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LabTALK:日本の研究力、イノベーションを高める一手に! 博士のキャリア支援に取り組む2人に、「博士PJで挑む課題と展望」を訊く

研究を頑張る学生と企業をつなぐ『LabBase就職』では、昨年11月から「博士PJ(プロジェクト)」が始動しました。一体どのようなプロジェクトなのでしょうか? 担当する宮﨑航一さんと尾崎勇仁さんに話を伺います。


左:尾崎 右:宮﨑

博士課程の就活を支援する「博士PJ」とは?

__まずはおふたりの自己紹介からお願いします。

宮﨑:2018年に入社した宮﨑です。LabBaseがまだ創業期だった時に、取締役の松崎さんに誘われて入社しました。
現在は、『LabBase就職』のユーザーサクセスユニット統括をしています。LabBase就職事業の中長期的な成長を実現することがミッションです。尾崎さんとは、「博士PJ」を一緒に進めています。

宮﨑

尾崎:航一さんと同じ部署で「博士PJ」を担当している尾崎です。2021年に入社しました。前職は、大学院を卒業した後に開発コンサルの会社と電子契約の会社の2社で、マーケティングや新規事業の立ち上げなどを経験しています。
「そろそろ新しい環境にチャレンジしようかな〜」と考えていた頃、本当に偶然、展示会で大学時代の同期だった航一さんと出会って入社することになりました。現在は同じ部署で、「博士PJ」を担当しています。

尾崎

__もともと大学の同期だったんですね! そんなお二人が携わっている「博士PJ」について詳しく教えてください。

尾崎:そもそも「LabBase就職」は、現在登録者の9割以上が理系修士学生。ただ、「研究の力を人類の力に。」を掲げるLabBaseにとって、博士への支援はやはり欠かせないものだと感じています。また、事業成長の観点でも対象学生を拡大していくことは必要ですので、「博士PJ」を立ち上げ、博士支援を本格化させようということになりました。将来的には、博士限定の募集情報を国内外問わず、日本一集められるようなサービスにするべく取り組んでいます。

宮﨑:立ち上げた意義としては、今、日本の研究力やイノベーション力が低下しているのを危惧していることも背景にあります。日本は博士課程入学者数は年々減少しており、人口あたりの博士号取得者数は諸外国に比べて少ないです。

博士課程向けの経済支援はここ数年で一気に拡充されており、博士課程の入り口のハードルは下がりつつあると思います。一方でキャリアという観点から考えてみると、安心して博士に進学できないことや博士になったとしてもキャリアが報われない、そんな人も多くいる現状があります。そんな現状をなんとか変えていけないかという想いから立ち上がったプロジェクトです。

「博士のキャリア」が抱える課題とは?

__はたから見ていると博士の方も『LabBase就職』を使えばいいのでは? と思ってしまうのですが、学生や修士課程の方とどのような違いがあるのでしょうか?

尾崎:僕自身も修士を経験しているのですが、博士課程の人と圧倒的に異なるのが「研究に費やす時間と就活に使える時間」です。

学部生や修士の方の就活は、いつ何をするのかおおよそのスケジュールがあり、それに沿って進むことが多い印象があります。ただ、博士の方にヒアリングをしてみると、こうした一般的な就活のスケジュールに沿って進めている方は少数派。平日8〜12時間ほど研究を行っている方がボリュームゾーンで、専攻によっては1日に15時間以上研究に費やす方が10%程度もいました。

__なるほど。研究をしながら就活の時間を作るというのはなかなか難題ですね……。

尾崎:そうなんですよ。そのため、多くの博士たちは教授や先輩などの伝手で就職していることがわかっています。
伝手があればいいのですが、航一さんも言っていたように博士そのものの人口が減っているので、同級生も1〜2人しかいない。企業に就職した博士の先輩も多くない中で、研究との折り合いをつけつつ、どう就活を進めるべきかわからないという方も少なくないです。

__博士の方のキャリアって確かにイメージしにくいかもしれません。企業の研究職も常に募集があるものではないですし、大学教授になれる人もひと握りですよね?

宮﨑:はい。大学教授になるには、まずは「ポスドク」と呼ばれる任期付きの研究員のポストに採用され、研究業績を積み重ねて助教や講師、准教授といった職歴を経る必要があります。そのため今後のキャリアに悩む人も多く、せっかく博士号をとってもその力を輝かせる場所が日本ではまだまだ少ないんです。

博士課程では、研究課題を発見し適切な検証を繰り返してプロジェクトを自律して進めていくことが求められます。このプロセスは、大学でのアカデミックなキャリアのみならず、様々なフィールドで活かすことができるはず。LabBaseとしても博士が適切に評価され活躍できるような仕組みをつくりたいと考えていますが、まだまだ課題は山積みです。博士が報われる社会になるよう、ひとつひとつ解決していきたいと思っています。

__お二人ともとても熱い想いでプロジェクトに関わっているのですね。

宮﨑:個人的な話で恐縮ですが、昨年から大学院の修士課程に通っており、来年から博士課程に進みたいと考えています。実際の課題感も感じていきながらプロジェクトに反映していきたいです。

博士たちがいきいきと研究できる社会を目指して

__「博士PJ」で目指す社会が実現できれば、日本の教育や企業が大きく変わるような気持ちになります。これからプロジェクトを加速させていくためにどんなことに取り組みたいですか?

尾崎:どう優先順位をつけていくか、そこが目下の課題ですかね。企業のニーズを把握しながら、また博士のみなさんによりよいサービスにするために何が必要なのか、どうやって博士のみなさんを集めて情報を伝えていくかは「博士PJ」としてしっかり整えていきたいです。

そして博士のみなさんから「LabBaseなら安心」と思ってもらえるような日本一のサービスを作りたい。
博士のみなさんがキャリアやお金の心配もなく研究に集中できる、そんな環境を提供したいと考えています。

宮﨑:日本では、1万人にひとりしか博士がいません。博士のみなさんの研究や活動を正しく評価されるような社会にすることが大きな課題だと考えています。この課題を解決していくために、博士課程を通して修得する能力を定義し、産業界とも連携しながらより良い能力開発と評価がなされるような仕組みを作りたいです。

加えて「研究って楽しいな」と思う人が経済的な不安やキャリアの不安を抱えることなく博士に進学できるようになれば、さらに新しいイノベーションも生まれると思っています。

__お二人の熱い想いがあれば、必ず実現できると思います! 最後に「こんな人ならLabBaseに合う」と思う人を教えていただけますか?

尾崎:まずはスタートアップ企業に適性があるかどうか。適性としては、主体性や実行力が必要になると思いますし、逆にこれらがないと「何をしたらいいのかわからない」と戸惑ってしまい、働くことがつまらなく感じてしまうこともあるでしょう。

加えてLabBaseに合うかどうかで言うと「情熱があって優しい感じの人」が合うと思いますよ!

__素敵な表現ですね! 宮﨑さんからも最後に一言、お願いします。

宮﨑:僕も尾崎さんの意見に近いのですが、当社のバリューにもなっている「Growing Together」に共感できる人が多く活躍されています。社会をより良い方向に持っていくために、関わる人たちと一緒にどうやって前に進めていけるか考えていける人が合っていると思います。



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