【前編】事業家視点を身に着ける独自研修とは? ─ イングリウッド 25卒入社研修密着 | 株式会社イングリウッド
イングリウッド人事部の篠原です。今回は、イングリウッドの「人を育てる力」にフォーカス。2025年4月に入社した新卒社員の研修の様子を2回にわたってご紹介します。前編は入社初日から4日目まで行われ...
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イングリウッド人事部の篠原です。
イングリウッドの「人を育てる力」にフォーカスし、2025年4月に入社した新卒社員の研修に密着した本シリーズ。後編はイングリウッド社内の事業部を仮想クライアントとして提案を行うロールプレイング研修について紹介します。新卒社員を、縦・横・斜めでサポートする上司や先輩との関係性にもご注目ください。
前編はこちら
座学で得た知識を「使える知識」へと昇華させるのが、この「提案ロールプレイング」です。新卒社員はそれぞれお題を与えられ、イングリウッドを仮想のクライアントに見立てて、事業提案を行います。
このロールプレイング、提案相手は当社の社長や副社長、役員などの経営層です。実際に会議室に入室するところからスタートし、名刺交換、会社概要の説明、事業提案まで、まるで実際のクライアントとの商談のような環境で行われます。
テーマは配属部署によってさまざまですが、自社ブランド事業を中心に各部署に沿ったテーマが与えられます。
このロールプレイングでは合否も出ます。不合格の方はフィードバックをもとに再提案をしてもらいます。失敗から学び、次なる挑戦へ活かすこと、ロールプレイングでは「失敗を恐れず挑戦する」マインドと、「課題解決能力」を身につけていきます。
提案ロールプレイングの準備期間は、マーケティング事業(BtoC、BtoB)が3週間、HR事業は2週間です。この期間に、座学で学んだ知識を総動員して、事業提案の企画を練り、資料を作成していきます。
そして、このロールプレイングで重要なのが、「自ら相談・フィードバックをもらいに行くこと」。準備期間中、新卒社員は先輩や上司にフィードバックをもらいに行くことができます。ここには一定のルールが設けられています。
①1回につき15分まで
②事前にアジェンダを用意する
これは、限られた時間の中で、聞きたいことを明確にし、効率的に情報を引き出すスキルを養うことを目的としており、実際のクライアントへ提案するときにも通ずるものです。漠然とした質問では質の高いフィードバックは得られません。このルールがあるからこそ、新卒社員は主体的に考え、「どうすれば最適なフィードバックを得られるか」という視点も同時に磨いていけるのです。
イングリウッドでは、新卒社員が安心して、そして圧倒的なスピードで成長できるように、多角的なサポート体制を整えています。
入社すると、新卒社員にはマネージャーを含め、複数のサポート役がついて、皆さんの成長を後押しします。
マネージャー(上長):配属先での成長を支援する育成責任者
バディ(同じ部署の先輩): 日々の業務で困ったことや疑問についてすぐに相談できる、一番身近な先輩
新卒メンター(他部署のプロパー社員): 特に研修期間中、提案資料作成の相談や情報収集の悩みなど、研修に関する具体的なアドバイスやサポートを担当
役員メンター:役員/他部署のマネージャーが中長期目線でのキャリア形成を支援する
このように、イングリウッドでは部署を超えた連携を非常に大切にしています。部署間の連携がシナジーを生むため、入社時から多様な部署との繋がりを持つことは、皆さんの視野を広げ、将来のキャリア形成において大きな財産となります。
新卒社員のサポート体制
入社直後の不安や疑問を解消する「新卒メンター」。同じイングリウッドに新卒で入社した先輩社員だからこそ、1年目は近い先輩として気軽に相談することができます。逆に先輩は「自分たちもサポートしてもらったことを次の代をサポートすることで恩返しをしたい」と、これまで学んだことをアウトプットする機会になっています。
新卒メンターとのランチの様子(左側:25卒社員、右側:24卒の先輩社員)
マーケティング事業では、最終発表に先立ち「中間発表」を実施。各部署のマネージャー陣に対して、本番同様の提案を行いました。鞄を置く位置から名刺交換のマナー、アイスブレイクの入り方なども細かくチェック。提案内容については「今までにない新しい施策で面白い」などのポジティブな意見も多かった一方で、「数字的なロジックが欲しい」「何をKPIにおいて施策に落とし込んでいるのかがもう少し伝わると良い」など、蓋然性に対するフィードバックも。机上の空論ではなく、いかに「事業成長をリアルに想像させる、実行可能性の高い提案であるか」という観点で、新卒社員が自らの提案を多角的に、かつ本質的に見つめ直す機会となりました。
中間発表を終えた新卒社員に話を聞くと、「数字のロジックが足りていないと痛感しました…これから更にブラッシュアップします」「会社紹介から説明に詰まってしまったので、もっと抑揚をつけて滑らかに話せるように練習します」など、足りていない点を把握し、10日後に迫った最終発表に向けて各々の課題を発見した様子でした。
中間発表で得たフィードバックを持ち帰り、新卒社員は最終発表までの約1週間、提案内容の練り直しやプレゼン練習に励みました。会社概要説明に詰まると感じたら何度も何度も繰り返し練習し、提案内容に不安を感じたらメンター以外の先輩社員にも積極的に相談して提案を聞いてもらい、客観的なフィードバックを求める姿が印象的でした。
そして迎えた最終発表。2日間にわたって行われた発表会で、新卒社員たちは約1か月間の研修で培った知識とスキル、そして努力の全てをぶつけました。
発表を終えた新卒社員に話を聞くと「中間発表よりも自信をもって話せました!」「準備はしていましたが、緊張してあっという間に終わってしまいました…」など様々でしたが、全員がやり切った充実感を抱いていました。
結果発表は提案ロールプレイングの翌日。マーケティング事業では社長と取締役兼COOの野仲さんから、HR事業は副社長兼CGOの三好さんから、それぞれ講評をいただきました。
「皆さん完成度が高かったです。経営者の目線で施策の蓋然性はもちろん、新卒だからこそ出せる柔軟なアイデアが出てくるのを期待しながら臨んだのですが、特に高得点だった方はその両方ができていました。」
「人材事業の場合は、どのような社員が活躍しているのかを深く理解し、活躍社員になりうる方を採用するための伴走ができると思わせることが大事です。短い準備期間の中で解像度を上げられたのは素晴らしいです」
「これまでの新卒社員の提案の中でも、全体的にクオリティが高かったです。現場に入っていくのが楽しみです。課題が残ったと感じる人は今ならまだ巻き返せます。これから業務に入る中で自分に足りないところは何かを振り返り、どんどん挑戦し続けてください」
研修の締めくくりは、新卒社員一人ひとりが将来のありたい姿を語る「MyVision」の発表が行われました。自己開示を通して自分自身がやってきたこと・やりたいこと・伸ばしたいことなどの自己理解を深め、成長のきっかけをつくること、他のメンバーが成長を後押しする環境を作ることを目的に、毎年研修の最後に実施しています。
イングリウッドでは、Will-Can-Must(Will:やりたいこと、Can:できること、Must:すべきこと)という独自の目標設定制度を導入しています。これは、個人が将来実現したいビジョンから逆算して、スキルアップやキャリアアップにつなげたり、できることを積み重ねることで未来で実現したいビジョンを見つけたりしてほしいという考え方に基づいています。My Visionや目標設定を通して、個人の「なりたい姿」「やりたいこと」に近づくためのサポートをしたいという想いが込められています。
「スポーツ事業に挑戦したい」「人事領域のエキスパートになりたい」「海外と日本の架け橋になりたい」など、各々が描くビジョンを語りました。笑いや感嘆の声が上がるなど、同期のMy Visionをポジティブに受け入れる姿が印象的でした。
いかがでしたか?1か月の研修を通して、ビジネスパーソンとしての第一歩を踏み出し、スピード感をもって日々成長している姿を通して、25卒メンバーのこれからの活躍に期待が高まりました。
今後もイングリウッドで働くメンバーのインタビューや会社のカルチャーについて発信していきますのでお楽しみに!