株式会社POLのエンタープライズCSチーム(以降エンプラCS)のインターン生の金岡と申します!
この記事では第一弾として、私が働いているエンプラCSチームがどのような業務を行い、エンプラCSで働く楽しさを存分にお伝えします。
そもそもPOLのエンプラCSとは?
「Laboratory×Technology=LabTech」の領域で事業を展開するPOL。
私たちは「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」をビジョンに掲げ、
理系学生の採用プラットフォーム「LabBase」、オンラインイベントプラットフォーム「LabBase Now」、研究者/技術者のスカウト・ヘッドハントサービス「LabBase plus」を運営しています。
なぜPOLは理系人材キャリア支援に力をいれるのか?
日本では2018年に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」を発表したことから企業においてDX推進が図られるようになりました。
経済産業省のガイドラインによるとDX推進とは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義されています。言い換えれば、企業の成長や競争強化など自社の目的を達成するためにIT技術を活用するということです。しかしDXによって企業の事業成長や効率化はできるものの、それを行うIT人材が企業に深刻に不足していることが課題として挙げられます。
IPA「IT人材白書2020」参照
上記図はIT企業におけるIT人材の”量”における過不足感を過去5年に渡って示したものです。
IPA「IT人材白書2020」参照
さらに上記はIT企業におけるIT人材の”質”における過不足感を過去5年に渡って示したものです。これらから企業において量と質共にIT人材の不足が顕在していることがわかります。DX化推進の動きが社会で進んでいるにもかかわらず、人材不足によってデータや既存システムの改善ができずDXを実現することが難しい企業はそう少なくないでしょう。だからこそ理系人材の採用は企業におけるDXの実現、そしてかつて技術大国と言われた日本に戻し、新たな社会イノベーションを巻き起こすために必要であることが伺えます。そこで企業のLabBaseの利用により、これまで出会う機会が少なかった理系学生との出会いが期待されます。また研究が忙しい理系学生としてもプロフィール登録でスカウトが届く就活サービスは大変魅力的です。
よってPOLのカスタマーサクセス部は
「顧客企業が従来採用できなかった自社に合った理系人材採用を成功する、そして学生が自分の可能性を最大化して生き生きと働ける場所を見つけることに成功すること」を目標に注力しています。
そしてカスタマーサクセス部エンプラCSチームは
「顧客の採用戦略設計から施策実施まで理系人材の採用成功に伴走すること」を目標にしています。
では、具体的にどのようにしてエンプラCSチームが顧客企業の採用成功へ導くのか見ていきましょう!
顧客企業の採用成功へ伴走するために
POLのエンプラCSチームは採用コンサルティングのために大きく分けて4つのサービスを顧客企業に提供しています。
1.戦略コンサル
例えば、顧客企業の経営戦略を採用に落とし込み、採用したいターゲット学生を明確にすることが挙げられます。企業が経営方針としてAI技術に関する事業を拡大し、研究開発だけでなくイノベーション創出にも力をいれることを掲げるのであれば、AI技術に関する研究に尽力するだけでなく起業家精神を持った両利きの学生をターゲットにすることを提案します。そこからLabBase に登録している学生のデータベースも活用しながら、狙うターゲット学生を具体化します。また、顧客企業の魅力を言語化することによって学生に対してどのような訴求ができるのか共に戦略を練っていきます。
2.採用プロセス設計
ここでは実際に顧客企業様が採用成功するまでに共に大きく5つのステップを踏みます。
・顧客企業の採用担当者様のリテラシー向上
これは採用担当者様が自社の技術やこれから欲しい人材がどのような技術を持っているのか理解していただくき、どういった研究領域があるのかまで知っていただきます。
・採用したい理系学生のターゲット設計
狙うべき研究室や技術に対する訴求点を言語化することでターゲットを定めます。さらに定性・定量調査及び競合調査を行いターゲット学生が企業に求めるニーズを理解しどう訴求するのか決定することを進めていきます。上述する戦略コンサルティングはここで登場します。
・ターゲット理系学生へのアプローチ
後述する理系学生へのブランディング施策で短期及び長期に渡って企業の認知を拡大し、ターゲット理系学生ないしは潜在層へアプローチすることを行います。
・選考プロセス設計
ここではインターンシップ概要、全体プログラムや当日運営、資料作成など顧客企業様の理系学生へ向けたインターンシップの設計を行います。また学生が企業に求めることに合わせて現場の技術を持ち合わせた社員をアサインし、個別面談を設定します。そうすることでより近い距離で自社の魅力の訴求を行うことが可能です。
・クロージング
対象学生ごとにアサインする社員を変える、役員を巻き込んだイベントを開催することで学生を企業へより引きつけます。さらに内定承諾のボトルネックとなっている学生の不安を解消するために現場社員と学生の個別面談なども設定します。
これら5つのステップを顧客企業様と段階的に踏むことでターゲット学生の採用成功へという目標を達成します。
3.理系学生へのブランディング強化で認知拡大を図る
LabBaseが持つ広報メディア(LabBseマガジン)への掲載やインタビュー記事の作成などでその企業が持つ強みや事業内容をLabBase利用の理系学生へ伝えます。さらには企業と共に理系学生に特化したビジネスアイデアのハッカソンやデータサイエンスオンラインコンペを開催することで企業のブランディングやイメージを認知してもらいます。
4.LabBaseを使った母集団の形成
LabBaseでは研究で忙しい理系学生のための就活オンラインイベントLabBaseNowを実施しています。企業様にオンラインイベントに参加していただき、座談会形式でイベント参加学生への認知を高めると共に母集団形成を行います。データベースを利用した研究内容やプログラミングスキルに基づいた学生の分類、理系学生の就活動向の調査をすることで顧客企業のターゲット学生の母集団形成ができます。これらを重ねることで顧客が求める優秀なターゲット学生の採用成功へと導くことができるのです。
他にもありますが、主にこれら4つを顧客企業に対して価値提供し、顧客が求める理系人材の採用成功へと導きます。
POLのエンプラCSの強みと楽しさ
上記からPOLのエンプラCSの強みは、登録者数累計3万5000人を突破したLabBaseの学生データベースを活用し、学生の生の声を聞けることで顧客企業の採用課題解決へ素早くリードできるところです。顧客企業へ理系学生の就職活動の動向やターゲット学生が企業に求めることをもとに直接的な訴求の仕方を提供することが可能です。これは他社には無い圧倒的強みであり、POLが顧客企業へ提供できる価値の1つです。
エンプラCSで働く楽しさとしては、顧客企業からのヒアリングによって明らかになる経営方針や戦略を採用戦略に盛り込み、採用成功に繋げられることが挙げられます。さらに採用コンサルタントとして1社の採用人事以上の面白さと経験が得られ、 マーケティングから営業、CS、プロダクトの流れを俯瞰して見ることができるのでSaaSビジネスの理解が深まることが魅力です。比較的自由度が高いため自身で採用戦略からインターンシップ、採用アクションまで設計することができ、カスタマイズできるところはPOLならではです。
インターン生の立場からは、ルーティーン的な業務よりも毎度違う業務をすることが多く、これから就活を控える筆者にとって企業の採用事情やこれからどのような理系学生を企業が求めているのかを知り、顧客企業様が求めていることは何なのか考えられることは非常に勉強になります。
最後に
現在エンプラCSチームでは一緒に働いてくれる方を募集しています!
ご支援している企業様の数も確実に増えてきており、成長速度にブレーキをかけないためにも積極的な採用アクションを行っています。POLのビジョンである「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」に共感し理系採用成功のために尽力できる方、過去の人事や採用経験をPOLで活かしたい方をお待ちしています。また人事や採用経験が無くてもHR領域に興味関心があり、採用コンサルティングをやってみたいという方も大歓迎です。
選考プロセスとしては、まずはエンプラCSチームの責任者である山永(PONさん)とのカジュアル面談から始めていただきます。
PONさんと一緒に仕事を始めて約3ヶ月ですが、愛とユーモアがありながらロジカルな思考でフィードバックを毎度享受してくださり勉強になる日々です。彼は楽天に新卒入社した後に新卒採用担当から、人事企画系の仕事を経て2020年にPOLへ入社。入社後エンプラCSチームの立ち上げから始まり、事業戦略、顧客企業の採用コンサルティングまで幅広く行っています。彼がなぜ楽天というメガベンチャーからPOLに入社したのか?については下記からご覧ください!
応募は気軽に受け付けていますので、まずは下記wantedly募集よりエントリー下さい。
お待ちしています!!
参考文献
経済産業省D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~
経済産業省DX推進
IPA「IT人材白書2020」