AWS re:Invent 2024はどうだった? 参加4回目のテックリード&初参加の若手クラウドエンジニアによる振り返り対談 | フェンリル
こんにちは! プロモーション担当の渡邊です。2024年12月2日から12月6日にかけてAWS re:Invent 2024が開催されました。re:Invent は、世界各国からAWSのユーザーや...
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こんにちは、プロモーション担当の渡邊です。
今回は、フェンリルの新しい部署「開発技術部」をご紹介します。
フェンリルの組織を大きく分けると、デザインセンター、開発センター、マーケティングセンター、そしてその他の4つに分類されます。開発センターには現在6つの部署があり、そのうちの一つが2025年の4月にできた新しい部署「開発技術部」です。
改めて、フェンリルの開発センターとは? 開発技術部はなぜ新設されたのか。
開発技術部の部長に就任した柴田に、これまでの開発部門の組織構造をはじめ、開発技術部が新設された経緯、その取り組みや今後の展望などを聞きました。
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⸻ まずはじめに、これまでのフェンリルの開発部門についてお聞きしたいです。
フェンリルの開発センターには、ウェブエンジニア、アプリエンジニア、QAエンジニア、そしてプロジェクトマネージャー(以降PM)が所属しています。
これまでは、一つの部がプロジェクトチームとして機能しており、PMを筆頭にフロントエンドやバックエンド、iOSやAndroidなどの技術領域(ドメイン)のエンジニアたちがバランス良く配置されていました。
デザインと技術のフェンリルとして、これまでもエンジニアが活躍できる会社を目指してきました。その一環としてテックチーム※を組織し、エンジニアによる人事評価の導入や、各技術領域での活躍を推進する取り組みを進めてきました。
※テックチームとは
フェンリルの技術を推進し、技術向上を目指して部門を横断して主導していくためのチームです。フェンリルのエンジニアが所属しており、7つの技術領域(iOS、Android、フロントエンド、バックエンド、クラウドサービス、DevOps、TQM)に分かれて、各領域ごとに活動しています。
⸻ 柴田さんも、テックリードのお一人でしたよね。
はい、昨年度までクラウドユニットのテックリードを務めていました。今期より、私はテックリードを退任しましたが、テックチームの活動には今も変わらず参加しています。
テックチームの前年度と違う点は、これまでセンター長の下で活動していたのが、VPoE(開発部門の統括責任者)の下で活動するようになったことです。これは、エンジニア側もしっかりとビジネス視点を持ち、自主性を持って活動することを狙いとしています。
(テックリードの定例会議の様子)
⸻ 組織を戦略的に率いるテックチームとは別に、新しく開発技術部が誕生したのはなぜでしょうか?
先に述べた従来の組織構造の特長は、専門性が高いメンバーを一括で案件にアサインできるため、プロジェクトの進行管理がしやすいことでした。しかしその反面、エンジニア一人一人に適したアサインができなかったり、個々の挑戦する機会を設けられなかったりと、エンジニアのアサインに課題を感じる場面もありました。そこで、もっとエンジニアに寄り添ったアサインができるように、エンジニアの成長をサポートできるようにと、今期はテックチームをベースに「開発技術部」として独立させたのです。
開発技術部は、iOS、Android、Frontend、Backend、Cloud、DevOpsから成る16の課で構成されています。それぞれの課を統括するのが統括課長であり、テックリードです。
テックリードは、これまで以上にメンバー一人一人を十分に理解して課を牽引する必要があります。
⸻ 開発技術部のミッションは何でしょうか?
ミッションはテックチームと大きく変わっていません。まずはエンジニアにとって最適なアサインを実現させ、エンジニアがより活躍できる環境づくりを推進することです。
これまでのアサインはPM主体で調整されていましたが、現在はPMの要望を基に開発技術部内で調整しています。今後は開発技術部でコントロールできる範囲をさらに広げて、単にプロジェクトを成功させるだけではなく、プロジェクトを通してエンジニアが成長できるような仕組みを構築します。
⸻ そのようにエンジニアを大切にする文化には、フェンリルらしさを感じます。
そうですね。社長の柏木もエンジニアですから、エンジニアの思いを理解し、大切にしてくれていると感じます。
「エンジニアを大切にする」という話に関連しますが、アサインの話だけでなく、開発部門のキャリアアップの流れも見直しています。フェンリルでは、もともと他社によくある「エンジニアからPMを経て課長・部長へ」というキャリアパスではなく、エンジニアはエンジニアとして活躍することを前提にキャリアパスが設計されていました。
近年は職務制が導入され、その方針がより明確になり、エンジニアとして専門性を磨き続ける道筋が示されています。
現在も、エンジニアの働き方や役割が多様化する中で、一人一人が描く未来を尊重し、応援できる環境をどうつくるか、そしてそのためにどのようなキャリアパスを提示できるのかを話し合っています。
⸻ 柴田さんがフェンリルに入社されて今年で10年目ですが、開発センターは組織としてどのように発展してきたと感じますか?
メンバーが増えるに連れて、チームの形が変化してきました。集まったり分かれたり、同じ形にはならず似たような形になったり、その揺れ動きの中で確実に成長していると感じています。また、技術の発展も組織と同じように、集中型になったり分散型になったりを繰り返して進化していると思っており、その共通点がとても面白いなと思います。
少し変化を感じるのは、フェンリルメンバーの一体感でしょうか。昔の開発部門はスマートフォンアプリとウェブアプリに分かれて業務をしていましたが、数年前からはフェンリルのメンバーとして、共にプロダクトを作っていると感じます。
⸻ 組織編成が開発部門の結束を強めているように思います。変化し続けるフェンリルで、長く働き続けられる理由は何でしょうか?
過去に、フェンリルをポロシャツに例えた人がいました。全員がスーツを着るような堅苦しい会社でもなく、自由奔放にTシャツを着る乱雑な会社でもない、適度にきっちりとしながら自由でいられるのがちょうど良い環境だと思います。
また、毎年適度に新しいミッションに挑戦できるのも長く続けられる理由だと思います。例えばAWSの運用ルールを整理する、新卒研修を効率化するといった現状を改善する取り組みや、お客さまにワークショップを提供するといった新しい取り組みなど。毎年目標を掲げて挑戦し、達成することにやりがいを感じます。
それから、フェンリルはメンバーの体験を大事にするため、社外のテックカンファレンスや海外カンファレンスなどのイベントに参加しやすく、費用面でもサポートしてくれますよね。これも、フェンリルのいいところだと思います。
⸻ そうですね、体験をサポートするための社内制度が充実していると感じます。最後に、今後の展望を聞かせてください。
開発技術部は、現段階では、みんなで新しいチームの形に適応しようとしているところですが、新しい組織が誕生したことで、いろいろな課題が見えてきました。例えば、エンジニア一人一人の勤務時間や仕事の進め方など、働き方に関する細かい課題です。課題を抽出して一つ一つクリアにしたいと考えています。そして、エンジニア一人一人が快適に、エンジニアリングに集中できるように、環境を整備していきます。
私が理想とする開発チーム「自律的に動き、仕事に情熱を持ち、互いを尊重し支え合う集団」になればうれしいです。