※Southbankにある”BRISBANE”サイン
第1回テーマ
”なぜブリスベンに「暮らしたい」と思ったのか?約2週間滞在して感じた、都市と自然が共存する街の魅力”
9月、約2週間オーストラリア ブリスベンに滞在しました。
会社の夏季休暇5営業日に、シルバーウィークと有給休暇をつなげた少し長めの休みです。
うちの会社の夏季休暇には、「自分がいなくても仕事やチームが回る状態をつくる」という代表 廣田の意図があります。
私もできるだけ準備して出発しました。
とはいえ、日本との時差は1時間。少し仕事もしました(笑)。
寝不足で到着したら、部屋がアップグレードされた
ブリスベンには朝到着しました。
夜便でほとんど眠れず、朝10時ごろアパートメントへ。本来のチェックインは14時です。
フロントの方と話していると、日本のアニメが好きで、いつか日本に行ってみたいとのこと。
「飛行機で全然眠れなかったんだよね」と話したら、アーリーチェックインを手配してくれました。
しかも、なぜか部屋までアップグレード。
わーい!
ブリスベンの旅は、そんな小さなラッキーから始まりました。
※AIで作った旅の雰囲気を伝えるイラストマップです。位置や形、名称に多少の違いがありましたら、ご容赦くださいね
「旅行でまた来たい」じゃなくて、「ここで暮らしたい」
私は旅をすると、「ここで暮らしたらどんな毎日になるんだろう」と想像するのが好きです。
どの国にも、どの街にも、それぞれの良さがあります。
でも、その中でも ”「ここに暮らしたい」と強く思った街 ” が、これまでに二つあります。
一つは、スペインのバレンシア。
そしてもう一つが、今回のオーストラリアのブリスベンでした。
しかもブリスベンでは、かなり早い段階からそう思いました。
滞在中は自然に朝5〜6時に目が覚める。
プールへ行って、本を読んで、少し日光浴をして、それから街へ。
夕方までほぼ外にいました。
ブリスベンでは、「今日は何をしよう」と考える前に、自然と外に出たくなるような感覚がありました。
9月のブリスベンは春。日中は25度前後の日もあり、日本の夏ほど湿気もない。
Brisbane River(ブリスベン川)沿いを歩いて、夕方にはStory Bridge(ストーリー橋)を眺めて、気になるレストランに入る。
旅先で普段と過ごし方が変わること自体は、もちろん珍しいことではありません。
でもブリスベンでは、無理に何かをしようとしなくても、自然と外に出て、歩いて、街で時間を過ごしたくなる。
その感覚が、私にとってはとても心地よいものでした。
もしかすると、私が早い段階で「ここに暮らしてみたい」と思った理由の一つは、こういうところにあったのかもしれません。
ジャグジーに入っていたら、エンジニア採用の話になった
ある日、アパートメントのジャグジーに一人で入っていると、2組の家族がやってきました。
3歳くらいの女の子になぜか懐かれて、一緒に遊んでいるうちに大人たちとも話すように(「あなたのネイルデザイン、大好きよ!」と褒めてもらえました(笑))。
そのうちの一人のお父さんはコロンビア出身で、若い頃にオーストラリアへ。今では家族と暮らしながら、IT企業でセールスエンジニアとして働いているそうです。
私もIT企業でHR・採用などをしていると話すと、
「エンジニア採用、大変?」
「うん、大変」
「じゃあエンジニア不足って世界共通なのかもね(笑)」
旅先のジャグジーで、まさかの採用トーク。
でも、こういう会話が増えてくると、その街が「旅行した場所」から ”「少し暮らした場所」”に変わっていく気がします。
自然が街の中にある……んじゃない?
ブリスベンでは、CBD(Central Business District 中心街)にオフィスやショップ、レストランが集まっています。
でも、すぐそばにはCity Botanic Gardens(ブリスベンシティ植物園)があって、その横には川が流れている。
川を渡ったSouth Bank(サウスバンクというウォーターフロントエリア)には、公園、遊歩道、レストラン、人工ビーチやプールまであります。
最初は、
「都会なのに自然が近くていいな」
と思っていました。
でも毎日歩いているうちに、少し違う感覚になりました。
公園や緑を「都市の中につくった」というより、もともとそこにある川や自然の存在感を残したまま、その間に街がつくられている。
もちろん、自然が先にあって、あとから人間が街をつくったのは当たり前のことです。
でもブリスベンでは、その当たり前のことを、街を歩いているだけで何度も感じました。
川が街の真ん中を大きく蛇行し、その周りに人が歩き、暮らし、働く場所がある。
自然と都市が隣り合っているというより、自然の地形と街の暮らしが、そのまま重なっているように見えました。
この感覚は、滞在中ずっと残りました。
※9月のブリスベンはホエールウォッチングのベストシーズン。出産を終えたザトウクジラが子どもを連れて南極方面へ戻る時期で、母クジラが豪快にジャンプする姿🐋
一人で島へ行ったはずなのに、3人でクジラを見ていた
別の日、一人でNorth Stradbroke Island(ノース ストラドブローク島)へ行きました。
バス停で出会ったのがMorryとJim。二人は長年の友人。
この時期は島からクジラが見られると調べていたので、
「私はクジラを見に行こうと思ってる」
と話したら、
「クジラ見られるの?知らなかった!」
「私たちも一緒に行っていい?」
ということに。
フェリーで一人島へ渡ってきたはずなのに、気づけば3人でクジラを見ていました。
旅って面白い。
※South Gorge Beach
島を回りながら話していると、Morryが昔のブリスベン市街の話をしてくれました。
「昔は街中で、人が旗を振って車を誘導していたんだよ」
彼の記憶にあるブリスベンと、今、私が感じているブリスベン。
街のあちこちでは、今も建設が続いています。
ここで、もう一つ「暮らしたい」と思った街、バレンシアを思い出しました。
バレンシアは、歴史を重ねた成熟した街。
一方、ブリスベンには、”「これから成熟していく街で暮らす面白さ」”があるように感じました。
私はなぜ、この街をこんなに心地よいと感じたんだろう。
気候?
自然?
街のコンパクトさ?
たぶん、全部です。
でもそれだけではなくて、川があり、自然があり、その中につくられた街で過ごしていると、無理に何かをしようとしなくても、自然と外に出て、歩いて、街で時間を過ごしたくなる。
もしかすると私が心地よいと感じていたのは、気候や自然そのものだけではなく、そうした過ごし方を自然と選びたくなる街のあり方だったのかもしれません。
そう考えていたら、なぜか普段の仕事のことが頭に浮かびました。
もしかして、都市をつくることと、組織をつくることって、意外と似ている?
旅行に来たはずなんですけどね(笑)。
次回(来週)は、ブリスベンの街を歩きながら考え始めた、「都市開発と組織開発」の話です。
※この連載ブログの写真は、私が撮影したものをAIによって少しだけ綺麗に加工したものを使用しています(時代ですね)