LeINのCS業務は、クライアント企業の属性ごとに「事業会社」「IT/WEB」「グローバル」の3領域に分けて支援を進めています。
その内の「グローバル」領域で責任者を務めるのが、8月にジョインしたばかりの石田さんです。
石田さんはこれまでのキャリアで、大手を含めたあらゆるHR関連企業で活躍されてきましたが、学生時代は人材系業界で働くことはおろか、会社に就職すること自体に興味がなかったといいます。
それが今ではHR業界歴も18年が経過した、いわばHRの大ベテラン。
そんなHRの経験豊富な石田さんがLeINへジョインされた理由は何だったのか。決断の背景には業界歴が長い石田さんだからこその理由が・・・。
今回は石田さんのこれまでのキャリアやLeINへジョインした理由について掘り下げながら、日々の業務内容や取り組み、今後の目標についてスポットを当てます!
【石田さんプロフィール】
■1社目:組織人事コンサルティング会社に入社。関西のマーケティング業界でも活躍されてきた社長の元で、適性検査を活用した人事コンサルなどに従事。
■2社目:インテリジェンス(現:パーソルキャリア)に入社。転職WEBサイト”DODA”の営業、人材紹介RA(製造業領域)、RPO(立ち上げ期に参画)など幅広く経験。
■3社目:外資系エグゼクティブサーチ会社に入社。英語をイチから学びつつ、日本語担当的な役割も担い気持ちはボータレスに活躍。ヘッドハンティング以外にもRPO・人事コンサルなど幅広く挑戦。HR Techの新事業に1人目の正社員として転籍ジョイン。
■4社目:2023年8月にLeINへ入社。CS業務のグローバル領域責任者としてマネジメントを行うほか、社長室に籍を置き人材開発の企画推進にも取り組んでいます。
これまでのキャリアでは、常に未経験のことにチャレンジし、できることを増やしてきた。
ー石田さんはこれまで20年近くHR業界で活躍されていますが、学生時代は就職するつもりがなかったと聞きました。
大学時代は哲学専攻で、就職活動する人自体が少ない環境でしたから、ぼくも就活はまったくしませんでした。
たまたま知り合った人材紹介会社の社長のところへ遊びに行った時に「君に向いてる会社があるから紹介するよ」と繋いでもらって、就職したんです。
ーその会社ではどのようなことをされていたんですか?
人事コンサルティングを提供していました。といっても、当時は業界のことはもちろん、人事業務についてもよくわからない状態で入社したので、とにかく目の前の仕事を自分の中で咀嚼し、吸収するということをずっと繰り返していましたね。
ー2社目となるパーソルキャリア(旧インテリジェンス)では約10年の在籍期間で、幅広い部署をご経験されたそうですね。
異動が多い会社で、まわりも色々な仕事をしていました。当時は、RPOを勝手にやっていたりしたのですが、そのおかげでRPO事業の立ち上げメンバーとして声がかかりましたね。
ーその後、エグゼクティブ領域やヘッドハンティングに興味を持たれ、転職を決意されます。3社目は外資系企業だったんですよね?
そうですね。思いっきり違う方がよいと思って、英語ができないのに、外資系に行きました。笑
まわりは外国人メンバーばかりでしたが、日本に長くいるバイリンガルも多かったですし、日本人メンバーもいたので仕事はそれなりにできました。
ーHCCRでも幅広く業務を担当されていたんですか?
主力のエグセクティブサーチ以外にもRPOのほか、人事コンサル業務の経験を活かし、外部のエキスパートを活用して、一緒に人事立上げに取り組んだりとか。あとプロジェクトの提案書とか日本語契約書の作成とかです。
ーそして、前職ではHR Tech事業を開始された。
普通のエージェントじゃない会社にしたいと意気投合してジョインした前職でしたが、予定どおり(笑)、そろそろエージェントじゃないことやろうとなってHRTechを作ることにして会社を創り、資金調達や事業免許など諸々理由があって一人目の正社員として転籍しました。
ただ、目指していたプロダクトの開発がなかなか思うように進まなかったんです。
ぼくはそのプロダクトを使ったコンサルティングをするつもりだったんですが、機会がないまま結局はRPOや人事コンサルなど、これまでと同じことをしていました。
やりたいこともありましたし、このままこの状況が何年か続くならと、退職を決めました。
ーなるほど。石田さんのこれまでのキャリアを見てみると、点が線に繋がっている印象を受けます。やはり、経験したことがないことにチャレンジしたいお考えが強いのでしょうか?
そうですね。できることを増やしたいですし、できることが増えていくと、自分が楽しいのはもちろん、お客様に提供できることも増えます。
自分が成長しないとお客様に提供できる価値は変わらないですから、できることを増やしていきたいというのは、昔から思っていることですね。
LeINを選んだのは理想のチームを作ることができると思えたから
ー前職から転職する時は、RPO関連の会社で考えていたのですか?
むしろ逆で、今までに経験のないことをまたやりたいと考えていました。
正直に言うと、明確には決めずに模索しながら動いていたんですが、これまでと同じようなRPOサービスを提供する会社では新しく学べることが少ないのではと思い、LeINは第一志望ではなかったんです。
RPOの会社でも、よりグローバルで大規模なところや、 教育コンサルティング会社などで考えていました。
ーしかし、最終的には第一志望ではなかったLeINに入社を決められました。何が決め手になったのでしょうか?
仕事は、何をするかよりも誰と働くかの方が大事だと考えています。
事業が失敗するか、成功するかは誰にもわかりません。では、何を転職の際の判断軸にしたのかというと、自分の満足度、納得度でした。
どんな人たちと一緒に働きたいのか、どういう時間を過ごしたいのかといったことです。
LeINの選考を受けた時、4人のリーダー達とお話させてもらいました。その際、自然に、「この人たちとだったら、何かいい仕事ができそうだな」と感じました。
ーなるほど。なぜ、そう思えたのですか?
LeINであれば理想とするRPOと組織を作れるかもしれないと感じたんです。
自分は割と早くからRPOのサービスに取り組んできた自負がありますが、この市場が拡大し、プレイヤーも増えるに従って、相対的にRPOの価値が下がっているように思います。
プレイヤーの増加に伴ってチープなRPOサービスも増えましたし、コスト勝負の営業も増えた気がします。でも、それらも全て含めて「RPO」と総称されている現状です。
ー参入企業が増えてきた影響ということでしょうか。
RPOサービスが世に出た最初の頃は、もっとコンサルティング要素が強く、関わる人も各社で優秀な人を揃えていました。ところが、今は定型的なサービスとそれを安価に提供するためジュニアメンバーばかりの組織もあります。
そういった背景もあってか、RPOを利用されるクライアント様の中には、「満足はしていないけど、仕方がないから使う」という方も残念ながらいらっしゃいます。
RPOに長く関わってきた立場として、もう一度市場の中でちゃんとしたRPOサービスを作りたいという思いがありました。
しかし、前の会社は人数が少なかったうえに、主力の事業も違っていたので、なかなか難しかった。専門チームを作る話も出ましたが、実現には至らず、もどかしく思っていたんです。
ーもどかしさをずっと抱えていたところに、LeINとの出会いがあったと。
LeINでなら「理想のRPO組織」を作ることができるかもしれないと思えたのは、面談を通して、現状への危機意識と、会社をより良い方向に変えていきたいという考えを各マネージャーたちが持っていたからです。
理想のチームを作りたいという自分の思いとベクトルが一致すると感じられました。
そこが、最終的にLeINへの入社を決めた理由ですね。
静かな印象が多い当社のリーダー達ですが、もっとよいサービスを提供したい、会社を良くしていきたい、もっとエンゲージメントを高めていきたいと本気で求めていることがわかったんです。なので「自分がジョインしてどうやってやろうかな」と入社してもいないのに具体的な検討をはじめてしまっていたことを覚えています。
ーHR業界歴の長い石田さんから見てもLeINは魅力が感じられましたか?
RPOサービスの会社はたくさんあります。ただ、提供する人たちがクライアント様の抱える本質的な課題を解決できる人たちかどうかは、また別の話です。
LeINには社長の芦川さん、部長の坂本さんはじめ、中核となるメンバーにエージェント業務だけではなく、採用コンサル、プロジェクトマネジメントに関わってきた経験豊富な人が揃っています。
RPOというサービス自体は、参入障壁も低く、形を作るのはそんなに難しくありません。
ただ、高いクオリティでサービスを提供するためには、多くの支援に携わってきた経験値が求められます。そして、そんな経験が豊富な人たちが揃っている会社は実は多くありません。
LeINがもし経験のないメンバーばかりであれば、おそらく興味を持てなかったと思います。
資格の取得を通じて正しい知見を得ることも「違い」を生む
ーなるほど。理想を掲げるに見合ったメンバーが揃っていると感じられたということですね。LeINには8月に入社されましたが、勤務してみての印象はいかがでしょうか。
楽しくやれています。こんなに忙しいとは聞いていませんでしたが。笑
主力メンバーが数人産休に入っていることもありますが、顧客の規模と数から考えれば、メンバー構成的にはもう少し中堅層がいると思っていました。経験か才能があり意欲的な方であれば、存分に活躍してすぐにでもリーダー的な役割を担える舞台があるということでもありますが。
ーLeIN側から入社に際して、どのようなことを求められましたか?
大きくは2つで、まずはグローバル領域でのRPOのマネジメント。もうひとつは、社長室としてCS部隊全体の業務品質とスキル向上、社員の能力開発などです。
ー社長室という役割も求められていたんですね。
これも入社を決めた動機になりました。いわゆるHRBPに近い役割で全体の教育・研修をするというのは、これまで経験したことがありませんでしたから。
やったことがない領域にチャレンジできるというのも、自分の中で盛り上がったポイントです。
ーグローバル領域の責任者というポジションと、業務内容についても伺いたいです。
LeINのCS組織は、便宜的に「事業会社」「IT/WEB」「グローバル」の3つの領域に分かれており、ぼくは「グローバル」チームの責任者をしています。
グローバルチームでは、国内外を問わず、英語を話せる人材が必要なお客様をご支援していおり、
・海外から人材を日本に連れてきたい
・国内外問わず優秀な人材を採用したい
といったお客様のニーズにお応えします。
国内人材が枯渇しつつあることは明らかですので、国際的な人材の採用・活用に対して取り組んでいくのがグローバル領域のミッションです。
ーチームを統括するお立場ということですね。お客様対応をされることもあるのでしょうか?
今日現在の話では、チームとして3社の企業様を担当させていただいており、メンバーやパートナーと一緒にプロジェクト成功に向けて取り組んでいます。一方で事業会社領域に属する国内大手企業のプロジェクトでは自らPMを担当しています。
グローバル領域の責任者をしながら別領域のお客様も担当するという(笑)、フツーの会社ではやらせないとおもうけど、それもおもしろいですね。
ー日々の業務スケジュールはどんな感じですか?
日中は社内外を含めて、打ち合わせが多いですね。LeINはフルリモート勤務で、顔を合わせる機会が少ないため、メンバーとのミーティングは1日30分づつでも、高頻度で実施するようにしています。
夕方以降にはHR界隈の知り合いや異業種の方が集う交流会に参加したりと、営業に近いこともしています。社外の知見を増やしたり、新しいサービスがあればそれを試す事も、顧客に貢献するためには大事なことなので。
あとは、最近勉強にはまっているので資格の勉強もいろいろとしています。
具体的には、PMP(Project Management Professional)とキャリコン、情報セキュリティマネジメント試験、個人情報保護士などはこの数年で取得して、いまはISO30414のリードコンサルタント、中小企業診断士、外国人雇用労務士などですね。
ーかなりありますね。笑 なぜ、資格の取得も積極的にされているんですか?
資格によっては、どう活かせるかがまだ不透明なものもありますが、体系的にある分野を理解していくためには便利だと考えています。
例えば、グローバル領域の採用支援を考えた時には、労働ビザの問題や外国人の個人情報の取り扱いなど、知識として抑えておいたほうがいいことが多いんです。
それらを正確に理解したうえで、メンバーにも伝えられるようにするために率先して動いていこうと思っています。
それに、時にはお客様に対して採用活動の前に経営面で改善すべき点をお伝えしなければならないこともあります。そんな時には採用分野以外の知見も使ってご提案できるほうが、お客様に提供できる価値は大きいはずです。
LeIN社内でもITパスポートを全メンバーが取得することになりました。
ーメンバーみなさんが知識を習得することは、組織の底上げにも繋がりますね。
これは戦略的にも大事だと考えています。というのも、RPOのサービスを提供する会社はどこも同じようなアピールと説明をしており、Webサイトを見ても何が違うのか理解するのがすごく難しい。
その中で、違いを明確にするためには、我々自身がどう説明するかを考え、努力していく必要があると感じています。資格を持つことも、そこに寄与するはずです。
例えば、RPOのプロジェクトマネージメントにおいても、PMPという資格を持っているだけで差別化になるでしょう。この界隈でPMPを持ってる人は聞いたことないですから。
それにRPOや採用の業界は、特殊な業界だからキャリアが頭打ちになると思っている若い人がよくいますが、資格に限らず、ポータブルスキルと言われる部分を重視して伸ばすことはもっとできるはずです。
「人が採用できない」ことがこれほど経営課題になった時代はありませんから、こっちの能力次第で実に様々な問題に取り組めるはずなんです。
メンバーの「心理的安全性」を保つためのマネジメント
ーLeINといえばフルリモートですが、マネジメントにおける難しさや気をつけていることはありますか?
マネジメントにおいては対面よりフルリモートの方が難しいです。難しいんですけど、メリットが大きいのでフルリモートに賛成です。
気を付けてることは、先ほど言ったように打ち合わせの時間を細かく取るようにしていることです。Slackも便利なんですが、週に1回1時間とかではなく、毎日30分話すとかですね。
メンバーとのコミュニケーションはこまめにとりつつ、その際できるだけ雑談するようにしています。
メンバーが自発的に情報を上げてくれるような状態にしないと、マネジメントする側は大事な変化や予兆に気づけません。リアルで顔を合わせていたら困っていることにも気が付きますが、オンラインだと見えませんからね。
そのためには心理的安全性を担保してメンバーが自発的に声をあげられる状況を作っておく必要があります。だからこそ、こまめなコミュニケーションやマネジメントスタイルでないといけません。
とくにRPO業務はチームで行うので、コミュニケーションをいかに確保していくのかが肝になりますね。
丸投げできる人事・採用パートナーとして、LeINのRPOサービスをより専門的な地位に引き上げたい
ー最後に、今後の目標をお聞かせください。
人材採用において、お客様から丸投げしてもらえるようなチームを作りたいです。
お客様から「任せるので、全部お願い」と丸投げされるということが何を意味するかというと、お客様の会社の社員同様かそれ以上に扱われているということです。つまり、それだけの信頼と期待を頂いているということ。
丸投げされると、業務範囲も広くなりますが、できることも多くなります。言い換えれば、それに応えられる力がついてる状態のはずなので、まずはそこを目指したいと思っています。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
今回は、グローバル領域責任者の石田さんに話を伺いました。8月に入社されたばかりですが、すでに社内で理想の組織の実現に向けた改革にも着手されています。
石田さんの話にもあったとおり、RPOサービスを提供する会社が昨今増えており、競争も激しいといえます。
その中で、LeINは豊富な経験と知識に裏打ちされた確かなサービスを提供しています。そんな環境で、これまでの経験を活かして理想的なサービスを創りたい!という方のエントリーをお待ちしています!