デジタルプラスのグループ会社であるデジタルandの取締役として活躍する城間は、サービスの企画から事業戦略の立案・実行に加え、メンバーのマネジメントまで幅広く手がけている。今回は、上場企業のグループ会社取締役として活躍する城間に、新卒入社から7年間の歩みと、その中で培った価値観や想いについてインタビューした。
人に惹かれて飛び込んだ、最初の挑戦
ーー新卒でデジタルプラスに入社を決めた理由はなんでしたか?
会社を選ぶときっていろんな軸があると思うんですよね。ビジネスの方向性に共感するとか、人に惹かれるとか。僕の場合は、完全に「人」でした。
2018年に入社したんですけど、そのときグループ会社の社長をやっていたのが、今は本社で取締役をしている千葉だったんです。僕には5歳上の兄がいて、兄と千葉が同い年でした。兄は沖縄で不動産をやっていて、「27歳ってそういう感じだよな」ってイメージを持ってたんです。でも実際に千葉に会ったとき、同じ年齢で上場企業のグループ会社の社長を務めていることに、強い衝撃を受けました。
自分はそのとき22歳で、「この会社で5年死ぬ気で頑張れば、自分も何者かになれるんじゃないか」って思ったんです。20代のうちから役職やポジションを任せて挑戦させてくれる、その環境に惹かれて入社を決めました。
ーー最初の配属や仕事内容を振り返って、印象に残っていることはありますか?
当時、会社ではポイントサイトがメイン事業だったんですけど、その中で資本業務提携をしていた会社さんと一緒に新規事業を立ち上げることになったんです。そこで、「リーダーをやってみて」と言われたのが、入社してすぐの仕事でした。
最初はかなり衝撃的でした。ただ丸投げされたのではなくて、社内のメンバーや協業先の方々がいて、相談できる環境を整えてもらっていたので、なんとか進められた感じです。とはいえ、新卒でいきなり大きな挑戦を任せてもらえたことは、「この会社すごいな」と思った瞬間でもありましたね。
ちなみにリリースは3か月遅れました(笑)。自分としては「申し訳ない…」という気持ちがすごく大きかったです。ただその経験で、人と仕事をする上での仕切り方や段取りの大切さを学びました。特に「自分で全部抱え込まず、周りにパスを出しながら進める」こと。これは今の自分の仕事のベースにもなっています。
企業転換期に直面した苦境と成長の原体験
※写真左側は諸星、右側が城間。ディスカッションの様子。
ーーこれまでで一番苦しかった時期や困難だった壁について教えてください。
強烈に印象に残っているのは、事業をピボットしたタイミングです。年間で40億くらい売り上げていたメイン事業を売却して、「これからはフィンテックにシフトするぞ」と決めたんです。その結果、翌月の月商はたった516万円。社員も連結の子会社を含めて250人規模から、一気に20人くらいにまで縮小しました。
当時の自分はまだ入社2、3年目のペーペーでも、会社が厳しい状況にあることは微かに分かっていたんですが、何がどれだけ危険なのかは正直つかみきれていなかったんです。ただ、「これはやばい」という空気はひしひしと感じていました。
そのタイミングで、フィンテック事業を立ち上げるためにどうしても資金が必要になり、M&Aをやろうという話になったんです。でも僕たちはM&Aのプロではないので、千葉を含めて3人で必死に動きながら進めていきました。「自分たちが売上を作らないと、この会社が終わってしまうかもしれない」というプレッシャーは常にありましたね。あの時期は本当にしんどかったです。
ーーそのとき、どんな感情が一番強かったですか?
あの時の気持ちは、ちょっと相反するんですけど…正直「美味しいな」と思ってました(笑)。もともと「何者かになりたい」という思いで入社していたので、会社が大きくへこんだタイミングで、「ここからは上がるしかない。V字回復のフェーズでメインプレイヤーになれるぞ」と感じたんです。
入社した当初はマネージャーが何十人もいて、役員もたくさんいて、「この会社でどうやって上に割って入っていこうか」と考えていたんですけど、ピボットで一気に状況が変わった。だからこそ、このフェーズを自分が引っ張れたら、経験値も能力も爆発的に伸びるなって。その時に一番強かった感情は「やってやろう」でしたね。
ーー大きな成果やターニングポイントになった出来事はありましたか?
まさにM&Aをやっていた時ですね。本来ならM&Aって仲介業者を入れて進めるのが一般的なんですけど、「まずは自分たちでやれることをやってみよう」でした。そこで泥臭く営業活動を始めたんです。
会社のバリューに「できないことより、やれる方法を考える」というのがあるんですけど、「これか!」って実感しましたね。当時は2、3年目の頃でしたが、千葉が「なんかできそうだな」って思わせてくれるような動き方をしてくれていて、すごく引っ張られました。
結果的にオーガニックで2件の成約を取れたんです。数としては小さいかもしれないけど、自分にとってはめちゃくちゃ大きかった。「やればできる」「一見無理そうなことでも方法は必ずある」っていうのを、身をもって体験できた出来事でしたね。
ーー入社以降の7年で、会社のカルチャーをどう感じていますか?
一番しっくりくるのは「できないことより、やれる方法を考える」というカルチャーです。
現状維持を考えている人って多分誰もいなくて、毎月、毎年とにかく変化し続けているし、成長し続けています。その姿勢は経営判断にもすごく出ているなと感じます。会社としても常に「苦しいけど、これを選べばもっと爆発的に成長できる」という決断をしているんですよね。
それを社員みんなが理解して、挑戦を続けている。この「挑戦し続ける」という姿勢こそが、この会社のカルチャーの一番いいところだなと思います。
ーー今後、どんな挑戦をしていきたいですか?
会社としては、まずは目標としている時価総額をしっかり達成していくこと。その上で、「デジタルプラスに入りたい」「ここで働けたらカッコいい」「成長できそうだ」と思ってもらえる会社にしていきたいです。
これまで苦しい時期もしんどい経験もたくさんありましたが、ここから先は爆発的に、非連続的に成長していくだけだと思っています。その中で、社外から憧れられる存在になり、「あの会社に入りたい」と思ってもらえるような企業にしていきたいですね。
個人としては、新卒で入社したからこそ、後輩から「礼音さんみたいになりたい」と思ってもらえるようなロールモデルになりたいです。自分のキャリアや働き方を見て、「あんな風に挑戦してみたい」と思ってもらえる存在を目指しています。
変化と成長を渇望する人が集う、成長の舞台
ーーどんな人と一緒に働きたいですか?
やっぱり「飢えてる人」「乾いてる人」と働きたいですね。言い換えると「強烈に何かを求めている人」ですね。自分自身に対してでもいいし、社会や会社に対してでもいいです。主体的に「もっとやりたい」「もっと成長したい」と渇望している人と一緒に働きたいです。
僕自身、常に「何者かになりたい」という思いを大事にしてきました。現状維持じゃなくて、変化や成長を求め続けることが大切だと思っていて、そういう人と働けるとすごく刺激になります。
よく「この会社ってどんな会社ですか?」と聞かれるんですけど、僕は「いつからでも、何者にでもなれる環境」だと答えています。実際に自分がそうだったからです。入社したときは何者でもなく、ビジネス経験もゼロ。でも入社して7年でグループ会社の取締役になり、役職だけじゃなく本当にいろんな経験を積ませてもらえました。だからこそ、貪欲に挑戦したいとか、「変わりたい」「成長したい」と思っている人と一緒に働きたいですね。
ーー最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
やっぱり「何者かになりたい」という人こそ、環境がすごく大事だと思うんです。最初のキャリアをどんな環境でスタートするかは、本当にその後を大きく左右します。普通のキャリアを歩みたい人には向かないかもしれないけれど、「爆発的に成長したい」「劇的に変わりたい」「非連続的に挑戦していきたい」と思っている人には最高の環境だと思います。
現時点で爆発している必要はなくて、「爆発したい」という思いさえあればいい。実際、うちの募集要項に「3年以内に役員になれる人」と書いてあるんですよ。そんな新卒募集、他にありますか?(笑)でもこれはリップサービスじゃなくて、本当にそういう人を探しています。
だからこそ、普通の就活や普通のキャリアに納まりたくない人に来てほしいです。一緒に会社を引っ張って、圧倒的に成長していける人と働きたいと思っています。