今の仕事が楽しい人ほど、転職向き!? 大手コンサル出身者が語る、ビジネスパーソンとしての自分のレベルを急速に引き上げられる仕事の選び方【Hacobuに入社した理由】
まだまだ暑い日本列島ですが、8月ももうすぐ終わりですね。日陰なんかは、涼しく感じることも!
そんな平成最後の夏に、私たちが訪れたのは、Hacobuから歩いて12分ほどの竹芝ふ頭です。東京に古くからある港の一つであり、東京都の島々と定期航路で結ばれた玄関口でありながら、港と公園が一体化しており、豊かな眺望を楽しむことができるスポットです。
盛んに行き交う船やレインボーブリッジを眺めながら、「どうしてHacobuを選んだのか」「いい転職をするためにはどうすればよいか」など、色々なお話を聞いて来ました!
Hacobuソリューション・アーキテクトチーム/釜井 達矢
・Hacobuに入社してどのくらい経ちましたか?
2018年3月に入社したので、まだ半年経っていないくらいですね。改めて言うと、もっと長い間いたように感じると驚かれることが多いです。
・Hacobuを知ったキッカケを教えてください。
最初のきっかけはLinkedin経由で、太郎さん(CEO)から直接スカウトメールが届いたことです。
当時はデロイトにいたんですが、辞める予定は全くありませんでした(笑)。実は昇格も目前でしたし、充実していて、転職は一切考えていませんでしたね。
でも、面白そうだし、話を聞くだけならタダだし、なんだったらご飯くらい奢ってくれるわけだし…と、そんな軽いノリで会ってみることにしたんです。
・Hacobuに転職した決め手を教えてください。
昇格を目前としている状況ではありましたが、本当にコンサルを一生やるのだろうか、もし別のスタイルで働くとしたらどのような業種・業界でバリューを出せるだろうか、と思いを巡らせつつ、まあ当面は引き続きコンサルを頑張ろうと思っていました。
そんな時に、太郎さんに会ってHacobuの話を聞いて、「これだ!」とその場で確信しました。
私はデロイトではSCM(サプライ・チェーン・マネジメント:供給業者から最終消費者までの業界の流れを統合的に見直し、プロセス全体の効率化と最適化を実現するための経営管理手法)のコンサルティングを提供する部門に所属していたのですが、前々職の富士フイルムでもSCMを担当していました。
なので、深刻なドライバー不足、車両の待機問題など、物流を取り巻く課題への問題意識は以前から持っていたんです。
メーカー時代には、実際にそういう問題で納品が遅れるようなこともありましたし…。
その解決すべき課題をまさに今解決しようとしている、社会的意義の大きい事業であるという点に強く惹かれましたね。
「ベンチャー企業に行く」という選択肢を考えた時、一見華やかで大きな収益を上げていながらも、長期的視点から見てどれだけ社会的に価値があるのか疑問に思えてしまう企業も多い中、せっかくなら本当に社会のためにやるべきことをやっている事業にジョインしたいと思いましたし、
勝てそうかどうかより、課題が目の前にあって、それが解決できたらシンプルに気持ちがいいんじゃないかなと思ったんです。
もう1つ、一緒にやりたいなと思った理由は、この事業を太郎さんがやっている点でした。これは一度会ったことがある人やHacobuのメンバーなら分かってくれると思うんですが、妙な魅力がある人だと思います。
典型的な起業家のギラギラ感がないんですよ。でも、パッションや熱意に溢れている。その異色感が良いなと思いました。
それで私は年収X00万円UPを蹴って、Hacobuを取りました(笑)。
それに、現実的な話をすると、ずっと今まで関わってきた領域のスタートアップなので、この転職をしてもキャリアステップや自分の「SCM屋」としての看板はブレないなと判断しましたし、デロイトにも「しばらく経験を積んでから戻ってきてもいいよ」と言われていたので、入ってみて違ったら、逃げる選択肢もあったんですよ。
でも…今はもう「逃げたくない」って思ってますね(笑)。すっかりHacobu側の人間になってます。
・ズバリ、転職してよかったと思いますか?
良かったと思います。コンサル時代に培ったITの知見や、お客様のペインを見える形にして、実際にどう解決するか要件定義をしていくスキルは、今やっている業務とマッチしているので、バリューが出せているという実感がありますし、これが社会的意義に直結していると思うと、俄然やる気も湧いてきますね。
・今はどんな業務をされているか、もう少し詳しく教えてもらえますか?
私が所属しているのはソリューション・アーキテクトチームです。セールスというより、コンサルティングの要素が強いですね。
お客様から悩みや問題点をしっかりと聞き出し、必要な要件を整理して、テクノロジーチームと話し合い、プロダクトを作り上げていきます。
今のプロダクトについてだけでなく、将来的にどうしていきましょう、という視点でも描いていきます。
ソリューション・アーキテクトチームは、お客様から上がってきた要望をそのまま開発チームに伝えて はい終わり、ではありません。
目指すべき将来像を踏まえた上で、どこまでは要件定義と開発を進めて、どこまでは実業務の運用上でカバーしてもらうかを判断する必要があります。
Hacobuは自社プロダクトを開発している企業なので、そのプロダクトの将来像をしっかりと持って、皆で議論しながら決めていけるのは面白さがあります。
純粋なコンサルティング会社だと、SIerに投げたらこのくらい、ソフトベンダーのこのプロダクトでやるならこのくらいだというのを示して、最終的にはお客様のお財布事情次第で、判断もお任せすることになるので、そこは全く違う点ですね。
・今のタイミングでソリューション・アーキテクトチームにジョインする面白さはどこにありますか?
コンサルティング会社で例えると、実際に手を動かすスタッフとしての仕事のみならず、パートナーがやるような仕事まで全部自分でやれる点じゃないでしょうか。自分でドライブしている感がありますね。
実際に目の前に座っている、裁量権を持ったお客様に、意思決定をしてもらうために提案書も作るし、プレゼンもするし、商談もする。
作業者で終わるのではなく、実際に目の前に座っている、裁量権を持ったお客様の反応を見ながら、どこを重点的に伝えるべきかなどをリアルタイムで考えて商談を進めますし、その内容を踏まえて、必要があれば追加資料を作り上げていく、というルーティーンを繰り返すので、ビジネスパーソンとしてのレベル感は確実に上がったと思いますね。
コンサルティングに近い業務をしていますが、コンサルタントとしての視点ももう1つ高くなったなと思います。
今戻る気は無いですが、もしコンサルティング会社に戻ったとしたら、以前よりももっといい仕事ができる気がします。
・チームや会社全体の意思疎通はスムーズですか?
はい、頻度も結構高いと思いますね。必要であれば、常に誰かの意見を聞ける環境です。突然声をかけることもよくありますね。
基本的には自分の頭で考えますが、チーム内でお互いにちょっと行き詰まった時には相談し合っていますね。相談相手の選択方法は…特に無いです。目が合った方(笑)。他のチームの方に相談することもよくありますよ。皆さんのことをすごく頼りにしています。
・Hacobuに入社して、どんなスキルが磨かれましたか?
純粋なコンサルティング会社だと、スタッフクラスであればお客様と実際に話したり、ミーティングをリードさせて頂く機会はあっても、プロジェクトそのものをリードしたり、レスポンシビリティを持って進めるのはマネージャー以上の仕事になります。現時点の自分にはその裁量はありませんでしたし、機会もありませんでした。
でもHacobuに転職してからは、自分がそのリードを担う立場になりました。時には、その業界でナンバーワンのお客様を任されることもあります。当然緊張感は常にありますけど、そのおかげで営業力がついたなと思います。
コンサルタントとしてマネージャークラスを目指すのであれば、重要なスキルの1つです。それが間違いなく上がるのは、途中で何かを経由しつつ、最終的にはコンサルタントを続けたいと思っている人にもいいポジションだろうなと思いますね。
・達矢さんも緊張するんですね!何に緊張を感じるんですか?
当たり前です、緊張します(笑)。
大企業の役員クラスの方はやはりオーラがありますが、その方々と話し続けるのは、コンサルタント時代もやっていたことなのでそこは緊張しませんが、自分にホスト権があるという立場で、自分で考え抜いたストーリーで、営業をかけなくてはいけない。
営業力はもちろんですが、コンサルティングのみならずビジネスマンとしてプラスになるあらゆるスキルがものすごい勢いで培われたなと。それはこの半年で一番価値があったな、と思いますね。
・今後はどんなことをしていきたいですか?
デロイト時代も海外プロジェクトにも関わっていたので、長期的には東南アジアなど、海外展開にも関わってみたいなとは思いますね。
ですがしばらくは、プロダクトの価値を上げることに注力したいと思っています。私たちが提供している物流プラットフォーム「MOVO」は、まだまだそのクオリティについて改善する余地があると感じています。
様々なお客様の声をしっかり聞いて、それを全体最適化するように反映させて、どこに出しても恥ずかしくない子どもに育て上げたいなと思いますね。
プラットフォームを目指す上で大切にしなくてはならないことの1つに、「あらゆる人にとって必要な機能が揃っていて、誰もが安心してスムーズに使える」があると思っています。
その点において、完全に頭ひとつ抜け出せたと言えるところまで、自分達のプロダクトのレベルアップを目指したいと思っています。
まずは、そこからですね。
・テクノロジーチームとの交流も盛んなんですね。
そうですね、主にプロダクトについての議論をしたりします。今改めて考えてみると、結構頻繁にしていますね。
テクノロジーチームの皆さんって、結構ビジネスチームが話している事に耳をそばだててくれているんですよ。その前提があるので議論に入るのがスムーズだったりします。
あと、ビジネスチーム内で話しているところに、エンジニアの方から「それは割とすぐ出来ますよ」とニュッと参加してくれたりもしますね。
ある程度自分の中で選択肢が絞られてから相談することもありますし、もっと前の段階から相談することもあります。
そもそもどんなシステムを使って、どうデザインして、どういう機能でお客様がやりたいことを叶えるのか?を作り込むのは私達ソリューション・アーキテクトが中心となってやるべきことだと思っているので、これからも皆で力を合わせて、最適解を見つけ出していきたいなと思いますね。
・Hacobuについて、入社前後でギャップはありましたか?
うーん、今考えてみましたが、あんまりないですね。
1つ挙げるとしたら、テクノロジーチームですね。
入社前に話を聞いていた段階では、テクノロジーチームのスキルがどの程度なのかはあまりわかっていなかったのですが、一緒に働いてみて、こんなにスピーディーで、しかもビジネスチームへの歩み寄りもしっかりとしてくれるのかと。すごい開発チームだなと思いましたね。
お客様が喜んでくれることは何か?をテクノロジーメンバーも考えていて、逆提案をしてくれることもあります。
よい意味で予想を裏切られましたね。完全に上回っていました。
・どんな人がHacobuで活躍できると思いますか?
まず、パーソナリティーの面でいうと、自分と異なるものを受け入れられる人でしょうね。お客様の会社にも、色々な考え方や価値観の人が所属しているのが当たり前です。それを受け止めた上で、どう設計すれば良い結果が出る動きを関係各所が取ってくれるのか?を考える柔軟性が必要です。
なので、自分と異なる他者に対してすぐに「あいつまじ無理だわ」と思ってしまうような人は向いてないと思いますし、うちとしても求めていないなと。
海外進出するとなれば、宗教やバックグラウンドが全く違う方と一緒にプロジェクトを進めていくことになるわけですから、すごく重要になってくるスキルだと思います。
あとは、Hacobuには5つの価値観がある※んですが、これを「良いな」と思える人だと一緒に働きたいなと思いますし、働きやすいと感じてくれる気がします。
※注:素敵な笑顔ですが、太郎さんの「ちょっと(他のValueと内容が)かぶってるよね」というコメントにより、2018年8月中旬現在は3つになっています。
【Give it a try.】 とりあえずやってみる。やってみて初めて世界が見える。とりえあえずやってみてわかることは、考えてわかることの1000倍ある。
【Respect others.】 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。役職やポジションは、あくまでその人に与えられた役割だ。人の上下を定めたものではない。チームメンバー、取引先、顧客、あらゆる人を同じ人として尊敬する。尊大な態度をとるな、卑下するな。
【No boundaries.】それは自分の仕事ではない、と思うのを恥ずかしいと思う。自分の仕事を制限するのは自分の能力だ。 能力が高い人は、それは自分の仕事ではない、とは決して言わない。それは自分の仕事ではない、というのは、自分は能力がありません、と言っているのと同じだ。
(以降は、今はなくなったValueです)
【Trust each other.】 全ては価値の交換だ。チームの中でも、顧客との関係でも。自分の提供するアウトプットに価値を感じてもらって、ようやく信頼される。その価値の積み重ねをしているか。結果として、任せて安心だ、と思ってもらえているか。
【Commit.】 結果を出したか、ではなくて、どれだけ本気でその結果を追い求めたか。全て新しいことをやっているので、そもそもの仮説が異なり、結果がでないこともある。でも、その仮説を検証するためにできる限りのことをしたかが一番大事だ。
この全てをいま満たしている必要はないと思っていて、どこか足りないとしてもこうでありたいと思えるかどうかが大切だと思います。そういう人がHacobu向きなんじゃないでしょうか。
・ご自身を振り返ってみるとどうですか?
私も当然これらを兼ね備えた人間になりたいなと思っていますし、満遍なく意識していきたい価値観だと思っています。
強いて今自分が一番頑張りたいものを選ぶとしたら、「Commit.」ですね※。
【Commit.】 結果を出したか、ではなくて、どれだけ本気でその結果を追い求めたか。全て新しいことをやっているので、そもそもの仮説が異なり、結果がでないこともある。でも、その仮説を検証するためにできる限りのことをしたかが一番大事だ。
※注:カッコイイのですが、太郎さんの「ちょっと(他のValueと内容が)かぶってるよね」というコメントにより、2018年8月中旬現在は3つになっています。
私はブレーキが効くタイプなんですよね。なので、頑張りすぎちゃって倒れた、とかないんですよ。体力的なきつさ、タイムリミット的なきつさと言った負の要素と、このくらいまではできるというものの、バランスがちょうど良いところを目指してきたので。
こういうプラットフォームサービスを作り込んでいく点において、長期的な最大パフォーマンスを意識して目指すべきではありますが、
最近、実はもっとやれるんじゃないか?という気がしています。
人はやっぱりある程度の負荷をかけなくてはダメで、負荷をかければ出来ることはそのぶん広がっていくはずです。なので、現状に満足したりせず、負荷を上げていきたいなと思っています。
・なるほど。Hacobu全体ではどうですか?
皆でもっと意識的にやっていきたいと思っているのは「Respect others.」ですね。
【Respect others.】 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。役職やポジションは、あくまでその人に与えられた役割だ。人の上下を定めたものではない。チームメンバー、取引先、顧客、あらゆる人を同じ人として尊敬する。尊大な態度をとるな、卑下するな。
※これはまだ残っているValueです。達矢さん、ヨカッタネ!
人数が増えてきたのもあると思いますが、最近、お互いにぶつかることを少し避けがちな気がする時も。特に、そのシーンにおいて、相手が自分よりも優秀だと感じている場合ですね。
そういう人に何か意見をぶつけられると、萎縮してしまう気持ちもわかるんですが、それは相手が美学を持っていて、それを実現するための知識もあって、実現しようとするパッションもあるからこそ出てくる「こだわり」があっての言葉だと思うんです。
なので、例え未熟だとしても、こちらもこちらなりの美学・知識・パッションを持ってぶつかっていけば、Hacobuのメンバーが相手なら、その気持ちは必ず伝わりますし、相手もそれを待っています。
そういうコミュニケーションを通じて、相手の「こだわり」をもっと引き出す。
そんなチームになっていきたいと思いますね。
・このポジションに必要なスキルという点ではどうでしょう?
システム要件定義の経験は必要です。
社内に開発リソースがあって、皆の顔が見える環境にあるので、相談しながらでもコツをつかめるとは思いますが、
やってもらわないといけないことについて、「必要だから」で押し付けるのではなく、システムの作りも理解した上で「こうすれば出来る」というのを判断して開発要件定義書を作り上げていく力が必要です。
また、システム導入については、大企業の役員クラスの方々に直接プレゼンをして判断していただきます。その内容もさることながら、相手がどんなに偉い人であろうと、臆せずプレゼンする能力も重要になってきますね。
・最後に、転職を考えている方にメッセージはありますか?
かつての私もそうでしたが、今の仕事を辞めたいと思っていない時に「行きたい」と思えた仕事に転職するのが良いのでは、と思います。
反対に、今の仕事を辞めたいと思っている人は、ブラック企業など明らかな問題がある場合を除いて、もうひと頑張りしてみてもいいと思います。
うまく行っていないと、人間逃げたくなるものですが、そういう時はどうしても視野が狭くなりがちです。
もう一度踏ん張ってみることで、もしかしたら、その仕事の面白みに気づいたり、もうひとつ成長する機会を得るかもしれません。
そうやって仕事が面白くなってきて、視野が広がった時に、それでも「面白そう」と心惹かれた仕事は、間違いなく自分のレベルを引き上げてくれると思います。
Hacobuを「面白そうだ」と感じてくれた人は、ぜひ話を聞きにきてみてください。お待ちしています。
浜松町で待ってます!