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主に妊娠・育児期の女性をターゲットとしてアプリ事業や意思決定支援事業を行なう株式会社カラダノート。社員も男女問わず子育て層が多く、働きやすい環境は整っています。その一方で、ベンチャーらしい風土に働きがいを感じている社員が多くいます。今回は、そんなベンチャー感あふれるひとりの社員を紹介します。
会社の規模は変わっても、スピード感や成長を求める気持ちは変わらなかった
▲前職時代の山本(写真左)
カラダノートでは、事業内容の柔らかいイメージとは少し異なる人材が活躍しています。それは、ベンチャー気質を持った、成長志向の強い人材です。そのひとり、事業企画室兼アライアンス部長の山本和正の社会人としてのキャリアは、大学時代のインターンから始まりました。
就職を見据えて、ベンチャー企業へのインターンを行なっていた山本。社長の人柄に惹かれてそのまま新卒入社しました。
山本「ベンチャーの方が早く成長できますし、出世もしやすい。なので当初から、ベンチャー志向ではありました。新卒で入社したのも、社長が面白い人だったことが大きいですね。学生インターンだったのに、誰にでも平等でしたし、経営者の集まる飲み会にも連れて行ってもらうなど、知らない世界をたくさん見せてくれました」
インターン時代を含めると約7年の間、不動産売却やリフォーム等の一括査定サービス事業にて広告運用やマーケティング、採用などさまざまな経験をし、転職前の3年間は部門の責任者として従事していました。
山本「職種としてこれになりたいという気持ちはなかったです。常に新しいことをしたり、化学反応を起こせるアライアンス先を探したり、今までやったことないマーケティング手法を取り入れる。そういういろいろなことが楽しかったです。深夜まで働いて、シャワーを浴びに帰って、また出社して、という生活も、そのときは楽しかったです」
3年ほどで前職企業は合併し、規模も大きくなっていきました。
山本「事業計画に数字を合わせに行くことや、PLを見ながらああでもないこうでもないと言いながら組み立てることも、楽しさはありました。ですが、ベンチャーらしいスピード感や成長を求める気持ちは変わらなかったんだと思います。いろいろな仕事をさせてもらって、多少コネもできてはいましたが、その外に出たいという気持ちはありました」
そして、山本は転職を考えはじめることになります。
社会性と収益性の両輪で回す事業。収益性の部分を支えられると感じ入社
山本「事業内容にはあまりこだわりはなくて、ヘルスケアをはじめ、人材系やIT系など幅広く受けていました。業種よりは、経営層や会社としての考え方を重視しました。採用系のメディアを見たり、SNSであまり共通の知り合いがいない経営者を探したり。経歴などを見て、面白そうな方がいたら会社概要やリリース、サービスなどを見ていきました」
当初のカラダノートの印象は、多くの人が抱くのと同じ、社会性の強い事業を行なう会社ということでした。
山本「社長の佐藤(竜也)の経歴を見ると、すごくビジネス色が強いというか。佐藤も学生の時にインターンをして、その後マンションの一室から1人で起業して、というような。そのはずなのに、世のため人のためという志向が強いサービスですし、“いい会社”感がすごかったですね(笑)。その中でも、将来的な成長性は感じました」
山本がカラダノートへの入社を決めた最大の理由は、自分の役割、すべきことを明確にイメージできたことにあります。
山本「事業は収益性と社会性のバランスだと思うので、社会貢献に偏りすぎるのは良くないなと感じていて。僕は収益性のところで役に立てることがあるかもしれないと思いました」
面接やそこで課された課題を通して、山本は、会社に足りない機能を自分が担えることも感じていました。
山本「面接の課題はマーケティングに関するものでした。簡単なパワーポイントの資料をつくって、自分の知っていることを組み合わせてアイデアを出しました。どんな質問をされても返答できる自信がありました」
マーケティングや広告運用に収益の大きな柱があった当社。
それを理解した上で、その機能をより盤石にしていくつもりで、山本は入社を決めたのです。
ビジネスや仕事に対する根底の考え方が、社長の佐藤と合っていた
広告運用担当として2020年2月からジョインした山本は、その後アライアンス部門の業務も担当。
その他、入社後3か月で職域をどんどん広げ、さまざまな分野で力を発揮しています。
山本「何でも決めさせてもらえるのがありがたいですね。やりたいと言うことはやらせてくれますし、『やって』と言われたことをもうすでに僕がやっていたりするので、佐藤との相性はいいんじゃないかなと思います。似ているわけではないのですが、ビジネス大好きなところなど、根底の考え方は合っています」
前職では採用やマネジメントも担っており、人を育てる楽しみも見出していました。
ですが現在は、比重の大きいアライアンス部門の責任者としての業務にやりがいを感じています。
山本「今はマネジメントする人数も多いわけではないので、数字を取ってきたり、コストを下げることができたり、利益につながる行動をすることに楽しみを感じています。役割がいくつもあると大変な部分もありますが、思ったよりも早く任せてもらえたこと、任せてもらえることは幸せなことだなとも思います」
また、ビジネスモデルを考えたり、営業のアイデアを考えたりすることも、山本には習慣づいています。
山本「常に考えてはいます。ですが僕は、アイデアを出すということに関してあまり強くなくて、むしろ苦手な部分だと思っています。たとえばアライアンスとして、新しい提携先をいろいろあたっていきます。ママは、宝飾品はつけていないけど持ってはいそうだからリユースであるとか、地方で子どもが生まれたらファミリーカーを買わなきゃいけないから、中古車買取であるとか。考えてあたってはいますが、アイデアとしては凡庸かなと思うので、もっとすごい角度からアイデアを出したいですね」
マネジメントや新規事業、会社に足りないものを担っていく
入社前抱いていたイメージ以上に、山本はカラダノートに心理的安全性の高さを感じ、さらにビジョンコンパスによって収益性と社会性のバランスを取れるよう図っていることも良さとして感じています。
山本「みんなが安心して自らの意見を言いやすい雰囲気が十分にあります。また、ビジョンコンパスについては面接や入社時にも聞いていましたが、入ってみて、それがしっかり実践できているなと感じました。 『ヘルシーウェイ』を合言葉にして、収益性と社会性のバランスを取っていこうとしている。これはとても大事なことだと思っているので、入ってみて改めて『いいな』と思いました」
今後、彼はマネジメントにもチャレンジしていこうと考えています。それは自身の経験や成長ももちろんですが、会社にとって「足りない」「必要な」機能であるから。
山本「マネジメントはこれから必要な機能になるので、やらなければいけないですし、自分の影響力を上げられるということもあるので、やるつもりでいます。 前職で学生から新卒、中途、自分より年上の人まで1000名程度の採用面接をして、話をしてきました。それに加え、会社が合併したことで、全然違う文化の会社から来た人と話すこともできました。それが人を見る目を養うという意味ではかなり大きかったですね」
新規事業の可能性も考え続ける山本。会社の現状を俯瞰し、いくつかのアイデアを思い浮かべています。
山本「人材系のサービスや、to Cビジネスをやりたいですね。人材は今どこの会社にも必要なので、ママ人材を何かの形で生かせないか、ということがまず1つあります。 to Cについては、ビジネスモデルまで考えられているわけではなくて、やってみたいという思いが先行している状況ですが、カラダノートのユーザー数の多さを生かしていけたらと考えています」
山本は、学生時代から通じて、今いる状況に満足せず変化するというベンチャー志向を持ち続けています。最初から職種にはこだわりがなかったという山本は、今後も、会社の「必要な機能」を担い、力を発揮していくでしょう。