃなかったという…。
森:事業への共感があまりなかった?
三嶋:ちょっと弱かったと思います。有名どころのベンチャーだったと思うんですけど、そういうのにちょっと目が行っちゃっていたかなという。
森:某フィンテック(Fintech)の会社(笑)。
三嶋:某フィンテックの会社でした(笑)。あと、会社の規模も結構大きかったので、ちょっと違うな。前と同じじゃんという。
森:某有名なフィンテックのベンチャー企業、スタートアップで。結構みんな知っている。
三嶋:そうですね。別に金融をやりたかったというわけでもないので。やっぱりリアルビジネスをやりたいなというのがあったので。
森:なるほど、面白いです。
自分のポジションが自分を育ててくれた
ライフスタイルデザインに入って、自分は変わったなとか、変わったきっかけみたいなところはあったんですか?変わったというか、成長したとか。
三嶋:まず2つあって、1つは「ポジションが人を育てる」みたいなことは、よく言われている話だと思うんですけど(笑)、それを自分で実感しているというか。
森:自分のポジションが自分を育ててくれた?
三嶋:育ててくれたと思っています。というのは、責任感が芽生えるし、やっぱり自分の後ろ盾って、もう社長しかいなくて。今までは何階層かあるので、自分がこけても誰かがいて、その裏にも誰かがいてみたいなのが少なくなるので、とにかく自分に責任感が生まれるというのはまず1つあって、それは結果、成長につながったということが1つ。
2つ目が、やっぱりどうしても、もともと監査法人にいて、ロジックみたいなのが結重要だったんですけど、結構感覚とか感性で仕事しがちだったんですよ、僕。今どう思われているかわからないですけど(笑)。
森:会計士なのに、そんな側面があるんですか?
三嶋:ありました、それが嫌で、ロジックとか面倒くさいなと思ってやめたんですけど(笑)。ちょっと「気持ち」でやりたいな、みたいなのがあって。
森:気合いと根性で仕事したいなと、監査法人時代に思ったということですか?
三嶋:思っていました。いざ前の会社のベンチャーに行って、気合いと根性でやっていたんですけど、やっぱり気合いと根性だけじゃ失敗するんですよね。その失敗をして、いろんな企画をつぶして、うまくいかず――うまくいったのもあるんですけど。
そこで学んではいたんですけど、うちに来た時により気合いと根性だけでなく、森さんもそうですけど、外の投資家とかも、より論理性とかロジカルシンキングも必要だし、しっかりちゃんと設計して、PDCA回していくという重要さに気付き――気付いていたけど、より気付き、その失敗が過去にあることによって、あのときああだったから、ここ気合いと根性でいくとヤバいなという察知能力が、この会社に来てついたような気がします。
森:では、前職でもう今みたいな、しっかりイシューを特定し、それに対して仮説を立て、実行していくみたいな、そういったプロセスって、うちに来てから、より深くやるようになったというか、そういう感じなんだ。なるほど。
三嶋:「やっぱり」となったんです。
森:やっぱりそうじゃないと、事業はつくれないという。それはちょっと初めて聞いて、いい話ですね。それは今の立場がそうさせたというか。
三嶋:そういう面もあります。
森:なるほど、わかりました。
それは、日々仕事していて実感するものなんですか?
三嶋:そうですね。
森:それはあるきっかけがあった?
三嶋:どれがきっかけというわけじゃないんですけど、前の会社からうちに入って続けていて思うんですけど、やっぱり何も考えないといったら極端ですけど、気合いと根性と、おれがこれやりたい。それで突き進んでしまうと、それは気持ちは大事です。絶対忘れてはいけない。情熱部分。ただ、失敗したときに何も残らないし、勝ったときにも何も残っていない、焼野原な状況がやっぱり続いたような気がしていて、そのとき振り返ると、やっぱりビジネスの基礎って、本に書いてあるようなことができていない人って、世の中にたくさんして、でもそれをやるのが難しいんだなということですね。
森:当たり前のことが当たり前にできない人が多い。
三嶋:世の中多いような気がしています。
森:では、それをできるようになることで、実はすごく仕事ってシンプルにとらえられて、成果も残せるんじゃないか。
三嶋:というふうに、今は思っています。
森:確かに三嶋さんの仕事を見ていたら、メンバーにアセット残せっていつも語っているし、複雑なものをシンプルに考えようというメッセージをいつも伝えているから、そういったところは過去の自分自身の経験から来ているものですね?
三嶋:そうですね。
森:なるほど、わかりました。面白いですね。
難しい事業だからこそたまらなく楽しい
次に、「メンバーが語るライフスタイルデザインの魅力」ということなんですけど、、、何かありますか?(笑)
三嶋:事業の話でいうと、やっぱりリアルとテクノロジー、ITの部分を両輪でやっているので、バリューチェーンも長いですよね。バリューチェーンというのは、ものづくりからマーケティング、伝える部分まで。
森:普通の会社よりも2倍ぐらい部署があるもんね、うちは。
三嶋:そうですね。その、何でしょう、ビジネスの難しさがもうたまらなく楽しいというか。
森:難しいから楽しい?
三嶋:楽しい。
森:なるほど、ドMですね(笑)。
三嶋:ベンチャーなのにバリューチェーンが長いという。
森:まあまあそうですよね。リソースもお金も限られている中でやることかよ、みたいな、その難しさ。ドMということですね?
三嶋:ドMってことですね(笑)。あとは、理由はよくわからないんですけど、今まである既成概念とか、既成事実なのかわからないんですけど、そういうのを変えていくのが好きなんです。理由は、深く考えたらあるのかもしれないんですけど、小さいときからかな、好き。
森:オールドエコノミーをイノベーションするみたいな、そういったところですか?
三嶋:それが好きなんですよね、昔から。
森:旧態依然とした産業。
三嶋:産業もそうですし、何でなんだろうって不思議に思っちゃうというか。何でこうなっているんだっけ?世の中とか。疑問が湧いてくる。その解決を目指せる会社というのは、もう非常に社会的意義がある。その社会的意義に対する魅力がありますね。
森:なるほど、わかりました。アパレルというすごい古い、もう本当にアナログな世界をわれわれは突き進んでいますからね。
三嶋:そうですね。めちゃめちゃ面白いかなと思います。
森:面白いですね。
出不精だけど、フジロッカー!?
ちょっと趣向を変えて。「オフの日の素顔」という質問をしろと。企画している永瀬(赤いイナズマ)から言われているんですけど。
三嶋:怖い怖い。
森:僕の印象では、三嶋さんは出不精なんだけど、フジロックとか毎年行くという、何か両極面にあるかなという感じがあるんだけど、その辺はどんな感じなんですか?オフの日の素顔は。
三嶋:まあ出不精ですよ。出不精の時と出不精でない時があります。毎週アクティブみたいなのはできない。メリハリがないとちょっと。ボーッとしている時間も結構大事にしています。
森:フジロックとかないオフの日は――フジロックって年に1回じゃないですか。普段のオフの日は何をやっているんですか?
三嶋:よくあるのは、友達とか遊ぶ。あまり飲みとかいかないんですよね。
森:意外。
三嶋:車に乗ってふらふらして。車って僕のじゃなくて友達の車で。
森:どこにドライブに行くんですか?
三嶋:どこに行くとかじゃないんです。東京ずっと回っています。
森:走り屋みたいな?
三嶋:走り屋じゃないんですけど(笑)。何か音楽聞きながらボーッとしています。
森:車に乗って、それでドライブしながら話すんですか?
三嶋:話しませんね。
森:1人で行くんですか?それとも友達と?
三嶋:友達の車で、僕は乗っていくというだけです。
森:ずっとボーッとしているんですか、ドライブしながら。
三嶋:はい。よくわからないと思いますけど。
森:なるほど。変わった趣味ですね。それは毎週ですか?
三嶋:毎週じゃないですけど、結構多いですね。
森:月一ぐらいでは結構?
三嶋:月一は全然ありますね。
森:すごいな。何か面白い。それ今度誘ってください、僕。
三嶋:(笑)多分、つまらないと思います。
森:僕と三嶋さんって、平日は毎日一緒に仕事しているし、土日も結構メッセージはずっとやっているし、あとは会ったりとかもするじゃないですか。だけどそういう場には呼んでもらえないんですね。。。
三嶋:だからその延長で、茅ケ崎帰ったりとかしょっちゅう。月一ぐらいで帰っているかもしれないですね。
森:ご実家ですね。
三嶋:あと、本読んだりとか。何でかというと、よく考えたら、やっぱり常に仕事している時って、気持ち、エンジンを入れていると思っているので、僕自身は。それを抜かなきゃいけないんですよね、休日に。じゃないと、月曜にまたエンジンがかからないので。
森:なるほど、リセットして。
三嶋:だからしゃべっていないんですよね。
森:アイドリングが必要ということですよね。
三嶋:(笑)。
森:三嶋さんはAB型?
三嶋:AB型です。
森:だからやっぱり、両面が必要な性格というか、両面というか、2つの顔があるわけですね。そこはちょっと僕と三嶋さんの違うところで、僕はオンの日とオフの日の素顔じゃないけど、顔一緒なんです。常に変わらなくて、オフの日でもオンのこと言えるし、みたいな。あまり分け隔てない感じなんだけど、三嶋さんは結構、平日もオフィスがある渋谷に着いたら、スイッチを入れるという。
三嶋:スイッチを入れます。
森:それは僕にはない感覚だから、すごい面白いなと思って。
三嶋:ビジネスやっているというか、事業をやっていると、経営企画とか経営陣ということなので、やっぱり強い気持ちを持ちあわせてないといけなくて、そういう気持ちを持って日々やっていて、森さんとかと論争を繰り広げることってあると思いますけど、それが絶対的に必要なんですね。けんかとかじゃなくて、意見を言い合ったりとかはしないと。
森:ぶつけ合うということですね。
三嶋:じゃないと、答えてって出てこないじゃないですか。でも、プライベートって別に意見ぶつけ合うこともないじゃないですか。必要ないんで(笑)。イシューなんてないんで、プライベートで。
森:確かにね。
三嶋:だから普段はあまり自己主張みたいなことをしないんですよ。する必要もないという感じになっているので。
森:なるほど。じゃ、そんなオフの日を楽しんでいる三嶋さん(笑)。
三嶋:楽しんでいるのかな(笑)。
自分の夢を会社の理念に重ね合わせる
森:三嶋さんって、メンバーの相談を受けることが結構多いじゃないですか。仕事の相談が多いと思うんですけど。あと、プライベートの相談も結構受けていると思うんですけど、メンバーからしてみたら、すごい仕事ができる人だと思われていると思うんですよね。
三嶋:ああ、そうですか。
森:実は内緒にしておきたい仕事のコツみたいなのってあるんですか?自分が「これはいいぞ」と思っている仕事のコツ。
三嶋:言っていない。あるかな、2つ。言ったかどうかわからないですけど。
森:では、2つください。
三嶋:会社の夢、会社の理念と自分の夢を重ね合わせることによって、どんな困難なこともやり切れるはず。
森:それは非常に本質的なコツですね。コツというか、何だろう?
三嶋:だって自分の夢だからというふうになると、夢を追い掛けるのは人間だった。当然じゃない?みんなあるのかわからないですけど。
森:会社とか事業のVISION、MISSIONみたいなところと、自分のVISION、MISSIONを重ねる。なるほど、なるほど。
三嶋:どんな辛くても、大変なことがあっても頑張れるし、成功も、自分の人生と一緒になるのは大事かなと。
森:自分ごとになりますもんね。
三嶋:そうそう。
森:だから、誰かのために働ているわけではなくて、自分のために、自分の人生のためにこれはやっているんだというところの紐付けができるということですね。
三嶋:そうです。
森:三嶋さん今、うちの会社のVISION、MISSIONとかと、自分のVISION、MISSIONというのがすごく重なっているということですか?
三嶋:そうですね。VISION、MISSIONみんなでつくったので。
森:むしろ自分たちでつくりましたね。
三嶋:そうそう(笑)。
森:では、その話をちょっと深掘っていいですか?三嶋さんはVISION、MISSIONとかって、自分で決められる立場にあったじゃないですか。例えば今働いているメンバーとか、これから入ってくる人とかって、自分が決めたVISION、MISSIONじゃないと思いますけど、その辺はどう考えていますか?どうすればいいと思いますか?
三嶋:今うちで働いているメンバーは、確かにVISION、MISSIONって決められたものかもしれないんですけど、みんな結構楽しく働いていると思っています。なので、基本的にどこかに結び付きがあるはずなんですよね、自分の夢と。それに気付いていないだけなので、結構前に面談したときは、ビジョンが決まったとき。必ずどこかに結び付きがあるので、それを見付けるだけで、仕事のモチベーションというか、やり方変わってくるかなと。
森:三嶋さんって1on1の面談を結構やっているじゃないですか。そのときって、やっぱりそういうことって結構意識してやっているんですか?
自分の部下というかメンバーとの面談のときに、会社の向かっている方向性と、自分が向かっている方向性が一致すると、やっぱり何より楽しいし、辛いことも乗り越えられるというか、自分のことなので乗り越えられる近道になると思うんですけど、それを探してあげるみたいなのってやっているんですか?
三嶋:それが一番の僕の仕事というか、やらなきゃいけないことかなとは思います。
森:なるほど。じゃ、仕事のコツ2つ目。
三嶋:これはもう人には言ったところで、ほかの人がどう思うとか――どうも思わないと思うんですけど、最初にひらめいたこと、何かやっているときに何か感じて、体が第六感の感覚で、最初にひらめいたことって多分正解な気がしていて。
森:直感を信じる?
三嶋:直感を信じています、僕は。
森:なるほど。さっきロジカルなところという話もあったんだけど、そこが大事だと思っている三嶋さんも、やはり直感が大事と。
三嶋:大事です。さっき言っていたやつは、根性とか気合いとか「シャッ」ということで失敗なので。 直感は、多分自分が生きてきた経験とか、失敗とか成功のアセット(資産)の中から論理的に出てきたものだと思うので。だからその直感は論理性があると思います。どう伝えるかというのは難しいですけど。
森:だから自分の中で経験とかでアセットが溜まっていて、そこから出てくるものだから、その直感というものは、当てずっぽうなものではなくて、実はすごく的を射ているものが出てきているんではないかということですね。
三嶋:出てくるようになってきたような気がします、30を過ぎて(笑)。
森:20代のアセットが。
三嶋:爆発し始めそうな。
森:なるほど、そうなんだ。じゃ、仕事のコツという話でいくと、一番最初に出てきた、第六感を生かしたアイデアみたいなものを信じろということですか?みんなにコツを伝えるとしたら。
三嶋:伝えるとしたら…。
森:でもアセットがあるという前提ということですよね?自分の中に。
三嶋:うん。アセットがある前提だし、アセットから出たやつは「来た」。「神が降りてきた」って僕は言うんですけど(笑)。
森:みんな言うけどね、それ(笑)。神が降りてくるはず。
三嶋:その直感がどこかひっかかっているのであれば、神がおりてきていないので、アセットが足りないはず。じゃ、アセットを増やすために勉強するとか、いろいろ周りから学ぶとか。
森:インプットを増やす。
三嶋:はい。そうすると、自動的にそのインプットがアウトプットを発生させる――はず。
森:なるほど。三嶋さんは、インプットを増やすみたいなところって、どういったところを意識してやっているんですか?
三嶋:まず、当たり前のことを当たり前にやるということが事業の成長の鍵だと思っていて、うちの投資家さんとかからも教えてもらったことだと思うし、森さんもよく言っていることだと思っています。その当たり前のことを当たり前にやるということは、過去の歴史にもう既にあるものがいっぱいあると思うんですよね、これだけ経済がもう100年以上回っている世の中なので、その中に必ずあるはずなので、そこからまず情報をとります。それはインターネットでも何でもいいんですけど。あと本を読む。勉強しろみたいな感じになっちゃうんですけど、本は過去に起きた失敗、成功がすべて書かれているはすなので、そこからまず情報をインプットすることが大事。それをやってみる。
森:インプットの量とか質を向上させる方法は?
三嶋:そうですね。過去の本とかをまず読む。まあ当たり前なことなんですけど、それとあとやっぱり自分よりできる人とか、世の中にもう大量にいると思うので。うちの投資家さんもレベル高いですし。やっぱりその人たちとか、いろんなすごいレベルの高い経営者とか投資家さんとかいっぱいいると思うんですけど、その人たちから得た情報に敏感に、素直に。本も人から聞いたことも、年長者から聞いたことも、すべて素直に全部反発なくインプットする。
森:聞く耳を持って、心をオープンにしておくという感じですか?
三嶋:うん。もちろんやっている中で、何か反発とかしちゃうこともあるかもしれないですけど、それは反発ではなくて、自分ができない悔しさなだけなので。インプットにオープンにいるということと、あと自分は全然できないんだと思ってやっているので、それがインプットの量に比例してくるような気がしてくるんです。
森:なるほど、なるほど。心を素直に常に保っておくという感じでしょうかね。
三嶋:そうですね。変な既成概念とか価値観に縛られず。自分は「弱冠」三十歳なので。 そんなもの決まっているわけでもないし、でき上がっているわけもないので。もう全部オープンに。
森:なるほど、なるほど。わかりました。僕も実践してみます。
三嶋:(笑)めちゃめちゃオープンで。
森:オープンでい続けたいですね、確かに。
こんな人と一緒に仕事したい
では三嶋さん、そろそろ時間になってきたんですけど、今後一緒に働きたいなと思うような人のことを教えてください。
三嶋:そうですね。まず、僕はベンチャーに来て、もう30過ぎているんですけど、まだ夢を追いかけていますので、恥ずかしながら(笑)。
森:全然恥ずかしくない。追いかけつづけましょう。
三嶋:家族にも、「いつまで追いかけているの?」なんて言われるんですけど、やっぱり夢を追いかけて、会社のビジョンに自分の夢を重ねる「夢追い虫」と仕事がしたいです。
森:なるほど。夢を持ち続けて。いつまで持つんですか?夢を。
三嶋:ずっと。家族ができようが、どうしようが、自分は自分なんで、自分の夢は絶対に大事にしなきゃいけないんで、周りからいろいろ左右されることなく。
森:常識にとらわれず。
三嶋:周りの意見も聞きつつだけど、自分の夢を大事にしている人と働きたいですね。
森:なるほど。では、そんな人がいれば、「ライフスタイルデザイン 三嶋」宛に連絡いただきたいと思います。
今日は1年に一番暑い日と言われていますけど、そんな中、第1回 Lifestyledesign Podcast、ゲストは取締役の三嶋憲一郎さんでした。三嶋さん、ありがとうございました。
三嶋:ありがとうございます。