こんにちは。EMC Healthcareです。
私たちはエッセンシャルワーカーを支える介護施設向け見守りシステム「OwlCare」、保育施設向け午睡見守りシステム「ベビモニ」を展開しています。
前回に続き、今回再策定したMVVについてのストーリーをお届けします。
変化の激しい社会、そして医療・介護・福祉といったヘルスケア領域の複雑な課題に対して、私たちがどのように立ち向かうのか。改めてその原点を言語化したのが、今回のMVVアップデートです。
MVV再策定にあたってのストーリー、Mission・Visionについての記事もご覧ください。
私たちが新たに策定した4つのバリューはこちら。
新たに策定したValueをEMCHのメンバー自身が理解し、共感し、体現していけるように、代表の伊達から Valueに込めた想いをメンバーに向けて語ってもらいました。
今回は「Customer Centric」「Think Beyond」についてです。
1|Customer Centric
私たちのゴールは顧客や社会の課題解決です。ユーザーの声に耳を傾け、現場のリアルな課題を深く理解し、持続可能なインパクトを生み出すことを大切にします。
Customerとは
「ベビモニがあることで緊張感のある午睡の見守りも安心できるようになりました」とユーザーから嬉しい声も
Customer聞くと、まず「目の前の顧客」を思い浮かべると思いますが、私たちの考えるCustomerはもっと広い意味で捉えています。
たとえば、自分たちやその周りの人もまた「Customer」だと言えます。
自分自身や自分の大切な人々が将来当事者として、医療や介護、そして保育のサービスを受ける立場になったとき、私たちのソリューションがあることで、安心できたり、より幸せに過ごせるように。そこにコミットできているのか?を問いながら日々の仕事に向き合えたらいいですよね。
当然のことながら目の前の顧客、またその先の業界、社会の課題を解決する意味もあります。
私たちは現場のリアルな課題を深く理解し、強力なインパクトを生み出すことを目指しています。
その過程では、まず「自分にできる最大限のことは何か」を考えてほしいと思っています。
自分が改善できるところから始める、その先に周囲や顧客に協力してもらってできることを考えていくことで、信頼性を高められたり、新しい視点でのアプローチを考えられたり、というポジティブな変化を生むことができると思っています。
たとえば──「カーテンを開けてください」で終わらせない
カメラ型午睡チェックシステム「ベビモニ」で、「子供が暗い部屋で午睡(お昼寝)をしているとカメラセンサーが反応しにくい」という課題がありました。
保育現場では、睡眠時の事故を防ぐため、子どもたちの顔色が確認できるレベルの明るさの環境下で行われています。しかし、カメラを設置した部屋の構造、窓の位置、天気などによって光の加減が異なる中で、画像が上手く検知できないことがありました。
短期的には、カメラが対応できる明るさの環境にしてもらうために「お客様にカーテンを開けてもらう」という対策も取れました。でも、それが本当に保育士や子どもたちの安心できる睡眠環境にとってのベストなのか・・?
エンジニアの皆さんはお客様の様々な環境に対応できるように「赤外線に依存しない構造にできないか?」「レンズやセンサーを変えたら光の状態に対応できるのではないか?」などというアプローチを考えてくれていました。そういった姿勢こそ「Customer Centric」ですよね。
お客様にも「現場で使うシーンをちゃんと考えてくれているんだな」と感じていただけたり、信頼関係を向上させることにも繋がると思います。
私たちはただ単に製品を売るだけではなく、お客様それぞれの状況に向き合い、解決できたときにお客様と一緒に喜べる、そんな関係性を目指していきたいですね。
2|Think Beyond
常識を疑い、柔軟な発想で物事の本質を捉え、課題に対して最適な解決策を探求します。現場の課題やニーズに対して、従来の枠を超えたアプローチで挑戦し続けます。
当たり前を疑い、本質に踏み込む
「Think Beyond」は、まさにCustomer Centricの延長線上にある考え方です。
目の前の課題を解決するだけでなく、「そもそもなぜこうなっているのか?」「もっと根本的な解決策はないか?」と、既存の枠組みを超えて思考すること。
自分の中にある“当たり前”を疑い、社会のルールや制約ではなく、何を実現するべきなのかという本質に踏み込んでいく姿勢です。
たとえば、医療・介護の現場で働く方々の「忙しさ」を減らすために、単に作業を効率化するのではなく、そもそもその作業や現場のフローの持っている意味や理由に目を向ける。
そして、テクノロジーの導入は単に負担を軽減するためではなく、ましてや「機能を増やす」ことだけが正解ではありません。
そんなふうに、「今の枠の中」で考えるだけでなく、「もっと良くするために枠ごと見直せないか?」という視点を持つことが必要だと考えています。
視野を広く、本質を捉える
話は逸れますが、EMC Healthcareの名前にも同様の価値観の意味が込められています。
EMCはEagle Matrix Consultingの略称です。
「Eagle(鷲)」は、どこまでも高く舞い上がり、広い視野で地上を見渡し、水面の光の反射を透過し、水面下も把握する猛禽類。そんな力を持つことを目指しています。
「Matrix(構造・母体)」は、物事の本質やつながり、仕組みの根幹を指し、動物的に捉えた事象を構造化し、そこから物事を生み出すという意味を込めています。
この社名には、「鷲のように俯瞰しながら、課題の本質を構造的にとらえ、解決の道を描く」という私たちの姿勢を表わしています。
視野を広く、現象の裏側にある構造を見つめ、未来のより良い姿から逆算して考えること。私たちがこれからも大事にしていきたい大切な価値観です。
意識的に視野を広げる
常識を疑い、別のアプローチを考えるには、広い視野が必要ですが、仕事だけに没頭していては、視点はどうしても偏ってしまう。
だからこそ、あえて仕事から少し離れてみることも大切だと思っています。旅をしたり、本を読んだり、全く別業界の話を聞いてみたり──。
そうやって視点を広げ、自分の中の“限界”を更新していくことで、ようやく「Think Beyond」が生きた思考になっていきます。
一人では超えられないから、仲間とともに。
どちらのValueにも共通しているポイントは、「一人でやろうとしない」ということです。顧客のために考え抜くにも、常識を超えていくにも、仲間の存在が欠かせません。
自分にない視点に触れ、問いをぶつけ合い、深掘りしながら進んでいく。
一人では見えなかった「答えの先」が、チームの中にこそあると信じています。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は残り2つのValueについてのストーリーをお届けします。
私たちのMission、Visionに共感し、壮大な社会課題に挑みたい方、是非EMC Healthcareの仲間になりませんか?
ご応募お待ちしております!