プログラミング教育を中心にさまざまなサービスを展開するEdTechスタートアップ、ライフイズテック。中でも「情報 I 」に対応する教材『ライフイズテックレッスン』は全国の高校の3校に1校が導入するほどの広がりを見せています。しかしライフイズテックはこの成長速度に甘んじることなく今期、新たに事業の枠組みを大きく転換させました。そこで学校向けのサービスを提供する「学校・学習塾グループ」から3名に集まってもらい、新たな事業上の戦略やチャレンジについて語っていただきました。
【インタビューメンバー:画像左から】 事業開発事業部 学校・学習塾グループ マネジャー 福田 啓 大学卒業後、ベネッセコーポレーションに新卒として入社。小学校、中学校、高校に向けて営業として活躍する。その後、学校向けのマーケティングや自治体向けの新規事業企画に従事。2022年、ライフイズテックに入社。現在に至る。
事業開発事業部 学校・学習塾グループ 市野真奈美 大学卒業後、大手百貨店に入社。婦人服売場を中心にアパレルの現場で販売からバイヤーまで幅広く経験を積む。その後、キャリアコーチング事業を展開するスタートアップに入社。カスタマーサポート部門の立ち上げを担う。2024年よりライフイズテックにて現職。
事業開発事業部 学校・学習塾グループ 統括部長 田中大介 新卒として大手金融機関に入社するも、学生時代にのめり込んだ教育への熱意が再燃し、大手予備校の河合塾へ転職する。その後、オンライン教育サービスを提供するスタートアップを創業。2021年、ライフイズテックに参画。学習塾事業を新規に立ち上げる。2025年より現職。
バックボーンは違えど、教育への想いは同じ ──まずはみなさんのご経歴を教えていただけますか? 田中: 私はもともと学生時代に学習塾にのめり込んでいまして、中学生〜高校生まで生徒として通っていた塾に大学進学後も講師として関わっていたんですね。学校や家とは違うサードプレイスとして、そこにいけば友達もいれば先生もいて楽しい時間を過ごせるかけがえのない居場所だったんです。
ただ、いざ就職活動となると大手企業がステータスという時代背景もあって、金融の道に進みます。そこで6年ほど働いていたんですが、子どもが生まれた時ふと「自分の人生、何に熱量を注ぎたいんだろう」とあらためて思いまして。頭に浮かんだのが教育でした。
そこで大手予備校の河合塾に転職。ここで7年ほど経験を積むうちにオンライン教育の可能性を見出してスタートアップを創業しました。そこでは経営から事業までがむしゃらにやっていた中で、さらに大きなリソースがある環境でどんどんチャレンジしてみようと、2021年にライフイズテックの門を叩きました。現在は私が立ち上げた学習塾事業と、学校向け事業を統合したグループを統括する役割を担っています。
──市野さんはまったく畑違いの業界から入社なさったと聞いていますが 市野: はい、幼少期から洋服に関わる仕事がしたいと考えていたこともあり、新卒では百貨店に総合職として入社しました。婦人服担当として店頭での販売からバイヤー業務まで幅広く携わっていました。ただ、コロナ禍をきっかけに百貨店業界全体が大きな変革を迫られることに。私も同じタイミングで自らのキャリアについて深く考えるようになったんです。
そこでキャリアチェンジを決意し、30名規模のスタートアップに転職。当時はまだ珍しかったキャリアコーチングの事業を手掛ける会社でカスタマーサポート部門の立ち上げを担当しました。チームのマネジャーも経験し、多くの方のキャリアのお悩みを拝見する過程で、あることに気づいたんです。 それは、相談に来る方の多くが何かしら幼少期の体験に起因する課題を抱えているということ。自己肯定感が持てない、やりたいことが見つけられない…その根っこにあるのは教育なんじゃないか、と思うようになりました。人の可能性を広げるためにキャリアの段階で支援するのも大事ですが、もっと大元の、つまり教育からアプローチできればより有効ではないかと。そんな中で出会ったのがライフイズテックでした。入社は2024年になります。
田中: まだ1年経っていないんだね。信じられないぐらいいろいろ任せてるけど(笑)。
市野: いえ、いつもお世話になりっぱなしで。そういえば福田さんには面接でお世話になりましたよね。
福田: ぜひうちに来てほしい!と思いました(笑)。他の企業とも迷っているとのことだったので、なんとかライフイズテックの魅力をしっかり伝えようと、めちゃくちゃ熱が入りましたね。
──そんな福田さんは、3人の中で唯一教育ひと筋でこられたわけですね 福田: 僕のキャリアの原点は高3の担任の先生です。田舎で生まれ育ったため先輩や友人は進学先も就職先も地元、という世界しか見えていませんでしたが、担任の先生だけは違った。自分の人生なんだから自分で選べ、自分で決めたことなら全力で応援する、そして自分で決めたことは絶対に叶うからな、と熱量たっぷりに語ってくれたんです。おかげでその年のそのクラスだけみんな個性豊かな進路を選ぶことに。僕もその言葉に背中を押されて関西の第一志望の大学を選び、合格しました。言ってみればいまの仕事は先生への恩返しのようなものですね。
田中: ひとりの教師が生徒の人生にそれほど大きなインパクトを与えていることが素敵だね。
福田: そうなんです。それで新卒でベネッセコーポレーションに入社します。最初の7年間は高校や小中学校の現場で営業を、残りの5年は自治体向け新規事業開発を担当しました。
ご存知の通りベネッセは最大手であり、日本の学校や教育の「仕組み」に関わることができる会社でした。ただ、次第に教育現場で、もっと手触り感や子どもたちにとってインパクトのある仕事がしたいと思うようになってきたんです。
子どもたちが変わる瞬間、中高生が自分で何かを選択してそれが叶う瞬間にダイレクトに立ち会いたい。そんなことを考えていたとき、ライフイズテック創業メンバーのひとりである讃井さんに会いまして。僕がやりたかったことをこんなに思い切りやっている人がいるんだ、とその情熱と行動力に衝撃を受けました。そして何より既存の教育システムでマーケットを獲るのではなく、イノベーション教育で同規模のマーケットを獲るんだ、という志。もう共感しかなくて、ライフイズテックへの転職を決めました。
教材セールスから課題解決型のコンサルティングへ ──みなさんが所属するグループは、いま大きな戦略転換を迎えているとのことですが… 田中: 我々の事業の基盤となっているのは2022年度から全国の高等学校で必履修化された「情報 I 」の存在です。この新しい科目がはじまるにあたって社会全体に大きな課題感がありました。それは教え手となる先生が圧倒的に少ない、足りないという問題です。もちろん情報の教員免許を持っている先生もいますが、実際にプログラミングやデータサイエンスをどのように教えればいいのか、不安や手探りの状態でした。例えば数学の先生が兼任せざるを得ない、という学校も非常に多かったですね。
──教育現場は大きな混乱の中にあったのですね 田中: その課題を解決するために生まれたのがEdTech教材『ライフイズテック レッスン』でした。当時、GIGAスクール構想によって生徒は一人一台端末を持っていました。その端末の中でAIキャラクターが生徒一人ひとりの習熟度にあわせて「情報 I 」を教えてくれる。先生は生徒の学びに繋がる問いを立て、学習進捗を見ながら進度が早い生徒には新たな問いも立て、つまづいている生徒には個別にサポートする。この個別最適な学びのスタイルが多くの学校に受け入れられることになります。
その結果『ライフイズテック レッスン』はサービス開始からわずか数年で全国約5000校の高校のうち、約1800校に導入いただくまでに成長。日本の高校の3校に1校が利用する教材となり、この領域のトップランナーとなることができました。
──素晴らしい実績ですが、なぜゲームチェンジの必要が? 田中: さらなる成長を目指しているからです。事業部目標も今年度から来年度にかけて、これまでを大きく上回る予算を掲げ、大きなチャレンジに挑んでいます。市場の3分の1というシェアを取ったいま、ここからさらなる成長にドライブをかけるにはこれまでと同じやり方では限界があります。だからこそゲームチェンジが必要なんです。
これまでのやり方が教材を届けることに主眼を置いたアプローチだったとすると、これからは発想を根本から変えて、学校や先生が抱えている課題を解決するソリューションパートナーへの転換を図ります。いま学校や先生が本当に何に困っていてどうなりたいのか。その課題を解決するために我々が持つさまざまなプロダクトやサービスを組み合わせ、最適なソリューションを提案して解決へ伴走する。教材を提供するだけではなく、課題解決に貢献する学校向けコンサルティングのような存在になるのです。このマインドチェンジと営業スタイルの変革こそ、今期の最大のチャレンジといえます。
──営業の現場も大きく変わるわけですね 福田: これまでは典型的なSaaS企業のセールスモデルを採用していました。インサイドセールスがアポイントを獲得し、フィールドセールスがそれを受けてまずは無料トライアルでお試しいただく提案をする。導入が決まればカスタマーサクセスチームが授業計画にあわせた活用方法をオンボーディングする。この一連の流れをとにかくレバレッジを効かせて量をこなす。スタートアップとして筋肉質に、生産性高くやりきるスタイルを是としていました。 市野: 毎日5~6校と向き合ってひたすら先生とお話していました。福田さんも最高で1日に12件ぐらいアポこなしていましたよね(笑)。 福田: いわゆる地道な営業活動の積み重ねでした。現場の先生方から「ここが使いづらい」といったお声をいただいたら、すぐに開発チームにフィードバックして、改善を図る。「こう案内すると伝わりやすい」といった成功パターンは、チーム内で共有しながらより良いご提案の形を模索してきました。そうやって質と量を両立させてきました。これがいままでのフェーズです。しかしこれからは全く新しいやり方が求められます。
困ったらライフイズテックに聞いてみよう、という存在に ──ソリューションというだけあって提供できる商材も多様化しているのでしょうか? 市野: まず前提として、私たちの目的はプログラミングスキルが高い生徒を育てることだけではなく、自ら社会の課題を見つけて問いを立て、ITというツールを活用してより良い社会の実現に向けてアクションできる「デジタルイノベーター」の育成にあります。そのためのきっかけや体験を私たちの教材やワークショップを通じて得てほしい、と。
この思想のもとさまざまなソリューションを用意しています。主力は高校の「情報 I 」と中学校の技術・家庭科の授業で使っていただくEdTech教材ですが、それ以外にも大学入学共通テスト対策のデジタル問題集もあります。最近では生徒が生成AIと対話しながら探究活動を進められるプロダクトもリリースしました。
福田: 中学校には「情報」という独立した授業がないので技術・家庭科の中でプログラミングを扱っているんですよ。授業に慣れていらっしゃる先生だと、プログラミングで問題解決をするといったプロジェクト型の授業実践もされていたりして。教室に特別な環境・機材がなくても、こうした先進的な学びをサポートできるオンライン教材やワークショップを揃えています。 市野: ワークショップでいえば毎回盛り上がるのが『教員向け生成AI活用サマーキャンプ』ですよね。来年度からは「情報 I 」 の教科書にも生成AIの内容が載る予定ですが、現実問題として、生徒のほうがAIを使いこなしているという状況も起こり得ます。そのために指導者として何ができるかを知り、どのように授業に活用できるか、全国から集まった先生方が学び合う場なんです。実は情報の先生だけでなく校長先生だったり音楽、美術の先生も参加されるんですよ。トータルで200名を超える先生方が全国から参加する非常に熱量の高いイベントです。
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──新しい営業スタイルになり、仕事のやりがいにも変化はありましたか? 市野: 大きく変わりました。チーム体制の変更に伴い、エリアごとの担当制になったんです。これまでは複数のメンバーでひとつの学校に対応していたのですが、いまは一人の担当者が責任を持ってより深く学校ごとの課題と向き合っています。この変化が私にとってはすごくポジティブでした。
実は最近、それを象徴するような出来事があって。ある学校の先生から社内の別の部署に「探究」の授業を担当できる先生がいなくて困っている、と採用に関するご相談が入ったんです。教員の採用は一筋縄ではいかない難問ですからね。ただ、その学校は私たちの教材を使っていない学校だったので、もしかしたら何かお役に立てるかも?と私たちの部署でも商談機会をいただくことにしたんです。
──採用課題から商談に繋がったんですね! 市野: お話をうかがう中で、学校と先生が目指しているビジョンがライフイズテックの目指したい「デジタルイノベーターの育成」と、とても似ているなと思い弊社のサービスを提案しました。すると先生がすごく共感してくださって、すぐに導入が決まったんです。
ただの教材屋さんではなく先生のお悩みや学校の課題から入り、その解決策が今回はEdTech教材だった。ケースによってはワークショップが最適解になる場合もあるでしょうし、将来的には全く別のソリューションになるかもしれません。教材を提供しても解決しない学校課題って実はたくさんあるんですよね。だからこそ提供できるソリューションの選択肢が増えてきたのは楽しいし、先生と、その先にいる生徒のために何ができるかを考えるのは本当にやりがいに感じます。 田中: やっぱり相談されたっていうのが素晴らしいですよね。今までのような教材を届けることに主眼を置いたアプローチのままでは、ライフイズテックは「いち教材屋さん」と見られてしまい、採用の悩みを相談される相手にはなれなかった。いま我々が目指しているのは「困りごとはまずライフイズテックに相談してみよう」と思ってもらえる、ワクワクするような期待感を持たれる存在。そのために一人の担当者が一気通貫で学校と向き合い、信頼を積み重ねていく。この信頼関係の先にこそ生徒の学びと喜びがあり、我々の事業成長もある。この事例はまさにその姿を体現してくれていると思います。
目標は思考の立脚点──原点を見失うことなく事業成長を追求する ──志と数字の両立にみなさんどう向き合っていますか? 福田: ちょっと質問の答えから逸れるかもしれないですが…、僕は「人の名前がたくさん出る」仕事をしたいんですね。これまでは何件アポを取って何件成約したか、とか、成約率が何%上がったかといった数字の話が中心でした。でも、私たちは教育に携わり中高生の可能性を一人でも多く最大限伸ばす会社です。誰がリーダーシップを発揮してその地域の教育を動かしているかとか、この地域でこういう役割を担っている誰々先生がいる、というように個人の名前が飛び交う。そういう組織にしたいんです。
もちろん僕たちも同じで、先生方からは「ライフイズテックの人」ではなくて、きちんと福田さんとか市野さんというように地域の教育パートナーとして認知してもらえるとうれしいですよね。それが信頼につながるはずだと。
市野: 私はまだ入社して1年しか経っていないんですが、それでも感じているのは数字だけでは語れないことが本当にたくさんあるな、と。数字にとらわれた営業活動はお互いにとってよくありません。福田さんの話にも通じますが、その先にいる子どもたちにどうなってほしいのか、を先生と一緒に真剣に話せれば結果として数字がついてくると思います。
田中: 日々数字を追っているとどうしても見失いがちになる部分ですよね。そこをどうデザインしていくか。戦略としては学校向けコンサルティング、一気通貫の担当制、エリア戦略で点と点を繋げて面で広げると描いていますが、大事なのはそれをやりきっていくことです。秘策やウルトラCがあるわけではなく、地道に、着実に実行していく。やり尽くす。その中で我々が誰のために頑張っているかを見失わないことが重要だと思っています。
──市野さんや福田さんは入社後に成長を実感した瞬間ってありますか? 市野: やはり先ほど話した、採用課題から教材提供に繋げられた経験が私の中では一番大きな成長機会だったかなと思います。入社当初は教育業界のこともわからず、ただひたすら先生の話を聞くだけで精一杯でした。それが最近ようやく、先生の課題に対して複数の選択肢を提示したり、一対一でディスカッションできるようになった。これは自分でも大きな成長だなって思います。 福田: 僕はひと言でいうと、なんとかする力がついたことです。ライフイズテックはとにかくスピードが速い。僕は顧客志向が強いので最前線で「このプロダクト、お客様の課題にフィットしていないな」と気づくことが多々あるんですね。前職の感覚だと、そこから改修されるまで半年から1年ぐらいかかるのが当たり前でした。ところがライフイズテックはめちゃくちゃ速い。僕らがなんとかしたいと思えばなんとかしてくれるし、なんとかしようと思えばなんとかできることをプロダクト側が示してくれるんです。
もう一つは営業目標によってめっちゃ成長しましたね(笑)。これまでの僕の価値観だと目標は約束として「達成する」ものでした。ところがライフイズテックはまったく異なるカルチャーで。目標は思考の立脚点だというんですよ。
──目標は思考の立脚点。どういう意味でしょうか 福田: 普通にやったら70%しかいかないような高い目標を立てることで、残り30%を埋めるためのイノベーションが生まれる、という考え方です。イノベーション人材を育てる事業をやっているんだから、僕ら自身も自由に発想してなんとかすることを楽しもうというカルチャーなんです。 市野: 私は前職のカルチャーが似ていたので、あまりギャップを感じずに馴染めました。。でも、面接のときに福田さんから「そういう感じだけど大丈夫?」って聞かれましたよね(笑)。 福田: ちょうど先週も、このままだとお客様の活用率が目標に届かないというイシューがあって。それを解決するためにマス向けでセミナーでもやろうという運びになったんですね。で、いつやるかという話に「来週の水曜で」って僕が言ったんです。こんな無茶なスケジュール、転職前の自分なら絶対に言わなかったはず。俺、言えなかったこと言えるようになったわ、って市野さんに話したんだよね(笑)。
でも夏休みに入る前に、このタイミングでお客様に届けたほうが絶対に生徒のためになるんですよ。だから間に合わせるために「なんとかする」前提で考えようぜって。まさに目標は思考の立脚点を体現した瞬間だったと思いますね。
大切なのは“社会を良くしたい”という強い想い ──田中さんの目に映るお二人はどんなメンバーでしょうか 田中: 二人に共通しているのは、まずやってみる、というマインドですね。高い目標と現在地の間に大きなギャップがあるとき、思考が停止してしまう人や無理だと諦めてしまう人は少なくありません。でも二人はそのギャップに対して、じゃあこういうことをやってみたらいいんじゃないか、と前向きに考えて行動に移せるんです。大変な状況でもそれをなんとか攻略しよう、打破しようとする姿勢を福田さんも市野さんも持っている。これ、すごく大事なことなんですよ。我々が誰のために何を届けているのか、という軸をぶらさずに前に進んでいるからだと思うのですが、非常に価値の高い資質だと思っています。
──そのモチベーションはどこから? 福田: いい組織にしたい、っていう思いはずっとあるんですよね。やっぱりどうしても放っておくと数字至上の組織に陥りやすいと思うんです。だけどライフイズテックのカルチャーやミッション、ビジョンがあれば、両立を目指せるいい組織になれる。やっていることは非常に難易度の高いことでも、その先に届ける価値や成果はものすごく意義深く、社会的インパクトがあると信じています。だから、とにかくやってみようよ、と思えるんです。
──逆にメンバーから見た田中さんはどんな責任者ですか? 市野: 別の部署にいたときから、田中さんはいつも大変なのに楽しそうだなって思っていました。どんなときも笑ってGOGO!みたいな(笑)すごいなあって。一緒に働くようになってからもその印象は変わりません。だから聞きたいんですが、田中さんのモチベーションの源泉は何なんですか?
田中: 根底にあるのはやはり、社会を良くしたいという想いです。世の中にはいろんな社会課題があるけど、それを解決しているのは結局「人」なんですよね。生成AIにせよ、ロボテックにせよ、世の中のイノベーションを生み出しているのはやっぱり人。情熱を持って、実現に必要な知識や技術を自ら得たり、仲間を集められる人。そういう人を育てることが社会全体のイノベーションに繋がっていくんです。
ライフイズテックがやっているのはまさにそこへのコミット。だから私はずっと教育の世界に居続けるだろうし、この思いがすべての源泉ですね。
福田: 僕から見た田中さんは純度が高い、ピュアな最高のマネージャーです。いままでの上長の中でこんなに助けてくれる、一緒に戦ってくれる人はいませんでした。いつも横にいてくれるし、時には前に出てくれる。めちゃくちゃ現場にも出てきてくれていますが、あれは意識してやられているんですよね。 田中: そうだね、私自身もとことんダイブしないと解像度が上がらないので。 福田: やっぱりね。いまの話からもわかると思いますがやりきるタイプなんです、田中さんは。
──最後に、未来の仲間になるかもしれない人へメッセージをお願いします 田中: 教育は社会を良くするための一つの手段であり、ファンダメンタルな要素です。大切なのは社会を良くしたい、社会課題を解決したい、という強い想いがあること。加えて私たちはいま、既存の殻を破ろうとしているので突破力や挑戦心をお持ちの方にぜひ仲間に加わってほしいですね。新規事業をバリバリやっていたみたいな方ではなくても、既存事業やレガシーな営業スタイルだったとしても、自らの工夫で壁を突破して道を切り拓いてきた方ならウエルカムです。あと、教育業界の経験は全く必要ありません。 市野: ライフイズテックは基本的になんでも自分でやらせてもらえる会社です。大企業のようにプロジェクトの一つの歯車で終わることはありません。最初から最後まで自分が主役として関わることになるので、大きな成長と責任感が手に入ります。チャンスを自らつかみとりにいける人にとっては最高の環境だと思います。 福田: さっき田中さんも言っていましたが、マネージャーになっても現場の仕事の解像度を高くできる点もライフイズテックの魅力じゃないかと思います。管理業務だけで終わることなく、自ら現場に足を運び、自分が向き合ったお客様がどう変わっていくのか。その変化をありありと目にすることができる。そういった手触り感を持って働きながら、大きな裁量とポジションを得て、なおかつ社会的なインパクトも与えられる。結構いいとこ取りができる場所じゃないかなって思います。未来の教育を一緒に創っていける仲間と出会えることを、楽しみにしています。
──本日はありがとうございました!
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