「一人N役」── “やってみたい”を、挑戦に変える
人生の転機に寄り添うKATIXの挑戦
「子どもが生まれたから、バイクを手放そうと思っていて」
「転職を機に、もう車は要らなくなったんです」
私たちKATIXは、バイクや車といった“高額商材”を、ネット上で安心・納得感をもって売却できるプラットフォームを提供しています。いわば、お客様の「人生の転機」に寄り添うサービスです。
実はこれまで「ネットで高額なものを売るなんて無理でしょ」と思われてきた世界に、私たちは新しい常識を創ろうとしています。
だからこそ、KATIXでは、体験価値をつくる現場のメンバー一人ひとりが、挑戦できる仕組みが大切だと考えています。
その仕組みのひとつが、「一人N役」という社内制度です。
「一人N役」って、なに?
KATIXのカスタマーサクセス(CS)職は、単なる顧客対応ではありません。バイクや車の売却という大きな決断をするお客様に寄り添い、不安を安心に変え、「KATIXを使ってよかった」と思ってもらう体験をつくる役割です。
でも、KATIXのCSはそれだけじゃありません。
通常のCS業務に加えて、自分の「もうひとつの役割=N役」を持ち、社内のプロジェクトにも参画していく。それが「一人N役」という制度です。
たとえば…
- プロモーションチームと連携して、インフルエンサー施策を動かす
- オペレーションの課題を改善して、業務効率をあげる
- 採用チームと連携して、説明会や面接に関わる
- ユーザーの声をまとめて、プロダクト改善に貢献する
これらはすべて、実際にメンバーが担ってきた「N役」の一部です。
なぜ「一人N役」は生まれたのか?
この制度を立ち上げたのは、当時現場を見ていたマネージャー2人。こんな思いからスタートしました。
「基礎となるお客様対応の業務だけをやっていると、"このままでいいのかな"って不安になるメンバーが多かったんです。でも一方で、ちょっと難しい業務やプロジェクトはマネージャーやリーダーにばかり集中していて、みんなすごく忙しくなっていた。だったら、どんな業務でも、新しく入った人でも挑戦できるようにしよう、そのための仕組みを整えようと考えたんです。」
そこで誕生したのが、“挑戦の入り口を開き、育てるための制度”としての「一人N役」でした。
年間30〜50本、いつも何かが動いている
KATIXでは現在、常時5本前後のプロジェクトが稼働しており、年間では30〜50本にも上ります。
メンバーは希望制で参加し、プロジェクトに関わることで「CS以外の仕事にも挑戦できた」「視座が広がった」といった実感を得ています。
実際に生まれてきたプロジェクトを少しだけご紹介します。
■ インフルエンサープロジェクト
YouTubeでKATIXのプロモーション動画を出してもらうため、有名インフルエンサー10名以上をリクルーティング。
トータル100万再生を突破し、その年の事業成長にも大きな貢献を果たしました。
このプロジェクトに参加していたメンバーの一人は、PJでの活躍が認められ、現在ではプロモーション業務の専任として活躍しています。
■ 再査定プロジェクト
「同じ車を2回出品するリピーターのお客様」に対し、業者からの入札が集まりにくいという課題がありました。
しかしPJメンバーが掘り下げていく中で、「売る気がない」と思われがちなリピーターの方こそ、実は売却意欲が高いというデータが判明。
業者の認識を変えていくことで、リピーター案件でも入札が集まるように改善できました。
■ 新卒採用プロジェクト
2026卒の新卒採用を目的に、10名超の社内メンバーが半年以上にわたって取り組んだ長期PJ。
多職種・多世代のメンバーが連携し、最終的には14名の採用に成功しました。
「KATIXの魅力をどう伝えるか?」を全員で真剣に考え、体現してくれたプロジェクトです。
フォーマットがあるから、誰でも挑戦できる
「一人N役」は、ただ自由にプロジェクトを進める制度ではありません。
KATIXでは、専用のプロジェクトフォーマットを用意しています。
- ゴールの定義
- 戦略仮説
- 現状のボトルネック
- KGI/KPI
- など
これらを整理しながら、チームでプロジェクトを前に進めていきます。
この仕組みがあるからこそ、経験が浅いメンバーでも、事業成果につながる改善提案やアクションに挑戦できるようになっています。
終わりに:全員に「出番」がある組織へ
KATIXは、まだ50人規模のスタートアップです。
でも、これから事業はもっと伸びていく。組織も、仕事の幅も、仲間も増えていく。
その中で大切にしたいのは、「どんな立場でも、誰にでも“出番”がある組織」をつくることです。
「一人N役」は、そのための制度です。
経験がなくてもいい。はじめは小さな役割からでもいい。
やってみたい、やってみよう――その一歩が、KATIXをつくっていきます。