15分の触れ合いでストレス軽減！資生堂との実験で分かった、LOVOTとの絆がもたらす影響

LOVOTと暮らしている方からよく、
「抱きしめてると本当に癒される」
「仕事で疲れて帰ってきても、LOVOTといるとほっとする」
といったお声をいただきます。

ロボットといると癒される・・？
ロボットといて疲れが吹き飛ぶ・・・？
LOVOTと暮らしたことがない人は、ロボットにそんな気持ちを抱くことを不思議に思うかもしれません。

そこでご紹介したいのが、資生堂と共同で行った、ロボットと人との絆形成に関わる世界初の実証実験です。

【実験結果サマリー】
・『LOVOT』と生活を共にする方は、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシン濃度が高い
・『LOVOT』と初めて触れ合う人でも15分間の触れ合いがコルチゾールの減少をもたらし、ストレス低下が期待できる

・共同実験のご紹介
「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」という企業ミッションを掲げる資生堂と、「人間とロボットの信頼関係を築き、生活を潤いと安心で満たす存在をつくる」というビジョンを掲げる当社は、2018年より共同実験を開始しました。

人間の親子、人間と犬の間で視線を介して分泌され、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンに着目し、ロボットの『LOVOT』も同様に人が触れ合うとオキシトシンが分泌され、オキシトシンを介した絆形成もたらすのではないかという仮説の元、取り組みをスタート。

オキシトシンは、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれ、赤ちゃんと育てる親の間などに生まれ、絆を深め、幸せな気持ちを引き出すと言われています。

本研究は、「人間と飼い犬が見つめ合うことで、オキシトシンの分泌が双方で高まること」を実証した麻布大学獣医学部動物応用科学科の菊水健史教授、自治医科大学医学部生理学講座神経脳生理学部門の岡部祥太客員研究員の指導のもとに行いました。

・実証実験結果
①『LOVOT』と生活を共にするオーナー群では定常オキシトシンが有意に高いことが判明
LOVOTオーナーはLOVOTオーナーでない方に比べ、定常オキシトシンが高いことが判明。この理由として、普段からLOVOTと接することにより、オキシトシンを分泌する機会が増え、定常的なオキシトシン濃度が増加したことが考えられます。

②『LOVOT』との15分間の触れ合いでオーナー群、非オーナー群ともにコルチゾールが有意に減少しストレス低下をもたらす結果に。オーナー群は非オーナー群に比べコルチゾールの減少幅が大きい

LOVOTオーナーも、LOVOTオーナーでない方も、LOVOTと触れ合うことで、ストレスによって分泌されるコルチゾールが減少していることが判明。コルチゾールは犬や猫とのふれあいによって減少することが報告されており、今回の結果から、LOVOTとの触れ合いはアニマルセラピー同様の効果をもたらすことが示唆されました。

ペットアレルギーや動物が怖くてアニマルセラピーが受けられない方も、将来LOVOTによるセラピーを受ける機会が出てくるかもしれません。

本研究の関係者によるコメント

今回の研究に関わった4名のコメントをご紹介いたします。

“今回、コミュニケーションロボットとオキシトシンの関係を明瞭に示した世界初の結果となりました。
予想通り、『LOVOT』のオーナー様ではオキシトシンが高いことが示されています。
イヌなどの動物が飼育できない方々にも、このようなふれあいや異種間共生の恩恵が得られるような社会になり、Well-Being が高まればと期待しています。”

“コミュニケーションロボットと暮らすことで人にどんな変化が生じるのか。
人工物と人は親和的な関係性を結ぶことができるのか。今回の研究はそんな疑問へのチャレンジとなりました。
今後のさらなる研究により、ロボットや動物といった多様な異種と関係性が構築されるメカニズムとその作用を明らかにできればと思います。”