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この記事は、🎄FLINTERS BLOG Advent Calendar 2025 🎄の24日目の記事となります🎅
こんにちは。そして、メリークリスマス。 FLINTERS代表の高野です。
ついにクリスマスイブですね。アドベントカレンダーもいよいよ大詰め。執筆を繋いできてくれたメンバーに感謝しつつ、私からはこの1年の振り返りと、未来への展望を綴らせていただきます。
といいつつ振り返りの前に。 先日、FLINTERSだけでなくデータ・ソリューション領域各社から集まってもらい、大忘年会ボウリング大会を開催しました。
会場には総勢70名近くのメンバーが集結。国内の全社員数からすれば、実に半分弱のメンバーがリアルな場に集まってくれたことになります。 リモートワークが普及し、オンラインでのコミュニケーションが中心となった今、多くの仲間が「同じ場所で、同じ時間を過ごそう」と集まってくれてとても嬉しかったです。
全メンバーの平均スコアはあまり褒められたものではなかったように思いますが(笑)、普段の業務ではなかなか接点を持てないメンバーと会話することもできました。 改めて、みんなで力強い事業成長を実現していきましょう。
さて、本題の振り返りに入ります。
グループ外企業へのソリューション拡販を中期目標に掲げた中で、今年を一言で表現するなら「成長に向けた土台構築・前半戦」の1年でした。
代表としての本音を言えば、今年のうちに「成長に向けた強靭な土台」を完成させたかったのですが、やはり一足飛びにはいきませんでした。それでも、私たちが目指すべき方向へ向けて、非常に大きな前進ができた1年だったと納得しています。
すべてではありませんが、今年掲げた大きなテーマを3つ挙げさせていただきます。
自社ケイパビリティの整理
私たちはこれまで、セプテーニグループや電通グループと共に、数多くの高度なマーケティングデータソリューションを開発してきました。 しかし、ふと「グループの外にいるお客様に対して、私たちの強みや提供価値を一言で説明できるか?」と問い直したとき、意外にも言葉に詰まる部分があることに気づきました。
マーケティング領域における最先端のソリューション開発には自信があります。しかし、それを「誰にでもわかる形」で言語化するのは、想像以上に難しい作業でした。
この1年は、自分たちがこれまで関わってきたプロジェクトや技術、経験をすべて棚卸ししました。その延長として、「ADPILOT」などのソリューションをリリースすることもでき、少しずつですが確かな手応えを感じています。
来期からの「後半戦」では、これらの提供価値をより統一感のあるラインナップとして整え、顧客にとってわかりやすく、かつ魅力的な「FLINTERSならではの価値」を表現していきます。
AI事業の立ち上げ
今期から、新たにAX(AIトランスフォーメーション)事業を立ち上げました。 事業開発のタイミングとしては決して早くはありませんでしたが、参入の切り口をいくつか検討した結果、「Dify」を軸とした事業展開を選択しました。
おかげさまで、立ち上げ初期としてはそこそこな滑り出しを見せています。昨今の国内におけるDify導入の活発化も相まって、非常に多くの引き合いをいただき、密度の濃い商談を重ねることができました。
その中で痛感したのは、「チャットボットは作ったけど実務で活用する精度に達してないからあまり使われてない」に近しい段階で止まっている企業が、世の中にはまだ圧倒的に多いということです。AIエージェントやワークフローを活用し、本質的に企業の生産性を高め、企業価値そのものを向上させている成功例はまだ多くありません。
来期はFLINTERSらしく「より本質的な顧客貢献」ができるよう、自社グループ内での実践を含めて事業を徹底的に磨き上げていきます。
開発における生成AI活用
開発における生成AI活用についてはほぼすべての会社が取り組んでいると思います。
当社はその中で、「新規コードの50%をAIで生成する」という目標を掲げました。
現場のエンジニアからは「何をもって50%をAIで生成できたとしますか?」という質問もでましたが、厳密な利用率のKPIを設定したことで目的と手段が逆転してしまっている企業も多く、AIの変化スピードも含めてあえて揺らぎのある目標としました。
GitHub Copilot、Claude Code、Devinといった、エンジニアが「必要とするツール」を柔軟に利用できる環境整備に注力した結果、まずは今年の目標については達成することができました。
今年は既存の開発プロセスへの導入が主でしたが、来期は「生成AIの価値を最大化させるための新しい開発プロセス」そのものに挑戦していく予定です。
最後に。 非常勤役員としてはFLINTERS社に5年以上関わってきましたが、代表取締役となってからはちょうど1年となります。代表という立場は決して初めてではありませんが、この1年はこれまで経験したことがないほど濃密で、多くの学びがありました。
私個人のパフォーマンスを振り返れば、決して及第点とは言えません。課題も多く残っています。しかし、その中で最も大きな収穫だったのは、
「この事業と、ここにいる仲間たちを好きになれたこと」です。
FLINTERSのメンバーは、仕事に真摯で、そして何より仲間想いです。
来年からは、グループ内でも発表があった通り、役員体制が刷新されます。より新鮮な気持ちで、フレッシュなボードメンバーとともに新しい1年を迎えることになります。 今年撒いた種を、来期はしっかりと大輪の花として咲かせられるよう、また一丸となって走り抜けていきましょう。
今年1年、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。 皆さま、素敵なクリスマスと、良い新年をお迎えください。