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【体験談】『小1の壁』の実体験レポート!来年小学1年生になるお子様がいらっしゃる方々へのエール

こんにちは!株式会社コーボーの梁瀬です。

2022年も残りわずかですね。この1年もとてつもないスピードで過ぎ去っていった気がします。

2022年12月20日で入社して丸6年を迎えた私ですが、入社した際に1歳だった娘も、2022年4月から小学1年生になりました!この1年間で子供自身にも親である私にも大きな変化がありました。

今日は世にいう『小1の壁』を実体験して感じたことや、得られたことをストーリーにしてみました。

(思いがけず長編のストーリになってしまいました ∑(O_O;) )

2023年以降、小学1年生になるお子さんをもつ保護者の方々にとって参考になるストーリーになったら幸いです。

※実体験のため読んで頂いている方々の環境とは違いがあるかもしれません。また個人の見解としてお読み頂けますと幸いです。

ー そもそも『小1の壁』とは・・・?

『小1の壁』とは、主に共働きをしている家庭が直面する問題だと言われており、子供が小学校に上がると保育園時代に比べて仕事と家事や育児との両立が困難になることを指している言葉です。企業によっては【小1の壁研修】を実施していると耳にします。

保育園では延長保育を設けている施設が多く、少し遅い時間のお迎えも可能になっています。娘が通っていた保育園の場合は、最大20時半まで預けることが可能で、私自身も仕事の都合上19時半にお迎えに行くこともありました。一方、小学生になると授業が終わった放課後からは学童保育に預けます。しかし保育園と比べると保育可能な時間が短いケースがほとんどです。

あるアンケートでは、保育園児の保護者の90%以上が「小学校入学のタイミングで仕事との両立に不安を感じている」と回答しています。また、小1の壁が原因で転職や退職を考えた経験がある人も、回答者の約35%を占めています。

出展:スリール株式会社「小1の壁とは?退職・転職の引き金になる前に、会社ができること~総勢約600名 緊急アンケートの速報~」

このように、子供を預けられる時間が短くなることで、保護者の働き方などの環境を変える必要性があるため、多くの共働き家庭が『小1の壁』に直面するという実態があります。

ー 我が家の状態

ー 小学1年生になる前に実施して良かったこと

私も、環境が大きく変わる小学校生活に不安を感じ、入学の数か月前から小学生の子供がいるママ友に話を聞くようにしました。ママ友からの実体験を聞き、またアドバイスをもらう中で小学校入学前に実践したことをお伝えします!


自宅から小学校までと学童までの通学練習

どんな道を通って通学するのか、小学校と学童両方の通学練習を行いました。まずは何回か一緒に通学してみること。次は、まるで『はじめてのおつかい』のように後ろをつけて通学してみること。最後に一人で通学してみることに取り組みました。

まず、道は必ず端を歩く。ここは車が通るかもしれないから気を付ける。曲がり角は飛び出さない。ここはブロックが少し崩れているから近づかない。など通る道の危ないところや気を付けることを伝え、確認しながら歩きました。

通学練習の中でキーポイントになるのは【ランドセルを背負わせて通学する】【実際に自宅の鍵を開けてリビングまで一人で来る】というところまで体験させることだったかなと思います。6歳という年齢だと空のランドセルだけでも重く感じます。また教科書などが入るとランドセルも約5キロにもなります。私の娘もランドセルを持ったままランドセルに取り付けてある鍵を出すことや、玄関の扉を開くということも最初はままなりませんでした。

またママ友から聞いたケースで言うと、鍵の差し込みなどが上手くいかず、「鍵が開かない!」とパニックになり泣いてしまって家に入れないことや、鍵がいつものところになく「鍵を失くした!」と思い同じようにパニックに陥ってしまうこともあるそうです。その場合には、どのような対応をするのかをランドセルの中に手紙にして入れることや、(その時に「あわてなくてだいじょうぶだよ!おちついてね」というメッセージも書くと良いという情報なども、学びでした!)マンションなどであれば自宅のインターホンの番号を押して呼び出すという方法なども教えておくことも重要です。


関わるお友達が増えることへの心構えを伝達

現在最大でも35名程度が小学校の1クラスの人数のようですが、娘が通うクラスは31名のクラスでした。一方で保育園は小規模な保育園だったこともあり、同じ学年が9名でした。3月末まで慣れ親しんだ9名で活動していたのが、4月から一気に31名のクラスメイトと生活を共にするという大きな環境の変化。この環境の変化に慣れるまで苦労するケースもあるという話も聞いていました。

そのため、事前に小学生になったらどのような環境に身を置くのかを想像出来るようなコミュニケーションをとっていました。例えば以下のようなコミュニケーションを何回も色々な場面で話したことで子供の心構えにもなったかなと振り返ります。



携帯電話の操作方法を教える

私が出社の際には私が帰るまでお留守番をしてもらっています。その際には「お家についたら必ずママに連絡してね」という約束をしています。我が家ではキッズ携帯と、私が過去に使っていたiPhoneを活用し自宅のWi-Fi環境でのみ、LINEが使えるように準備をしました。

キッズ携帯から電話をかける練習は、自宅から徒歩3分程度のスーパーの資源回収ボックスに行く機会を活用しました。一人で資源を出しに行ってもらい、終わったら電話をかけて帰ってくるという取り組みを何度か実施しました。電話をかける際には必ず立ち止まってかけることや、車などが通らない安全なスペースでかけることなども伝えました。

また、LINEでメッセージを送信する練習は家の中で何度か実施しました。

実際に小学生になり運用をしていくなかで盲点が1つありました。それはLINEの音声通話の使い方を伝えていなかったことでした。電話はキッズ携帯、メッセージはLINEでと運用していたのですが、ある日娘からの連絡がなく、私が何も考えずLINEで電話をしたことがありました。すると電話をしても出ない。ただメッセージを送ると既読にはなる。しかし返信はなし。どうしたのだろう?と不安になりましたが、しばらくしてキッズ携帯から電話がかかってきて安心したという出来事がありました。帰宅してから娘に話を聞いたら「LINEの電話のとり方がわからないから怒ってた!!」と言っていました。笑。キッズ携帯の充電が切れていることもあるので(私がずぼらだからなのですが・・・)すべての通信機器のやりとりの方法を伝えてもいても良かったかなと思っています。

ー 『小1の壁』を実体験して大変だと感じたこと

保育時間の短縮ももちろん大変なことですが、それ以外にも保育園時代にはない大変さがありました。

私自身が、大変だったなと感じたことをいくつかピックアップしてみました。


宿題チェック

授業が始まると毎日の宿題も始まります。今では学童で宿題を済ませてもらえるように安定しましたが、最初は「学童で宿題やっちゃいけないんだよ!」(本当はやってもいいのですが)とお友達に言われたからやらなかったり、宿題がないと思っていたりなど、家で宿題をすることもしばしばありました。娘は割としっかり者なので宿題のやり忘れもないため、ひらがな、カタカナ、漢字、計算のプリントなどは6月くらいから宿題をやったかどうかのチェックはしなくなりました。(楽をさせてもらってありがとう)ただし保護者が丸付けを行うところまで実施しなければならない学校もあるそうなので、宿題を毎日みるという5分~10分の工数が発生します。

そんな中、今でも毎日関わる宿題は「音読」です。国語の教科書を音読し、保護者が【声の大きさ】や【はっきり、ゆっくり言えたか】などいくつかの項目をチェックして保護者欄に〇をします。これも毎日5分くらいですが毎日やっていると自分も教科書を暗記しそうになります。笑。


人間関係

前述したように1クラスの人数も多くなり、学童保育も1~3年生までの50名ほどがいるので保育園時代に比べて格段に多くのお友達と過ごすことになります。コミュニケーション能力も高くはなってきますが、まだまだ感情のコントロールがうまくいかないことや言葉ではうまく伝えられない場面も見受けられます。

娘の周りでは一時、女の子同士で嫌なことがあると「友達やめるよ!」という発言が流行っていた時期がありました。「●●ちゃんと、▲▲ちゃんが違う遊びしたいって言ってて、どっちからも一緒に遊ばなかったら友達やめるって言われて泣いちゃった」というようなことを話していた時もありました。

人間関係の悩みが出てきたときに重要だと思ったのは子供の状況を保護者がまずは把握することかなと思いました。

小学生になると日々変化する持ち物や宿題などをチェックする時間が保護者のタスクとしても増えます。逆に送り迎えの時間もなくなることが多いので『二人で話す時間』も意識的に確保しないと減る傾向にあるのかなと思います。また保育園時代は先生から情報共有をしていただくことも多かったですが、それも小学校に上がると格段に回数が減ってきます。だからこそコミュニケーションをとる時間を意識的に確保することはとても重要だと感じ、我が家ではお風呂の時間や夕食の時間を娘との『コミュニケーション時間』にしています。

子供の人間関係を日々キャッチアップすることで、よりよい人間関係を作るサポートが出来ると良いなと思っています。


長期休暇

小学生には、夏休み、冬休み、春休みがあります。子供のころはウキウキしていましたが、保護者の立場になるとこんなにも大変なのかと痛感しました。長期休暇期間も学童は空いていますが、朝は8時半開始と授業がある時よりも遅い時間から始まるので仕事の調整が必要でした。私はリモート比率を少し高めさせていただき、娘が学童に行くのを自宅から見送れるようにしていました。出社の際は、朝早く学童に行ってもらうことも保育料を追加すれば可能なため、料金をお支払いして8時から学童に預かってもらいました。(それでも会社に行く時間はもう少し早いので学童の隣の公園で夏休み期間は少し遊んでから学童に入ってもらっていました)

また何より大変なのは毎日のお弁当です。学童によってはお弁当サービスと連携しているとこともあり、娘の学童でもそれが可能です。ただ、娘が小食ということもあり夏休みの約1か月間は毎日お弁当を作りました。キャラ弁を作っているわけでもなければ、全部手作りでもないですが、毎日続くと疲労感が半端じゃありません。笑。ママ友と美味しい冷凍食品の情報を交換しながらなんとか乗り越えました。また今は冬休み期間に入っているので、毎日のお弁当作りを頑張っています!


一人通学への心配

集団登校や集団下校がある学校もあるかと思いますが、娘の通う学校は登校は各自で行い、下校は学校指定の班に分かれて帰る取り組みが行われています。学童からの下校は17時のみ班に分かれて集団下校があり、また車通りが多い道を通る地域は、ボランティアの方が下校を見守ってくれるサポートも実施されています。4月は私も登下校に付き添うことも多かったですが、うちの場合は通学路に車通りもほとんどなく、通学時間もそこまで長くないため、早い段階から一人での登下校に切り替えました。

もちろん心配な気持ちはありますが、前述のように子供たちを見守ってくださる地域の方々や、入室退室が分かるアプリなどを活用しているため、今のところ大きな問題なく一人で登下校が出来ています。(行き帰りに誰かしらのお友達に会えたりするのでずっと一人の状態ではないことも安心材料の1つです)

ただ、学校や学童への距離や交通量によっては今でも通学に付き添っていらっしゃる保護者の方もいます。そうなると出社の状況や働く時間も調整しなければならない場面もあるかもしれません。学校や学童での通学における取り組みを知ることやお友達と一緒に行けるような環境を作っておくとより安心だと思います。


PTA活動

最近、PTA代行業者があることを知りビックリしたのですが、このようなビジネスが誕生するほどPTA活動が保護者の負担になる現実があるのだと思います。

通っている小学校と学童のどちらにもPTAの活動があります。まずは挙手制でやりたい方を募りますが、決まらない場合はくじなどで決めるケースもあるそうです。私の場合は今年も来年も立候補の方々ですべて決まったため胸をなでおろしています。場合によっては2か月に1回のペースで打ち合わせなどに参加したり、平日の日中が活動時間である役割もあるため、仕事をしながらだと難しい印象を持ちました。子供たちのためとは思いつつも、担当になってしまったらどうしよう。。本当に出来るのかな?と思うのがPTA活動かもしれません。


番外編(「え?こんなものを今週中に準備?!」突然の準備物)

当社のデザイナーも二人の小学生のママのため事前に色々と話を聞いていました。その中で話してくれて感謝しているのが、「お菓子の缶とか箱とかとっておいたほうがいいよ」という話でした。缶は今だに出番はないのですが、箱は実際に持ってきてくださいという指示がありました。

一番難易度が高いと思ったのは「来月までにマヨネーズかケチャップの空き容器を持ってきてください」というアナウンスでした。笑。1か月弱は猶予があり、かつ我が家はちょうどマヨネーズを使い切りそうだったので助かりましたが、使い始めだった場合は結構厳しいだろうな~と思いました。直近では、火曜日の時点で「金曜日までに落ち葉やどんぐり、松ぼっくりなどを持ってきてください。リース作りに使います」というアナウンスがありました。土日を挟まなかったため、業務後の18時ころから携帯の明かりを頼りに近くの公園に探しに行くということもありました。結局落ち葉くらいしか見つからずでしたが、このようないきなりの準備物もあったりするので、缶や空き箱など入手しずらいものは念のためストックしておくといざという時に役に立つかもしれません。


番外編(2月3月は忙しすぎててんてこ舞いだった)

11月頃から4月まで役所への書類提出や健康診断、学童の説明会や学校の入学説明会、入学準備など期限や日時が決まった大量のやらなければならないことが押し寄せます。

また同時に2月、3月は保育園や幼稚園の卒園行事なども重なります。私は卒業アルバム制作の担当になったのですが、1月頃から保育園から提供された何百枚もの写真からアルバム用の写真を選定し、どの子も登場回数が同じになるように調整もしながらアルバムを作ることは結構大変な作業でした。

これらを同時にこなしていくなかで、仕事も家事ももちろん通常通りにあるので、常に何かに追われているような、焦った感覚だったなぁと思い出します。

私は学童の入所説明会の日を失念するという大失態もおかしました。始まる直前にママ友2名から「学童の説明会来るよね?」とLINEをもらい、大急ぎで自宅から自転車を走らせ何とか説明会に間に合いました。もしも連絡をもらえていなかったらと思うとゾッとします。

いつも以上にやるべきことが多いので、出来ることは早めに終わらせていくことや周りのママ友との協力・情報交換、パパとの役割分担をしつつ進められると良いと思います。

あとがき

もうあと3か月で2年生になるのだと思うと、1年生の9か月は本当にあっという間でした。このストーリーを書いて色々と大変なことを思い出しましたが、それ以上に子供はきっともっと毎日頑張っているんだろうなとも感じます。保護者にとっても子供にとっても『小1の壁』は高く、時には乗り越えることが厳しい場面もあるかもしれません。そんな時は自分一人で抱え込まずに家族や周りのお友達、会社の仲間達にも頼りながら一緒に乗り越えられたらいいなと思います。

充実した毎日を過ごせている日々は周りの方々に支えて頂いているからこそあるのだと思っています。感謝の気持ちでいっぱいです。来年4月から小学校に入学されるお子様がいらっしゃる皆さま、本当におめでとうございます!小学校生活が楽しいものになりますよう、応援しています!一緒に頑張りましょう!

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