for Startups ご来社ゲストご紹介
for Startupsは、日本を代表する起業家・投資家や事業/採用責任者の皆様にご来社いただき、社内勉強会を開催しています。
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for Startupsは、日本を代表する起業家・投資家や事業/採用責任者の皆様にご来社いただき、社内勉強会を開催しています。先日は、ウミトロン Managing director 山田 雅彦さん、CTO 岡本 拓磨さんがご来社されました。
持続可能な水産養殖を地球に実装する
JAXAや三井物産にて活躍をしていた藤原氏と、大学で衛星開発を研究しメタップスにて活躍していた山田氏、グリー、メタップスという経歴をもつ岡本氏によって設立されたスタートアップ。シードラウンドで約9億2000万円もの資金を調達に成功し、水産分野のアーリーステージ投資では世界最大級となる規模の調達を記録した。
同社は地球に持続可能な水産養殖をもたらすことをミッションとして活動をしている。具体的には海のIoTと衛星からのデータなどを駆使して魚に対する餌やりの最適化を図るサービスを提供。従来の餌やりは、人間のライフサイクルにあわせて1日2〜3回にて行っていたが、それがそもそも正しいのかもあまり分かっていなかった。そこで同社の提供するサービス「UmiGarden」は、魚の遊泳解析といった海から取得するデータと海面温度やプランクトン分布などの空から取得するデータを組み合わせる事で、魚に必要な餌の量を解析し、最適な餌やりを実現することを可能としている。また、タイマーを設定しスマートフォンから餌やりを行うなど、養殖場に行かなくても、簡単に誰でも最適に餌やりが行えるのも特徴の一つだ。この最適な餌やりを行うという活動は、生態系の破壊も防ぐ事が出来るという。多くの国で海の生態系を破壊する大きな問題として認知される「赤潮」も原因の一つが餌のやりすぎによる事であるが、このサービスを用いる事で最適な量の餌やりを可能にするため、「赤潮」の被害を少なくする事が出来るとされている。
ビジネス的な観点でも水産養殖市場は世界で拡大を続けており、非常に大きな市場だ。日本は他国と比較しても魚を食べる習慣があり、漁業において先進国家といえるだろう。また、同社はIoTなどのテクノロジーを活用して生簀内の状況を判断し、その時価総額を推算する技術を開発中。今後は魚という資産の価値を定量化することで水産養殖専用の保険を提供していく方針だ。同社は2018年8月より水産養殖保険のためのデータサービスの実証実験を開始している。(STARTUP DBより)
for Startupsは、ウミトロンさんのご成長を引き続きご支援してまいります。