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音楽業界からスタートアップ支援へ。成功を目指し、熱い日々が再び始まった

オープンイノベーショングループにジョインした荒井勇作(Yusaku Arai)は、かつて大学を中退して音楽業界に従事していた。その後、音楽業界と距離を置き、夢をあきらめたはずだった。しかし、紆余曲折を経てイベント担当としてインキュベーションスペースに関わり、そこでスタートアップ支援の本質が音楽業界で目指した夢と同じと気づく。より深く取り組むためにフォースタートアップス(以下、フォースタ)へ。夢の続きが始まった。

大好きな音楽の世界へ。挑戦と失敗、試行錯誤を繰り返した音楽業界時代

オープンイノベーショングループは、なかなか採用に至らない。高いハードルを越えたキャリア採用第1号が荒井だが、その経歴は異色だ。大学の建築学科を中退後、大好きな音楽業界に飛び込み、20代は、アーティストのプロモーションやイベントの企画運営、新規事業企画などの仕事をしてきた。

だが、その歩みは順風満帆とは程遠い、試行錯誤の連続だった。CDショップのイベントスペースからロックフェスティバルまで、大小様々な音楽イベントの運営に関わり、また、CDショップという元来の”売り場”を変革し、新しい手法でアーティストや商品をお客様に届けるという新規事業に取り組んでいた。

「本当に恥ずかしい限りですが、音楽業界に飛び込んだ10代の時は鼻っ柱の強さと無駄なプライドしかない、世間知らずの若造だったと思います。一時期は激務とも重なり、正直、社会人の厳しさを痛感しました。以降、大変ありがたい縁を頂戴して、会社も数社所属させてもらいましたし、業務やスキルとしても本当に色々な事に挑戦させてもらいました。特に、様々な会社や業務に従事したことで、たくさんの挑戦とたくさんの失敗、ちょっとの成功を積み重ねられた経験が今ではかけがえのない僕の財産になっています。人間としても一人前にしていただきました。
今でも音楽業界の時にお世話になった皆様には本当に頭が上がらない思いですし、いつか今の仕事を生かす延長線上で音楽業界に恩返しがしたいと思っています」

多くの人が憧れてチャレンジし、でも大半は夢破れてあきらめる音楽の世界。そのようなシーンを何度も見て、荒井自身も30歳を目前に控えたとき、自分のキャリアを真剣に考え直した。

知らず、スタートアップ界隈に足を踏み入れる。インキュベーション施設のイベント担当に


荒井は、音楽業界と距離を置く決心をした。転職先は、音楽業界での経験が今までとは違う形で活かせるところがいいと考えた。そうして選んだのは、あるIT企業のハードウェアスタートアップ支援施設の運営事業部門だった。シェアオフィス、イベントスペース、ものづくりの開発拠点を備えたインキュベーション施設で、当初の荒井の役割は認知と稼働をアップさせるためにイベントを開催し、施設を盛り上げつつ収益も上げるというもの。音楽イベントに従事し、培った現場力を買われての入社だった。

当時、荒井はスタートアップやインキュベーションとは無縁のキャリア。「面接では『IoTとかスタートアップとかって知っていますか』と聞かれて、堂々と『知りません』と答えていたほど」と笑って振り返る。だが、入社して実際に仕事を始めると、それまで心血を注いで取り組んできた音楽業界に似ていることに気づいた。

「私は、好きなアーティストが売れていく姿を見たいと思って社会人になりました。転職先へは、スタートアップも何も知らずに入ったのですが、結果的には音楽業界と同じでした。人生をかけて起業し、挑戦している人や企業を裏方として手伝う。対象が音楽から人や事業に変わっただけでした。自分が本質的にやりたかったのは、誰かの成長に寄与する仕事。その軸はまったく同じだったのです」

たまたまスタートアップ界隈に関わることになったが、思いがけない天職だったのだ。そこでは、当初はイベントの企画・運営と、イベントを入口にしたスタートアップと企業との共創を生み出すための営業・企画を担当。その後、営業・企画がメインになり、チームリーダーに。主に大企業に対して、スタートアップとの連携推進や新規事業創出における企画を提案し、支援を行うという役回りになった。今、フォースタで取り組んでいることと近い仕事だ。

荒井は意欲的に取り組み、成果を上げ、評価もされた。だが、次第にもっと本格的にこの領域に取り組みたくなり、フォースタにジョインした。

音楽業界で味わった感動。スタートアップを成功に導くことで再び同じ夢を見られる

2021年1月20日に開催した成長産業カンファレンス「FUSE」にて


フォースタに来た理由を、荒井は言う。「最初は小さいライブハウスで3~4人のお客さんしかいなかったアーティストが大きくなり、ライブやフェスで大勢の人の前でパフォーマンスが出来るようになった時の感動。号泣。あの感動を一度味わったら、この世界を抜けられないと思っていました。でも、抜けてみたら、ここでまた同じ夢を見られることになりました。スタートアップが大企業と共創することで大きくなる。しかもフォースタなら、成長を更に加速させる事が出来るタレントエージェンシー事業もあります。私がつくった出会い、きっかけが、フォースタなら100にも1000にもできると思いました」。順風満帆ではなかったこれまでの人生。荒井の話は続く。

「紆余曲折はたくさんありました。大学を中退し、大きな会社に所属していたわけでもなく、華やかな成功体験がたくさんあるわけでもない。でも、挑戦と失敗はたくさんしました。失敗をしっかり分析し、自分のものとした上でさらに挑戦を続けることが大事だと思います。新規事業の推進や起業もそうではないでしょうか」

実際、一度起業に失敗し、その思いと経験を糧に再び起業し、成功している会社もある。「失敗、辛酸は人間の力になります。でも、きっと大企業には失敗できない文化がまだ根強く存在するでしょう。オープンイノベーションや新規事業推進を支援するにあたり、私の挑戦や失敗の経験が大企業の方々の意識を変えるきっかけになれたら嬉しいです」。

音楽業界で手が届かなかった夢。失敗。その経験を活かして、前職のインキュベーション施設で成果を上げた。そしてもっと縦横無尽に、スタートアップと大企業の連携を促進させるためにフォースタに来た。その行動力と失敗してもただでは起きないタフさは、きっとフォースタで輝くだろう。試行錯誤しながら進むオープンイノベーショングループに、大きな戦力が加わった。

目標が大きいほどやることは泥くさい。大丈夫。大きな仕事は、小さな一歩から始まる!

荒井が所属するオープンイノベーションチーム


早速、成果も上げている。2020年8月、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)が公募したスタートアップ向け人材支援事業に関する調査のプロジェクトの委託先に、フォースタが選ばれた。チームでコツコツと提案資料を作り、活動し、採択に至った。フォースタ初の行政の委託案件だ。実績が重視される行政の公募。この採択により、今後のフォースタの可能性は大きく拓けるだろう。

オープンイノベーショングループがやろうとしていることは、スタートアップと大企業の連携と、その先にあるスタートアップの更なる成長だ。チームとして目指す頂点はあるが、そこに至るプロセス、手段は試行錯誤を繰り返しながら、最適解を求めてメンバー一人ひとりが自走する。「少数精鋭で上司・部下というよりは、それぞれがプロフェッショナルとして動き、それでいて確かなチームワークがある」と、荒井はチームを評する。その心地よさは、フォースタ全体に対しても感じている。

「フォースタは仕事のできる人が多いです。でも一人ひとりはバラバラではなく、ビジョンにもとづいて動いています。それぞれが、会社や自分がどのように社会にインパクトを与えられるかと考えていて、それぞれがロールを全うし、動くことができる素晴らしいチームだと思います。私は今、社会人として再び刺激的な人生が始まったと感じています。フォースタが掲げるビジョンの達成に寄与できる人材になりたいです」

オープンイノベーショングループでは、NEDOの調査事業だけではなく、新しく始動した「スタートアップ向け資金調達支援」など、複数の取り組みが並行して動いている。支援したスタートアップが、いつか、アーティストにとっての武道館のような華々しい舞台を踏む日が来たら最高だ。音楽では果たせなかった夢を、きっとここで実現する。

「でも、やることは泥臭いですよ」と荒井は言う。日々、地道にリサーチし、コンタクトをとり、提案し、調整し、実行しをひたすら繰り返していく。だが、泥臭いのはお手の物。「パッと見て輝いて見えるものは、必ずどれも裏に泥臭い作業があって、ごく一部が輝いて表に見えています。音楽業界におけるライブやCDなんかもそう。でも泥臭さは自分の持ち味です。私の人生、泥の中にずっといたようなものですから」と笑う。これが荒井の底知れぬ力だ。


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