1
/
5

【代表インタビュー】組織崩壊・経営危機。代表取締役社長の飯田が語る、「長い低迷次期を乗り越え急成長を遂げられた理由」と「これからの挑戦」(創業16周年振り返りインタビュー)

こんにちは!リーディングマーク広報担当の黒澤です。

リーディングマークの決算期は3月で、まもなく期が締まります。そこで、今回は代表取締役社長の飯田に『創業16周年振り返りインタビュー』を実施し、今期・来期の話だけではなく、創業してからの16年間も振り返っていただきました!

🌟弊社の詳細は以下にございますのでご覧ください🌟
https://www.wantedly.com/companies/leadingmark
  • 「本当に僕たちが大切にしなきゃいけないことは何か、絶対忘れないようにしよう」バリューを刷新したきっかけ、経営危機の出来事を語る
  • 「AI時代のHRプラットフォームNo.1を目指す」16年で変化した事業と自身のマインド
  • 「今期は”良かったね期”。来期は良い組織を作れるかがポイント」急速に拡大を続けるリーディングマークの課題と、採用において求める人物像

この記事を見ていただければ、リーディングマークの社風・歴史が分かります!
「リーディングマークへの応募を検討している方」「どんな人が働いているか雰囲気を知りたい方」「リーディングマークの事をざっくりと知りたい方」は特におすすめです!ぜひご覧ください。



飯田さん自己紹介

2008年 東京大学経済学部3年のとき、世界の人々の自己実現を支援するための仕組みを創る「1兆円企業」を目指し、60万円の貯金を資本金にリーディングマークを創業しました。私の重要な役割は大きく3つに大別されます。

①全体戦略の策定
未来の社会から逆算をして、全社が向かう方向性や当社が取り組むべき事業について考察し、戦略に落とし込みます。

②事業家のメンタリング
いわば、事業家に権限や責任を委譲しているので、事業の主人公は事業家です。ただ、任せることと放置は異なります。事業や組織の状態を踏まえ、事業家に適切なメンタリングを行います。

③リソースの調達
事業家は、社員やお金などのリソースがなければ事業を行うことができません。社外に発信を行い、リソースを調達することも代表の重要な役割となります。




「本当に僕たちが大切にしなきゃいけないことは何か、絶対忘れないようにしよう」バリューを刷新したきっかけ、経営危機の出来事を語る


ー創業から16年経ちましたが、印象に残っていることはありますか?

当社は16年と、スタートアップの中でも歴史が長いのですが、16年中12年はずっと苦しく低迷していました。その中でも新規事業を立ちあげてもうまくいかない時代が、今でも印象に残っていますね。その時代で1番きつかったのは『事業がうまくいかないこと』ではなく、『組織がうまくいかないこと』でした。

当時から人の自己実現を支援したいというミッションは普遍で、共通した想いを持った志の高い素晴らしい仲間が集まっていました。ただ、バリューが浸透しておらず「どういう風にに考え、行動したらいいのか」が結構バラバラだったんですよ。当時のバリューは今のバリューとは違った内容で、創業期にぱっと作ったものでした。

事業が上手くいっている時は、例えバリューがなくても「成果がある」という楽しさで組織が纏まりますが、当時は事業が上手くいかず束ねがなかったので、お互いが自分の考えで正論をぶつけ合うみたいなシチュエーションが多かったんです。

「前にいたコンサルティングファームはこうやってました。」
「いやいや、うちがいた広告代理店ではこうでしたよ。」
「いや、スタートアップだからやっぱりこう考えるべきじゃないですか。」

みたいな。そういう『あるべき論』を一人一人がぶつけ合うけど正解がなくて。結果この環境にみんな疲れ、辞めてしまう方もいました。辛かったです。

その時代と比べ、今では大きく変わりましたバリューを新しく作り「これを体現しながらミッションに向かっていくんだ!」と考え方、価値観が一致した状況になったのが一番大きなポイントだと思います。「一人一人が自分で責任感を持ち、みんなで力を合わせてお客さまやユーザーに貢献し、社会の自己実現を増やせるように頑張っていく」このベクトルが合ったと思いますね。社内の雰囲気も非常にいいと思います。


ーバリューを新しくしたんですね!新しくしたきっかけを知りたいです。

2020年、創業後1番の経営危機※が起こったのがきっかけです。当時事業の中心は、就活生と企業とマッチングをする、オフラインの就活イベントを主催することでしたが、コロナになりオフラインのイベントができず、売上の7割が無くなったんです。倒産が確実な状況でした。例えどんなにコストカット、リストラしても、どうシュミレーションしたとしても潰れるという結論になりました。

そういった状況の上では、『普通は極限までリストラしてコストゼロにしながら廃業』、若しくは『小さく再スタート』という意思決定になると思いますが、私は「それをやっても、うまくいかないし潰れる」って思ったんです。

そこで決めたのが「逆に一人もコロナを理由に解雇しない」ということでした。

経営陣の給料は下がりましたが、メンバーの給料を変えることはありませんでした。そして「こんな時代だからこそ、最後まで人の自己実現を支援できるHR領域マーケットを作っていこう」と社員みんなに呼びかけたら、みんな奮起してくれたんです。そこから、日本最速クラスで就活のオフラインイベントをオンライン化して粗利を維持し、満を持してリリースした『ミキワメ』という新規事業も垂直立ち上げすることができました。そこがまず一番のターニングポイントでしたね。結果、コロナを理由に退職する社員は誰もいませんでした。

この、一度倒産しかけた経験をしてから『本当に僕たちが大切にしなきゃいけないことは何か』という感覚を持つようになりました。そして、その感覚と当時あったバリューが結構違うなって思ったんです。「今『僕たちの考える大切な価値観』を社員みんなで考え、今回経験した思いを言語化し、今の僕らが大切にしなきゃいけない思いを絶対忘れないようにしよう。新しい人にも伝えていこう!」そう思い、バリューを刷新することにしました。社員有志で「バリュー浸透委員会」が立ち上がり、様々な方法でバリューを浸透させる動きが社内で生まれました。

※ミキワメラボ(当社の情報発信ブログ)「2年で社員が6割辞めたベンチャー企業を、3年間で活気あふれる組織に立て直した話」という記事で当時の心境を詳しく語っています。




「AI時代のHRプラットフォームNo.1を目指す」16年で変化した事業と自身のマインド

ーこれまで事業はどのように変化したのか、歴史を知りたいです!

最初は就活の合同企業説明会の事業を始め、ある程度事業としてうまくいったときに「もっと多くの人支援する仕組みを作りたい!」と思い、『レクミー』というウェブサービスが誕生しました。そして就活生自身で自己紹介の動画を撮り、それを初期面接の代わりにする、動画就活サービスを始めました。「どういう人なのか?が動画で分かれば一次面接いらなくなるじゃん!」というアイデアから作られました。しかし、レクミーはワールドビジネスサテライト、めざましテレビ、その他情報番組に出るなど、数多く取り上げていただき注目されていましたが、事業としてはうまくいかずサービス終了となりました。学生みんな、話す内容が同じ動画になって個性が分かりにくくなってしまったんです。企業・学生は面接で対話することによってお互いに興味が生まれてきますし、対話することなく動画を見続けるのも人事の負担にもなると感じたのでサービスを終了しました。

(『レクミー』のウェブサービスは現在『ミキワメ就活』と名前を変え、オンライン企業説明会・少人数座談会など、学生と企業をマッチングするイベントを主催する事業を続けています。)

この当時の反省から「人のことをもっと本質的、定量的に、瞬時に理解できるような技術を作りたい!」そう思い、『ミキワメ』の着想が始まりました。そして3年ぐらい試行錯誤し、2020年に満を持して、採用のミスマッチを防ぐ『ミキワメ適性検査』、2022年にはすべての働く人にウェルビーイングを実現したいと考え『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』をリリースしました。ありがたいことに、2,500社を超える多くのお客様にご利用いただいています。

※参考記事(ぜひご覧ください!)


ーここから、事業はどのように変化するのでしょうか?

『AI時代のHRプラットフォームNo.1』を目指すことから逆算して、事業を作っていきます。AIというのは、データを解析し「どうすればいいか」というインサイトを出すことにすごく長けていて、当社のサービス『ミキワメ適性検査』や『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』が持つ、人の内面を可視化する技術という他社には真似できない強みと、相性がすごくいいんです。

人の内面(性格、心の状態)が可視化できるだけではなく「どういう行動を取ればもっと採用や組織作りが良くなるのか」アドバイスを貰えるなど、AIとの会話を通じてアクションが変わり成果が上がるプラットフォームを作りたいと考えていて、今後も機能を増やしていきます。

過去ずっと失敗していたのは、「どのマーケットでどんなプレイをするのか」というチョイスが良くなかったからだと思っています。どんなにうまいサーファーでも、波が全然来ない場所にいたらいいプレーができないじゃないですか。いい場所にいてサーフボードを当てる準備をしておけば、いずれはその波に乗ることができますよね。今は他社には負けない『人の内面を定量的、本質的に明らかにできる技術』という強みを持っていることで、すごくいい場所にいると思っています。

実は「AI時代のHRプラットフォームNo.1」というのはChatGPTが出る前から考えていたんです。そのために数億円単位の開発予算も計上していました。ですが、ChatGPTが登場したおかげで、サービスのレベルを上げるのが3年ぐらい早まりましたね。


ー飯田さん自身、16年で変わったことはありますか?

2つありますね。1つ目は、自分の無力さを認め、仕事を任せるようになったこと。

学生時代は血気盛んでいろんなことを勉強していて、周りの学生よりもちょっとできるタイプだったんです。「俺はできる」という万能感を持っていました。ですが、起業してからは失敗続きで、いかに「自分は能力がないのか?」を思い知りました。HR、営業、プロダクト企画など、社内社外問わず自分よりできている人がいて。そこで「勝てないから、できる人に任せたほうが良い」と思ったんです。できないことをできないと認め、どんどん仕事を任せていくことは大事にしています。

2つ目は、大事なことは自分で決断する・責任を持つようになったこと。

事業においては自分の芸風、得意にあった事業をやることがすごく大事で、究極的には経営者の芸風にあった事業をやるべきだと思っています。その中で、「どのマーケットでどんなプレイをするのか」のチョイスを仲間に任せきるのではなく、最終的には自分で考え切り、決めてやりきることを大事にしていますね。今までより仲間に仕事を任せているけど、今までよりワンマンみたいなところは、自分のメンタリティーとしてあります。



「今期は”良かったね期”。来期は良い組織を作れるかがポイント」急速に拡大を続けるリーディングマークの課題と、採用において求める人物像

ー今期はズバリ、どんな期でしたか?

『良かったね期』ですね!概ね想定の範囲の着地ができました。既存事業は予定通り形になり、来期に向けた新規事業、次なる動きの準備も概ね思った通りに動かせています。メンバーのレベルが上がってきたり、その事業の基盤ができて知名度も上がってきているので、色んなものをより予想通りに動かすことがやりやすくなりました。

増えた社員数、増えた売り上げ、増えたお客様の数、過去で一番、圧倒的に増えていますが、奇跡で増えたかっていうとそうではなくて。狙ったことをきちんとやって、狙った通りになったと思っています。チーム状態も良いですし、良かったね期です!

ー来期の抱負を教えてください!

先ほど「AI時代のHRプラットフォームNo.1から逆算をして事業を作っている」と話をしましたが、今年新たなチャレンジがありまして(まだ秘密です)、それがちゃんと良いものとして世に出せるかが大事ですね。そして昨期より目標が難しくなるので、しっかりやり切れるかも課題ですね。

そして、さらにポイントなのは良い組織を作れるか、ということ。

今は組織の状態も、概ね想定の範囲の中で推移をしていますが、人数が増えると意思を統一していくことは段々難しくなります。

社員数30名から100名になっていくフェーズは、バリューを拠り所にし、社員同士の阿吽の呼吸でやってきましたが、300名位になるとより意思疎通も難しくなっていきます。そこの束ねをどう作るか。ここからカルチャーがより大事になっていきます。

ルールだとキリがなく、阿吽呼吸はもう通用しない。だとしたら社員一人一人が自然と同じような行動を体現できるような、暗黙の共通理解を作っていく『カルチャー』が必要です。

日本にいれば、何も言わなくても電車が来るまでホームに一列並んでいますよね。そういうような「リーディングマークのメンバーだったらこうやるよね」を醸し出せるカルチャーをいかに作れるか、大事にしていきたいです。


ーこれからも新たなチャレンジを続ける中で、飯田さんが採用において求める人材は何でしょうか。

大前提として、ミッションである『人の自己実現の支援』に対して、共感して「一緒にやっていきたい!」と思っていただける方とご一緒したいと思っています。なぜなら、ミッション事業は深く繋がっているからです。ミッション実現の第一歩として『仕事にやりがいを感じる人を増やすことを目指す』というビジョンがあり、そのためにAI時代のHRプラットフォームNo.1を目指しています。

そして、その中で「これやってみたい」「これやっていきたい」というアイデアを持ち、推進していく『全部自分ごと』の意識があるかどうかも大事にしています。これからチャレンジが続きますが、事業の正解はまだ誰にも分かりません。社員みんなで試行錯誤しながらやっていくので、『仲間と試行錯誤をしていいものを作り、お客さまに喜んでいただく。それをもっと広げていく期待を持ちながら日々チャレンジしていく』。これを面白いと思える方はリーディングマークに合っていると思っています。

事業家としての志を持ち、全部自分ごと精神で、主体性を持って頑張る人にとってはすごく面白い環境だと思いますし、決められたことを決められたようにだけやりたい方にとっては大変な環境になる可能性もあります。最終的に意思を持つことは大事ですが「不安です」っていう思いは、現時点で全然持たなくていいです。これまでの話だとすごく厳しい環境に見られますが、社員はみんないい人で、丁寧にやり方を教えますしサポートしますよ!

皆さまとお会いできる日を、一緒に事業を作れる日を楽しみにしています。カジュアル面談をご用意していますので、ご興味ある方は当社の社員と一度お話ししましょう!


ー ありがとうございました!現在リーディングマークでは、一緒に働く仲間を大大大募集中です!ご興味のある方はぜひカジュアルにお話ししましょう!





Invitation from 株式会社リーディングマーク
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社リーディングマーク's job postings
114 Likes
114 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like 黒澤 理佳湖's Story
Let 黒澤 理佳湖's company know you're interested in their content