【25卒新人研修:外部講習】SI・AI講義〜M-SOLUTIONS株式会社 植草さん〜 | 株式会社ジョイゾー
こんにちは!新入社員の内村です。ジョイゾーでは、新人研修の一環として、外部講師をお招きしさまざまな講義を受ける機会があります。今回はその第1回目としてM-SOLUTIONS株式会社の植草学さんを...
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こんにちは!新入社員の戀塚です。
今回は、新人研修外部講習の第2弾として株式会社かたわらの佐藤彰悟さんをジョイゾーにお迎えし、折れない心を作るレジリエンスについて講義をしていただきました。
第1弾の研修はこちらの記事をご覧ください!
佐藤さんは、大学ご卒業後、IT業界やブライダル業界など異なる分野において、マーケティングおよび人事の業務に携わってこられたゼネラリストです。
その幅広いご経験を活かし、2019年には株式会社かたわらを創業されました。
現在は北海道を拠点に、複数の企業や自治体において人事顧問としてご活躍されていて、ジョイゾーにおいても人事顧問としてご支援をいただいています。
佐藤さんのこれまでのご活躍や想いはこちらからご覧ください!
講師紹介:株式会社かたわら 佐藤彰悟さん
1.レジリエンスって何?~なぜ今「折れない心」が必要なのか?~
1-1.レジリエンスの基本と重要性
1-2.レジリエンスが高い人の特徴
1-3.レジリエンスは鍛えられる!3つのステップ
2.レジリエンス“研修”だけで終わらせないために
2-1.0と1の溝
2-2.ネガティブな感情と、上手く付き合うには?
2-3.ネガティブを飼い慣らす
3.最後に
そもそも「レジリエンス」という言葉、皆さんはご存知でしたか?
「レジリエンス」とは、困難や逆境に直面した際に、そこから立ち直り、適応していく力のことです。まるで竹のように、強く押されてもしなやかに元に戻る「心の回復力」とも言えるでしょう。変化が激しく、ストレスの多い現代社会において、このレジリエンスは、仕事や人生での成功の土台であり、学歴やスキルや経験以上に大切だと教えていただきました。
ここでは、レジリエンスが高い人の3つの特徴をご紹介します。
①回復力
困難に直面しても、すぐに立ち直る心のしなやかさです。
例:寝たらすぐに忘れる。
②弾力性
予想外のショックな出来事があっても受け止められる精神です。
例:歯医者で「虫歯です」と告げられ、自分が虫歯であるという事実を受け止める。
③適応力
予期せぬ変化に抵抗するのではなく、受け入れて合理的に対応する思考です。
例:いつも乗る電車が遅延していたので、「他の路線やルートを使って早く目的地に着けないか」をその場で考えて、切り替える。
これらの特徴や具体例に目を通すと、「ひょっとしたら、自分にもレジリエンスが備わっているのかもしれない」と、ふと気付いた方がいるかもしれません。
レジリエンスとは、決して一部の特別な人にだけ与えられた能力ではなく、私たち誰もが心の中に持っている、困難をしなやかに乗り越えるための大切な「心理的資源」なのです。
誰もが持っているレジリエンス。しかし、ストレスや失敗体験によって、レジリエンスが消耗してしまうことがあります。これは、運動を継続的に行わないと筋力が落ちるのと同じで、レジリエンスも日頃のトレーニングが重要です。
そこで、佐藤さんからレジリエンスを鍛えるための3つのステップを教えていただきました。
Step1.底打ち
不安や失敗など、負の感情連鎖を断ち切り心の落ち込みを底打ちする。
Step2.立ち直り
障害を乗り越え前進する。
Step3.教訓化
過去の逆境体験を振り返り、次につながる意味を学ぶ内省をする。
この3つのステップを繰り返すことで、レジリエンスは鍛えられます。
「いい研修だったな」で終わらせないために。
今回のレジリエンス研修で学んだことの中でも、特に印象に残った内容を振り返りながら、自分なりにどう受け止め、今後どのように活かしていきたいかを考えてみたいと思います。
レジリエンスを鍛える中で成長も大きく関係します。人の成長は「やりたいこと×初めてのこと」というシンプルな方程式から生まれます。
興味の種を見つけたら、まず行動に移すこと。その「最初の一歩」は、何もしないゼロとの間に計り知れない差を生み出します。
想像してみてください。毎日たった1ページだけ本を読む人と、まったく本を読まない人がいるとします。1年後、2人の間にはどれほどの差が生まれているでしょうか。
答えは明白、実に「365ページ分もの差」です。一見些細な行動でも、日々積み重ねることで、それはやがて大きな知見や経験へと変わっていくのです。
小さな挑戦が、大きな成長につながる
このお話を聞いて、「最初の一歩」の大切さをあらためて感じました。
これまで「やってみたい」と思っても迷って動けずにいた自分に気づき、踏み出すことの価値を実感しました。
「やりたいこと」と「初めてのこと」の組み合わせが成長に繋がるという言葉は、まさに今の自分に必要な後押しです。
これからは、小さな一歩でも行動を積み重ねていきたいと思います。
まずは目の前の「やってみたい」を逃さずに、勇気を持って手を伸ばしていこうと思いました。
今の私の「やってみたい」は、デザインの勉強をすること。来年の自分が少しでも成長していたらうれしいです。
私たちは日々、さまざまな感情の中で生きています。その中でも、やっかいに思われがちな「ネガティブな感情」。でも、実はこのネガティブな感情こそ、自分自身を守るための大切なサインかもしれません。
今回は、そんなネガティブな感情とどう向き合うかについて佐藤さんから教えていただきました。
視点を変えるだけで希望が生まれる
「こんなこと、自分にはどうにもできない」と感じた瞬間、私たちは簡単に無気力感に飲み込まれてしまいます。
けれど、「今の自分にできることは何だろう?」と考えてみると、不思議と希望や前向きな気持ちが湧いてくるものです。
大切なのは、「変えられないこと」ではなく、「変えられること」に意識を向けること。
たとえば、他人の言動や感情、生理現象、過去の出来事は、自分ではどうにもできません。
一方で、自分自身の考え方や行動、そして未来の選択は、自分の手で変えていくことができます。
ネガティブな感情=あなたを守る力
ネガティブな感情にはそれぞれ意味があります。
無視するのではなく、「どんなサインなのか?」を知ることが、自分を整える第一歩です。
上記画像にある通り、怒り、恐れ、不安、恥、これらはすべて、「感情調整力」という形で、私たちを守ってくれているんです。この特性を理解した上で、自分のプラスになるように思考でコントロールするのが大切です。
感情を思考でコントロールする3つの技術
では、どうすれば感情とうまく付き合えるのでしょうか?
実践できるシンプルな方法を3つ、ご紹介いたします。
①感情のクールダウン
たとえば「3分間マインドフルネス呼吸法」。呼吸に集中するだけで、心の波が静まります。
②感情のラベル付け
一歩引いて「今、自分は怒っているな」と言語化するだけで、感情が整理されていきます。
佐藤さんの場合、まるで幽体離脱したように、自分を客観視する感覚だそうです。
③感情の気晴らし
夢中になれる趣味や活動に没頭することで、感情の「宵越し」を防ぎます。
ネガティブな感情を翌日に持ち越さない工夫が大切です。
この研修を受ける前から、②と③は無意識に実践していたように思います。
特に②については、失敗したときなど、自分をギャグ漫画の登場人物になぞらえて、前向きに受け止める癖がありました。普段からの行動がレジリエンスに繋がっていたと思うととても面白かったです。
ネガティブな感情は敵ではない
ネガティブな感情に振り回されるのではなく、「味方につける」こと。
それが、ストレスとうまく付き合う大きなヒントだと今回学びました。
感情は、自分らしく生きるための大切なものです。感情とうまく付き合っていくことで、心はもっと軽やかになると実感しました。
心理学者イローナ・ボニウェル博士は、マイナスな思い込みを7つに分類。わかりやすく覚えられるように、それぞれに犬の名前をつけ、「たまたま自分の心の中に“思い込み犬”が棲みついただけ」と感じられるようにしました。
思い込み犬はいずれもただの「思い込み」であり、自分の生まれ持った性格ではないということです。
ここからは7種の思い込み犬たちをご紹介します。
思い込み犬を考えてみよう
皆さんの心の中には、どんな「思い込み犬」がいましたか?
私たちはこの“思い込み犬”というユニークな概念を使って、
「自分の中にどんな思い込みがあるか」「それはどんな場面で現れるのか」「どう対処しているか」についてグループで話し合いました。
人によって飼っている“犬”はさまざまで、「正義犬」「負け犬」など複数飼っている人も多く見られました。さらに、それぞれの“対処法”も十人十色。運動する、趣味に没頭する、信頼できる人に話すなど、たくさんの工夫やヒントを知ることができました。
私は当初「無関心犬」だけだと思っていましたが、他の人の話を聞く中で、自分は7種すべての傾向があるかもしれないと気づかされました。
大切なのは、こうした“思い込み犬”たちを自覚した上で、どう向き合うかです。追い出す?受け入れる?それとも訓練して手懐ける?
いずれにせよ、「うまく付き合っていく」姿勢こそが、自分の心を軽くする鍵になるのだと感じました。
思い込み犬とどう向き合うか
このレジリエンス研修を受けた後、日常の中で「思い込み犬」が顔を出す場面にたびたび気づくようになりました。
たとえば、私の同期は内村さん1人だけ。2人だからこそ意見が合いやすい場面もありますが、互いにこだわりが強くなると、思い込み犬が出てきてしまうこともあります。
でも、そんなとき「今、犬出てるかもね」と笑って言い合えるようになったり、自分の思い込みに気づいてすぐ謝れるようになったりするようになりました。
思い込み犬を完全にゼロにするのは、正直難しいと思います。
それでも、自分の中にどんな犬がいるのかを知り、気づいたときに行動を変えられることが大切なのだと感じています。
ぜひ皆さんも、自分の中の「思い込み犬」を知り、身近な人と「思い込み犬」を共有してみてください。
今回のレジリエンス研修を通じて、私が特に心に残ったのは、「自分の感情や思考のクセを客観的に見つめ、上手に付き合っていくこと」の大切さです。
中でも印象的だったのは、「0と1の溝」の話。たった一歩の行動が、何もしないことと大きな差を生むという考え方は、自分の成長のためにも小さな挑戦を積み重ねていく勇気を与えてくれました。
また、「思い込み犬」というユニークな概念を通して、自分の中にあるネガティブな思い込みや感情と向き合う方法を学べたことも大きな収穫でした。感情を無理に抑え込むのではなく、「サイン」として受け止め、整えていくことが、レジリエンスの実践につながるのだと感じています。
今後は、自分の中にいる“思い込み犬”と対話しながら、感情や状況に流されるのではなく、自分で選択していける強さを少しずつ育んでいきたいです。そして、学びを「いい話」で終わらせず、日常の中で少しずつ実践していくことを大切にしていこうと思います。